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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まさに大団円! 最終話! エンディングで流れてた薫子さんのアレは何か意味があるんですかね!?

 綺麗に想定通りのエンディングを迎えることができた。最後の最後までどちらが勝つか分からない試合だったが、今回はひとまず年功序列。バドミントンに注ぎ込んだ年月の差がものをいった形だろうか。とはいえ純粋な努力VS努力の構図。まさにどちらが勝ってもおかしくない好勝負。これで県大会の決勝レベルだというのだから、インターハイ本戦まで進んだらどんな強豪が待ち受けているのかと今から背筋が寒くなる思いだ。まぁ、この続きがアニメで作られるのが何年後かは分からないけど……。

 憑き物が落ちた綾乃は「奥の手」もフルに使って全力でなぎさに挑んだ。それまで持っていた自尊心をかなぐり捨て、「勝たなきゃ捨てられる」「勝って母親を捨てる」といった後ろ向きな動機も今となっては過去のもの。「なぜ自分はこんなに苦しいのにバドミントンをやっているのか」コートの中で自問するうち、余計な雑念は全て消え去り、残ったのはただ目の前に立つ対戦相手のみ。どれだけひねくれ、どれだけ堕ちてしまった自分を前にしても、ただ真摯にバドミントンの選手としてだけ見続けてくれた部長の姿。今となっては、母親でもなく、ましてや過去の自分でもなく、ただ目の前の対戦相手に勝ちたい。それが綾乃の純粋な望みとなった。

 ただ相手だけを見て全霊でぶつかる試合。これ以上ない対話の構図を経て、二人はおそらくこれまでの全てを忘れて、純粋にぶつかり合った。懸念すべきはなぎさの膝のことだけだったが、どうやらなんとか持ちこたえてくれたらしい。結果なんて些細なことだ。ただ、2人がこうして語らったという事実が、今後の北小町バド部にとっては大切なことなのだろう。部員の全てがそのことを理解しているはずだ。

 激戦を終えて、2人の下にはふさわしい仲間たちがやってくる。綾乃はまず、試合中に応援してくれた二人に感謝の意を述べた。今までだったら絶対にできなかったことだろう。そして、全てを支えてくれたエレナには涙ながらの謝罪。これまでの自分の不遜な行動を省みてのものでもあろうが、最後に出てきた言葉は「バドミントンに誘ってくれてありがとう」というものだった、試合前にはエレナの方が「あの時誘ってしまってすまなかった」と謝っていたのが逆転した形。ここでエレナに感謝できるというのは、最も端的に綾乃が浄化されたことを表すものだろう。このセリフが聞けただけでも、エレナはこれまでの全てが報われたのではなかろうか。そして母親との対話も忘れずに。お母さん、一安心だとは思うんだけど、まだまだ娘さんはじゃじゃ馬ですよ。多分今後も国内外に離れての生活になるんだろうけど、次に会うときはどんな娘さんになっていることやら。

 そして、なぎさのところへやってくるのは当然理子である。二人して頬を染めながらのイチャイチャシーン。あぁ、これですね。もう、これだけでOKですね。理子さんも不器用ななぎさのありがとうで感無量でしょう。「うちの子やっぱり可愛いなぁ!」って思ってるでしょう。もう、何の心配もいらないわね。

 全てが終わったようにも見えるが、まだまだ2人の選手人生は始まったばかり。綾乃は浄化されているけど初期状態に戻るのではなく「本当の姿」に戻ったという。おそらくこれが、幼少期に薫子との騒動で壊されてしまう前の本当の綾乃なのだろう。まだちょっと幼いのは、これまで止まっていた時間を考えれば致し方ないところ。良い仲間たちに囲まれ、改めて健全な成長が始まるのである。スポーツとは、これ対話である。目の前に仲間がいて、見つめるべき自分がいて。そんな青春が、これからの未来に待っている。

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 はいここでこのアニメのタイトルドン! 最終回! なるほどなぁ、確かにこの作品は「人を救う物語」ではなかったのだね、星を救い、星と共に生きてこそ。ちゃんと最後まで救われる、良き幕引きになったのではなかろうか。

 取り立てて驚くような展開があるわけではない、まっとうな最終回ではある。龍が打倒されることは分かっていただろうし、「多分最終決戦で宗矢が捨て身の行動に出るだろうなー」くらいも想像していた部分である。むしろそこからの脱出方法については「ズルくね?」と不満が出てもいいレベルで御都合主義ではあるのだが、それはしれっと「縁」で片付けてしまっても文句が出ないだけの土壌を整えて来た作品なのだ。「縁」と言ってもそんな簡単なものではなく、そこには閣下が助けに来てくれるという確定的な友情、そして実際に発見してくれる委員長との絆が不可欠。それを結びつけて来た宗矢のこれまでの頑張りが身を結んでこその結末なのである。

 そして、今作のチャームポイントはやっぱり「真面目なことやってるのにどこか抜けている」という部分だろう。広大な宇宙で最大最強の敵と戦っているというのに、決め技になるのは「落とし穴」。そしてその落とし穴に落とす方法は「強引に押す」。さらに「押しているのは全員着ぐるみ」。挙句に「最後の一撃はやっぱり鉄下駄」と、どこまでいっても「どないやねん」という絵面が続く作品である。そしてこれこそが最大のセールスポイントなのだろう。悲壮なシーンでも不思議と苦しさがないのは全体を包み込むどこかユルい雰囲気のおかげだし、本来なら龍と宗矢の関係はこんな短期間で語ったり、融和したりするものではないはずなのに、それがいつのまにか丸め込まれているのも「この宗矢だったら大丈夫なんだろう」という信頼感のなせる技。なるほど、ここまでゆっくり積み重ねてきたものが活きている。まぁ、一番嬉しい積み重ねはやっぱり「委員長との絆」なんですけどね。

 そして最大の敵となった龍に対しても、しっかりと救いのエピソードが与えられているあたりもこの作品の温かみと言えるだろう。本体となっているアズラバラクラに対し、まずは銀子から涙ながらの感謝の意。そうなんだよな、これをやらないと彼女が命がけで宗矢たちについて来た意味がないんだもんな。その辺りの処理は抜かりない。そして、それを聞いたところでなかなか自分の存在を処理しきれなかったであろうアズラバラクラの脳裏に最後によぎったのはなんとジジイたちとのささやかな家族生活の思い出。彼の波乱の人生を考えれば、ほんの数十年程度の地球生活の思い出でいくらも苦痛が埋め合わせられるとも思えないが、それでもほんの少し、宗矢が守り切った地球という星の上で、彼にも幸せな時があったのだということは、何よりも視聴者にとっての救いとなるのである。

 最後に見せてくれた先生の破顔一笑も素敵。なんかこう、ちょっと疲れた時に見直したくなるような、変なロボットアニメ(?)でした。

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 家事手伝わない、第11話。結局根津屋先輩は何をして日々を過ごしているのだろうか……ネビュラの人らをナンパするだけじゃ生活できないよな。

 龍との直接対決を控えるという「前日譚」のパートであり、さらに封印派との対決を終えた5年後という「後日譚」でもある不思議なパート。なんかこう、これまで慣れ親しんできたキャラクターが5年経ってちょっと成長している姿を見るだけでもグッとくるものがありますね。前から言ってるけど、こうやって「キャラクターデザインがちょっと変わる」っていうギミックが本当に好きでね。まぁ、もともとパラディンの連中は歳の割に大人びていたのでそこまで変化もないんだけど、銀子が大きくなってより「お姉ちゃん」っぽくなってるのがとても良い。

 そして何と言っても宗矢と委員長の関係性が良い。宗矢は今作を代表する存在なので変化がわかりやすく、作中で一番の「成長」を感じさせるキャラクター。そして、その隣に寄り添う委員長も、当時は一番年相応に「学生」っぽかった分だけ、大きくなって落ち着いた雰囲気が成長を感じさせる。2人の関係性も、当時のままの雰囲気もありつつ、すっかり家族のような仲睦まじさが構築されているのを見ると、「この戦いが終わったら結婚するのかな……」とかいう死亡フラグみたいなことを考えてしまう。多分宗矢は自然にそれを考えているだろうし、委員長もそれが一番幸せだと思っているに違いない。二人とも、死を覚悟する戦場に赴きはするが、それでも明日を見つめる若者なのである。

 他にも根津屋先輩が根津屋先輩のままだったり、じじいが餅食って死んでたり(ひどい扱いだ)変化は色々とあるが、個人的には熊代・美羽コンビのすれっからした成長が興味深い。考えてみりゃ、この2人と宗矢って5年前の段階だとあんまり絡みもなかったし、関係性としては恨み言こそ漏れても仲良くなる要素はなかったんだよね。多分、熊代はそんな当時の憎らしさをまだ胸の内にちょっと抱えながらも、美羽と一緒に「後輩」を育てることを楽しんでいるのだろう。美羽さん、その見た目で酒飲めるのは犯罪っぽさがあるな。そして紅華さんと羊谷の関係性も平常運転みたいで何よりです。羊谷は絶対に自分から紅華さんの方へ押し込んだりはしない性格だと思うんだけど、紅華さんはこの煮え切らない「弟」をどんな風に思ってるのかな……。

 とまぁ、色々ありつつ、いよいよ「龍」との最終決戦。下地は整い、覚悟も決まった。あとは理屈抜きで今作の売りである「細けぇことはいいんだよ」を貫いてくれればいいや。記憶も人格も無くしたという龍は意外にもそこそこ話が通じるみたいなのでどれくらい対話と武力が混ざり合うものかと思ったが、現時点では「話し合いつつも殴りかかる」みたいな展開。地球での一件もあり、ネビュラも当時ほど過激な対応ではなく、いくらか歩み寄りの姿勢は見せている。まぁ、アニメ的な展開を考えればどこかで鉄下駄は必要になるだろうが、きっと今の宗矢なら、龍にとっても幸せな結末を用意できるに違いない。

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 なぎさの部屋、広くね? 第11話。なぎさ自身が結構でかいから、ベッドのサイズも含めてすごくゆとりのあるいいとこのお嬢さんっぽい部屋。そもそも高校生の娘の部屋にでかいテレビあるのずるいわ。

 そんなどうでもいい話から入ってしまったけど、最終試合に向けての「タメ」回といったところ。「さぁ、決勝が始まるゾー」というテンションはここ2、3話ずっと続いているのだが、一応脇のエピソードが用意されていて目先が散っていたのに対し、今回は完全になぎさと綾乃に焦点が当たったままでじわじわとスポットが絞られていく印象。それでも綾乃が母親に対してどんな対応をしてるか、なんて部分は割と手短に描かれており、まだまだ根深い悪の帝王・綾乃の心情部分は闇の中だ。あいつ、単に超絶自信過剰なだけなら「ちょっと嫌な奴」で済むんだけど、何故か徹底して他人を煽ってくるんだよな。その要素は母親への復讐に必要ないだろ、って思うんだけど、どうしても自分と違ったイデオロギーで動いている人間を見ると我慢ならないようである。おそらく、自分が「排斥されてきた」という負の感情が、今や母親の思惑を凌ぐほどの実力者に成り上がって他人に裁定を下す立場に至ったがために、肥大しすぎた自我をコントロールする術がないのだろう。

 それに対し、「何か吹っ切れた」と言われたなぎさの方は落ち着いた雰囲気。その実、前の晩になかなか眠れなかったり、いっぱしに緊張もしているはずなのだが、僕らのなぎさ部長はそんな弱い姿は部員にも対戦相手にも見せず、ただひたすら研鑽を積んで今の自分にできることをやり続けるだけ。なぎさは「自分自身に勝つ」と言い、綾乃は「母親を捨てる」という。互いに、対戦相手を打ちのめそうという直接的な対抗意識がモチベーションになっていないのだが、それでも真正面からぶつかることに遠慮がないのは面白いところだ。

 そして2人の隣に立つ人間も好対照をなしている。スッキリした表情のなぎさの横には、やはり理子が付いていてくれる。一番心配して、それでも一番信頼して。隣に理子がいてくれるからこそ、なぎさは目一杯悩んで今の場所にたどり着いたのだろう。友情の支えがここに来て一番強く感じられる。それに対し、綾乃の隣に立つべきエレナは完全に及び腰になってしまった。今の今まで堪えていたが、試合当日、本番直前に「なんでこんなことになってしまったのか」と綾乃に問いかけ、その言葉はどうしようもない自問としてグルグル巡る。自分が綾乃を無理やりバドミントンに呼び戻さなければ、あんな救われない綾乃の顔を見ずに済んだのではないか。エレナはそんな後悔に苛まれている。たまたま体育館で見つけた綾乃の母親に、エレナは何を語るべきなのか。

 2人が全身全霊をかけた最終戦。それはもちろん、このアニメのクライマックス、スタッフが全霊をかけて挑む正念場でもある。どんな作劇が飛び出してくるものか、刮目して見守ろう。

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 そんなややこしい名前だったんか、第10話。何か元ネタがあるのかと思って調べたら、どうやら「幼年期の終わり」(SF小説)のキャラ名らしい。読んだことないからどんな繋がりがあるのかは分からんけど。ってことは次の龍の名前も何か関係あるのかもね。

 穏健派VS封印派の最終決戦。基本的に今作は理屈ぬきの殴り合い勝負しかしない作品なので、どっちが勝つかは気合だけで決まる。というか、シナリオ上宗矢が負けることはあり得ない。とにかくパンチパンチで激戦を展開し、最終的には二度目となる鉄下駄パンチでフィニッシュ。これ以上ない様式美である。バトルの規模が少しずつ遷移していくのも特撮畑では定番のもので、最初は普通に装甲戦、そこから母船に乗り込んで巨大ロボ戦になり、最終的には再び母船をパージ、さらに装甲をパージして生身の先生が勝負を決めた。龍造寺戦と重なるので天丼ということになるが、やはり最後は拳骨で決めないとダメ、というこだわりが感じられる構成である。

 ワンパターンなので退屈な展開になるかというと案外そうでもなくて、装甲戦でのいかにも現代アニメらしいCGバリバリの高速戦闘から、一転してロボ戦になると重厚感を押し出した大振りなバトルへ。1手1手のモーションが大きいため、わずかな判断ミスが敗北につながる緊張感は古式ゆかしい艦隊戦をイメージさせるものだ。実のところこの戦闘で宗矢は負けているはずなのだが、まさかの爺さん急襲というイレギュラーがあり、そこからの大逆転へと繋がった。この時、爺さんが何を思って閣下の方を襲撃したのかは色々と考える余地がある。まぁ、シンプルに考えるならば、直接息子をこの戦いに引き込んでしまった封印派の方が仇としての存在感が大きいということなのだろう。また、息子が持っていた「力」に対し、忌むべきものとして排除しようと試みる封印派が許せないという認識もあるのかもしれないし、まだ年若い宗矢に未来を託したいという思いも強いのかもしれない(あと、白石さんは顔見知りなのでぶん殴りやすかったってのもあるかも)。

 こうして無事に(?)拳骨で決着した一大決戦。先生と閣下も別にいがみ合うような仲ではないので、ルールに則った試合で白黒ついたらあとはノーサイド。来るべき龍の脅威に備えるための共同戦線ということになる。これでようやく、宗矢たち穏健派がパラディンたちと手を取り合える展開になったか。結局それぞれの装甲がどういう戦い方をするか、みたいなディティールはよくわかってないので、最終決戦ではみんなに活躍の舞台があるといいな。

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 そうなってしまうのか……第9話。久野ちゃんの朗読を聞いて、泣いていいのか笑っていいのかよく分からない精神状態になってしまう……。

 最悪の展開になってしまった。いや、しょうこがさとうとのコネクションに失敗してしまった時点でこの可能性も想定されてはいたのだが……結局、さとうが警告した通りに、中途半端な「友情」がしょうこに取り返しのつかない結末をもたらしてしまった。さとうに袖にされた時点で完全に関係性を諦めてそのままノータッチでいればここまでの悲劇にはならなかったはずだが、どうやらあさひとのやりとりでしょうこは最後の勇気を振り絞ってしまったらしい。そのせいでわざわざ1208号室へと赴き、決定的なシーンを目撃してしまったわけだ。

 よくよく考えれば、まるで玉突きのように事態が影響を与え続けている。今回の一件だって、さとうが太陽に指示を出したからこそあさひに動きがあり、そのあさひの動きに呼応するようにしょうこが立ち回ってしまった。もしさとうが余計な気を起こさずにあさひの対処に出ていなければ、もしかしたらしょうこはあそこを覗きに来なかったかもしれない。先手を打ったが故に、巡り巡ってしおの写真があさひの手に渡ってしまった。なんとも因果なものである。まぁ、あの写真をしょうこがいつ送信したのかは定かでないのだが……「警察には言わない」と約束した上で、すでに写真を送っていたのだとしたら、彼女の複雑な胸中も色々と考える必要がある。しょうこの中でさとうはどんな存在意義があったのか。そして、あさひをどんな風に見ていたのか。結果だけを見れば「余計なことしたクソビッチの死」でしかないのだが、彼女のこれまでの葛藤を考えれば、なんとも遣る瀬無いものである。

 それにしても、さとうの手は早かった。すでに「お兄さん」に手を下しているので実行に躊躇いがないのはわかるが、あの状況からすぐさましょうこを処分する方向に舵を切れるのは本当にやばい。しかも、すぐ隣にはしおちゃんが寝ているという状況下で。基本的に、こういう行動に出る時のさとうは実はあんまり後のこと考えてないんだよな。先生に「処理」を依頼した件なんかもそうだけど、最悪を考えたら色々とマズいはずの状況でも、その時点でのベストだと思えばまず動く。その後に処理を考えて、その処理がたまたまうまくいっているという状況でしかない。ことここに至って、しょうこの行動は完全に制御不能な状態にあり、さとうも全てを処理しきることはできなかった。

 そろそろこの生活も終わりを告げることになるのか、はたまた、あさひの追撃を完全にしのぎきることになるのか。……普通に考えたら因果は応報するものだが……。

 

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 何がニャーだ! 第9話! 全くだよな。しかし今回は色々と名言揃い。なんだろね、この王道ながらもブレない不思議な魅力は。

 いよいよパラディンズ最後の1人、羊谷にスポットが当たったお話。彼は紅華さんが憧れていた先輩の弟にあたり、紅華さんのトラウマはそのまま羊谷にも引き継がれていた。正確には、殉職した刑事が紅華の憧れの人。彼を失ったことで紅華は「力への恐れ」を抱えて封印派に回ったが、羊谷はそんな紅華と兄にただただ憧れていた。兄を失い、大切な紅華にただ従うだけの「腰巾着」になっていたが、そんな紅華をも失い、彼はこの地球に意味を見出せなくなっていた。これまでのパラディンズは高潔な意思を持った人物が多かった中、言い方は悪いかもしれないが羊谷の望みは非常にエゴイスティックである。自分と紅華の世界、それが失われたことで世界が無価値に見え、その結果、全人類を巻き込んでの封印に及んでしまっている。「紅華の夢の中で、僕には居場所がない」と匙を投げていたが、実際にはその紅華さんの夢の中で羊谷もちゃんと居場所があったというのもなんとも皮肉なものである。

 しかし、こうして絶望した羊谷がとにかく強い。これまで戦ったどの装甲も太刀打ちできないほどのパワーを持っており、その意思の力で封印装置を吸収、装甲と同様に扱うことで絶大な戦闘能力と高速の封印能力が行使できる。立ち向かった虎居は一蹴され、せっかく復帰した美羽&熊代組も相手にならない。結局、なすすべもなく地球は封印され、封印派からは事実上の「勝利宣言」が下された。

 しかしそこは主人公補正。宗矢だけは楽園の民の力によって封印が及ばず、さらに「意識の拡大」という謎現象から、封印の安寧を良しとしない地球人と意識を結ぶことが可能になった。最終的にあの場面でどれくらいの地球人が手をあげたのかはよく分からないし、賛同してくれた人たちも何をもって封印に抗う気が起こったのかもよくわからないのだが、まぁ、普通に考えたらやっぱり「部外者が突然そこそこ良い移住案を提案してくれたからそっちで過ごしましょう」と言われても釈然としないよな。「良い夢見せてやるから一生寝てろ」って誘いは、普通に考えたら悪夢なのである。まぁ、実際に「封印」っていう行程が物理的にどのような結果をもたらしていたのかはよくわからないけども(睡眠ではなく時間停止って解釈でよかったのかしら)。

 とにかく地球人の支持を得て宗矢は復活。さらに銀子・先生と力を合わせ、「宇宙船・バトルモード」とかいう理不尽極まりない巨大ロボも覚醒させた。なんでそれ龍造寺戦で使わなかったんだよ、って気もするが、まぁ、この大一番のためにとっておいたのかね(もしくは二日酔いがすごい)。とにかくすごいメカで最強の羊谷を迎え撃った。宗矢のモチベーションをあげてくれたのはやはり委員長で、彼女がいたおかげで、宗矢は「地球人」として新たに立ち上がる道を選ぶことができた。これまでの戦いはシリウスとしての仇討ち、そしてこれからの戦いは「地球人」黒井宗矢として愛する者を守るための戦いだ。過去にすがりついてただ沈み込むだけの羊谷に対し、新たな一歩を踏み出すことを決意した宗矢の意思がシンプルながらもグッとくるコントラストを成している。「自分の故郷を失ってしまったという事実こそが、今の俺の居場所だ」って、なかなか言えるセリフじゃないですよ。

 さぁ、いよいよ封印派との全面対決。閣下はやはりこがねさんが搭乗してあのフォルムで降臨されるのでしょうか。封印装置は全部使い切ったはずなので、やっぱり宇宙船同士の巨大メカ戦闘になるんだろうな。そして、その後には竜との一戦も残ってるんだよね。分かりやすくて良いプロットです。

 それにしても、穏やかな表情の紅華さんも美しかった。

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 人それぞれのバドミントン、第10話。今回は各方面にいい話が多かったですね。多分、綾乃が登場してないシーンは総じて心温まるシーン。

 ごめんね、モブっぽいから今まであんまり気にしてこなかったサブ部員たちの物語、ちゃんと色々あった。メインになるのは恋する少女・海老名ちゃんなのだが、彼女が一体何に惚れ込んで、何と戦っているのかも自分で分かっていなかったあたりがむしろ青春要素である。あんなエクストリームな告白されたら男の方はどう対応したらいいんだろうな。葉山の反応はあれで正解……なんでしょうなぁ。

 すでに「努力したけど相手が強けりゃやっぱり負けてしまう」という展開は理子をめぐる一件で済ませているシナリオ。今回の葉山の物語はうわべだけを浚うと理子ちゃんと同じ展開というだけで終わりなのだが、今回は彼の努力を海老名ちゃんという他者目線から描いているのがポイント。葉山の頑張りが成就せずに散って行く姿を見るのが苦しい海老名ちゃんをメインに据えることで、理子ちゃんの時とは別視点から「努力の理不尽」を見せつけられているかのようである。

 また、理子は「才能に溢れる相方」であるなぎさが決勝進出を決める活躍をしているのに対し、葉山の相方に当たる伊勢原(兄)も、惜しいところまでいったものの結局負けている。努力しようが才能があろうが、それが足りなければ負けるだけのエンディングだ。しかし、別に本作は「才能がなけりゃ何やっても無駄」という綾乃理論を売りにしたい作品ではないだろう。葉山は確かに敗れはしたが、彼の敗戦後の表情は決して暗いものではなかった。彼の熱気に当てられたのか、それともバドミントンの魔力に当てられたのか、大学進学後はバドミントンを退めるといっていた伊勢原も改めてバドを続けると宣言した。葉山にしてみれば、自分が教えたバドミントンを親友が続けてくれるといったのだから、こんなに嬉しいことはないだろう。そして、隣にはずっと見守ってくれる海老名ちゃんもいたのだ。別に女の子に褒められることが目的ではないが、これだって立派な「頑張ってきた結果」である。大会で優勝することだけが全てではない。そんな慰めにも似た新しい切り口を見せてくれる一幕であった。

 一方その頃、綾乃の魔神モードはますます磨きがかかる。帰ってきたお母ちゃんの影響下にあるので一層クサクサしている部分もあるのかもしれない。他人に興味がないだけならいいのだが、何かと言うとなぎさにちょっかいを出して「どうせ勝てねぇだろこの雑魚」と主人公とは思えない悪行の数々。もう、彼女の心はケアされることはないんじゃないかっていう絶望的な状況。ほんとにおかんが綾乃の実力以外の部分に興味がないのがまた……。

 しかし、そんな羽咲親子の独善ワールドに風穴をあけてくれそうな人間がただ一人。我らがエース・なぎささんに期待するしかないだろう。意外だったのは、そんななぎさを引き止めるコーチの過去が、ありがちな「無理して足を壊したせいで夢を打ち砕かれた先人」ではなく、「大事をとったら夢を掴み損ねた先人」というなんとも絶妙なポジションだったこと。あんまりこういうスポ根展開でそんな人間見たことない。そしてなんという奇遇であろうか、そんなコーチの過去は現在のなぎさと被るような、そうでもないような。なぎさの場合、別に決勝に出ずとも全国には行けるのだから全く無理する必要はないのだが、その上で過去に失敗したコーチの説得は考えさせられるものだろう。考えに考え抜いて、なぎさはやっぱり逃げないことを決めた。どちらの選択もギリギリまであり得たのだろうが、やはり、ここで前を向いてこそのなぎさなのだろう。彼女は「過去の自分との戦い」と表現していたが、あの時の自分を打ち破るには、どうしたって目の前の綾乃を倒さなければしょうがない。改めて正面からぶつかって、そのはるか高くまで伸びきった鼻っ柱をへし折ることができるのだろうか。頑張れなぎさ。

 それにしても、あのお母ちゃんって今いくつなんだろう。アラフォーだとしてあのリボンは無いよな……。

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 キーワードはおっぱい、第8話。「ペンギン・ハイウェイ」に引き続き、やっぱり少年の成長物語には温泉もおっぱいも必須なわけだ。

 第2部の展開は紅華さんから。彼女がなぜ封印派に属していたのかというのが前回の謎だったわけだが、基本的なイデオロギーは封印派の持つ根本理念そのものであった。「持ちつけない力を手にすることは最悪の結果を導く」という封印派の信念は、実は紅華が過去に抱えていたトラウマとぴったり重なるものであった。先の龍造寺戦で地球に飛来した(持つべきでない)「竜の力」は廃絶されたと思われていたが、実は一切そんなことはなく、少しずつ地球人にもそうした力を持つ人間は増えるかもしれないという。実際、龍造寺によって見出されたパラディンの面々は、与えられた小瓶の力で装甲を起動していたわけではなく、すでに目覚めていた力を意識にのぼらせただけであった。紅華さんたちはすでに、意識的にサイキックを発動できるレベルにまで到達している。龍造寺はどうやってそんなメンバーを集めたのかは定かでないが、もしかしたらトラウマを経験した紅華さんのような「力」の恐ろしさを認識できる人間が集められていたのかもしれない。

 装甲を保持したままの紅華は、通訳がわりの羊谷らにもそうした自分の生い立ちを明かし、その結果閣下から封印装置を1台任されることになる。……この一節だけでも結構謎が多いな。まず、なんで羊谷が閣下の言葉を通訳できるのかっていう謎だが……素養があったんでしょうかね。これまで「通訳」ができた人間は白石さんと銀子の2人だが、羊谷の様子を見ている限りそうしたパラディンサイドの人間と通じているような様子はない。偶然そうしたテレパス的な才能に恵まれていたんだ、ということにしておこう。まぁ、今後何かのどんでん返しに使われる可能性はあるけども。

 そして、こうもあっさり地球人に任される封印装置って意外と軽いな、っていうのもツッコミポイントではある。前半戦であれだけ仰々しく登場していたヘンテコオブジェ軍団だが、割と簡単に紅華さんでもコントロールできたみたいだし、ホイと預けられればマニュアルなしでも使える便利装置だ。そして、その破壊も以前より随分あっさりできるようになった気もする。まぁ、自分の力を認識できた虎居がそれだけ強かったってことかもしれないけど。紅華さん、あれだけ面と向かって敵対宣言したけど、あっさり負けちゃうのは彼女の本望だったのかどうか。大義名分はあったとしても、心理的には自分の母星と敵対するのは心苦しいだろうしなぁ。

 こうして旧パラディン軍団がいざこざを繰り返す中、肝心要の宗矢は動いていない。委員長とドキドキデートタイムを重ねて急接近してるんだから青年男子としては立派に「動いて」いるとは思うのだが、先生の怪我も癒えてないし、龍造寺戦で宿願だった復讐は果たしてしまったし、いわゆる燃え尽き症候群みたいな状態だろうか。このまま宗矢が何事もなく平和に暮らせる世の中であれば万々歳なのだが、残念ながらそんな簡単に終わるわけないよ、と言いに来るのが「楽園の民」のお仕事らしい。未だ残るという竜の力。まぁ、そうじゃないと1クール続かないから当たり前と言えば当たり前。しかし、もういっぺんあれが襲いかかってきたとしても単なる天丼にしかならないが……今後はどこからシナリオが動いていくんだろう。

 それにしても紅華さんのお風呂シーンの力の入り具合よ。

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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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