最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
いい最終回だった……第11話。これで終わっても文句言われないくらいに大団円だったよな……最後の師匠のぶっ込みを除けばさ。 一応は翳り回というべきか、これまで苦労らしい苦労は見えず、唯一あったトラブルが1話2話くらいだったという平和な今作。それでもやはり修行回は必要なようで、なんかよく分からないスランプに陥った3人がなんかよく分からないうちに解決するというなんかよく分からないお話である。でも、別にその理由部分はあんまり気にならない、というか、なんとなく察するレベルでも充分なのだと思う。これまで何不自由なく歌えてきた3人だったが、いざC級試験を目の前にすると、何故か歌唱が綺麗に決まらずにサメにハマってしまう。なんで突然そんな状態になるねん、と思ってたけど、一応前回の歌唱の時にもサメの影くらいは見えてたんだよな。ここまで、かなの野良治療の時以外は正式な医療行為としての歌は必ず師匠が付き添いで管理してたのよね。それがいよいよ自分達の肩にかかってくることになり、案外3人とも緊張していたのかもしれない。 最大の障壁は「自己肯定」であったという。その辺りのポイントをたった一言でずばり射抜いていたソーニャちゃんは指導者としてもなかなかの才覚をお持ちのようで、3人組はお互いを見合って切磋琢磨していたために、自分の中で磨かれていたものになかなか気づくことが出来ず、他の2人が持っているいいところばかりを探し、無い物ねだりに陥ってしまっていたという。最初に沼にハマったのはかなだったが、元々自信に欠けるところがある響も積極的に自分の技量を評価できずにいたし、猪突猛進かと思われた玲美にしても、自分の特殊な生い立ちのせいで「決定的なものが欠けているんじゃないか」という不安と闘い続けてきた。結局、どんな生き方をしてきたとしても、となりの芝生は青いものなのだな。 そんな3人の性格をどこまでピンポイントで把握していたのかは定かじゃないが、師匠が送り出したのはやたら自由度が高くて楽しそうな温泉地合宿。なんでよりによってそんな場所なのかはよく分からんかったが、かえって「特訓」とかいうよりも余計な肩の力が抜けることで、お互いに向き合う余裕が生まれるという狙いだったのかもしれない。まぁ、結局火種になったのは「歌ってもサメ」という現象なのだから、普通に医院で特訓してても同じような結果になった気もするが。とにかく謎のサメに足をすくわれ続けた3人は、どうしてもその原因を自分に求めてしまう。そして、3人が3人とも自分の責任を感じるために、なんとも救いようのない三つ巴戦の様相を呈するのである。 揉めてしまった若者たちがぶつかる構図なんてのは青春をテーマにした作品だったらおなじみのものだが、今回の3人の場合、相手に対して何一つ罵倒をせず、とにかく褒めて褒めて持ち上げて、相手のいいところをぶつけまくることがかえって喧嘩になってしまうという珍妙な構図。互いにキレあってるのにはたから聞いてたら単なるノロケ合戦みたいになっちゃう。脇から見守っていた葵さんからしたらちょっとしたホラーだったよな。葵さん、別に音声治療の専門家でもなんでもないのに引率して色々やってくれるのは本当にスーパーメイドさんだった。玲美は今後も葵さんについて行けば人生行路は迷わなそう。 そうして3人がお互いの視点から意見をぶつけ合い、気づけばサメはもう障壁ではなくなっていた。サメが蕾となり、繭となって蝶が孵る。イメージの接続がシュールすぎるのだが、とにかく歌の勢いがあるので「なんかすげぇことが起こったぁ!」と丸め込まれるのはいつものこと。もしかして「羽化」と「フカ」がかかってたんでしょうかね!?(そんなわけあるかい) きっちり3人で到達した高み。最後に響は師匠が以前からずっと自分達を導いてくれていたことを再認識し、あの山登りの歌がこれまでの道行きをずっと照らしてくれていたのだと理解する。やっぱあの響の里の巨岩山、変なご利益とかありそうだよな。 こうして立派に育ったのだから、あとは破門にしてもいいよね、という師匠のお言葉。……そこは卒業とかさ、もうちょっといい言葉あるやろ。破門にするあたりも師匠の師匠らしさ……なのか?
PR いとこ煮っていう名前を初めて知ったわ、第10話。調べてみたら郷土料理だから地方によって内容も千差万別っぽいのだが、小豆とかぼちゃの取り合わせは奈良県、福岡県とのこと(ソースはWiki)。はたして響はどこの出身なんでしょうかね。 今回は、今作の真骨頂とも言える「ミュージカル構造がカオス」な特徴がフル回転したお話。シナリオだけをみたらすげぇ普通なんだよ。一応中心に来ていたのは響で、元々引っ込み思案で自分に言い訳の多かった彼女が一念発起して上京してヒーラーとなり、今回もイベントのセンターに立候補。立派に独り立ちした姿を見せてくれるようになりましたよ、という成長譚が中心にあり、それをハロウィンのお祭りが彩っている。しかし、そうした「ふつーにいい話」を描くにあたり、やたらに複雑な構成を組み上げているのが油断のならないところ。 前半パートで複雑なのは「時間」だ。過去のエピソードから「響の実家のお話」、そして「葵さんの留学話」と2つの要素を伏線に使用し、確実に積み上げてきた世界の厚みが感じられるのがファンとしては嬉しい。まさか、あの謎のフォルムの巨岩(奇岩?)山が再び登場するとは思ってもみなかったわ。そして、これまでのお話の積み重ねで描く「響の始まりの物語」が、現在と回想を何度も行き来することによって描かれていく。時系列のスイッチにかなり手が込んでいて、示唆的なスイッチングになることもあれば、唐突に時間が飛ぶこともある。しかも単なる「過去と現在」の2元中継ですらなく、「響の実家での様子」も幼少期とそれなりに大きくなってからが入り混じるし、「現在」パートも門の前で葵さんと話してるシーン、そして医院の中でかな達と対話したり、飯食ったりするシーンが入り混じる。なんとも複雑怪奇な時間の飛び方をするのだ。その上で、「今はいつなんだ?」ということが別段ややこしくもなっておらず、時間をかけて組み上げられた響の人物像はスッと入ってくるようにできている。1秒たりとも飽きさせまいとするサービス精神が凄まじい。 そしてBパートはハロウィンのお話に移ってくるが、こちらで複雑なのはまさに今作ならでは、「ミュージカル」である。それが明確に表れて笑ってしまったのは買い出しソングの時。歌い出しはお菓子を買いに行くかなからなのだが、すぐに「かなの記憶の中の玲美」が歌に割って入り、「たこやきでも悪くはないけど……」とツッコミを入れてくる。つまり、我々視聴者には1曲のまとまったミュージカル歌劇に見えているあの歌は、実は過去と現在を行ったり来たりしながら紡がれたものなのだ。さらにかなの歌は別な場所で買い物している「現在の玲美」へと移り、玲美の方は「かなはこんなことを言っているんじゃないかしら」と歌う。つまり、当人同士は別に「一緒に歌ってる」認識じゃないはずなのに歌が繋がる。そうして時間も場所も乗り越えて飛び回っていた歌が、最終的には3人が集まってゴールインすることでまとめ上げられる。まさに「アニメの構成そのものを舞台としたミュージカル」なのだ。これまで、「世界に当たり前のように歌がある」というこの世界における歌の実存性みたいなものにやたら注目していたのだが、今回はそうした視点すら飛び越えて、歌が世界を規定し始めた。 そうして「歌さえ画面に流れ続けてれば何をしてもええねん」という割り切りがハロウィンパーティーの本番へとつながり、あとはもう、周りの人も巻き込んでの壮大な歌劇へ拡大し続ける。ついにばーちゃんまで歌い始めたし、みんなしてやっぱりそういう仕事を任されてるだけあって歌がうまい。今回は参加人数の多さもあってか、今までで一番聞き応えのある楽曲になってたんじゃなかろうか。メインの3人、改めて当たり前のことだけど歌上手いんだよな。 全ては歌によってまとめ上げられる。そうして圧倒的な信頼と畏敬を歌に持たせたところで、残酷なことにすぐにその定理すら捻じ曲げてきやがる。どうやら、響を中心とした歌には、何か瑕疵があったようで……「歌の力を理解せずに歌うとは怖いもの」と烏丸センセがやたら意味深なことを漏らしてました。まー、一応は「医学」であり「科学」らしいので、テンションに任せて好き放題歌うと問題もあるんでしょうかねぇ。ま、先生の様子を見る限りではそこまでシリアスなことにはならないと思うけども……C級とやらを受験して、3人は新たな壁にぶつかるんでしょうか。話数を考えれば新たな壁が最後の壁かな? 今作に求められるのは突き抜けハッピーエンドだけやで。
彩陽、ご懐妊おめでとうございます、第9話。着実にネクストジェネレーションは育まれていくのだ……20年後、アフレコ現場で戸松Jrと彩陽Jrが邂逅するシーンとかがないもんだろうか。そして、そこには海外からの刺客、美菜子Jrが!!!(未婚) といきなり中の人の話題から入ってしまったが、今回のお話はなんとも骨太。というか、よくもまぁ9話目でこんな話を持ってきたもんだな、と正直驚いている。なにしろまるまる1話使って1件の治療行為をおこなっただけ。しかもオペのサポートはすでに4話で描かれており、なんのトラブルも無しに音声医療が外科治療のサポートを果たすお話はやってしまっているはずなのだ。そこに改めて、より医療に突っ込んだ形でのかぶせの構成。確かにここんところ「ヒーラーとは?」って疑問に思うくらいにお仕事から離れる話が多かったのでここいらで医療に振り子を戻す必要はあったのだろうが、その際に、こうして「ただ仕事ぶりを描く」という構成にしてくるのは想定外であった。ちなみに今回は演出に上坪さんが入ってますね。ここまで全話監督コンテなので本当にイメージの統制が取れたシリーズになっているのだが、そこにちょいと演出の味わいが混ざるだけでもメリハリが効いて面白くなる。 もちろん、天丼気味なので退屈な話なのかと言われれば全くそんなことはなく、今回のお話に関しては、「気づいたらもう終わっていた」というくらいの体感だった。その理由は「何か事故でも起こるものかと身構えていたら何も起こらずに本当に仕事をまっとうしただけだった」という計算違いが1つあるが、それ以上に、「仕事を1本描くだけでドラマとして成立していたから」というのが大きいだろう。師匠の師匠という音声医療の前進に大きく貢献した偉大な人物が、実はかなにとっても大きな存在であり、そんな恩師の手術という重要な局面に際し、師匠はまっすぐ前を見据えてあまりに大きな仕事をこなして見せた。あまりに堂々たるその仕事ぶりから「これは弟子なんて連れてこんでもよかったのでは?」くらいの展開だったが、終了間際に少し傾いた屋台骨を支えたのは発展途上の弟子3人。一切台詞がなく歌唱のみで繰り広げられるシーンで、師匠の偉大さと、弟子との信頼関係という2つの大切な要素が漏らすことなく描かれている。これこそヒーラーという仕事の真骨頂だし、歌い手たちによるアニメ音声の真骨頂。ある意味で、今作が見せたいものを一番ダイレクトに見せたエピソードになったんじゃなかろうか。 まー、私はどうしても贔屓目があるので「やっぱ師匠の歌は存在感が違うぜ!」という満足感が一番でかいのだが、ここに至って「師匠がメインボーカル、3人組がコーラスでサポートに回る」という歌唱スタイルが本当に綺麗に現場の仕事ぶりと噛み合っているのを見せつけられるのがね。これで映像部分があまりに観念的だったりすると困惑が先立ちそうだが、なんと今回の映像はそのまんま「摘出手術」である。悩みようが無い(まぁ、あんだけダイレクトなイメージ映像ってどやねん、という疑問はあり得るが)。ほんと、これまで好き勝手にイメージ映像で遊んできたことが、「何が出てきてもそれがヒーラーガールだから」という免罪符として機能しちゃってるのずるいわ。 個人的には、イメージ世界に入るたびにいちいち師匠の被ってるフードがバサって跳ねるのが好き。あの格好で手術室に入ってるってことは正式に厚労省とかから認可されてるいでたちなんでしょうかね。
ナチュラルストレートいい話……第8話。何が起こるかだいたい全部想定できるのに、観てると泣いちゃうのよ。この泣かせもヒーリングの一環でしょうかねぇ。教訓:花守ゆみりを使用人として雇うとなにがしかのドラマが待ち受ける。 今回はまず作画のクセがすごい、というところから触れなければならんだろうか。どうやら1人原画だったらしいのだが、正直いうとちょっとキャラデザがヘンだ。ただ、悪いかどうかと言われるとあんま悪い気もしない。元々今作のキャラデザ、どこか捉えどころがない変な部分が多いので、今回のクセすご作画も、表現の一部だと言われたら丸め込まれてしまいそうだ。いや、でもおそらく今回登場シーンが一番多かったはずのメイド・葵さんはこの顔がデフォってことなっちゃうのでちょっとかわいそうかもしれん。来週以降もちょいちょい登場してイメージを更新していこうな。 何がすごいって、いうても玲美と葵さんの関係性なんぞここまで大して描かれておらず、我々視聴者も特に思い入れなどなかったはずなのに、今回の短いお話を追いかけ、終わる頃には2人の関係性にもらい泣きしちゃうということ。ドラマとしてはベタな部類だし、何か特別驚くような演出があったわけでもないと思うのだが、きちんとドラマが想定通りに機能しているというのはそれだけでもお見事である。何故こうしてうまく回っているのか、その原因を特定するのは難しいが(単に観てるこっちファン目線だから補正がかかってるだけかもしれないが)、おそらく要所で絡む歌パートはプラス方向に働いているんじゃなかろうか。今回も、ヒーラーガールというタイトルは名ばかりで特にヒールせずに歌いまくる展開になっている。そしてこの世界ではすでに「いきなり歌うヒーラーはそこらじゅうに普通におる」という常識が認められており、晩餐会での「玲美はめっちゃ歌うよ、ただそれに応対する葵さんは普通に対話するよ」という一見するとあまりにも馬鹿馬鹿しい展開も、特に問題なく受け入れられる。このことによりシーンが強制的にメリハリをつけられるという時短効果が1つ。そして、玲美の性格を考えるとなかなか素直に言い出せないようなことも、歌を通してならさらりと言葉に乗せられるおかげで、特異なコミュニケーションが一気に関係性を詰める役割を果たすというのが1つ。こうしてみると、やはり今作「ならでは」の描写によって作品がうまく回っているように見える。 もちろん歌唱パートでの毎度おなじみ幻想風景も見どころの1つで、今回のテーマは「ピアノ、そして束縛からの解放」。この辺りのグラフィック部分に統制が取れていたのは1人原画の効果だろうか。ぐにゃぐにゃと歪みを持たせた夢心地の風景はどこか湯浅正明のような風味を持たせつつも、よりわかりやすい明確なモチーフでもって、2人の関係性の変化と結末を端的に描いている。これこそが「このお話をヒーラーガールでやる意味」なのだろう。もう、全人類は歌で語り合えるようにしたらいいと思うの。 それにしても、主人公トリオのキャラはみんなして映えている中、毎週着実に実績を積み上げ続けてるのって実は玲美なんだよな……天井知らずでどんどん良い子になっていく……ソーニャ向け、師匠向け、親友2人向け、そして今回の葵さん向け。彼女を中心としたベクトルの数がどんどん増えていく関係性の坩堝である。うっかりするとディープなストーカーであることなど忘れてしまいそうだ……。 今日のまとめ:師匠のお料理スキル、多分中の人由来。
もうね、なんかね、ラストシーンが「ボーボボかよ」ってくらいに笑ってまうねん、第7話。いや、真面目にやってる、シリアスでやってんだよ。それは分かってんねん。でもこいつぁ……シリアスなギャグ、強すぎるんよ。うわああああああちゃうわ。 そもそもの問題として、今作の主人公・イヴは基本的に「なんかよく分からんけど全体的にゴルフが強いねん」というフワッとした主人公。まぁ、ゴルフ漫画の主人公なんてだいたいそうなんだけども、結局ドライバーでかっ飛ばす能力が強いとそれだけでライジングなインパクトだし、パッティングなんかはとりあえずみんなして「外さない」前提で話が進むのであんまり個性っていう面では光らないはず。誰もが皆ヴィペールさんみたいなヘンテコ技を持ってれば「能力ゴルフバトルアニメ」にもなるのかもしれないが、ゴルフの競技性を考えるとその路線にも限界があるだろう。 となると、いったいどこで「いい試合感」とか「成長してる感」を出せばいいのかという話なのだが……その対処法が実にわかりやすい「同門対決」だったという。イヴが「弾丸(バレット)!」と言いながら毎回スイングしてるのも冷静に考えたら意味がわからんのだが、まぁ、チャーでシューでメン的なお作法であると考えると、同様の「バレット使い」が現れ、お互いに同じように飛ばしまくれば自動的に「いい試合感」が出せるという寸法。ローズさんがまさかのそのポジションだったというのは驚きだが、よくもまぁ、「単に技術の高いゴルフをやってる」というだけのシーンでここまで引っ張れるもんである(その間にも、我らがゴルフコース生成マシンは大活躍だ)。 しかし「このまま単にいい試合感を出されても……」と途方に暮れ始めたあたりで当然動きがある。まずは確実にサブタイトルで勝ちフラグを超えたネタバレにまでなっちゃっている「葵色の弾丸」というひとネタ。友からもらった新たな弾丸はなんなのかというと……単なるスライスだった。でもまぁ、ここまで本当に直球一本で頑張ってきたイヴからしたらそれも立派な成長なのか。「VRすごすぎやろ」とか「つい最近紫色を手に入れたんだとしたら、お前今まで虹色じゃなくて6色で戦ってたってことやんけ」とかいうツッコミはいくらでも出てくるが、そんなこたぁどうでもいい。これが「成長してる感」である。同門対決でしのぎを削る中、片方は新たな友の力を借りての成長。そしてもう片方は……今までの溜まりに溜まったツケを払う崩壊の時……いや、でもその崩壊の仕方は……。 流石にあのドッキリリアクションを見るとイヴもローズの真実は知らなかったってことなんだよね? だとしたら「背中の弾丸」ってなんだったんだろう。単に「お互いフルスイング続きだったからババアはそろそろ体力的にしんどいやろ」くらいのつもりだったんでしょうかね? まさかあんなところからゴルフ場生成システム以上のミラクルが飛び出すなんて……。まぁ、これでおそらくローズさんの過去も明かされるだろうし、よりダイレクトにレオとの絡みも見えてくるに違いない。……いや、何がどうなったらあんなことになるんだよ……。 このアニメ、結局葵さん側にいっぱい登場した「なんかそれっぽい高校生ゴルファー」は出番がないまま終わるんか? ヒーラー・ガールズ・バンド・パーティ! 第7話。いやー、やっぱり文化祭バンドはアニメの華ですよ。これまでにも数々の名曲が生まれていますのでねー。God Knows、ふわふわ時間、Determination Symphony、そして今回のこれ……。こうして並べると、予定が狂って急遽ステージに立ったバンドがやたら多いな……。 Aパートは前回からの続きで文化祭真っ只中。毎回思うし、多分どっかのアニメの文化祭エピソードの時に書いてると思うんだけど、なんでアニメの文化祭ってこんなに飲食が乱立できるんだろう。保健所の指導とか大丈夫なんだろうか。私が高校生だった時は、学内で飲食を扱う権利は3年生だけの特権で1、2年生は他の企画を捻り出さなきゃいけなくて大変だったんだよなぁ……その辺で買ってきたペットの紅茶とシュークリームだけでいくらかでも商売できるんだからちょろいもんである(まぁ、その辺の漫喫とかだって似たようなもんかもしれんが)。 文化祭の雰囲気を満喫してはしゃぐかなと、それ以上にはしゃぐソーニャ。ただほのぼのと絡む女子高生たちを見つつ「こういうのでいいんだよ……な?」とちょっと不安げに見守るパートである。今作は既に今期屈指の「日常アニメ」としても頭角を表しているので、何一つ不安要素の無い平和オンリーアニメとしても楽しめるのだが、このまま本当に何もなしに文化祭を楽しんで終わっては、先週に続けてヒーラー要素がなさすぎるんじゃね? とちょっと物足りなさを感じ始めてしまう。 しかしそこはもちろん今作のこと、抜かりなどあろうはずもなく。Bパートではあれよあれよという間にメンバーたちがステージ上に担ぎ上げられる流れとなり、なんと夢のヒーラー5人バンドを結成。途中の流れで師匠が歌う可能性まで出てきて、「全校生徒の前で師匠が歌う歌、教室モノクローム以外ないやんけ」といろめきたったが、流石にそこは大人が出る幕ではなかった。ソーニャちゃんの名采配もあり、我らが主人公・かながメインボーカルとしてセンターに立ち、急造バンドとは思えない堂々とした立ち回り。ヒーラーをやるためには「当然一通りは楽器にさわれ」なきゃいけないんだね……下手な音大生よりも大変やんけ……かなだけが楽器に触れないのって、育ちの悪さなんでしょうかね。いや、でも調音に使われることも多いギター類とか手習の基本であるキーボード(ピアノ)はまだしも、いきなりドラム叩けって言われて叩けるやつそうそういねぇぞ。しかもドラム担当はヒーラーじゃなくてサポートのしのぶだったという……それこそソーニャちゃんのためにリズム隊の練習をしてたってことなんでしょうかね。 こうして生まれた名もなきバンド。普段のヒーラー歌唱はどうしたってミディアムテンポ以下の曲が多くなるため、今回のようにゴリゴリのバンドサウンドというのは当然初めてのことだし、おそらく今後も登場しない異色の1本となるだろう。中の人たちが全員ひとかどの歌い手ということもあり、その5人が集まった夢バンドの迫力はなかなかのもの。そして当然、今作は映像部分でもきっちり決めており、どこぞのENOZの昔より、バンド演奏シーンはやたらに真に迫った演奏描写が求められることを理解している。やっぱドラムのビートが画からも伝わるシーン作りって好きなんだよなぁ。いいものを見せてもらいましたわ。ぜひ、将来的にはGod Knowsみたいにカラオケにアニメ映像付きで入れてもらえれば……(無いんだろうなぁ……)。 普段、寝ぼけたキャラがいう「もう食べられないよぉ」はネタ以外の何ものでも無いのだが、今回はそれなりに意味があったのがちょっと笑った。あと生徒会長の変なキャラにも笑った。あいつ、今回までの使い捨てキャラだと勿体無いだろ。
ヴィペールさんが着実に常識人枠に回ってて草、第6話。思った以上にいい人だった模様。なんであんなトンチキなゴルフスタイルに辿り着いたのか謎すぎる。 ゴルフ勝負無しのいわゆる「溜め」回。その分背景設定が色々と語られて物語の核心に迫っている感がある。まずはなんと言ってもイヴの生い立ち。「記憶が無い」というおなじみの設定は今後どのように影響してくるのか予想がつかないが、記憶を失った少女のところに謎のシャアが現れて突如ゴルフを叩き込んで消えていったというイカレた設定がどのように回収されるのかは要注目。流石になんの理由もなしにいきなり幼女にゴルフを教えにくる教え魔の権化みたいな生き物はこの地球上にいないだろうから、おそらく彼女の生まれに因縁のある人物だったのだろう(だとしても何してるかはよくわからんが)。彼女がこの若さで圧倒的プレイスキルを手に入れた理由などはなんらかの血脈に由来している気もするし、見たところローズはその一端を握ってる気もする。是非とも天鷲財閥の情報網とか、もしくはヴィペールさんのエロボケ情報網とかで解明してくれることを望む。 それにしてもローズの動きである。ここまでの演出方向から察するに、彼女は決して悪人ではない。というか、わりぃ奴ではあるんだろうが、彼女の目的はイヴを害することではないし、最終的にはイヴが自分の居場所を手に入れられるように動いてる気がする。今回の一件だって、イヴがいきなり「私のせいで家族が……」とか思い詰めてローズに詰め寄っていたが、別にイヴが勝とうが負けようが、戦おうが戦うまいが開発はそのうちスタートしていたわけで、別にイヴのせいでもなんでもない展開だったはず。つまり、「お門違いだよ!」というローズの返答は至極真っ当なものだったのだ。ただ、もちろんローズもイヴがそのうちに事実を知って突っかかってくるだろうことまでは想定しているだろうし、今回陣営を鞍替えする流れまでもが全部ローズの想定内であるはず。結局「裏世界に両足でどっぷり」になってしまった時点でイヴの将来が平穏になる未来は見えない気もするのだが、ローズの描いたプランで、イヴはカトリーヌ側で安住の地を見つけることになっているのか、それとも陣営も何もなしに、今回のゴタゴタの先に足抜けの未来を見ているのか。葵という「表」の世界とのつながりを密にしたことは、今後のイヴの更生(?)まで見越してローズが仕込んだ救援策であるようにも見えるのだが……。 ま、とりあえずヴィペールさんが生きてて何よりでした。次の試合はなんとローズご本人がイヴにぶつかってくるという。キャディーまで含めて、乳のデカすぎる試合である。 チャンマッ! 第6話。なんかとんでもねぇタイトルになっているが、およそ内容と一致しています。時節柄ロシア関係には風当たりが強いが……まぁ、このアニメは別に関わり合いないからなぁ。 というわけでロシア代表、ソーニャちゃんメイン回である。ただ、今作の場合は誰か1人だけに焦点を当てて他をないがしろにするようなことはなく、メインの3人にがっつりソーニャちゃんを絡めて、4者4様のキャラを積み上げていくありがたい設計。こうして顔を並べてみると分かるのだが……実はこの4人、響だけはキャラの方向性が真逆ではあるものの、かな・玲美・ソーニャと並べると「割とみんな勢いまかせだし、割とみんなバカっぽい」という部分が共通している。普通に考えると主人公のかなが猪突猛進の正義のヒーローデザインになるはずなのだが(一応そうはなっているが)、だからって隣にいる参謀っぽい玲美がクールキャラかというと一切そんなことはなく、回を増すごとにコワレ要素が増えていき、いつの間にやらかなと双璧をなすか、下手したら上を行くレベルでのポンコツいじられキャラに昇格している。これまでは「師匠フェチ」という属性で引っ張ってきたが、今回さらに「楽譜フェチ」という訳のわからん要素も追加。とにかく音声医学が絡むと昂っちゃう様子で、散々にいじられ、唯一の歌唱チャンスを打ち切られるといういじられポジションを確立させた(今週最大のハイライトは、謎の中腰姿勢で光に包まれ昇天する玲美で間違いないだろう)。 こうして玲美が壊れちゃったためか、今回に限ってはかなに関しては割と「良い子」な側面が強く押し出され、ソーニャちゃんの無理難題も大きな器でごくんと飲み込む力強さと心優しさを発揮。「文化祭回」なんてクラスメイトとの絡みをたっぷり描かれそうなものだが、かなの場合は限られた時間でのちょっとのふれあいだけでも、充分にクラスの愛されポジションにいるのだろうことが感じられるのである。ちなみに、メインキャストが歌中心であまり本職声優でないせいか、なぜかクラスメイト4名はやたらキャスティングが賑やかになっているのは秘密。 かなが作り上げていく文化祭。しかし、その背後で全てを支え、盛り上げようとしているのが泣く子も黙るソーニャちゃんである。当初はタカビーライバルキャラだと思われていたソーニャちゃんもかなの実力を認めたことでどんどん節操のない友情を深めており、こちらもポンコツ要素がかなりはっきりと出るようになった。流石に3人のヒロインを厨房にぶっ込んで、うち2人が紫鍋を作れるのはどうかと思うの。あれも音声医学でなんとかなりませんか? こうしてドタバタと駆け回っている女の子を見ているだけで楽しいというのが本作の一番素敵な部分で、コロコロ変わる表情もそうだし、独特のやり取りが飛び交うちょいズレ感のある会話劇もテンポが良い。「悪そうな表情も可愛い」ってのはとても素敵なことですね。そして今回は玲美が唯一の歌唱チャンスを潰されたおかげで歌パート無しかと思われたところに、意外や意外、こんだけとっ散らかったドタバタエピソードのくせして歌唱はソーニャちゃんの穏やか子守唄パートだったという。きっとかなもこういうギャップを見せられて、ソーニャちゃんのことをどんどん好きになっていくんじゃなかろうか。 ところで、あの教室での歌唱は医療行為としてはセーフなんでしょうか……教室外の多数の生徒にまで影響を及ぼしていたように見えるのだが、それって保険効きます? ……医薬部外品、オロナミンCみたいなあつかいなんだろうか。
お嬢さん、ターンAとは渋い趣味してますな、第5話。なんでそこだけやたら具体的やねん、と思ったが、制作の「BN Pictures」って「バンダイナムコピクチャーズ」か。 相変わらず想定していない方にお話が転がっていくノンストップなアニメ。前回はイヴと葵の因縁をがっつりと繋げ、「最後まで決着がつけられなかった悲劇の2人。彼女たちが再び交わるのはいつの日になることか……」みたいな雰囲気でしんみりさせてたのに、何と今週もう復帰しちゃった。いや、先週の涙を返せよ。あの魂のこもった「Lier」の文字の切なさを返せよ。……まぁ、よかったよね。どう考えても天鷲のおうちは娘さんとイヴをもう一回繋げる気なんてかけらもないわけで、このまま放っておいたら本当に永劫の別れになるところだった。そこを繋げたのはイヴの直接の上司であるローズさん。彼女は前回もイヴの目の前に葵という餌をぶら下げといた方がエンジンがかかるって論法で各所に働きかけてイヴを手玉に取っていたが、今回も直接イヴのご家庭に圧をかけたり、上司にはあんまり大々的に動かないように牽制したりと、文字通りに暗躍している。最終的な着地点はこのおばちゃんが「根はいい人」なのか、「本当に金のことばかり考えてイヴのことを駒としか見ていないクズ」なのかでだいぶ変わってくるんだろう。まぁ、バッドエンドにはならないだろうからある程度は信じていいのだろうが……今回のラストの引きを見ると……うーむ。 それにしてもVRである。もう、今回のサブタイを見た時点で若干嫌な予感はしていたのだが、何とこの世界には現実もかくやというとんでもクオリティのバーチャルゴルフゲームが存在しているという。しかも、それを手軽にプレイできる「VR施設」という謎の商業施設が存在し、どなたでも手軽に現実レベルのクオリティでバーチャルゴルフが楽しめるという。……SAOの世界かな? いや、完全にイヴのスイング技術なんかをコピーしていることを考えれば技術としてはナーヴギア以上である。まぁ、前回の「ゴルフコース自動生成システム」を見た後ではどんな超技術も霞んでしまうのであんまり問題はないのだが……そんなふわふわしたところで再会させんなよ。葵がVR上級者ってことは、多分がっつり利用して練習してきたってことだろうから、現実のゴルフとの親和性も高いのだろうなぁ。普通に考えたらクラブも持たずにスイングの真似事しかしないゲームとかプレイしてたら、かえってフォームとかガタガタになりそうな気がするんだけどな。 まぁ、とにかくこうして親御さんの想定外のところでイヴと葵は再びつながった。当然これはローズの狙い通りなので、ローズは立て続けにイヴに何かを仕掛けていくことだろう。ラストの「家がなくなる」というトラブルにローズが関わっているかどうかはまだわからないが……とりあえず幼子たちが不幸にならない展開にしといてくださいね。そして次回予告では……なんとあのヴィペールさんが早くも再登場。おめぇ1話限りのイロモノかませ犬じゃないんかい。
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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