最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
サーフェさんって体重どれくらいなんやろ、第4話。体長がざっと人間の2倍くらいと考えて、さらにあの尻尾ワークの有能っぷりを見るに、おそらくかなりの筋肉量だと考えられるわけで、どう少なく見積もっても余裕で3桁はありそう。倒れてしまったサーフェさんを誰が運んだのかは謎だが……まぁ、馬がおったからな、馬なら荷物運ぶのはお手のもんやな(ひどい)。 まだ4話だってのに最終回みたいな構造のエピソード。何しろこれまで治療してきた面々は全員登場して、「ここは俺に任せて先に行け!」を展開しているのである。まぁ、4話目だから当然それでも3人だけだが……いや、でもあそこでティサリアさんが出てくるのはさすがにビビるわ。「診療所にいなかったから駆けつけた」っつってたけど、隠密行動でわざわざ運河を移動してた一同にあの早さで追いつけるのは尋常じゃねぇぞ。まぁ、馬やからな。馬なら走るのはお手のもんやな(ひどい)。そんなティサリアさんは持ち前の馬上槍ならぬ馬用槍を巧みに使いこなし、長物武器は刀なんかに負けねぇよの法則をきっちり体現。その際に敵対勢力との問答があり、どうやらこの世界はまだまだ戦禍のおさまらぬきな臭い情勢であることも確認できる。こんな中で武家の出であるティサリアさんがまっすぐな娘に育っているのは良いことだ。ちなみに彼女とお付きの子が登場すると、スタッフロールが「ブリドカットセーラ」→「ファイルーズ」という急激なカタカナ並びになるのでちょっと笑う。 そして毎週登場してるマーメイドのルララちゃん。先週「変な声の人魚を毎週出せ」と要望したが、まさか叶えられるとは思わなかった。今週も変な声だったし、謎のウォータースプラッシュという新たな特技でどさくさに紛れて戦力にまでカウントされた。この街、普通の傭兵とか普通の暗殺者じゃ通用せんやつが多すぎるな。そもそもゾンビ相手に切った張ったやらなきゃいけない時点で人間側が不利すぎるしな。 さておき、そうしていろんなフレンズとどったんばったん大騒ぎした結果の今回の事件は、ハーピーと卵という、どこぞの異世界では超マニア向けの性風俗として紹介されたジャンルである。おあつらえ向きにラミアも一緒に登場してるし、当然のように産卵ショーも展開されるので、やってることはあっちと同じと言えなくもない。ただまぁ、こっちは厳然たる医療行為だし、他人の卵管いじってるお医者さん(主人公)を見てメインヒロインが惚れ直すという、なかなかに倒錯した恋愛感情も良い感じ。サーフェさん、今週だけで「超変顔」、「チート級の戦闘力」というヒドイン要素を確実にコンプしていってるんだけど、彼女の場合はほんとのほんとに純愛なのでなぁ。まぁ、多少Sっ気が強すぎるのでいざとなったらショタじみた先生を文字通りに食べちゃいそうになるのが元祖ヒドインとは違うところだけど。こんな状況でも冷静な先生はやっぱり偉いな。 今回のお話でおそらくサーフェとグレンの関係性については説明終わりってことで、しばらくはなあなあのままでいくことになるのだろう。次回はまたケウンタウルスに戻ってくるみたいだし、ひとまず今回のお話で「絆に揺らぎようがないね」という保証を与えておいて、しばらく放置ってことになりそう。彼らの関係性の是非は他のモン娘たちがどれだけ先生の子種を強奪したいかにかかっているわけだが、この世界なら多分問題なさそうね。 今回の結論:尻尾が最強。 PR ツギー、ハギー、第3話。中の人、まだそこまで芸歴長くないはずなのにつぎはぎゾンビ役が2例目っていうのはどういう巡り合わせなんでしょうかね。 今期もいつの間にか全ての番組が出揃っていて(うっかりいつもみたいに新番チェックで数を数えるのを忘れてしまった)、ぼちぼちどのアニメに本腰入れていくかを見定めるタイミングであるが、今期はやんわりと楽しいやつが多い感じでなかなか難しい。せっかくなのでそこまで話題になりにくそうなものをピックアップしてみると、今作は不思議と見やすい作品になっている気がするのである。 たまたま同じシーズンに「ピーター・グリル」がいるおかげで「モンスター娘もの」という謎の比較が可能で、あっちが救いようのない世界になっているのが良い対比になっている。まぁ、ぶっちゃけあけすけエロの「ピーター・グリル」とはあんまり比較してもしょうがないのだが、こっちのエロに関しては、何だろう、「理由のあるエロ」とでもいうか、ちゃんとお膳立てを整えて、「しょうがない、あくまでも診療行為だけど、結果的にエロくなっているだけだ」という大義名分のおかげで不思議な背徳感がある。「そのシチュで女性が悶えているのはなんかエロいな」という達成感がある。1話の蹄鉄つける話は流石に私のキャパを超えたシチュエーションだったのでどう興奮していいか分からなかったし、2話のえら呼吸強制起動はエロというにはエマージェンシーすぎたのでピンとこなかったのだが、今回の「大腿部縫合グール」は非常にわかりやすくて、また苦無さんのくっころ力が強かったおかげでなかなか良いシーンになっていたんじゃなかろうか。 考えてみりゃなんで腕は平気だったのに太ももだとダメなんだよ、っていうのは全く分からん部分なのだが、そこについては苦無さんも「理由など知らん」って言ってたからしょうがないし、グレンさんはくっころボイスも何処吹く風で黙々と作業してくれているので余計なことを考える必要もない。多分ね、グレン先生はサーフェっていう正妻がいて余計なところに目を向ける心配が無いっていう信頼があるから安心してみてられるんじゃないかな。まぁ、だからこそラストシーンでは度肝を抜かれたのだが……えぇ……サーフェさんの立ち位置は完全にアルベドさんと同じだと思ってたんだけど、もしかしてその先まで行ってたんスか……。 今週のリクエスト:変な声の人魚は毎週出てきてほしいです。
なにBAKOだよ、第5話。ねぇ、このアニメなんなの、ホントなんなの。 3話までの段階では「これ、変則構成だけど一応いい百合アニメだよな」って思ってとても温かい気持ちで見られていたのだが、4話の改造人間登場はそこまで刺激として大きくなくて、むしろさきと桜世のイチャイチャが減るなら残念かな、くらいに思っていたので、その後どういう展開になるかと思ったら……もう、なんだこれ。 ネタが本編とさっぱり関係ないのは大きな問題だよな。ぽっと出の改造人間兄弟をメインに据えて、しかもその改造人間キャラも全く関係ないネタ回し。しかし、訳はわからないけどここまで際どいことをやられるとさすがに見入ってしまう部分もあるのが悩ましい。まぁ、昨今ではアニメ業界の自虐・楽屋ネタも数が増えており、いじるというコンセプトだけならそこまで新しい試みとも言えないのだが、今作の場合、容赦無く専門用語をぶち込んで「そこまで詳しくないよ」みたいな部外者は完全お断りってのがすごいわ。「SHIROBAKO」ならちゃんと説明してくれてたところを、「業界人ならわかるやろ!」みたいなノリで特に説明もなしに垂れ流してくるからね。 そして、そんな業界パロディを何故かシンゴジで回してくるという謎ミックス。いや、その2つに一切繋がる要素ないやろ。まぁ、どっちもドキュメンタリー風にしたらいろんな意味で「日本がヤバい」という部分だけは共通しているかもしれないが……シンゴジだったら大体の視聴者がわかってくれるから、っていう配慮(?)なんでしょうかね。交渉人女のなんか不安定な片言イングリッシュはちょっと面白かった。 かてて加えて、何故か改造人間六つ子兄弟のキャストはエヴァ縛りというあまりに贅沢すぎる無駄遣い。多分メインになる一号が緒方さんだし、シンゴジネタなら庵野で繋がるからいっそのこと埋めてしまおうって魂胆なのだろうが……まさに無駄遣い……。まぁ、キャスト陣も久しぶりに一同に介して同窓会みたいな収録が楽しめたんじゃないでしょうか。いや、どうだろな、忙しい人が多いから全員が集まれたとは思えんな……。 で、結局なんだったん。 やっぱギアって大して意味ないのでは? 第4話。ギアレスであんだけ勝てるとなると、せっかくのギアありボクシングの存在意義が否定されてるみたいで作品の根幹が揺らいでるのが不安といえば不安。 ギアの存在感は気にならないではないが、それでも骨子はしっかりしているのでグイグイ見せてくれる作品だ。ついに本格的なボクシングシーンが展開されたわけだが、華麗さとか爽快感とは無縁の。泥臭くて、苦しくて、命がけのバトルの切迫感が滲み出てくる画面作り。こういう方向性で見せてくれるからこその、ちょっと野暮ったいデザイン性よね。ちゃんと狙い通りの魅力につながっているのだから文句の出ようもない。まぁ、どうしても全体的な作風はもっさりした印象になるので、受け入れない人も少なくない気はするけども。 「ギアの存在感とは」みたいなツッコミは入れたが、シナリオの要請はもちろん理解できる。何しろ257位からスタートして最終的にトップランカーのユーリと対決して勝つ必要がある。そんな状態で下位ランカーと対決して圧勝しまくる展開を見せても面白くないだろうし、かといって下位相手に苦戦してたら優勝なんか夢のまた夢だし、「盛り上げつつもジョーが弱く見えないような展開」を作る必要がある。そんな時に手っ取り早いのが、下位相手にはハンデマッチをするという今回の設定なのである。まぁ、前回までのギアを巡ったすったもんだが結局有効利用できてないやんけ、という話もあるのだが、サチオが命がけで掴んだ高性能ギアへの繋ぎはまだまだあとで効いてくる話だろう。「ギアで何ができるか」っていうのも今作の見どころの1つだろうし。 今回のお話はそうしたジョーのデビュー戦を見せつつ、さらにチーム「番外地」の結束を見せる働きもある。信頼できるトレーナーではあるがどこか胡散臭く、ちょっとでも歯車が噛み合わないと役立たずになりそうな南部のおっさんの危うさ、単なるクソガキだったがいつの間にか精神的主柱としてチームの良心兼モチベーションになりつつあるサチオ。そして、どんな苦境でも飄々と、どこか悪辣ながらもヒーロー像を崩さないジョー。わずか4話目でなかなか良いチームになったんじゃなかろうか。結局ボクシングってどこまでいっても個人の戦いになってしまうわけだが、そこでちゃんと周りにも人がいてくれることが感じられればこそ、物語にも深みが出よう。今後もセコンド二人の活躍には期待したいところだ。 芹澤優、アイドル、犬……うっ、頭がっ、第3話。いや、別に嫌いな作品じゃなかったから大して悪い思い出ではないのだけども。シャイニー! アニメとしては「順調に鬱系魔法少女的な流れを踏襲して鬱展開を突き進んでるな」って感じなので特にコメントもないのだが、何と言っても最大の注目ポイントはあまりにもあけすけで逆にツッコミにくいレベルの芹澤優の起用法だろう。セリコって何でこんなに作中でも「アイドル」のキャラが回ってきて、しかも使いやすい立ち位置できっちり収まるのだろう。デビュー直後からほとんどこの姿勢がブレてないんだよ。 今回登場したヘンテコアイドル魔法少女・穴沢虹海は、そこまで「裏表が激しい」というキャラでもなさそう。アイドル稼業は楽しんでやっているのだろうし、ステッキのひどいデザインや能力についても、どうせサイトから勝手に配給されるものなのだから彼女にその責任を問うてもしょうがない。むしろとんでもない能力の割には使い方はおとなしい方とすら言える。多分、根っこの部分で悪い子ではないのだろう。しかし、やはり豹変した時の二面性はわかりやすいドン引きポイントであり、それだけにキャラを立たせる重要なファクター。その辺りの気持ち悪さや激しさがセリコのキャラ作りできっちりハマっているのである。どうやら今後もノンストップで鬱展開が続くみたいなので彼女にも絶対にろくでもない運命が待っているのだろうが、せいぜい色んな表情を見せて、中の人のあれやこれを見せてくれるキャラになってくれれば嬉しい。 セリコはさ、本当に「自分が可愛い」ってことを十二分に理解してて、それを何のてらいもなく、「知ってるから使うわ」くらいの勢いで盛大にアピールしてくれる様子が清々しくて良い。アイドルであり、声優であり。どちらとしても天賦の才を持っているように思える。今後の魔法少女としての展開はどんなものになっていくのだろう。 それにしてもエンディングよ…………イイネ。 約束されし終末、最終話。思ってたよりもハッピーエンド(?)でしたね。 ラストバトルは嵐のダムで。なかなか気の利いた舞台設定を選んだものである。ファヴの評によれば互いの魔法相性から有利がつくのはスイムスイムの方。というか、普通の肉弾戦闘において、スイムスイムはよほどのことがない限りは有利である。クラムベリーに負けたのだって、情報が取り引きされた上で相手が戦闘狂の試合巧者だったためで、それ以外の魔法少女なら、おそらく大体の相手には単体で勝てるだけのスペックを持っていただろう。実際、決死の覚悟で挑んだリップルも大方の予想通りに反撃の糸口を掴めないまま、ぬるぬるとつかみどころのないスイムスイムを相手に苦戦。魔法どうしの戦いなら攻めのリップルと守りのスイムスイムで拮抗したのかもしれないが、スイムスイムの手にした魔法アイテム(単なる刃物)によって、少しずつ体力を削られるリップル。あのアイテムって、スイムスイムの液態化能力の影響はどういう風に受けてるんだろう。スイムスイムは所持したものも身体と同一に液状に出来るようだが、硬化、液化のコントロールはなかなか難しそうだ。 長時間の死闘も、スイムスイムの一閃でついに均衡が崩れ、片眼片腕を失うリップル。しかし、絶望的な状況で破れかぶれで放った手裏剣が奇跡を起こし、落雷によってスイムスイムにダメージ。ここで改めて、ファヴの言っていた「光と音」がリップルの脳裏をよぎる。落雷の電気が効いたわけではないのだろうが、一瞬の衝撃に隙が生じたスイムスイムに対し、リップルは虎の子の閃光弾を叩きつける。「必ず命中する」能力のおかげで弾は見事に顔面を直撃し、光と衝撃でスイムスイムを昏倒させることに成功。ついに、リップルの勝利が決まったのである。ぶっちゃけ、弱点が分かってたんだから大量の閃光弾で攻めれば良かったんじゃないか、って気もするのだが、手の内が明らかになればスイムスイム側も警戒して攻め方を変えてくるだろうし、千載一遇のチャンスがあの一瞬だったということなのだろう。終わってみればリップル執念の勝利。スイムスイムの脳裏にはあの日のルーラが、あの日のねむりんが蘇るが、彼女には執念を燃やすべき目標はなく、生きること、殺すことへの貪欲さが勝敗を分けた形。がらんどうのお姫様は、叩けば崩れる脆いものだった。 一方、周りで勝手に巻き起こる惨劇に胸を痛めたSWはもう魔法少女に変身しないことを決意するが、それを聞いたファヴが異議を申し立て、その理由を詳らかにする。曰く、次のマスターを決めるのが目的だったのに、脳の配線がイカれたスイムスイムや跳ねっ返りのリップルが勝者では面倒だと。別にそのためにSWを生かそうと思っていたわけではなかろうが、結果的に無傷で、勝ち星無しのSWが最後まで生き残った。ファヴとしては、彼女を説得してマスターを担当してもらうのが一番手っ取り早いということだったのだろう。しかしSWは当然これを拒否。話のついでにスイムスイムたちの死闘の真相を知り現場に駆けつける。そして、「また誰も救えなかった」わけである。 ついに最後の1人となったSWは何かが吹っ切れ、とにかくファヴだけを駆逐しようと試みるが、魔法世界の淫獣は基本的にタフである。SWの力だけではどうしようもない。しかし、アイテムその1,幸運のうさぎの足によってリップルが奇跡的に復活。あのアイテム、この一瞬のためだけに存在していたのね。もっと早い段階で起動してればHAも救えた気もするのだが……所持者の必死さ次第なのだろうか。そして魔法アイテムその2,スイムスイムが持っていた長物。これが現状、唯一ファヴを打破出来るアイテムだった。SWの読心能力、リップルを助けたうさぎの足、そして数々の魔法少女を殺してきた彼女の武器。ファヴがばらまいたあれこれが収束し、最終的にファブにとどめを刺すことになった。この辺りの皮肉は上手く効いていて、あっけないながらも納得のいくエンディングになっている。まぁ、あくまで端末が破壊されただけなので、魔法世界の畜生システム自体は無傷なのだろうが……とりあえず、目の前の危機は去り、二人の魔法少女は生き延びた。 エピローグ。ファヴの軛を逃れたSWは宣言通りに「魔法少女にならない」のかと思いきや、その真逆でとにかく変身して世界中での人助けに奔走する。さらにあらゆる苦難に立ち向かうためのトレーニングにも積極的で、今やリップルと渡り合うほどの近接格闘術もマスターした。何も救えなかった過去から、彼女は「何かをする」魔法少女に生まれ変わったという。正直「遅すぎる」改心ではあるのだが、何事を始めるにも遅いはない。新たな時代に理想の魔法少女を貫き通すため、彼女は「自分の力」で生き続けていくのだろう。隻眼隻腕となったリップルも、場所は動かずに魔法少女を続けているという。彼女をあこがれさせた善行の魔法少女、SWを目指して。そして何より、彼女にいくつもの命を託し、友情を貫いたトップスピードを目指して。 たくさんの命の先に、魔法少女は育成されていく。 残した者、残された者、第11話。図らずも人気キャラ大集合みたいなお話になりました。 クラムベリーの過去回想からスタートした今回。過去エピソードが語られるということは、それ即ち死亡フラグということでもある。彼女はこの手のデスゲームものでは割と定番になってきた「前回の生き残り」だ。運営側はこれまでもこの性悪なゲームをそこかしこで続けてきたようで、人材育成を謳いながら、その実単なる殺戮ゲームを繰り返し楽しんでいるだけの様子。前回は今回のような殺し合いを楽しむタイプのミッションではなく、無力な魔法少女に化け物をけしかけて一方的に惨殺するタイプのお遊戯。どこからどう見ても「調子に乗った音速丸」にしか見えないような化け物を相手に、「戦闘狂」クラムベリーが孵化する様子が描かれていた。 「前回」で生き残ったクラムベリーは自動的にそのランクを「マスター」へと昇格。マスターは運営側との接続が認められ、各種情報提供を受けられるというメリットがあり、当然その情報の中には運営のどす黒い真意も含まれている。それを理解した上でクソみたいな役職を受諾するかどうかは完全に個人に任されているのだと思われるが、大量の仲間の死を目にしたクラムベリーさんは、どうやらアカン方向に花開いた様子。戦いを求めての要職受諾。そして今回のバトルの「マスター」へ。実際に「経験者」としての彼女の実力は圧倒的なもので、死地をくぐり抜けたが故の肝の太さは、前回のバトルで見せつけた通りだ。 そんなクラムベリーにとっても最大の難敵であると思われたスイムスイム。直接対決は突然訪れたが、すでにファヴから情報を受け取っていたクラムベリーは、当然対策を講じている。全てを無効化すると思われていたスイムスイムの液態化能力であったが、「見えるということは」光を反射し、光を吸収しているということ。「聞こえているということは」音を受信し、空気の振動の影響を受けるということ。水VS音の対決は、音を司るクラムベリーに軍配が上がった。なるほど、この辺りの強弱の構図は理にかなっていて、なかなか卒のない脚本である。 しかし、吹き飛んだスイムスイムにとどめを刺すために一瞬気が緩んでしまうクラムベリー。まさか最大の難敵を打倒した後に、文字通りの「落とし穴」が待っているとは思わなかっただろう。ただの雑魚だと思われていたたまによる、乾坤一擲、蜂の一刺しとなる一撃。彼女の能力「穴をあける」は人体にも有効だったらしく、かすり傷でも致命傷となる。もちろん、普段の彼女ならそんな残虐なことは命令されても出来なかっただろうが、スイムスイムのピンチを見て、彼女も最後の勇気を奮い立たせた。ふいの一撃に倒れるクラムベリー。悪の頂上決戦は、「仲間」を大切に守り続けたスイムスイムに軍配が上がった。 これにて人数は規定の4人。形はどうあれ大団円に……なるわけがない。仲間を守るという教え、敵を制するという教え。全ての教えはルーラの手による。そして、「魔法少女は正体を知られてはいけない」という教え。そりゃまぁ、いい歳したOLがフリフリ着てはしゃぎ回っていたルーラさんはその教えを遵守しなければ生きていけなかっただろう。しかし、本来の意味での「少女」であるスイムスイムにとって、その教えはそこまで重要じゃない。気にしなくてもいいレベルの条文だったはず。しかし、彼女にはそうした部分の思考力はない。ただ与えられた規律を、「rule」を守るため、最後の「部下」であるたまを生かすわけにはいかなかった。部下がいなければ成り立たないと言われたruler。その部下を殺すことを義務づけるrule。すでに彼女の行動原理は矛盾だらけである。しかし、幼い彼女はまだそのことに気付いていない。 残った命は3つ。ラピュセル・ハードゴアアリスを背負ったSWは、未だ戦うことに理由を見出せない。「WIXOSS」でのるう子のように、どれだけ回りが不幸になっても、どれだけ自分がせき立てられても、戦うこと、殺すことに正当性を見出さない。これも1つの選択ではある。対して、トップスピードという盟友を背負ったリップルは、ゲームのルールを超えた復讐を誓う。事ここに及んでの復讐の誓いは、「復讐は何も生み出さない」というはるか昔から語り継がれた文言を体現したかのような振る舞いであるが、彼女の反応もまた一つの道理である。これだけの暴虐を重ねられて、なお命の重さを選択するSWの方が、この状況では異端なのである。奪われた友の命にけじめを付けるため、リップルはこのゲームで唯一、純粋な殺意を持って最後の敵に当たる。迎え撃つスイムスイムはマスターとしての権利を手に入れたが、彼女の主人はファヴでも運営でも、自分自身ですらなく、彼女の中に生き続けるルーラである。思い返せば、彼女はねむりんの言葉に心を動かされ、信頼すべきルーラを打ち倒すことを選択した。ルーラに相応しいのはルーラではないと拒絶し、自身を更なる偶像へと昇華することを選んだ。しかし、彼女の中で生き続けているのは、変わらずに「生前のルーラ」である。どこまで行っても堂々巡り。子供であるが故の純粋さから、彼女は前に進めない。リップルは、彼女を止める事が出来るのだろうか。 トップスピード、そしてルーラ。すでに退場した人々だけが、今の状況を回している。ルーラの善意が、トップスピードの博愛が、最後の殺意をけしかける。この状況に、SWはどう立ち向かうのか。最後のステージは……Not Found? 命がゴミのようだ! 第10話。最終回も見えてきたし、サクサク減らしていくんだポン。 まぁ、前回に比べりゃまだ減る人数は多くないけども、すでに7人しかいない状態から間引くんだから、4人も5人も減っちゃぁ困るわな。残った面子は主人公補正最強のSW、フィジカル最強HA,友情パワーを抱えて戦えリップル、実はラスボル候補だったスイムスイム、復讐の悪鬼ミナエル、なんで生きてるんだたま、そしてイベントマスターのクラムベリー。この中から誰を間引いていくかと言われたらなかなか難しいところだ。 とっかかりは、前回のラストシーンにあった。ミナエルが辿り付いた策は、「魔法少女が最強なら変身前に叩け」という非常にシンプルなものだった。前回のぬいぐるみの諸々のシーンはそういう意味だったわけね。まぁ、何でHAの正体を突き止めた時点ですぐに襲わなかったのかがちょっと疑問なのだが、「変身前を襲う」というのは一種の禁じ手であり、奇襲である。万が一失敗したら相手は常に変身前にも警戒するようになるだろう。唯一のチャンスをものにするため、戦闘力の高いスイムスイムに実行役を任せたと考えるのが自然か。しかし、「正体がばれた魔法少女は云々」っていうルールは事前に説明してたんだっけ? あんだけ大手を振って慈善活動してる連中ばっかりだったもんだから忘れてたわ。先に変身して人ごみの中で待ち構えておけば相手だけ変身出来ないから嬲り殺せる、ってのは、シンプルなようでなかなかエグい作戦。ある意味、一般人を無差別に巻き込んだメアリと大差無い思考回路だよな。 こうして、スイムスイムの奸計に落ちたHAは、憐れ対抗の手も無く惨殺された。こうしてみると、スイムスイムは最初に自分の手を染めたルーラ殺害の時から、他人の命を奪うことに対して一切の躊躇いがないのだよな。クラムベリーさんまでが「自分に似ている」と太鼓判を押すそのメンタリティは、気付けばラストステージまで生き残っての優勝候補に。しかし、それでも彼女のモチベーションはあくまでも「ルーラになる」ことなのが悩ましい。弱き者、愚かな者を統べるリーダーとして存在するべきルーラは、もし周りに誰もいなくなったとして、存在することが許されるのだろうか。スイムスイム自身、自分の歩んでいる道の先を、どれほど認識出来ているのだろうか。 ちなみに、HAは為す術もなく殺されてしまったわけだが、彼女は事前にSWに投げかえされたラッキーアイテム「うさぎの尻尾」を所持していた。それでもスイムスイムに対して手がでなかったことを考えると、あのアイテム類は魔法少女に変身していないと効果を発揮しないってことなんでしょうね。まぁ、他のアイテムも日常的に使えたら割とチートだしな。 残り6人。ここでいよいよスイムスイムは最後のヤマであるド本命のクラムベリー討伐へと乗り出す。どれだけ察しの悪い連中でも、クラムベリーがこのイベントでは特権的な立場にあることくらいは薄々気付いた頃だろう。彼女は相変わらずファヴを通して様々な情報を得ており、今回もスイムスイムについての細かい近況を知ったり、ルール無用のやりたい放題。まぁ、ファヴに「マスター」って言われてる時点でルールを気にする気配は一切無いしな。 いよいよ始まるチームルーラVSクラムベリーの生き残り競争。クラムベリーの能力は「音を自由自在に操ることができるよ」だが、それ以外にも超人的な聴力というサブ能力を持っているらしく、これまで幾度となく暗殺を企ててきたチームの思惑をも手玉に取る。ドーピングにより加速していた3人の連携にも臆することなく、逆に臆病なたまを牽制して遠ざけると、その隙にミナエルを瞬殺。双子天使さん、めでたくセットでリタイアです。わざわざ過去エピソードを挟んだというのに(むしろ挟んだせいで)あまりにもあっけない最期であるが、悪辣な雑魚にはお似合いの最期だったのかもしれない。それにしても、確かミナエルの能力って物質の材質も再現出来るはずなのだが(でないと斧になったときに頭に刺さらないしね)、クラムベリーは岩に擬態したミナエルを容赦無く拳で貫いたんだよな。強化されすぎじゃないですかね。 こうなると分が悪いのはスイムスイム側だが、彼女には液態化という絶対的防御性能がある。どちらがどのように出し抜くか、次回が決戦ということになるか。ここでノイズ程度の存在であるたまがどう効いてくるかだが……なんか、「最終的に部下を守るために自己犠牲にしちゃうスイムスイム」みたいな未来が見えるような。 蚊帳の外にはSWとリップル。この2人も互いにどう処理し合ったらいいのか、今のところは見えてない。まぁ、ファヴの言った通りに最終定員が4人だったら、もうセーフですもんね(ニッコリ)。 そうなれば、そうなるやろ……第9話。分かってた。分かってたけど……辛い……。 満を持しての退場祭り。そのスピードはダンガンロンパをも凌駕する。思えばダンロンもスタート時点で16人くらいだったな。こちらは余計なNG行動などなくても、サクサクつぶし合ってくれるから運営側もやりやすくてイイよね! ファーストバトル、カラミティメアリVSリップル・TS連合軍。まずは珍しく正攻法型の戦闘スキル持ちどうしの対決であるリップルVSメアリから。かたや「狙って投げたら必ず当たる」という刃霧要のごときスナイパー能力、かたやどんな武器でも強化して頑丈な魔法少女相手でも一撃必殺を狙える能力と、魔法の袋による出し入れ自在の手数。単体で見た時のスペックは、戦闘経験の差もあってメアリの方に軍配が上がる。準備次第でいくらでも強くなれるメアリは、用意周到に様々な銃火器を用意しており、中でも「ビルの屋上に電子地雷」という愉快な戦術でもってリップルを追い詰める手管は流石の年の功である。まぁ、多分ミリタリーの専門家から見たらもっと効率の良い作戦は山ほどあるのだろうが、あくまでも元は単なる飲んだくれの主婦ですからね。これくらいの強さが限界ってことだろう。流石に修羅場を乗り越えて精神が摩耗しきった暁美ほむらさんとは違うのである。 リップルの能力は、確実に的にこそ向かうものの、途中で阻害されてしまえば真価を発揮しない。相手もレンジがある能力だけに、どうにも攻め手に欠けた。そこで追加されるのがTSとの連携である。最初は単細胞の彼女の意志で「ジェットほうきでそのまま突っ込む」という分かりやすい攻めを繰り返したが、相手が持ち出したのは対戦車ライフル。流石にこれでは正面突破は自殺行為だし、TS自慢のほうきもぶっ壊され、これでは通じないことが判明。そこで策を講じた2人は、TSの速度にリップルの能力を掛け合わせた奇策を講じた。ぶっちゃけ、画面だけだと何が起こってるのかよく分からなかったのだが、つまりアレってチャフみたいなものなのですかね。ひょっとしたらリップルがガラスの破片全てに能力を行使し、それが一斉にメアリに襲い掛かるように仕向けたのかと思ったが、そういうことでもないみたいだし。単純に、それまでの横の動きに認識が馴染んだところに突然縦の動きを組み合わせ、さらにチャフにより視界を奪い、精密機械の起動を抑止、相手の銃弾も細かい照準が定まらないような状況を作り上げ、そこで不意に上空からの一撃を見舞うという攻撃方法。元々お互いに一撃必殺の能力。こうして隙を突ければやはりリップルは強かったのである。 人を1人殺しておいてハイタッチもねぇだろ、と思わないでもないが、今や大量殺人犯となったメアリ相手ではそれも致し方なし。めでたく作中最も相性の良かったタッグチームの初勝利の凱歌を……と思いきや。容赦無く襲ってくる理不尽バトルの流れ。勝利を確信した瞬間こそが、誰しも最も油断する瞬間。その一瞬を、スイムスイムは見逃さなかった。不意の一撃に倒れるTS。激昂したリップルは返り討ちを狙うも、ついに能力を発動したスイムスイムはHAなみの防御力を持っていた。のうのうと逃げおおせ、チームルーラはこれで白星を1つ追加する形。そして、横たわるTSの真実……。やるせねぇなぁ……こういうダイレクトにエグい展開、ベタといえばベタなのだが、先週の彼女の日常パート、そして今週の赤子を連れた母親とのやりとりなどを見ると、やはり直接的に心にクる。1度に2つの命が途絶え、リップルは初めて出会った友人を失った。この喪失は容赦無い。 転じて、メアリの作った事故現場でももう1つの修羅場。この期に及んで人助けに必死なSWと、ただ黙々と彼女に従うHA。そこに現れたのはピーキーツインズの片割れの方。先週時点ではよく分かってなかったが、生き残ったのは物質化能力の方(ミナエル)だったようだ。突然現場に降り立った彼女を見て、脳内お花畑過ぎるSWのトンチンカンな物言いはマジでどうかと思う。あの状況でよくもまぁ都合のいい妄想が出来るものだ。もちろんHAさんはそのあたりクレバーなので、しっかり身代わりとして初太刀を受けきった。ただ、あくまでミナエルの方は陽動。本命は姿を隠していたたまの襲撃。……だったはずなのだが、なんと、状況を処理しきれないたまの逡巡をSWの能力が「困っている人」と認識。まさかのさとり能力となり、見えない襲撃者を回避する事に成功。うーむ、流石主人公だ……。まぁ、どう考えてもマント被ってるヤツが任務に不向き過ぎただけな気もするが。たまは能力こそ強いのだろうが、このメンタリティでは暗殺部隊には向かないよな。その辺の事情をスイムスイムはどう考えているのか。そしてルーラだったらどう判断していただろうか。 新たな(そして何となく予想は出来ていた)ルール変更により、生存競争はさらに激化。チームルーラは現状3人なので求められるのは他の部隊の殲滅のみとなってしまった。スイムスイムはあくまで「ルーラなら」という思考でしか動かず。ルーラの尊敬すべきところは部下の全てを平等に守ってきたことなので、おそらくスイムスイムはすでに「残り2人を守りきって勝つ」ことしか考えていないだろう。どう考えてもHAとクラムベリーがいる状況ではハードモードなのだが。しかし、気になるのはラストに登場したユナエルさんの咆哮。「殺せる相手」……まぁ、現在残ってる面子で一番対処しやすそうなプレイヤーといえば、どう考えても隣にいるヤツですけどね……どうすんだろ。いよいよチームも完全崩壊かな。なお、そんな壮絶な生き残り合戦の中で、ひっそりと退場したプレイヤーが1名いる模様。まぁ、この状況でまともな神経なら保つはずないし、これもある意味必然だったといえる。あまりにもあっさりした退場だが、これはこれでリアルな動きだろう。WPが文字通り命懸けで守った生存者の椅子。その椅子があっさりと半分取り除かれた状況で、シスターはとてもではないが自分が最後の4人に滑り込む方法など思いつかないだろう。彼女はもう、退場する以外の選択肢がなく、それなら無益な争いを引き起こさない方法を選ぶしかないのだ。せめてあちらでWPと再会して欲しい。 残るプレイヤーは、チームルーラの3人、そしてSW,HA,リップル、クラムベリー。ここから4人となると一体誰が勝ち残るのやら。とりあえずチームルーラが残れるビジョンがないな。そして、4人の生き残りが保証されるっていうビジョンも全く見えないな。しかし、TSがいなくなった来週からボクは何をモチベーションにこんな陰惨な戦いを見守ればいいのだ……。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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