最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
こっちでも堀内賢雄が堀内犬雄になってもうた……第4話。いや、あっちが犬でこっちは飼い主か。なんにせよ、今まで一応シリアス寄りだったエンさんまでころっとファニーに落ちたので、もうブレーキ役が一人もいなくなった感がある。 もう、「残酷な描写があります」のワーニングもどうでもよくなってきた感があるな。今回も天井から死体がプラプラしてたけど気にならなくなってきたし、この世界の文化に慣れているのか、グロくなりすぎずにきちっと見せられる描写の妙のおかげか。強いて言うなら死体復活時の目玉グリッのところだけちょっとうえってなったけど。基本セット版の「困窮」を思い出すやーつ。まぁ、そのちょいグロだってあとになって犬の仕業だったと判明したしな。……あれ、犬でいいのか? ちなみに犬(キクラゲ)のCVが鵜殿麻由だったのはおそらく監督繋がりかと思われる。 今回はカイマン側の描写控えめでひたすらエンさんサイドのお話だったので、いつも以上にそっちのファニー成分が多くて嬉しい。今までよくわからない状態だったエビスがますますわけのわからん状態になってるんだけど、彼女自身は楽しそうなのでよしとする。そしてシンとノイのよくわからない関係性ね。シンさんは肉人形作りの際にパッと浮かんじゃったのがノイだったのはまだわかるんだけど、全裸の彼女を見て慌てふためき、本人との遭遇を必死にブロックしてたのは一体どういう感情の表れなんだろう。絶対に男女の関係には無いと思うのだが、そういうのをちょっと匂わせるだけでもニヤニヤしてしまうな。 そして肉人形作りの際の工程のわけのわからなさもこの作品ならではの部分だろうか。「魔法」が許されてる上に個々人でその使い方が違うので描写もフリーダムなのだが、「あり得ないもの」の描き方が本当に独特で、「なんで丁寧に料理すんねん」とか「なんで鴨やねん」っていうところから突っ込み始めるとキリがなさそう。作ってる側のCVが三木眞一郎ってのもなんだか「らしい」雰囲気で笑ってしまう。ミキシンが出てきてさらに子安まで出てきたので「キャスト濃すぎるやんけ」って思ってたら子安が即死したのは笑った。なんやこの贅沢な使い方は。 しかし、「七面鳥(ロースト)のマスク」ってどこに売ってんだろうな……。 全く次回の予告しない次回予告なー、第3話。標本は他に何に入れたらいいんだよ。 注意文が表示されるくらいにグロいくせに相変わらずファニーさは落ちないという謎作品。今回はほんとにしれっとゾンビ退治ミッションが追加され、ちょっとしたお祭り感覚での大虐殺が展開されている。普通の世界だったらこれだけでもがっこうぐらすレベルの一大事件のはずなのだが、ホールの面々からしたらせいぜい節分のお祭りくらいの認識。みんなして日常的に命の危機を味わいすぎである。何が悲しゅうて腐肉をビッチビチ刻んだ後にミンチの機械とかもらわにゃあかんねん。まぁ、ニーズがあるならそれでいいんだけども……。 そうしてカイマンとニカイドウがハートフルな日常生活を送っているところに、相変わらず空気を読まない感じで入ってくる心臓とマッチョのコンビ(名前はシン(心)と能井というらしい)。この2人の会話のズレ加減は相変わらずだが、細谷ボイスのチンピラは本当に「まぁ、日常的に殺してるからしゃーないよな」みたいな安心感があるし、画伯ボイスのキチガイもいつも通り(?!)なので特に違和感もないっていう。直接肉弾戦でぶつかるのは今回が初めてだが、「魔法が効かない」という一点を頼みに余裕ぶっこいてたカイマンはシンの体術を相手にあっさり敗北。首切りからの再生なんてチート技がなければ普通に最終回コースだった。ニカイドウもステゴロには自信があったはずなのだが、流石にウェイト差がありすぎる能井では相手が悪すぎたか。今回のところは一応敵側に軍配が上がったようである。ただ、この4人の組み合わせ、どうにも憎めないので「どっちかの死亡」で終わって欲しくはないんだよね。二人して「相手の首だけ生存」とか「謎の蘇生術」とか便利な能力持ちだし、できればこのままズルズルと登場機会が続いてくれるとありがたいんだけど。エンディングの演出をみるに、このままさらっと退場するキャラでもなさそうなんだよな。 そんな二人の襲撃のせいで少しだけ判明してしまうニカイドウの秘密。カイマンとニカイドウって、本当にお互いのことがさっぱり分からない状態のくせに無言の信頼で成り立ってるバディなのね。こういう関係は悪くないなぁ。男女バディだけど(そしてニカイドウはめっちゃいい女だけど)セクシャルなつながりは一切なさそうだし。末長く餃子を作って欲しい。まぁ、この街じゃ次の瞬間に何があっても不思議じゃないんだけどさ……。
満遍なくファニー、第2話。なるほど、こういう不条理な雰囲気で突き進む作品なのね。会話を「流れ」で把握できないシナリオになっているので、ちょっとでも目を離すと何してるかわからなくなる可能性がある。そして、ちゃんと見てても何言ってるか分からないときだってある。それが面白い。 グロの部分は容赦無くグロいんだけど、こうしてみるとやっぱりグロとかホラーとか(そしてエロとか)って、周りの雰囲気作りが大事なのだな、ということがよくわかる。今回だって「ゴミ袋の中に生きてる人の首」なんてシチュエーションだけで考えればかなりのホラーだしグロな描写があったはずなのだが、周りの連中がそのことに対して一切の畏怖も恐怖も持っていない。ただ淡々とその事実を受け止めて、それが当たり前であるかのように対処している。だからこそグロくもなければ怖くもなく、むしろ「なんで首だけやねん」とファニーになったりもする。この世界にはまともな頭のやつの方が少ないようなので、誰のどんな面相を見ても、だいたいが「普通」か「ギャグ」かに分類されてしまうのも不思議な感覚だ。 そうしてエキセントリックな画面で見た目にはファニーを強く打ち出す内容になっているのに加えて、どうにもネジの外れた連中が多いので日常会話までがファニーだ。いや、これを日常というのもどうかと思うが……彼らにとっては普通に世間話だったり、仕事の話だったりするのだろう。そんな中に魔法が平然と関わってくるせいで、彼らの常識は我々のものとはかけ離れてしまい、通常の「会話のキャッチボール」すらろくにやる気がない。まだカイマンの方がよっぽど理解できる行動理念になっており、敵サイドの謎のご陽気食事会のシーンは、ことごとく会話があさっての方向に飛んでいく様子が実にファニーである。こういう「狙って外す会話」って、書こうと思うと結構難しいものなのだが……今作の場合にはそれがきちんと「ずれてるゥ!」って気になるし、笑いに繋がる構造を作り上げている。こういう楽しみ方ができる作品は良いなぁ。 アニメスタッフの方もそうした不条理は強めに押し出せるように作劇しており、「どこをとってもなんか変」っていう賑々しい画面は一筋縄ではいかない。ふざけたように見えるけど、これだけ雑多な画面に必要な情報がきちんと乗っている現状はお見事である。このままの調子で、ずっとクオリティを維持してくれるといいなぁ。
このアニメほんとにすごいんだよ、第7話。何がすごいって、私の性癖を狙ったとしか思えない、ピンポイントなキャスティングが。 お話は原作通りだし、作劇は1期通りなので内容について特に言うことはないんだ。まぁ、今回豆生田先輩が帰還したおかげで久しぶりに「いい杉田やな。早見沙織と同じスタジオで収録できて楽しそうやんけ」っていう感想が蘇ってきたけど、まぁ、そこはそれ。それも含めて、とにかく1人1人のキャラのキャスティングが本当に素晴らしい。 今期はアホみたいにキャラの濃い百喰一族が総出演してるわけだが、その1人1人のキャスティングのこだわり。先週までなら「Amazing Graceを歌うためだけ」に彩陽がキャストされるなんてドンピシャな起用があり、早見・芹澤という脳が痒くなるようなユニット活動に真正面からぶつかった。そしてその1つ前の試合では陰喰・陽喰姉妹のキャスティングがゆーみん・るみるみというクリティカルヒットで、個人的には同じ箱に入るためになかなか共演が叶わない内山・彩陽の共演作品という記念すべき作品になったし、大久保・内山共演というのも実は割と貴重で、記憶にある中だと「さばげぶっ!」以来である。好き放題できる常軌を逸した役ばかりなので、キャストの演技がどこかぶっ飛んだものになるのもファンには嬉しいサービス。常々言っていることとしては、声優という人種がやりたい役割は必ずと言っていいほど「ぶっ飛んだギャグ」もしくは「徹底的にエグい悪役」が挙げられる。役者ってのはやはり「普段ではできないこと」を役に託す傾向があり、悪役というのは、普段自分が守っている枠を吹き飛ばす、役者冥利につきるお仕事なのである。今作ではそんな悪逆非道な行いも簡単に実現できるということで、演じている側にもかなり刺激の多い作品担っているに違いない(まぁ、陽喰役のるみるみに関してはかなり大人しい役ではあったが)。 今期の内容を考えると、ニム零式、アイドル対決、そして今回の公共財ゲームで原作の内容はおそらく終わりだろう。残った話数はオリジナルキャラである×喰の掘り下げ、対決に使われると思われる。そうなると、1話の時点で全てのキャストが公開されているわけで、もう大きなサプライズもないなぁ、と思っていた。まぁ、石田彰の石田彰っぽいところなんかが聞けていれば文句ないし、本当にチンピラ役で自由に飛び立てる細谷の仕事なんかも楽しいので特に不満はないのだが、個人的にはAmazing Graceが終わった時点で一仕事終えたつもりだった。 しかし、まだ枠はあったのだ。なるほど、選挙管理委員か! これまでは会長である黄泉月がジャッジを担当していたので他の選管に出番はあまりなかったのだが、今回は新たな選管が登場。そしてそのキャストがなんと上田麗奈! まだ来るかー、まだ性癖を刺激しにくるかー。このうえしゃまがまた実に良い仕事をするんですよぅ……。たまりませんね。現代声優業界に逸材は数多いが、これだけウィスパーで音量を抑えてなお魅力ある声が作れる役者はほとんどいないのではなかろうか。それこそ夢子役のみさおが対抗できるくらいかもしれん。「悪い」役をやることも多くなってきた天然系マッドなうえしゃまのイメージを見事に補強する、実にありがたいキャスティングである。ありがとう選挙管理委員会。この学院、本当に声が充実しすぎている。
愛がつなぎ、たえが引っ張り出したさくらとのきずな、ビンタ一つで食うはゆうぎり、最終話。ゆうぎりビンタ、ここでの秘密兵器になるとは。今回は攻撃対象のセリフリピート無かったですけどね。 綺麗に締めましたねぇ。いや、全然締まってないんだけど、おそらく大半のファンが熱望しているのは「続きはよぅ」なので、スパッと終わらせるような展開にならなかったことはむしろ歓迎されているだろう。そう、まだまだ佐賀を救っていない。フランシュシュの冒険は始まったばかりなのである。いや、どこがゴールになるかはさっぱり分からないけども。 2週に渡りうじうじし続けていたさくらさん。どうしてもこういう展開になると視聴者側の気分もダウナーにならざるを得ないのだが、そうして落ちて落ちて落ちたからこその復活劇もある。暴言を承知で書くが、さくらさんの今回の立ち回りは、今まで見たどのアイドルアニメの主人公よりも「主人公」していたと思う。アイドルグループのセンターに「持ってない」人間を置くという設定はこれまでのアイドルアニメとは違ったアプローチであり、異なるジャンルのドラマづくりとの架け橋となる面白い組み合わせだった。 もちろん、本当に単なるアンラッキーガールを真ん中に置いても意味はない。キャラ特性に「幸運」「不運」を与えて締まった場合、最終的にそれを覆す展開になると「なんや、不運って言っても結局うわべだけやん」とか、「ラッキーって言ってもピンチになってる時点でダメやん」みたいな根源的な問題が付きまとうのだが、さくらの場合、自身の「持っていない」属性を幸太郎が埋め合わせているという設定が前回提示され、さらに思い返せば「とんでもない火事場の馬鹿力を持っている」という非常に大切な設定があるのだ。本人が万全だと思っていてはダメだ。もう何もできない、どうしようもないと思った時にこそ、さくらの魂には火がつくのである。それこそが、今作をここまで至らせる最初のきざはしとなる1話、2話を作り上げたものだったではないか。突然のゾンビ化、意識すらない仲間とのステージ、いきなり巻き込まれたラップバトル。そんなものの延長線上に、今回の「大災害崩落ステージ」があったのだ。そして何より、今は周りに素晴らしい仲間たちもいるのである。 こうしてさくらの持つ属性が「最強クラスに持ってない」「でもピンチになれば凄まじい才能を爆発させる」「普段は頑張り屋で、周りを引きつけるだけの人徳を持っている」という要素のまとめられると、なるほど綺麗に主人公である。他のアイドルアニメの場合、どうしたって中心には「華がある」「パワーがある」という部分を優先してしまいがちだが、さくらさんの持つ負のオーラはドラマをかき回す時に非常に効果的で、これがまた「どん底まで落ちて這い上がる」というゾンビの存在感を際立たせることにもなる。「這い上がれ」「復活しろ」と叫ぶゾンビアイドル集団。乱立するアイドルアニメ戦国時代の中で、こんなにも突飛な思いつきが突き抜けることになるとは。 先週までの時点ではたえちゃんとゆうぎりさんにお当番回がなかったことが不満だったわけだが、今回さくらを表に引きずり出したのがこの2人であったことでキャラ間の格差もいくらか解消された。ゆうぎりさんはやっぱりずるいと思うが、たえちゃんはこれまでマスコット的存在だったところを、きちんと一人の「アイドル」としてどんな成長を遂げたのかが描かれ、来るべき2期での展開に期待が高まることになった。いや、あるかどうかわからないけど、さすがにこの展開で2期を作らなかったら暴動が起こるだろう。いや、最悪誰かの頭を甘噛みしているたえちゃんが見続けられればそれはそれでいい気もするんだけどさ。 ちょっとだけ明かされた幸太郎の過去、彼の師匠筋に当たる謎の老人、そしてメンバー3人の過去に触れて訝しむマスコミ関係者。まだまだドラマは続いていくはずだ。とりあえず今は、無事に幕を閉じたこの「1幕目」の完成を祝おうではないか。 もしかして、たえちゃんって最後までたえちゃんのままなの? 第11話。この話数で全く触れられずにあの状態ってことは……やっぱり伝説の山田たえは伝説の山田たえのまま……。ぶっちゃけ、最終回のオープニングはたえちゃん加入バージョンを期待してるんですけどなんとかなりませんかね? 数週間前に想定していた、「ゆっくり全員の個別回やって最後は盛大にライブやって終わるんやろな」という方向性からはだいぶズレた展開になっている。いや、「最後に盛大なライブ」はやるんだろうけど、そこに至るまでの段階で想像以上にさくらさんが主人公だった。まぁ、あんまり良い方向に目立ってないのがなにだけども。尺を取られたゆうぎりさんとたえさんは……うん、だからやっぱり第2期をやるしかないな。 ゆうぎりさんに関しては、今回突如現れた芳忠さんが謎の伏線を張ってくれたのでもしかしたらもうひとネタあるかもしれない。幸太郎の先輩(?)なのかなんなのかよくわからないバーのマスターは、どうやらゾンビのことを全部ご承知のようで、もしかしたらネクロマンシーの師匠にあたる人なんじゃないかと勝手に想像できる。いや、幸太郎って本当に多芸だからネクロマンシーの師匠じゃなくて超絶メイク術の師匠だったり、伝説のアイドルプロデューサー だったりするかもしれないけど。少なくともフランシュシュの現在の活躍が幸太郎の手によるものであることは知っていたご様子。今更これ以上の設定の回収なんて別にいらない気もするが、今後、幸太郎のバックグラウンドがどこまで明かされるのかは気になるところだ。 それに対し、かなりオープンになったのはさくらのバックグラウンド、というか過去エピソード。うーむ、「持ってない」の意味がそこまで重たいものだったとは……。ゾンビ化前のさくらって、我々は1話目冒頭の情報しか知らなかったわけで、あの謎テンションがさくらの全てなのかと思ってたら随分ヘヴィーだったっていうサプライズ。どこぞの学園都市で不幸だーと言ってる人よりもよっぽど不幸体質のさくらさんは、因果応報なのか、本当に純粋なバッドラックなのか、とにかく夢をへし折られまくりの挫折人生。ある意味で志半ばだった愛ちゃんや純子ちゃんよりもひどい末期である。何しろ成功体験が1つもない状態で死んでいたのだから。普通なら、そんなどん底状態の人間を復活させても意味がないし、もしさくらが万全の状態で復活していたら1話目の段階でこれだけのダウナーテンションを繰り広げていただろうから、もしかしたらフランシュシュは存在していなかったかもしれない。あの時点で彼女が記憶を失っていたのは偶然なのか、それとも何者かの意図が介在していたものか。まぁ、うまいこと記憶だけぶっ飛ばして才能の塊だけ残すなんて器用な轢き方は難しいだろうから、おそらくさくらの記憶の変遷は偶然の産物だろう。となると、やっぱり奇跡みたいな展開だったんだろうな。 しかし夢は覚め、取っ替え引っ替え説得に回る他のメンバーの頑張りも全てから回り。純子ちゃんの昭和すぎる言い訳とか、何もできずに凹んじゃう様子がなんとも可愛らしくて阿漕である。ゆうぎりさんについては……相変わらずどこまで本気なのかよくわからない御仁だが……この人は一切ふざけてるつもりはないんだよな。ナチュラルにあれをやってしまう人だからこその面倒くささである。そして愛ちゃんについては、何しろさくらの人生をひっくり返した張本人。当人にその意識はなくとも因果は深い。かつての輝いていた愛ちゃんが戻ってきたことを見せてやれば、もしかしたらさくら復活のきっかけになるのかも。 そしてトドメをぶちかましたのはやっぱり幸太郎。「私は持ってないから」に対して「俺が持ってるから」という返答はなんとも不遜だし、冷静に考えりゃ意味もわからんのだが、そのパワーこそが巽幸太郎である。いや、別に格好良くは聞こえないんだけど、多分別な人が言ったらもっともっと素敵なシーンになっていたのではなかろうか。いわばカミナの「俺が信じるお前を信じろ」みたいなもんですからね。やっぱり有能なやつなんだとは思うんですよ。なんでピンポイントでずっこけることをやるんだろうね。そういう生まれ持った何かがあるんでしょうね。 さて、あとはさくらさんの復活劇を待つばかりだが……最終的に「持っていない」方が勝つのか、それとも「持っている」方が勝つのか。結果は見えているが、それを納得いく形で見せるのは案外難しそう。最後の一山、いかに超えるか。
えっ、ゆうぎりさんの個別エピ無いの?! 第10話。一応今回ちょっと出番多かったけど……でも以前やったやつの天丼とか、新規要素増えてませんやん。彼女だけ死因分かってませんやん。この流れで今後エピソード入るとは思えないし、まだたえちゃんがまるまる残ってるし……あっ、そうか、第2期にやる予定なんだね!! うーむ、まさかこういう方向に展開するとは思わなんだ。まぁ、アイドルアニメなんだからそっち方向の振り方も充分あり得る話ではあったんだな。よくある「意識高くて暴走しちゃう主人公」プロット。周りの人間が怠惰に見えて、自分勝手な感情を振り回して暴走するタイプのお話作りは特に最近色んなところで見る気がするが(具体例はパッと出てこないんだけど)、まさかさくらさんがその役を任されることになるとは思ってなかった。もともとアイドル活動自体にも懐疑的だったさくらさん、いつのまにか完全にアイドルマインドが身に付いてるなぁ。それもこれも愛&純子っていう良き指導者の鞭撻の賜物だとは思うのだけど、「唯一記憶が戻っていない」という引け目があることも関係して、ちょっとしたイベントでは済まされないくらいにマインドが暴走してしまった。この辺りで歯止めが効かなくなっちゃうのは、ゾンビ化したこととは無関係なはずなので、さくらの持って生まれた性質なのだろうか(死んでるけど)。まぁ、他のメンバーもそんなさくらを見ても達観しすぎだろ、という気もするけど。これまで散々幸太郎の思いつきに振り回されてきたので、みんなして良くも悪くも度胸がついてしまったのだろうなぁ。 突然の焚き火開始に「おっ、ゆるキャンかな?」と思ったらさらに「ツルネ」になって最終的に「ゴールデンカムイ」になるという謎の詰め合わせセット。突然起動した愛ちゃんの狩人属性があまりにも謎すぎる。純子が釣り人として妙にハマってるのはなんか納得できるんだけどね。ガールスカウトのまさお、そして時代を超えているので他の連中よりもサバイバル対応度が高いゆうぎりさん、大体のことを勢いで片付けられるリーダー……うむ、山籠り向きだな! ……どうなんだろう。普通に考えて、花魁人生を送っていたゆうぎりさんがあんな風にたくましく山籠り生活に順応しちゃうのは違和感があるのだけど。もしかしたら里山で育った幼少期から、家の都合で遊郭に売り飛ばされた娘だったりしたのかなぁ。色々と想像して楽しむしかないよ。ゆうぎりさんの情報がさっぱりないのだから。 まぁ、とにかく山籠りによる友情タッグイベントのおかげでただでさえ充足していたフランシュシュの連帯感が完璧なものに昇華した。初期の「何でアイドルなんてやるかよく分からん」という状態から、よくも短期間でここまで立派に育ったものである。いや、相変わらず何でアイドルやるのかはよく分からないんだけど……みんなして過酷なレッスンに文句の一つも言わず精進しているのは、結局根っこのところでアイドル活動を楽しんでるってことなんだろうな。 さて、問題はそんな中でさくらさんが何をモチベーションに頑張っていくのかということだが……うーん、トラック。昨今のなろう系転生をあざ笑うかのように今作3度目の人身事故。「はねられすぎだろwww」って思ったけど、これってもしかして「ゾンビ映画ならひとまずゾンビは車で轢く」っていうセオリーをパロってるのかもしれんな。まぁ、最初のさくらさんはゾンビじゃなかったけど。あれ、どうなんだろ? こんだけ記憶喪失が重なるなら、もしかしてあの1話の時点でゾンビだった、っていう展開もあり得るのか? いや、そんなことしても意味ないけども……。少しずつ幸太郎の言動が意味深になってきているので、何か最後にひとネタありそうやね。
サキちゃんお当番回。すでにこれまでのエピソードで充分に役目を果たしてきたのでわざわざお当番回がなくてもいいかな、って思えるレベルのキャラになっているサキちゃんだが、今回はそんな彼女の生前の姿を描くためのストレートなお話。突き進むならまっしぐら、彼女らしい分かりやすい筋立てだった。直情的なヤンキー女なんてもんはアイドルアニメの中ではノイズにしかならないような気もするのだが、サキちゃんの場合はアイドル活動にしろゾンビ生活にしろ、あっけらかんと受け止めて前向きに付き合ってくれるので「ヤンキー」という要素がネガティブに働いていない。あとはまぁ、「?!」を多用するヤンキーいじりのおかげで完全にギャグになっているというのも大きいのかもしれない。「?!」はすでにヤンキーギャグの1つのプロトタイプとして定着したんやな。某サモナー漫画でも大活躍だったけども。やっぱりそう考えると一時期の少年マガジンってのはヤンキー漫画の聖典なのだよなぁ(いまは見る影もないが)。 サキちゃんが死んだのはおよそ20年前のこと。この20年という時差と、「変化しない」ゾンビの特性を活かした時代の流れを描く物語は、娘の世代とサキの青春時代をオーバーラップさせることで、その中に「変わってしまったこと」「変わらずあり続けること」を浮き彫りにする。まぁ、普通に考えたら20年もたったらヤンキーという文化自体が死に絶えていそうな気もするのだが……まぁ、そこはほら、佐賀(田舎)だから……。今時あんなステロタイプなヤンキーって生存してるんでしょうかね。「マイルドヤンキー」なんてクソみたいなワードが提唱されてからも随分久しいが……。とにかく佐賀にはそうしたサキちゃんの青春スピリットを受け継ぐ連中が未だに生き残っている様子。その源流をたどればサキと、その親友だった麗子さんに行き着くわけだが、「変わっていない」サキに対し、麗子さんは形の上では「普通の家族、普通の生活」を手に入れてすっかり変わっている。そんないびつな変化に思春期の娘さんが大反発してしまったわけだが、最終的にはきちんと「変わらぬ魂」を見せつけることで、改めて親子の絆を取り戻すという良いお話だ。まぁ、ヤンキースピリットが残っていることを示して取り戻す親子の絆ってのもどうかと思うが。でも、「現役時代」の両親を見て子供が敬意を取り戻すのって、よくある話だよね。 ちなみに本筋とは関係ないとは分かりつつも気になってしまうのは、果たして麗子さんの旦那ってどんな人なんだろう、ということ。麗子さんが専業主婦っぽいから別に死んだりはしてないと思うのだが、作中では全然出てこなかったし、娘さんも一切「父親」という要素には触れなかったんだよな。あれだけやんちゃだった麗子さん、一体どんな男性を見つけて幸せな家庭を築くことになったんでしょうね。現役時代の改造バイクをそのまま車庫に放り込んでおくあたり、多分旦那さんは麗子さんの当時の姿も全部知った上で受け入れてくれてる良い人だったのだろうけども。せめてカスタムパーツくらいは外して保管しとけよな(引っ張り出してすぐ走れたってことは、あの単車も定期的にメンタはしてたってことなんだろうな)。 メインシナリオ部分は分かりやすいのであんまりひねたツッコミは必要ないお話。他のメンバーの登場シーンも極端に少ないのでいじりにくいのはちょっと残念だが、たえちゃんは相変わらずの様子で安心感がある。エンディングライブのヤンキーコスもたえが一番似合ってるんだよな。一週経って、すでに自分の役目は終わったとばかりに通常運行のまさおも頼もしいような、可笑しいような。 個人的には「殺女(コロスケ)」っていうネーミングが秀逸だと思います。なんで藤子作品縛りなのかは謎だけど。次回はいよいよゆうぎりさん担当回だろうか。彼女の場合、これまでのように「生前の思い出と現代がクロスする」っていう作劇が出来ないわけだが、どんな筋立てになるんだろう。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |