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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんやこの展開、第4話。なるほど、「アニメ」がテーマの作品だから、その枠内なら何しても別に構わないわけか……もはや縛りなど無いも同然だな。

 というわけで斜め上の展開からまたも世界を救ったナツ子。いやいや、それにしたってメメルンさんのメンタリティは随分シンプルだったな?

 前回「メメルンの立ち位置ってどんなもんなんだろう? 何か秘密を抱えていたとしても、ナツ子目線では知ってるはずだよな」と首を傾げたわけだけど、答えはシンプルに「知らない」でした。なんと、メメルンが背徳行為を働いていたということが分かるのは原作映画でも最後の最後ということで、その展開こそが最大のバッドエンド。そして作品として見

た場合には最大の投げっぱなし要素。まさか、そんな展開の劇場作品で「敵黒幕の意図が分からない」なんてことあるもんかね。なるほど確かにクソアニメと揶揄されてしまうわけだ。また、このことによって「ナツ子も意外に分かんない要素は多いよ」という事実も改めて確認が取れた。前回の司教に変身したヴォイドのように「原作と展開が変わってるから想定できない」状況もあるし、今回のように「そもそも設定に無いから知らない」というパターンもある。もう、ここまで世界が変わったらあとは事前知識だけでどうにかなるもんじゃないな。

 さて、そんなナツ子も知らぬブラックボックスとして今回スポットが当たったのは、物静かなエルフ少女(ロリババア)のメメルンである。何が原因で超虚空ヴォイドなんて面倒くさそうな存在に傾倒してしまったのかと思えば、なんのこたぁない、エルフ特有の希薄な生への執着と退屈が一番の原因だったという。昨年、一昨年あたりから脈々と続く「アニメの中のエルフの生き様」のサンプルの1つとして割と分かりやすいやつで、例えるなら「ヒンメルに出会わなかったもんだから間違った方向にねじ曲がっちゃったフリーレン」みたいなもんで。まー、半ば永久の命を与えられたというなら、そりゃ退屈は最大の敵ですからね。こういう人たちが邪教に染まった存在がダークエルフだと思ってるんですが、メメルンは耳の先からちょっとずつ黒くなったりはしてませんか。

 「エルフが何を生きがいに生きているのか」と言うのもなかなか難しい問題だが、例えばフリーレン様には「魔法の探究」という終わりのない趣味がある。まぁ、割と人生に退屈してる感はあったけど、それでも気まぐれに旅をしながらその土地土地でオリジナルの魔法を掘り出す作業はそれなりに楽しそうにしていた。最近はフェルンという直弟子も生まれ、彼女との珍道中、そして弟子の成長を見守るばあさんみたいな視座がフリーレンを前向きにさせていた。そしてかの有名な月島のエルフはどうかというと、どっぷり現代文化に浸かることによって退屈なんて一切感じないパラダイス生活を送っている。ゴンゲム・カエルせんしゃなどなど、オタ活してれば人類を滅ぼす暇なんてないって話で。

 今回メメルンを救済したのも、ぶっちゃけやってることはエルダ様とおんなじである。新しい趣味を与えてやれば、それだけでちょっとは寿命も伸びる。逆にこの世界にはそんだけ娯楽も少なかったのだろうということだが、アニメーターが転生してきて純粋に「アニメ的な」恩恵でもって窮状を脱するという、ある意味で一番真っ当な展開ではあったな。まぁ、あれだけのシーン回しでメメルンが納得してくれたのはラッキーではあるけど。宮野を呼んできたのは必然といえば必然だが、今回のデュエットのためにメメルンのキャストが鈴木みのりになっていたのだとしたらちょっと面白い。

 とにかくこれで超虚空ヴォイドを生み出す根源的な要因は消え去った。原作でも最後のボスキャラがメメルンの仕業だったってことは、メメルンが改心したらこの世界はもう「滅びゆく」物語ではないはず。まぁ、ヴォイド自体は生息しているし、まだまだ他にも不穏な要素はあるみたいだが。こうなると、あとはもうナツ子が知らない脅威しか残ってないはずなのだよなぁ。一応今回村人たちが言っていた「ソウルフューチャーが大きくなってる」みたいな話も伏線なんでしょうかね。

 

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 キャストロール見たら「女子D」役が小林ゆうだったんだが? 第3話。ふつーに考えたらスケジュールは全話押さえでスタジオに入ってもらってて、まだ出番が無いからモブで参加、とかだと思うんだけど、今後レギュラーで登場したりするんでしょうかね。

 さて、順当に面白いし、順当に変なアニメである。「アニメ制作」をモチーフにした作画的なネタ回しは一旦落ち着いたが、それでも今作の目玉になっていることに変わりはないし、毎回きちんと違う「作画の妙味」みたいな部分で見せてくれているので決してマンネリ化するということもない。1話の「巨大生物」、2話の「空中戦」、3話の「肉弾格闘」とそれぞれ「作画が頑張ってたら気持ちいいシーン」が繰り広げられているわけだが、さて、後はどういう切り込み方があるでしょうかね。

 ナツ子のバンクシーンもほどほどに、今作は一発ネタで終わらないようにシナリオラインもそれなりに興味を惹くように作られているのはありがたいところ。ベースとなるなろう的異世界転移に、悪役令嬢系でお馴染みの「既存の2次元作品の転移」の要素を混ぜ合わせているわけだが、いっつも疑問に思っていた「主人公が筋立てに関与した時点で未来なんて書き変わるやんけ(だから破滅フラグとか意味ないやんけ)」については、当然今作では織り込み済み。1話目、2話目とナツ子が立て続けに大問題を解決し、死ぬはずだったキャラを救済、滅ぶはずだった街も救援しており、すでに3話目時点でナツ子が見てきたアニメ映画とは随分中身が変わっているはず。ナツ子もそのことを認識しており、どうやら「もっと先で起こるはずの事件」が先出しされているらしいという変化が確認された。よくある設定で言えば「世界の復元力」みたいな力だろうか。滅びの未来が確定している世界であるという前提なら、「滅びるためのトリガー」がどんどん押し寄せてきて次第にナツ子の想定を超えていくというのはありそうな話。もちろん、この世界が「アニメ映画の世界」を逸脱した時点で何者の思惑も超えた「ただ純然たる世界」として立脚している可能性もあり、その場合は「ボイドという敵対勢力が対策を講じられたために攻め方を変えてきた」と考えることもできるだろう。どちらにしろ、ナツ子の「未来を知っている」というアドバンテージは少しずつ削られていくことになるはずだ。

 また、パーティーのエルフ娘の動向にも注目が集まっている。こちらはどうにもボイドの潜入を手引きしていたような節があり、ナインソルジャーの中で裏切り者ポジションに入ってしまう可能性がある(もしくは何か個人的な理由からの独断専行か)。ただ、その場合にはナツ子が何らかの事前情報を知っている可能性が高く、今後「パーティーの不破」という面倒なミッションにも挑まなきゃいけないかもしれない。まぁ、ナツ子が最初からメメルンを裏切り者だと知っていたなら出会ったときのあの反応にはならないと思うので、もしかしたら「実はそういう裏設定があってね」みたいなことを製作陣が語っていた、みたいな展開があるのかも。まぁ、「ナイン」ソルジャーって言ってるのに人数が全然足りてないし、まだまだこの先の展開は読めないのだけども。……元々の劇場アニメは何分の作品だったんでしょうね。

 今回ナツ子が髪をあげた状態で動いてる時間がそこそこあったが、いい女なのかもしれんけど顔が見えてると個性が死ぬな。やっぱけうけげんみたいな状態で動いてる方が楽しいや。

 
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 神様、今期もわたくしめに頭のおかしなうえしゃまを与えてくださり、本当にありがとうございます。第5話。あ、ほんとそれだけです。

 オリジナルアニメとしてはクオリティを維持している本作、ただ、ロードムービーとしてのインパクトはそこまで大きくなくて、あんまり比較対象として正しくないかもしれないが、展開としては「天晴爛漫」と似たり寄ったりだ。いや、やっぱり違うかな。こっちは単に「移動したい」っていうモチベーションがあるだけで、変なレースで視聴者を困惑させたりはしないから。やっぱりイメージとしては「LISTENERS」が一番近い気がする。

 幸いにして、こうして並べた他作品よりは明らかに観ていて楽しくはある。その理由はとにかく作画で、ここまでのところ、少なくともバトルシーンに関しては他の追随を許さないクオリティを維持しているし、ありきたりの切った張ったで終わらない、独自の画面作りもかなり積極的に挑戦している。爆発のエフェクトなんかも、ちょっと普通と違うサイケデリックな色合いや形状が目を引くし、やりたい放題やってるムジカートの変形ギミックなんかもシャキシャキ画面が切り替わるのが刺激的。単純に「画で見せる」という力技が通用している作品だ。こっからもういっちょ、シナリオ部分でも目を引く要素が増えれば嬉しいんだけどナー。

 それにしてもうえしゃまである。よりによって役名が「地獄」っていう。今後どっかのイベントで「地獄役の上田麗奈です」っていうチャンスがあるんだろうか。そうだよ、うえしゃまは地獄だよ。一度入ったら2度と出られないしそのバリエーションは272もあるよ。「頭がおかしい」かつ「エロい」という2つの要素を満たした欲張りキャラクター、是非この先も活躍してほしいんだけど、立ち位置からして後から敵対してきそうなのよね。どうせなら凄まじく悲惨なぶっ壊れ方してほしい。

 

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 最後なんじゃい! 最終話! 綺麗に終わるかと思ったら……まぁ、別なアニメのカットが混ざり込んだと思えばいいんじゃないかな?

 どうにもふざけないと終われないあたりが今作らしいといえばらしいが、あのラストカットについてはあんまり考えてもしょうがないのでとりあえず無視しよう。多分、「もしかしたら3期作れるんじゃね?」という期待の表れなんだと思う。まぁ、今回の流れだったら、別に綺麗に終わらせても3期につなぐことは余裕だったとは思うが……。

 とりあえず、「アイドルアニメ」として見事な幕引きを見せた。放送時間の大半をライブシーンに費やすという構成は、やはり歌って踊るライブシーンを堪能したいファンからしたらありがたいものだ。今回は特にフランシュシュ史上最大の動員数を誇る特大ライブ。ボルテージの上がり方も別格である。毎回書いてるけど、やっぱりフランシュシュは曲に恵まれてるんだよなぁ。今回披露した3曲も、セトリとして完璧だった。振り付けもいかにも「大きなライブ」らしくなっており、本当にパフォーマンスと演出だけであそこまで盛り上げている。かつては電気やらなんやらの偶発的事故で盛り上げたり、ラップバトルなどの変則的な技でもって衆目を集めていたグループだったはずだが、気づけばこれだけまっすぐに「アイドル」としての実力のみで佐賀を救えるまでになっているのである。まぁ、途中のたえちゃんオンステージはよく分からんかったが……まぁ、広い意味での「ファンサービス」かね。

 ライブにたどり着くまでの流れも色々と感慨深いものがあり、私としてはラジオでサキが訴えてた台詞とかはグッとくる。あんまり面倒なことを考えるタイプじゃないサキちゃんだけに、佐賀の窮状をみての素直な言葉が胸に響く。彼女がリーダーでよかったと思える瞬間である。幸太郎は「神頼みなど、とうに見放された身」という言葉を漏らしており、それを聞いているわけでもないのに、あとになってさくらも「神だろうが悪魔だろうがリベンジを続ける」と、まるで幸太郎の意思をそのまま継いだかのような物言いをしている。このあたりはやはり2人の絆なのだろう。今回は最後にさくらパートとして大きな物語は用意されていなかったが、こういう細かいところで「主人公」の存在感を見せてくれれば満足もできよう。ま、今期はやっぱりメンバー1人1人の輝きがあったのでね。ユニットとしての練度は確実に上がってますよ。

 さて、佐賀は救われたんでしょうかね。こればっかりは、3期が始まらないと分からないですからね……。

 

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 焼くならフェイスマスクも、第11話。本作は今期2本ある「リベンジ作品」のうちの1つだったが、まさか2本ある焼き物作品の1つでもあるとは。リリィの中の人、多治見で座布団焼いて唐津でお面焼いとる。

 さてクライマックス、ここで襲いかかるのがまさかのリアル天災というあたりが佐賀アニメ。そりゃね、伝説の魔王とかじゃなくて、ガチ洪水の方が佐賀からしたら切実なピンチだものね。少し前までは「そんなリアル天災なんて現実味ないやん」と思われていたところだろうが、21世紀に入り、日本も毎年のように大規模災害が起こるようになってしまっている。ことに九州は台風の影響が大きいため、佐賀での大災害も割と切実な描写となっている。そして、そんなリアルな局面であるからこそ、地元に根付いたフランシュシュだけの良さが発揮できる場所でもある。

 アイドルものとしてはかなり真っ当に信念を見せる展開になっており、きらびやかなステージもなければ、曲を流すオーディオも、声を届けるマイクすらない状態。そんな中でも自分たちにできることを考えた末にパフォーマンスを続けるというのは、地位も虚栄も捨て去った純粋なアイドルスピリットの表れといえるのではなかろうか。フランシュシュの面々はそうしたまっすぐなアクションに抵抗を示すメンバーが1人もおらず、それぞれに個性を持ちながらも、みんなが一丸となってその日のライブでベストなパフォーマンスを披露しようとする姿に迷いがない。元から根付いた地元愛に加え、今期はリリィが培った子供向けの知名度もプラスに働き、マスコミのおっちゃんも1話で簡単にオチるくらいには尊い姿であった。2期目の集大成として、この「小さなライブ」を見せてくれるだけでも満足かな、という気がしますね。

 そしてクライマックスを締めくくるのは、やはりさくらと幸太郎の関係性でなければならない。ここまで各メンバーがきっちり「お当番回」をこなし、たえちゃんやゆうぎりさんと言った待ちに待ったメンバーもやるべきことをやってパスを繋いできた。あとはさくらがゴールを決めるだけである。これまで散々情けない姿を見せてきた幸太郎も完全復活。いよいよもって、リベンジが成る時である。

 

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 パスパレとの謎コラボおめでとう、第10話。いや、どうせコラボするならパスパレじゃなくてハロハピ(ゆーきちが所属)にしたれよ、とは思ったが、まぁ、アイドルコラボならしょうがないよな。ネクロマンシーのカバーは普通に嬉しい。

 さておき、本編の方はいよいよクライマックスへと助走を始めたわけだが、まさかここで総集編じみた構成にしてくるとは思わなかった。しかも新規カットが中心だから、もちろん省エネのための総集編ではなく、2期の根源となった駅スタライブへの道を振り返り、改めて今回の「リベンジ」の意味の重さを伝えている。まぁ、そこで抱えた借金が全部たえちゃんのラッキーでひっくり返ってるんだから、そこまで大きかったのかと言われるとよく分からんのだが……とにかく1期から2期への接続のタイミングで何があったのか、改めて粒度をあげた状態でメンバーの心境が語られる。駅スタってのがアイアンフリルの因縁の場所だったってのは全然認識してなかったわね。普通に考えたらそんな場所に愛ちゃんが「凱旋」したのだから記念すべきイベントになるはずだったのに……そういう結末なのよなぁ。

 そして、前回までで掘り下げたゆうぎりさん周りのお話から、徐福・幸太郎・佐賀というさらなる根幹のお話も掘り下げられる。これまで冗談半分で言っていた「佐賀の呪い」とやらが、にわかに現実味を帯びてきて、いざリベンジというタイミングでまたまた不安要素が首をもたげまくる。まぁ、そうならないと最終回のクライマックスが作れないからしょうがないのだけど……すでに天変地異の中でのライブは1期でやってしまっているのだが、今度はどんな逆境でフランシュシュが輝くことになるのだろうか。

 そして例の記者さんの動き……まぁ、そりゃゾンビィの真実を突き止めたら記者としてはテンションが上がるのはわかるのだが、今のところ彼のモチベーションが今ひとつ分からんのよね。「死者を無理やり働かせて私腹を肥やしている」なら、そりゃダメだと義憤にかられるのも分かるが、現状では少なくともその「死者」の意に反する行いなのかどうかは確認できないはず。そして、実際のところ彼女らは望んでアイドル活動をしているのである。そのあたりにいちゃもんをつける記者の心情面での理由がもう少しはっきりしないと、なんかふわふわした状態でクレームだけ入れてるやつになってしまうのだが……彼は佐賀愛を持ったいい人っていうのが前提のはずなんだよね。ラストで幸太郎とどう絡むかは見ものだ。

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 なんだこの普通の大河浪漫、第9話。人の死にドラマあり。やっぱこうして並べると一番どうでもいい死に方してるのがさくらなんだよなぁ(まぁ、一番ふざけてんのはまさおだが)。

 改めて見せつけられる「佐賀」の特異性。正直、日本の都道府県ってのは割と面白いテーマ性だと思っている。多分よその国を見に行っても、ここまでご丁寧に「行政区分による特性分け」をみんなして意識している国民性ってのは稀有なのではなかろうか。そしてそれだけに、47ある区分けの中で、自分に関係しない地域への興味を持つというのはそれだけで負荷のかかること。近隣の県以外への認識というのはなかなか深める機会もない。

 そんな中で、もともと「目立たない」という負い目があったはずの佐賀が、その逆境を武器にして成り上がり始めたのはいつ頃からだったのだろう。某芸人が散々いじり倒したあたりからなのだろうか、「目立たない」というその個性は完全に逆転し、「弄って良い県」として(島根と双璧をなしながら)、佐賀はいつしか我々の記憶に残る県となっていく。そうして手に入れた県としてのアイデンティティがなければ、きっと今回のお話は成立しなかったはずなのだ。例えばこれが(歴史的背景は置いとくとして)「和歌山県を取り戻そう」だったらどうだろう。「いや、そんなん言われても……」でおしまいだろう。「取り戻すって何?」「そんなやつおらんやろ」ってなもんである。しかしこれが佐賀であるからこそ、喜一というありえないキャラクターも成立するのである。「なくなった佐賀を取り戻す」というその必死のムーブメントが、いつのまにやら日本国民からしたら「自然な意識」になっているのである。地域振興アニメの極北となったゾンサガは、そんな佐賀を力強く支えながら、こうして改めて、佐賀を「成り立たせ」たのである。うーむ、お見事。

 まぁ、お話の筋としては本当に素直なのだけどね。ゆうぎりさんがどれだけいい女なのかを再確認させる強烈なエピソードだったのは間違いない。「伝説の花魁」は本当に伝説だった。そこに秘めたポテンシャルはトップアイドルとして君臨した愛ちゃんや純子に勝るとも劣らない。国の中枢に関わり、何万という人命のためにその身を捧げるに至った「佐賀の英雄」は、今やアイドルとしてステージ上を舞い踊る。そこにはとんでもない隔たりがあるはずなのに、なぜだろう、今回のお話の流れでは全く違和感なく接続するのである。ゆうぎりさんのアイデンティティであるビンタ芸とかもしっかり活きているし、改めて文脈を含んで魅せられる「佐賀事変」のダンスも実に良いものである。こうしてみると、やっぱり曲の強さは純粋に今作の武器になってるんだよなぁ。

 ゆうぎり派にとっては文句なしの2話だったんじゃないでしょうか。さて、これで大体求められていた要素はやりきったはず。今期の着地点はどんなものになるんでしょうね。

 

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 まじで佐賀の歴史が勉強できるアニメ、第8話。どうしよう、自分の出身県以外のマイナー都道府県の歴史なんて、普通の日本人は興味のないところだが……佐賀の歴史に詳しいオタクだけは生み出されてしまうかもしれない。これこそが佐賀アニメの本懐といったところだろうか。

 今回が「其ノ壱」で次回は当然「其ノ弐」。前後編かと思ってたけど、もしかしたらそれ以上続く可能性もあるのか。もう、2期のメインボディがここだといっても過言ではない気合の入りようだな。まぁ、それだけゆうぎりさんのエピソードが大事だということでもあるだろうが……それに加えて今作最大の謎にも迫れちゃうかもしれないので無視できないエピソードになってるのよね。

 ゆうぎりさん以外のメインキャラはほとんど登場しない。「誰かに似てるほにゃらら」は多数登場しているが、あれは完全に偶然の産物なので伏線だったりする可能性はゼロだろう。せいぜい「リリィの扱い、それでいいんか?」と思うくらいで、後は全部おまけだと思って無視することができる。ただ、唯一ゆうぎりさんと同様に時代を跨いでいるキャラクターがいる。ロメロである。キャストロールでも「ロメロ」と表記されていたことを考えれば、間違いなく明治時代の時点で「ゾンビ犬」としてのロメロが存在していた。これは割と大事な事実なのではなかろうか。

 そんなロメロを飼育しているのは、今回中心人物となった喜一を育ててくれたじいさんだが、キャストロールにはなんと「徐福」と書かれている。いやいやいやいや、なんでここで徐福やねん……と思って調べたら、なるほど、確かに佐賀には徐福に関係した伝説が残っているという。まぁ、単に「徐福」でググってウィキを見ただけだが、「徐福が発見したとされる植物が自生する」というよく分からない接続がある。加えて、お隣福岡にも徐福の渡来伝承が残っており、徐福が巡り巡って佐賀の片田舎でボケ老人として生活していた可能性はゼロではない。そして、徐福といえばもちろん「不老不死の法」である。佐賀に流れ着いた徐福のお供であったロメロがゾンビ犬だというのもそれで説明がつくし、喜一に関してもゾンビがどうこう言っていたのは「そういうこと」だ。不老不死の呪法があるならもっと効果的な使い方があっただろ、とは思うが、すでにボケてしまっているようなのでそのあたりは考えても仕方ない。素直に考えるなら、現代の幸太郎が操るゾンビィの秘術は、この徐福に端を発したものが佐賀に代々残っていたと考えられるわけだ。

 ただ、そうすると気になることがもう1つあり、「何故幸太郎がゆうぎりをゾンビ化したのか」という部分のエピソードがまだ語られていない。少なくともゆうぎりが一度死んでいるのは間違いない事実であり、幸太郎はおそらくフランシュシュのメンバーをほぼ同時期にまとめて蘇らせている。ゆうぎりだけ先に蘇っていたなどということはないはずだ。となれば、ゆうぎりの遺体は復活可能な状態でどこかにしばらく眠っていたということになるのだが……それが明治期の徐福とゆうぎりの関係にどのようにつながってくるのか。

 謎はまだ多いが、まさかこんなに真面目に切り込む話になるとは思っていなかったので、あと1話か2話か、黙って見守るしかなさそうだ。


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 なんの理由もなく突然ぶっ殺されるおやじっちがかわいそう、第7話。まさかこういうテイストのお話もあるとは思ってなかったなぁ。

 とにかく冒頭の幸太郎の所業が酷すぎるというところから幕を開ける今回の一件。そりゃま、これまで散々クズムーブを繰り返してきた幸太郎ではあるが、今回のは完全に犯罪者のそれである。見ず知らずの女子高生が突然男湯で死んでいるという状況にテンパるのは分からなくはないが……「自分はゾンビ巫術で復活させられるから」という理由で突然の死体運搬、さらにそこから「メンバー追加」と言ってしまう神経は流石に冗談では済まされないように思うのだが……まぁ、生きててよかったよね。

 新キャラ・マイマイの登場。ここでまさかの新メンバー加入というお話になったわけだが、まぁ、残念ながら中の人読みで「こいつ、すぐに脱退するよな」ってことは分かってしまうわけで。そりゃね、フランシュシュの活動を今後も続ける上で、花澤香菜を正規メンバーとして加えられるわけないからね。どう考えてもスケジュール無理だし、多分本人の膝も限界だろうし……。改めて考えるに、1期の時はさくらの中の人の一人勝ち状態みたいなキャスティングだったが(愛ちゃんの中の人の立ち位置は微妙だが)、2期になり、気づけば純子やリリィの中の人もかなり安定感が増した。メンバーが揃ってトレーニングするチャンスとか、かなり減ってるだろう。今のご時世だとあまり気にしなくてもいいのかもしれないが、今後、佐賀への凱旋ライブも調整が大変そうである。

 マイマイが花澤香菜であるというパワーに満ちたキャスティングもさることながら、なんとここでマイマイの親友役に地元福岡パワーをフルスイングできる田村ゆかりがようやく起用。九州アニメにしては登場がかなり遅かったくらいのイメージである。そして、そんな田村ゆかりとのバーター(???)で相方に堀江由衣が起用されるあたり、今作のスタッフは完全に遊び慣れているのだろう。そういやヒロシモノとかも突然出てきた。今回のキャスティング、それだけで一晩くらいは語り明かせそうなネタに満ちておるわ。まぁ、こんだけのエネルギーがあってこそ、「1ステージ限りの幻のメンバー」なんて無茶苦茶なネタも回せてしまえたのだろうけども。マイマイ、関わり方がすげぇ適当だったのにヘイトも貯めずに颯爽といなくなる良いキャラであった。

 一応一発ネタというだけではなくて「生者から見た、死者としてのフランシュシュ」という要素の掘り下げも行われており、「執念の果てに死してなおアイドルを続けているグループ」という特異性が新鮮な視点から改めて確認されている。ファン目線で「死んでいる」ことに意味を見出されたのはこれが初めてなわけで、実は視聴者目線からすればかなり共感できる視点人物になってるのよね。ついでに「ゾンビだから銭湯にもいけないのよ」みたいなちっちゃな悩みなんかも描くことができたしね。あのシーン、するっと誤魔化されがちだが、リリィが「銭湯に行けない」のってゾンビ以外に理由があるっていうのをうまいこと濁して表現してるのがずるいよな。多分マイマイもリリィの真実は知らずに脱退してるんだろうなぁ。

 さて、次回はいよいよ1期からず〜〜〜〜〜っと待ち続けていたゆうぎり回。しかも前後編ってことはたっぷり2話ですか?! マスコミの手が着実に迫っている中、1人だけ来歴が判明していないゆうぎりさんは鍵を握っている可能性もあるが……。

 

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