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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ゆーみんボイスで毎朝「いってらっしゃい」って送り出されたい人生だった、第8話。やっぱり可愛いな、トップスピード……。元気が出るおまじないとかされてさぁ、どこか悪戯っぽいところは残っててさぁ。ゾクあがりでもなんでもいい。むしろ更生させる過程を楽しみたい。あ、料理は作らなくていいです。中の人的に怖いから。

 さておき、今週も新たに2人の魔法少女の日常が明らかになりました。そして、ついでに2人の魔法少女が退場しました。しょうがねぇよ、モノローグ出たらその分退場するに決まってるんだから。まぁ、そういう意味では今週のTSはどう考えても退場フラグでしかないのだが……。

 アバンを飾ったのはシスターナナとWPのカップル。こちらは以前カラミティメアリにひどい目に遭わされていたことから多少なりともスイムスイムの呼びかけにも警戒していたわけだが、基本的に、魔法少女バトルは攻める側が有利なシステムになっている。何しろ「攻撃するかどうか」すらお互いに分からない状態であり、全員が高火力の状態になっているにも関わらず、ディフェンスに特化した能力保持者はHAぐらいのもの。さらにこれに徒党を組んで袋叩きにするオプションまでついてしまえば、完全に他者の攻撃から身を守るのは困難だ。WPは魔法少女の中でも圧倒的に防御寄りの性能ではあるのだが、いかんせん相手を敵と認識してからの能力であるし、シスターナナの手前、なかなか表立って敵対意志を表明するわけにもいかない。そんな半端な姿勢を、迷いないスイムスイムにきっちりと突かれてしまった。まぁ、多分シスターがいる状態ならあそこまで大仰な準備をせずとも謀殺するのは難しくないと思うが。スイムスイム本人も言っていたが、おそらくルーラならもっとスマートにミッションをこなすことが出来ただろう。ざっと見ただけでも、ツインズの物質化能力の方を有効利用していないし、たまの能力も全く使っていない。これだけの手駒を腐らせたのは、純粋にスイムスイムの落ち度だ。「ルーラになる」という願望がいつの間にか「ルーラを超える」にすり替わっていた彼女は、一体この先何を拠り所にチームをまとめていくのだろう。

 しかし、過程はどうあれWPが数の暴力によって敗北したのは間違いない事実。何とかシスターを守るという最優先次項だけは守ることが出来たが、残されたシスターは一切の望みを絶たれ、ただ嗚咽するばかり。ここまで脳内お花畑で適当過ぎる生き方を続けてきたことの代償としては当然のものであるが、いざ叩きつけられるとやはり辛いものだ。これでシスターが180度方向転換して魔法少女殺すマシンにでも変貌すれば面白いのだが……能力がどう考えても支援型だからなぁ。他の連中が勝手に殺し合いを始めている現状、このままひっそりとフェードアウトして生き残る可能性の方が高いのじゃなかろうか。

 一方、チームルーラにもそれ相応の代償が。命懸けのバトルを甘く見たピーキーツインズの片割れが、WPの執念により相打ち、双子が片翼を失った状態。まぁ、ぶっちゃけ今まで全然区別してなかったのでどっちの能力が失われたのかもよく分からんのだが……「片腕を失う」という絵図がWPの末期と対比されているのも面白いし、最愛のパートナーを失った状態はシスターともリンクする。しかし、この双子はシスターのように泣き寝入りでは終わらないだろう。そういえば元気が出るお薬なんてものも手に入れてたし……案外こっちがキリングマシーンになる可能性の方が高いね。最も憎むべきWPが既に退場している今、残された双子の恨みの矛先はどこへ向かうのだろう。一番厄介なのは、「無能なリーダー」へ怒りを向けるパターンだよな……。

 所変わって、魔法少女業界でもダントツのすさみ具合を見せるカラミティメアリの住み家。こちらでは彼女のあまりにも駄目駄目な日常が明かされ、そこでファヴと取り交わされた投げっぱなしの契約の実情も判明した。ファヴさん、契約当初から一切隠す気がないパターンもあったのかよ……。魔法少女は争わせるのが前提、そしてその中には厄介を代表する「素質」を持った飲んだくれババァを紛れ込ませる。もう、やる気しかない名プロモーターですわ。勧誘されたおばちゃんの方も駄目駄目な案件に軽くのっちゃうし、その果てに出来上がったのが「世界を不幸にしても構わないテロリスト系魔法少女」という面倒ごとしか産みださない存在。最初から目的意識の違う存在なのだから、コミュニティで浮いてたのもある意味当然といえる。

 そして、そんなメアリさんが思いついた対魔法少女の分かりやすい戦術が、「関係無い一般市民を虐殺すれば、誰かしら見るに見かねて出てくるだろう」という目から鱗の大作戦であった。なるほど、正面切って戦いを挑んで来る人間もいないだろうからどうにか人質でも取らなきゃ、っていうところまでは想像していたが、別に関係者を人質にする必要もないのだね。元々他の連中の多くは「正しい」魔法少女なのだから、自らボスキャラを演じれば勝手にその足元に集まってくるという寸法だ。このまま他の全員が様子見に回れば町が崩壊するだけだったが、どうやら彼女の思惑通り、魔法少女達は集結しつつある。正義感に燃えるTSと、暴虐を許せないその相棒のリップル。そして「困った人の声が聞こえる」という難儀な能力のせいで絶対無視出来ないSWに、謎の相棒となったHA。今のところ、メアリの思惑通りに動くのはこの4人。さらに、餌場に集まる標的を狩ろうと目論むスイムスイムも出方をうかがうが、ルーラと違ってこういう乱戦をものにできるだけの指揮力があるかどうかは微妙なところ。手駒も減って、明らかに戦闘向きでないたまとすでにコントロールが効かないツインズの片割れしか残ってないし……わざわざ高い代償を払って買った武器も今のところ単なるでかい刃物だし……スイムスイムの行く末が今のところ一番不安。シスターは未だ泣き崩れるだけなので様子見。クラムベリーはあまり興味が無さそうだったが、「強敵」だったWPを非道な方法で退場させた人間が誰なのかには興味がある様子。

 イヤでも高まるクライマックス感。しかし、次のサブタイトルは……ルールの変更?! まだ何かやらかすのか? 出来ればTSさんの命だけは助けて欲しいところだが……(フラグ)

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 今週は新たな犠牲者が出なくて良かったポン、第7話。まぁ、作中でも屈指のグロ描写はあった気がしますが……。死んでないならオールオッケー。

 とんとん拍子で進んでいく大変快適なアニメですね(?)。前回2人死んでたおかげで今週は一応犠牲者無し。その分、対立構図は少しずつ濃縮されており、確実に終局に向けて加速していることが分かる。大きく分けると、現在形成されているグループは3つ。今回大きく動いたのはそのうち1つ、シスターナナのグループだ。彼女は元々WPと共に魔法少女友好機構の設立に奮戦していたが、恩師(?)であるマジカロイドを失ったことでそのお花畑な平和主義はさらに強固なものに。WPとともに片っ端から魔法少女に連絡し、改めて同盟関係を強める腹づもりだ。どうも彼女の言動を見ていると、「マジカロイドが通り魔に襲われて」はそのまんまの意味で解釈してるみたいなんだよな。どんだけぱっぱらぱーなんだ、コイツ。その隣にいるWPは流石に運営側の動きに気付いているはずなのだが、あくまでもシスターの意向を尊重する構えを崩さず、彼女のお花畑計画を守護するナイトとして動いている。現時点ではどうせ大したチームも形成出来ないだろうし、それでいいと考えているのだろうか。それとも、この子もやっぱり馬鹿なのだろうか。

 そんなシスターに誘われ、親友を失った悲しみにつけ込まれた感があるのが我らがSW。前回、とんでもない状況から一命を取り留めた上に、なんか知らないヤンデレを押しつけられて全く状況が見えていない。精神崩壊しちゃえば楽なのに、とか思ってるところにファヴがやってきて、魔法少女は肉体だけじゃなく精神も強化されてるから、そんなリタイアは認めねぇよ、という安心の太鼓判。なにそれすごい。良かったじゃん、美木さやか嬢みたいに「アタシってホント馬鹿」から魔女化しないで済むってことじゃん。ラッキー。いや、普通の精神力の人間からしたら地獄なんだろうけども。藁にもすがる思いでシスターのところへ出向くも、そこで待ち構えていたのは諸悪の根源HA。シスターが仲を取り持ってくれるかと思いきや、この女ホントに役にたたねぇ。「協力してくれるの? サンキュー! じゃ、次のアポがあるから」という訳の分からない立ち回りで後は若い2人でのご歓談。ひょっとしたら正面から会話したら案外誠意が伝わるかも、とか思ったが、やっぱりコワレだったよHAさん。確かうさぎの足もかなりのコストがかかるマジックアイテムだった気がするのだが、それをひょいとSWに押しつけ、特に理由も説明してくれないコミュ障設定。うーむ、ありがたいのは間違いないんだろうけど、動機が理解出来ない施しって、受ける側からしたら怖いだけなんだよなぁ。突然ちゃぶ台をひっくり返されるかもしれないしなぁ。ビクビクしながらも、とりあえずシスターチームは現在4名。このチーム、万一8人を超えたらどうするつもりなんだろうな……。

 そして、そんなシスターの動きを牽制するもう1つのチームが、2代目チームルーラ。今回のアイキャッチでピーキーツインズの能力が明かされたが、うん、まぁ、あんまり使えないっぽい。いや、使い方次第じゃ謀殺には有効そうなんだが、いかんせん使い手の頭が悪い。ルーラがいてくれればまだ戦略の立てようもあったのかもしれないけど、現在の妄想系リーダーではあの双子も先が長くないような。そんな2代目ルーラ、スイムスイムさんは、もう片方のチームのリーダーであるシスターとの会談に応じる形で呼び出しをかけた様子。「まともに戦えない相手には、まともに接しなければいい」と、すでに裏道からの勝負を宣言している彼女。持っている武器は一体何の役に立つだろうか。一応、正面切っての対立は次週のこの2人の動きが焦点になるだろうか。

 そして、最後の1つはチームとは言えないかもしれないが、相変わらずお気楽なTSさんによる、リップルとのタッグチーム。今回はついにリップルの日常面が明かされ、魔法少女軍団の中でもトップレベルの不憫さをうかがうことが出来る。ルーラとかリップルを見てると闇の深そうな人間ばかりが魔法少女になっているようにも見えるが、SWとかねむりんを見てると別にそれだけってわけでもないんだよな。あまりにテンプレなひどい家庭で育ったリップル。今週のエピソードを見ても「薄い本が捗るなぁ」という印象しかないくらいに適当な家庭だったが、ささくれだった彼女の心にTSさんがどの程度寄り添えるか、という今後の課題の難度設定は理解出来るようになっただろう。そして、そのTSさんは未だバックグラウンドが明かされていない。執拗に繰り返す「あと半年」の文言、そして年齢は自称19歳で、「昔はお前みたいに荒れてたよ」という、荒れてる側からしたらどうでもいい自分語り。なんか、TSが何をしゃべってもせっせとフラグを立てているようにしかみないのが怖い。流石にリップルが先にやられる展開はなさそうだし、TSさんのリアル側のお話が語られたらお通夜の準備やろなぁ。

 そんなリップルのチームに接触をもったのは、メンバー1の危険物、カラミティメアリ。マジカロイドのことなんて何とも思っていないように見えていた彼女だが、流石に自分の駒をあっさりと潰されたことにはご機嫌斜め。まぁ、自身で口にしていたように、「面子を潰された」っていう怒りが大きかったのだろうが、マジカロイドの退場を確認したことで、「運営側が自分の与り知らぬところで何かを企んでいる」ことが確定し、そのことについてファヴにふっかける意味もあったのだろう。前回あれだけクラムベリーに情報をおもらししておきながら「贔屓は出来ないポン」とのたまうファヴに高圧外交を持ちかけ、無事にHAの情報を入手(本当に口の軽い運営である)。持ち前の高火力で不気味な新入りを圧倒するも、単なる高火力VS亜人では、後者の方に軍配が上がることは佐藤さんが証明済みである。普通なら「亜人対策」っていうテーマで1話くらいたっぷり使ってもいいくらいの難局なのだが、今作のすげぇところは、「狙撃」→「ショットガンでぶちまける」→「マシンガンでさらに粉微塵」→「手榴弾で消し飛ばす」→「薬物はどうだ?」→「燃やしちゃえば!」→「さらにセメント漬けで東京湾ぞ!?」までを僅か数分でやっちゃうところ。どんだけ準備してきたんだよ、っていう突っ込み待ちだが、まぁ、暁美ほむらさんだってヤクザの事務所から色々と物資を輸入してましたし、魔法少女のたしなみですよね。普通ならもっと大仰に描いてもいいはずのエグい展開も、「まぁ、すでに魔法少女デスゲームはテンプレの1つだから」ってんでスピーディーに描いてくれる演出方向、私は好きです。まぁ、それにしたっておばちゃん暴れすぎだとは思うけど。

 結局、全身全霊を持って排除しようとしても殺しきれなかったHAの完全無欠の不死性。これが一介の亜人だったら「無力化する方法はいくらでもある」って言えるんだろうけど、相手は肉体的にも精神的にも強化されている魔法少女である。正面から彼女を打ち崩すのは事実上不可能と見るしかない。つまり、HAを排除しようとするなら、真っ向からキャンディ勝負を挑んで最下位まで落とし込む必要がある……って、それでよくね? 今更だけど初心に戻って、彼女のデバイスからキャンディを移し変えれば勝てるんだよな。案外メアリがリップルに相談を持ちかけたいのも、そのあたりのHA対策のお話なのかしら。

 さて、こうして大きく3チームに分かれたのが今回の顛末。唯一のジョーカーであるクラムベリーさんは今回は見に回ってますかね。元々「オレより強いヤツに会いに行く」がモチベーションの人だったので、次に狙うとしたらリップルかWPあたりになるのかしら。残り12人。つまりあと犠牲者はあと4人。誰を殺すのが一番平和的かねぇ。

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 血みどろ祭りやー、第6話。ジョジョなんかだと血飛沫は修正はいるのに、今作では一切遠慮なしで少女が血塗られていきます。素敵ですね。

 予想以上にサクサク進んでいきます。まぁ、16人から8人間引く設定なので、1クールで物語をある程度収めるためにはこれくらいの速度は必要なんだろうけども。今回2人がまとめて退場したので、残すところあと11人。なんだ、あとたった3人殺すだけでいいんじゃないか。割と簡単ですね。どうでもいい双子とか殺すとすっきりするんじゃないかな。

 今回一番予想外だったのは、やっぱりラピュセルの早過ぎる退場だろう。まぁ、前回の感想ですでに「颯太君がさっさと死にそう」とは書いていたわけだが、まさかクラムベリー戦でそのままお陀仏とは思わなかった。せっかく男の子が頑張って青春しようとしてたのに……。まぁ、幸せそうにしてたしな。願望実現と早死にでトントンですかね(んなわけない)。しかし、クランベリーは想像以上にアレな人ですわね。こんな狂犬を飼ってる運営側も大丈夫なのかって不安になるのだが、ファヴ(的な何か)との付き合い方を見ると、お互いがお互いを一切見てないっていう意味では気楽な関係性なのかも。お互い相手を欠片も信用してないだろうし、裏切られたらそれまでと思ってるんだろう。運営側は圧倒的に上にいるわけだし。

 今回ちょっと興が冷めたのは、その運営側が露骨にゲームの内容をいじってしまったこと。この系譜の作品の金字塔である「まどマギ」の場合、悪意の一切無いインキュベーターが、事務仕事を片付けているうちにどんどん魔法少女の方が勝手に転がり落ちていくっていうのが見どころだったわけだが、今作の場合、運営側が積極的にゲーム性を高めようとしていることが窺えるし、ここまで何とか不可解さを出していたファヴについても、今回その裏側が見えてしまったのでだいぶ底の浅い存在になった。やっぱり、単に殺戮ゲームを楽しみつつ、活きの良い優秀な魔法少女を青田買いするのが目的なわけね。まぁ、底が見えたということは、言い換えれば目的意識がはっきりしたということでもあるので、限られた尺の中で構図が見やすくなったと考えれば良いことなのかもしれない。

 さて、今回はラピュセルの壮絶な死闘のシーンが第一の見どころだが、そんなバトル展開の影で暗躍していたマジカロイドの方が一応のお当番回といえるだろう。その正体は何とも厭世観溢れる今時の若者。家庭の事情でフラフラと家を出て放浪生活を送っていた子らしいのだが、なるほど、そういう成り立ちだったからやたらと金に執着していたわけね。声のせい(?)でひょっとしたらルーラみたいな年配パターンもあるかと思っていたのだが、その正体は割と年若く、あの達観したような戦略性はあくまでも彼女の持って生まれたものだったようである。カラミティメアリの配下として上手いこと今回のデスゲームを生き残ろうと画策していたわけだが、自らのあまりの淡泊さのしっぺ返しをくらうかのように、まさかの返り討ちエンド。うーむ、死闘が勢いを増してきましたね。マジカロイドにとどめを刺したのは、これまで謎の存在とされてきた最終メンバー、HA。彼女がSWを探し続けていたのは何らかの怨恨によるものかと思われていたが、どうやら仲間サイドだったようである。ラピュセルを失った直後に心強い(?)仲間に巡り会ったSW。やっぱりメインヒロインは恵まれているな。ちなみにHAの惨殺バトルシーン、いきなり見せられたらそれなりのサプライズになったかもしれないのだが、アイキャッチのところで能力バレが先にあったせいであんまりびっくりしなかった。残念。まぁ、SWから見たら完全にホラーだし、陰惨な感じは十分出ているけども。さて、彼女は一体何が目的なのやら。

 その他、寿命コストを支払って武器を買いそろえたチーム・ルーラの面々。スイムスイムは順調に彼女の目指すルーラ像を邁進しているご様子。きちんと部下のことを考え、滅私奉公でチームを支え、先代リーダーに恥ずかしくない行動を取っている。まぁ、死亡フラグにしか見えないわけだけども。そうなるとたまは生き残りそうだよなぁ。そして、現時点でまだ殺伐要素に触っていない唯一のチームが、我らがTSさんとリップルの仲良し(?)コンビ。TSさん、相変わらずイイ奴オーラが止まらない。是非とも彼女の望み通りに長生きして欲しいものだが、どう考えてもそれも絶望フラグでしかないんだよなぁ。残り退場者数は3人ぽっちなんだけど、すでに死亡フラグを立ててる連中がちらほら。さて、どうなることやら。

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 殺し合えー、第5話。幸か不幸か、今週は新たな犠牲者を出さずに済みましたね。先週のルーラさんの尊い犠牲に感謝しなければ。

 今週はより視野を広げて、残ったメンバーの関係性を作っていくお話。その中心になったのはシスターナナ。彼女とそのパートナーであるウィンタープリズン(以下WP)は今回変身前の姿が公開されたが、なんと2人はSW&ラピュセルコンビと同様、リアル世界でもパートナー関係であった。WPの方は男性なのか、それとも男装の令嬢なのかはよく分からなかったが(多分シスターが「魔法少女にしてあげたい」と願ったのだから、普通に考えたら女性なんだろうな)、シスターが彼女(?)に全幅の信頼を置いていたのは間違いないし、加えてWP側もシスターを心から愛しているのは事実のようだ。

 そんなシスターの性格設定は、この手のデスゲームでは必ず1人はいる「ろくに対策も考えずに博愛の理想論を唱えるヤツ」である。どうもキュアフェリーチェと同じ声のせいで「純真無垢」なイメージが付きまとってしまうが、実際にはリアルでは社会人になっている年齢に見えるので、こちらは単に現状を飲み込めない残念な子というだけのようである。片っ端から他の魔法少女とコンタクトを取って「仲良くしましょう」と訴えていくが、そんなことをしても反発されるか、利用されるかのどちらかしかない。案の定、最初に会ったトップスピード(以下TS)&リップルコンビとは上手くいかなかった。TSの方は楽天家なので脈が無いわけでもないのだが、リップルはどうにも人間不信の気があるようで、シスターのお花畑な理想論に露骨な嫌悪感を示していた。まぁ、駄目なものを駄目とはっきり言ってあげる分、まだ対応としては優しいのだろうけど。今回TSの出番はここだけだったが、「あと一ヶ月は生きなければいけない」という意味深な発言はちょっと気になるところ。彼女も彼女でリアルに色々と抱えてるんでしょうね。

 次にシスターがコンタクトを取ったのが、現在はカラミティメアリ(以下CM)とつるんでいるマジカロイド44。こちらはCMさんも太鼓判を押すほどの「クズ」であり、天然お馬鹿なシスターのことをばっちり利用しようと考えている。ただ、マジカロイドの不思議なところは、決して生き残り合戦の駒として利用するのでなく、リアルマネーの稼ぎ先としてシスターを囲っているというところ。まぁ、まだ問題が起こる前からこの関係性は続いていたわけで、マジカロイド側としてはなるべくシスターにも生き残ってもらいながら、自分が最大限に稼げる方法を模索したいところなのだろう。ついでにCMともつるんでおけば、現実世界のアングラなお仕事でキャンディもマネーも稼ぎ放題である。そういえば「困っている人を助ければ、それが善人であれ悪人であれキャンディは手に入る」っていうシステムが明かされたわけだが、もう、こうなると運営側が何を思って魔法少女システムを立ち上げたのかはさっぱりわからねぇな。元々善意だけのものではなかろうが、本当に単なるゲーム感覚なんでしょうかね。この町の住人もとばっちりでこんな目に遭わされていい迷惑である。

 シスターが面会した3組目の人物は「森の音楽家」クランベリー。CV緒方恵美というミステリアスなキャラだったが、蓋を開ければなんと単なる戦闘狂。俺より強いヤツに会いに行きたいがために魔法少女業を営んでいるという変わり種だ。つまり、運営側のひでぇ提案などなくとも、コイツは放っておいたら魔法少女狩りを始めた可能性があるわけだね。これまたデスゲーム設定ではありがちな、「ルールとか生き残りとかどうでもいいから人を殺して楽しみたい」枠である。まぁ、闇討ちとか毒殺とか、そういう卑怯な手段に出ないだけまだマシではあるか。当然シスターとの交渉は決裂。WPとの白熱のバトルの末に水入りとなった。クランベリーの恐ろしいところは、この町で最古参の魔法少女という特権的立場のためなのか、ファヴと直接つながってルールに干渉出来そうなところ。口先だけ「コネがある」とか言っていたマジカロイドとは訳が違い、ファヴの口からあっさりとシスターの能力を漏洩されたりしている。ファヴははっきりと今回の騒動を「ゲーム」と言っている。となると、やっぱり魔法少女システムの目的って単に嫌らしい殺し合いを白熱させることが目的ってことになるのかね。キャンディ譲渡ルールとか、明らかに殺し合いに向かうように調整してるしなぁ。クランベリーは、損得だけで動かないところを見込んで運営側が囲ったスイーパーってことなんだろうな。

 こうしてシスターの思惑はほぼハズレ。最後には新人魔法少女のハードゴア・アリスとも接触したが、残念ながらこちらは全く話が通じずに終わってしまった。謎の幼女は、ひたすらSWだけを追い求めているようなのだが、魔法少女どうしでそんな因縁ってあるもんなんですかね。SWなんて魔法少女になってまだ間もないはずなのだが……。ちなみに、当のSWさんはというと、こんだけピンチな状態が吊り橋効果をもたらしているのか、幼馴染みのラピュセルのことが気になってラブモードに発展中。表面的には百合だけど根っこの部分では正統派の中学生カップル。いいのか、悪いのか……まぁ、颯太君、確実にその辺で死にそうな気はしますけどね。

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 たまの名字って犬吠埼なのかよ、第4話。ややこしいから風先輩の中の人と入れ替わってもらえませんかね?

 コンスタントにエグい展開の続くお話。まぁ、この状況でお気楽水着回とか単なるギャグ回なんて入るわけもないのだから、あくまで予定調和の鬱ではあるが。なかなか絶妙なところを突いてきますな。気が利いているのは今回のサブタイトル。メインでやってることは真逆なんだけど、一応魔法少女どうしで緩やかな同盟関係が結成されたり、それっぽい展開もあるといえばあるのが皮肉なところ。参加者が16人もいるとなると、どこで何が起こっても不思議じゃないね。これだけの人数の女の子が愛憎入り乱れるデスゲームを繰り広げる展開っていうと、我が心の故郷である「舞-HiME」を思い出します。そういえばあの時も参戦していたキャストが1名だけいますね。もう10年以上も前の作品だというのに……。

 さて、そろそろ世界観も見えてきたし、今一度状況を確認しておこう。ゲームのミッションは「16人の魔法少女の中で上位8位までを維持すること」。もっと短期の目標で言えば「毎週、ランキングで最下位を免れること」。分かりやすい設定ではあるのだが、「キャンディーの数」が順位を示し、そのキャンディーの取得規準がいまいちはっきりしないために一番気になる部分はかなりファジーな設定。今回のお話ではそのファジーな部分で一番「どないやねん」という要素が発生していたので、ちょっとその部分は気になる。何しろ、ダントツのスノーホワイト(以下SW)が一週間で集めたキャンディーの数は2万を超えたという。他の魔法少女達だって命がかかっていることは分かっているのだからそれなりに必死にキャンディー稼ぎをしていたはずなのに、SWから強奪したものを分配する以前に、スイムスイムの持ち数は400程度だったというのだ。あまりにもチートが過ぎる状態である。そして、キャンディーを稼ぐ方法は「善行を積む」ことであることも明言されているが、この善行の判断基準も定かではない。前回、たまの能力を使った廃棄物処理ミッションでは、能力を使ったたま以外にも、斡旋したルーラの方にもキャンディーが回ってくる、みたいな言い方をしており、さらに「これだけの仕事ならかなりの数のキャンディーが期待できる」とも言っていた。つまり、ミッションの難度や地域貢献度がキャンディーの配布数に影響するということ。

 さらに、魔法少女の削減政策が発表された理由について、ファヴは「1つの地域に16人は流石に多すぎたから」と言っており、「魔法少女は漠然と担当地域が決まっている」とも言っていた。つまり、現在16人の魔法少女たちは、かなり限られた範囲で、近隣の魔法少女に気を遣った状態でキャンディーを集めていたはずで、「自分のエリアで選択可能なミッション」にはかなり制限があるはずなのだ。そんな状態で、いくらなんでも4002万なんてとんでもない格差が生まれるものなのだろうか。担当地域の治安が全然違うとか、そういう偶然でもない限りは成し得ない比率だと思うのだが……。まぁ、それだけSWが優秀ということなのかもしれないが……。

 まぁ、一応文句はつけてみたが、ぶっちゃけ、今作においてそういうディティールは割とどうでもいい。キャンディーの数はあくまで各自のステータスを表すパラメーター程度の扱いであり、あとは個々の魔法少女がいかに他人を蹴落としていくかという陰惨な戦いを眺める悪趣味な楽しみ方がメインなのだから。今回の犠牲者は「支配者」であったはずのルーラ。良いキャラだったのでまさかここで退場するとは思っていなかったのだが、よく言われる「女の友情関係」みたいなのが一番ひどい形で表れた、何とも後味の悪い展開である。「他人にギャーギャー文句ばかり言うお局様が蹴落とされる」という大枠だけを見れば割と「スカッと」系の話としてもありそうな展開ではあるのだが、別にルーラは悪い奴ではないんだよね。前回も言っていたけど、部下をとりまとめて利益を分配する経営者としては問題のない働きをしていたわけだし、今回だってスイムスイムを重用して彼女に厚遇を与えるなど、ちゃんと部下の能力に見合った評定を下している。これまで自分が「社会的立場」というレッテルのみで苦い経験を繰り返してきたため、彼女の施す完全歩合制、実力主義の評価姿勢は厳正で、まっとうなものであったのだ。

 そして、そんな彼女が命を落とすことになった直接の原因は、一番目をかけていたスイムスイムのまさかの造反。これでスイムスイムが彼女のことを憎んでいたことが理由ならばしょうがないという気にもなろうが、なんと、彼女の動機は「ルーラへの忠誠と憧れ」だったのである。未だスイムスイムの内面が見えていないので彼女がどのように振り切れてしまったのかは定かでないが、「立派に期待に応える仕事をしてみせよ」というルーラの命令が彼女の中で「ルーラのようになる」に変質し、さらにそこに運命の悪戯であるねむりんの一言が混ざり合い、常人には理解されない、悲劇の造反を産みだしてしまった。おそらくスイムスイムは今も変わらずルーラを敬愛しているであろうことが、この造反を薄気味悪いものに仕上げている。

 彼女が組織を率いる「新リーダー(敢えて正確に言うなら「新ルーラー(ruler)」だろうか)」になれるとも思えないのだが……目指すべき目標が目の前から消えた彼女がどこまで自分の「願い」を追いかけ続けられるのか。今後が気になるところだ。「社会的因習に縛られ、実力もない者が幅を利かせている世界」に嫌気がさして魔法少女になったルーラが、最終的には自分が最も憎んでいた「実力もなく、努力もしないくせに言いたいことだけを言っている」ピーキー姉妹に殺されてしまうという皮肉も注目に値するポイントで、現在「小悪党」の役割を一手に担っているあの双子天使も、今後はろくでもない死に方をすることになるんだろう(ルーラがいなかったら弱そうだし)。一週間に1人ずつの退場になるはずだが、片割れが落ちたあとに残された双子の絶望的な様子とかも見てみたいところだなぁ。

 他のキャラもチェックしておくと、短いシーンで強烈な印象を残していくのは、圧倒的ラスボス感がたまらないカラミティ・メアリ。やっぱりお姉ちゃんボイスの悪役はいつ見ても良いものだ。そして私が絶賛応援中のトップスピード。この期に及んでお気楽姿勢を崩さないのは大したもの。そんな彼女に不満顔でも付き合ってあげているリップルの良い人オーラにも注目。この2人の絡みを見てると、中の人的にピンク色のクマの幻影が見えていきそう。

 まだまだ残っているキャラも多いし、ここからサバイバルも勢いを増していくことだろう。「舞-HiME」同様、どんどん目から光が消えていく女の子たちの活躍を楽しみにしたい。

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 海猫があんまり可愛くないな……第3話。せっかくの猫なのに……あれ、やっぱりしっとりしてるんだろうか、つるっとしてるんだろうか。生臭いんだろうか……。地上でもあれだけの機動性でさらに水中無敵って、下手したら今回のラスボスはバジュラすら乗り越えた海猫なんじゃね?

 順調に進路を進んでいる感のある3話目。ちょっと前までニートとフリーターだった主人公カップル。かたや生まれながらの才能でオーディション突破、かたやなんでかよく分からないけどデルタ小隊の隊長に目を付けられてのヘッドハンティング。これ以上無いくらいの出世街道。しかも、前回「お互いに就職したら会う可能性が減るんじゃ?」とか思ってたら、デルタ小隊ってワルキューレの護衛専門部隊なのか。まさかの一つ屋根の下。ワルキューレも小隊メンバーも全員が仲良く暮らしておりました。ミラージュさんは軍属では紅一点なのね。まぁ、やたら女っ気の多い所帯だからあんまり違和感ないけど。料理を作ってたおかみさんのエプロン姿、おっぱい出し過ぎじゃないですかね。

 出世街道とは言ったものの、2人ともそう簡単に新しい職場で頭角を現すことが出来るわけじゃない。「ちょっと調子が上がらない」レベルのフレイアはいいとしても、ハヤテの方はそもそも飛行機にたたき込まれると酔うっていう。付いたあだ名は今期アニメでは2人目の「ゲロ」。なんでこいつスカウトされたんだか。しかし、風と仲良くなりたい君の我が儘勝手っぷりはそんな洗礼にもケロッとしたもので、座学はサボるし体育もサボる。とりあえず飛行機に乗りたいマン。そりゃ、堅物のミラージュ先生は怒りますよ。突きつけられた「最終試験」は割と易しめのハンデマッチとはいえ、ついさっきまでゲロ吐いてた奴に課す試練としてはなかなかハードだ。

 でもまぁ、主人公だからなぁ。テンションが上がってなかったフレイアの方はハヤテのピンチを見て一気に野生解放。さらにその歌を聞いたハヤテもテンションが上がってガウォークからの逆転劇。むー、もうどこをどう切り取ってもこの2人がカップルじゃないですか。三角関係が生まれる余地がないじゃないですか。フレイアは完全にハヤテのことを応援する気だし、ハヤテもフレイアの歌に運命的な相性を感じさせる。ここにミラージュさんが割ってはいる意味ってあるんかね? 先週に引き続きですが、やっぱりフレイアちゃんが可愛いからなぁ。ドヤ顔も似合うしなぁ。もう、この2人を互いに盛り立てあえるように常時同じ空間に放り込んでおけばいいと思うよ。

 

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 サブヒロイン・ミラージュさんの「油断したら突撃しそう」感は異常、第2話。わたくしあらゆる可能性を鑑みましたが、ここは突撃しかないかと!

 いい感じに進んでますね。まさか2話目でさっさとオーディションが終わるとは思ってなかった。いや、そもそもフレイアは受ける以前から終わってたわけだが……まぁ、ワルキューレに参加してからが本編だから、ここは思いっきりご都合主義だがさっさと進めるか。ご都合主義というと聞こえは悪いが、そもそもマクロスって才能がバリバリある人間が適材適所に収まって活躍する話だからな、1話目こそ「フリーターとワナビーの珍道中」だが、2話目にしてさっさと「選ばれしパイロットと選ばれし歌姫」にランクアップしたよ。しょうがない、なんか歌が凄いんだから。ちゃんとオーディションで実力を見せてくれてるし、身の丈に合わないポジションっていう印象もないけどね。そもそも我々視聴者から見たらワルキューレがどんだけの栄職なのかも定かじゃないしな。

 2話目で改めて確認したかったのは、何と言ってもフレイアちゃんの人となり。前作「F」では容赦無くシェリル派だった私ですが、今回のフレイアはかなり可愛いと思いながら見ています。1つは、キャラデザが可愛い。ランカの焼き直しみたいなデザインではあるのだが、笑ったり怒ったりで案外デフォルメになる機会も多くて、そういうときのコロコロした表情が可愛らしい。このあたりのデザイン性は「F」の時よりも好みだ。そして、中の人の仕事も割と良い。これまたランカと比べてしまうが、やっぱりスタート地点が違うんだな。まだまだ拙いのは事実だが、それでも不思議と愛嬌があって聞かせてくれる。おそらく、ランカと違って方言キャラに設定されてるのがプラスに働いてるんじゃないかな。何ともイモっぽいおねーちゃんの田舎じみた雰囲気が、声の拙さと上手く接続していて「上京してきた夢見る少女」像を形作っているのだ。まぁ、そのために今後の活躍シーンで上手く身の丈に合った仕事ができるかどうかは分からないのだが、少なくとも現時点でフリーター青年とわいわいやる分には丁度良い声だ。

 また、今作はヒロインの配置が色々と賑やかで、てっきりワルキューレで一番目立ってるあみっけがメインヒロインなのかと思っていたら、あっちはあくまでもアイドルとしてのトップなのね。スタッフロールを見る限りでは、堅物ヒロインミラージュが対抗馬になるようだ。現状だと主人公・ハヤテとの絡み方が非常に雑なのだが……今後どうやって親交を深めていくことになるのだろう。奇しくも同じ職場についちゃうみたいだし、今後の距離を考えたらむしろフレイアよりも近くなるかもしれんが。シェリルとランカみたいに「2人の歌姫」ではないので、並び立つように三角関係を作ることは出来ないんだよね。どのあたりで萌えポイントを稼ぐことになるのか……。

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どこに行くのかよく分からなくなってきた第10話。雰囲気は維持されてるし、見ていたら退屈することは決して無いんだけど……なんだろ、この捉えどころの無さは。やっぱり一番最初に不安だった「デスゲーム設定はグダグダになる」が現実味を帯びてきたのか……

 前回までのおいぬ様騒動が一段落して、次なる日記所有者とのバトルに続くのかと思ったら、なんだかそういうわけじゃない。今回はスタートしたのがいきなりみねね視点だ。しかも過去の回想で、ムルムルが介入しやがったおかげでどこまでが本当で何が伝えたいエピソードだったのかよく分からない。原作を読んでないから分からないんだけど、ちょっと調べてみたら、「未来日記」を冠する作品は何重かに用意されており、それらからつまんできた内容なのかもしれない(分からんけど)。結局みねねが過去に何を行い、今の彼女の生き様にどのような影響を与えているのかはよく分からない。彼女の生い立ちを考えればシリアスなものなはずなのに、ムルムル視点だとギャグにしかならないのがちぐはぐだ。そもそも、このタイミングでなんでみねねの心境を追う必要があるのかも見えてこない。ただでさえ秋瀬の存在のせいでベースとなる人間関係がややこしいというのに、そこに注力しないで脇のエピソードに行かれると筋が追いにくいのだ。

 確か2クールものだったはずなので急がなくていいっていう理由はあるのかもしれないけど、こういう作品の胆はいかに緊張感を維持して引っ張るかなのだから、もう少し主線を見やすくしてもらえると助かるんだけどね。一応、最終的には或、雪輝、由乃の3人に収束するようにエピソードが組んであったので、多分構成してる側は意識してるとは思うんだけどねぇ。

 でもね、すごく駄目なことだとは思うんだけど、この作品の女の子は可愛いから見入ってしまうんだよね。よく分からんエピソードのみねねも、普段の様子からは想像も出来ない顔を見せてくれたりして、不覚にも「案外可愛い子か!」と思ってしまった。完全にウェディングムードを固めつつある由乃もしおらしい様子ならば実に可愛らしいもので、雪輝が「何で好きになっちゃいけないんだっけ?」と悩みはじめた時点で「You つきあっちゃいなよ」と思ってしまう。由乃と家庭を持てば将来も安定だよ(まぁ、血の気は多かろうが)。

 そして、何回か書いてるけど、やっぱり相沢舞の演技プランが楽しい。ここでしか聴けないテンションなのに加えて、今回はコロコロと表情を変えてくれたので、これまた新鮮な部分を楽しむことが出来た。今作はメイン二人の中の人とかムルムルの中の人とか、新人もたくさん頑張ってるし、そっち方面でも興味深い作品ではあるんだよね。

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ところで宅配便屋さんはどこに行ったんだろうね? 第7話。細かく見ると色々と謎な要素が多いんですけどね、そういうところをつつく作品じゃないってことは分かってるのでスルーしましょう。きっとすごく忙しい配達の最中だったんだよ。

 VS 5th戦は割とあっさり終了。鳴り物入りで登場した割にはちょっと尻すぼみだったような気がしないでもないが、しょせんは幼稚園児である。あんまり頑張られてもどんどん嘘くさくなるばっかりだし、このくらいのバランスが丁度良いのかもしれない。やってることは色々とエグかったけど、礼佑が取った作戦って、全部「持たざる者」の作戦なんだよね。いや、どうやって幼稚園児が毒ガスや毒物を手に入れたのかは知らないけどさ。全て奇襲や奇策ばかりで、正面から挑んだら敵わないことは知っている戦い方。そして、色々やっているようには見えるけど、実際は毒物関係が2回、電撃が2回と、そこまでバリエーションが多いわけでもない。そう考えると、「ものすごく頭の良い幼稚園児がゲーム感覚で挑んだ殺し合い」としての加減は絶妙なものである。真っ直ぐ挑もうとすると、冷静な突っ込みどころ、「もう、由乃と雪輝はそのガキふんじばっておけよ」があからさまになってしまうので、こうして少しずつ遠回しなバトルを続けるくらいが、ギリギリ譲歩出来るポイントなのだ。

 そして、このくらいの「嘘だろうけど、何となくホントだったら怖い」くらいの殺し合いって、割と楽しい題材だ。武器に使うのが金槌やナイフ、バトルフィールドも単なる一軒家の中で、階段を挟んで上下で対峙したり、やろうと思えば自宅で実践できそうな殺し合い。「生活に近い生き死に」って、厨二じゃなくても一度は妄想してみる題材だしね。JOJOでいうなら第4部のような怖さ、そういうものが上手く出ていれば、題材としては割と面白いバトルではなかろうか。

 ま、実際は前述の通りに今ひとつ分からんポイントもあるにはあるのだが、そうした「事件の小ささ」は、学校爆破テロや新興宗教一斉催眠事件よりも面白い題材だった。狭い自宅で戦ったことで、雪輝と由乃の関係性も、不自然でない程度には近付くことも出来たしね。ミニトマトの重さまで覚えてる嫁さんを貰ったら色々と不便は多い気がするけどさ……

 そして、今回はやはりなんといっても礼佑役の真田アサミが良い味を出していた。パペットも使って1人3役での幼稚園児役。アサ姉の使いやすさは、やっぱりこの辺の役どころに現れる気がしますね。良い年の取り方をしているなぁ、と。

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