最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
強制的ラストバトル展開、第11話。そうか、根本的に1クールで丸め込もうとしてるから色々足りてないってことを今更ながら痛感させられたわ。 序盤はそこまででもなかった「なんか飛び飛びだなぁ」という感覚がこの終局に至ってだいぶ蓄積している。前回気になっていたかいまるを巡るあれこれについて、今週できちんと説明されるものだとばかり思っていたのだが、残念ながらよく分からんままに終わってしまった。そもそものスタート地点としてチームサクナの面々が「どこでどうやって出会って、どのように集団行動してたのか」というのが全然イメージ出来なかったというのがある。当人たちも「別に深い関係じゃなくてたまたま会っただけ」みたいなことを最初に断っていたと思うのだが、そうした関係性の中でも、かろうじてきんたとゆいの繋がりなんかは物語として(今にして思えばこれも突飛だが)成立していた。しかし、さらに描写が少なく不安定な存在だった石丸が話の中心に入ってきてしまったせいで、ついにそのバックボーンの描写不足がシナリオ全体の印象を左右するまでになっている。彼と田右衛門のつながりはそこまで深い関係性だとは思ってなかったし、彼とかいまるの因縁についても、今になって凄まれても今ひとつピンとこない。結局、かいまるが突然しゃべったのって神気によるものだったのだろうか。「サクナさんと一緒に米作りしてたから、同居人のみんなも神っぽくなったよー」もよく分からんが……どっちかっていうと長年この土地で米づくりをしていたトヨハナ神の影響が大きいのかしらね。 そうして石丸がなんか勝手に暴れて勝手に自滅してしまい、そこをより大きな悪意が飲み込んだおかげで「敵の敵は味方」みたいなざっくりした雰囲気の中で石丸が特に赦されることもなく消滅。まー、赦されるべき人間ではなかったのだろうが、彼が単なる悪人であったとするなら、扱いを決めあぐねてうだうだしていた田右衛門の株が下がってしまう。その辺りも因縁の描写の少なさが足を引っ張っており、これら全てをひっくるめて、「まぁ、尺が足りてないんやろな」という結論。そりゃそうだよなぁ、今時のゲームが1クールでまとめきれる程度のボリュームなわけないもんなぁ。 せいぜいラストバトルで一花咲かせてもらう他なさそうだが、得体の知れないラスボス相手に、何か心躍る展開があるものかしら。 PR あっちこっちでどないやねん、第10話。先週も超展開だったんだけど忙しくて感想書けなかったもんで、2週分の「どないやねん」が溜まっている。 先週のどないやねんポイントは大きく2つ。1つはもちろん真の敵の正体について。謎に包まれたその存在は、なんと1話目でどこぞに突き落とされた山賊の男だった。石丸というその人物について、今回田右衛門より詳しい説明があったのでなんとなくバックグラウンドも理解はできたのだが、前回時点では「1話目で出てきたなんか厄介そうなやつ……」くらいの認識しかなく、そんなモブっぽいやつがまさかのタイムリープまがいの展開で私怨をぶつけにきているとは思ってもみなかった。まぁ、言われてみりゃ最初の時点で「なんか妙にフォーカスが当たるやつだな」と思わないでもなかったが。後考えではあるが、サクナの周りには明らかな悪意を持つ人物って相当少ないので(よりによってその貴重な候補がココロワだった)、そんなモブっぽかったやつでも敵サイドとして現れるのは納得かもしれん。 そしてなんといっても先週のどないやねんポイント2つ目は島の壊滅であった。ここまで8話分使って必死に作り上げてきた設備も田も壊滅。もしゲームだったら即リセットから二度と起動したくないレベルのでとんでもちゃぶ台返し。クラフト系ゲームでそのロストは立ち直れないだろう。しかもそんな惨劇の元凶が手心で助けた下っぱ鬼だったっぽいとか言われるとさらに鬱が加速し、登場人物全員やけっぱちでもおかしくない。実際、あんだけ成長を見せていたサクナですら、一度は見事に挫けてしまったわけだ。 しかし、鍛えられたサクナはそこからが違う。まさかの爺からの「逃げてイインダヨー」というアドバイスに対し、「そんなことしたら今までの9話分が全部無駄になるじゃろうが」の精神で一念発起。折良くココロワも合流し、どん底からの必死の復帰。まぁ、日本の歴史を考えれば自然災害により田んぼが壊滅なんてのもありふれた光景ではあるからね。厳しい気候条件からの地道な復帰。これを描くのもまた、全農アニメの一側面なのかもしれない。 火山灰の取り除き方など、細かい農業アドバイスを挟みつつ、急ピッチで進められる復興。その中できんたとゆいが不思議な光を放つという謎現象が目撃されたり、「一気に時間を進める」とかいう突然のチートアイテムが出現してゲーム時間が短縮できたり、そのアイテムを取りにいくステージが思い切り端折られたりと、ゲームを知らない身には「多分こんなんやろな」と想像するのが楽しい圧縮展開。数年で培われた成果の復旧には、1年も使ってられないってのが本音なのだろう。なんとか精神的安寧が得られる程度までは回復するに至った。 そしてラストどないやねんはかいまるの扱い。なんか、しゃべりよったぞ。どいうこと? もしかしてこれまで散々突っ込んだ「かいまる成長しなスギィ!」というツッコミも全て織り込み済みの設定だったってこと? ……じゃぁごめんなさいだよ。まさかそんなポジションにイレギュラーキャラが混ざり込んでるとは思わんかったよ。パーティに鶴が紛れ込んでいると知ってなお、いや、知ったからこそ余計に、「もうメンバーの中に変なやつはおらんやろ」と思っていたのだが、思わぬ伏兵であった。さて、いったい何が起こってるんでしょうかね。 そして仲間がまた1人、第8話。ちなみに冒頭の文言は「るろ剣」で左之助が加入するエピソードのサブタイトルですね。……最近気づいたけど、俺るろ剣大好きだな(今更か)。 さて、無事に島の仲間が1人増えましたよ、という戦力増強エピソードだったわけだが……想像以上にあっさり終わったな? 事件の規模を考えればもっとすったもんだがあってもおかしくない話だったのだが……まさかの1話であっさり収束。まー、結局ココロワさんが悪いやつじゃなかったって話ですかね。 サブタイトルだけ見れば「現代日本の話かな?」と思うくらいにタイムリーな展開かと思われたが、現代日本はちょっとした米不足による騒動だが、こちらの世界は何と異物混入事件。普通に考えたらマジで「国を揺るがす」レベルの大事件だし、犯人が逮捕されたら極刑も免れぬ罪状だと思うのだが、カムヒツキ様は米が大好きとかいうてる割にその辺は寛容だったのだろうか。いや、処分だけ考えれば決して寛容にはなってないのか? よく分からん。少なくとも現代日本で不特定多数の場所に出回る米の発注元が有害薬物を混入させたりしたら、とんでもないことになるはずだ。しかも今回の異物混入、なんかよく分からんところで手が込んでいて、単なる毒とかじゃなくて「後味が強烈すぎて魅惑されてしまい、他のものを口にできなくなる」という遠回しな麻薬みたいな薬物。普通に人を害するものよりもかえっておっかない。そんなものがホイホイ手に入る世界も怖いし、割とあっさり流通して大ダメージを与えるまで発覚しなかったという事実も怖い。……やっぱ極刑だよなぁ。 というわけで、せっかく丹精込めて作った米をキズモノにされた上、親友に容疑がかかっていると聞いて矢も盾もたまらず密航してくるサクナ。神様だというのに相変わらず扱いが悪いが、なんかもう、すっかり密航とか隠密にも慣れたもんだしこれくらいの扱いで構わないのかもしれない。侵入した都の宮殿、いろんな神様が歩いててなんか「千と千尋」みたいでちょっと面白い空間。あの神様の1人1人もちゃんとキャラがあるんでしょうかね。 潜入自体は意外にあっさり、そんでそっからココロワを問い詰めたらCOもずいぶんあっさり。途中で戦闘を展開した謎の武士ロボット3体がやけに具体的な能力を駆使して苦しめてきたあたりは「まぁ、これがボス戦闘になってるんやろなぁ」というイメージは湧きやすい。これまでずっと鬼を相手にしてきたのに、多分この辺のステージはココロワお手製のロボとの戦闘が続くんでしょうね。やたらと兵器が現代的なもんで下手な鬼よりよっぽど強そうである。 そうしてココロワに再度アタックし、あっさりと語られる親友の胸中。まー、分かりやすいすれ違いというか、シンプルなやっかみ具合だったのであんまり掘り下げる余地もなかったですわね。どちらかというとあっさりゲロったココロワの心情よりも、そんな親友の迷走を全てごくんと飲み込んで引き受けちゃったサクナの成長の方が注目ポイントだったのかも。最終的にココロワさんはサクナに許され、お上にも許されてる状態ですからね。万事解決丸く収まった……はずなんだけど、ココロワさんはあの怪しげな毒米を渡してきた謎の存在については言及しなかったんでしょうか。都の今後を考えるなら、あの連中の存在が一番の問題だと思うのだが……。ココロワが鬼島にわたってしまったため、現状都はノーガードなのでは? まぁ、さっさとココロワたちが帰還すれば済む話ですけどね。名参謀が加わり、島の鬼調査はここから一気に進む……かなぁ。 そんなとこから不穏の種が……第7話。なんか、今後の展開が想像できるだけに心がキリキリしてしまう。 先週あたりから一気に全農感(全能感ではない)が強まった。稲作開始時には「米を作るなんて、下手したら10年単位で時間がかかる気の長い作業だよ」と言ってた割にはちゃんと1年目の収穫には成功したし、初めてのコメも決して悪いものではなかった様子。初っ端からカッパの手を借りてそこそこ稲作に注力できたことが功を奏したのだろう。きちんと最後まで米作りの行程を示し、その大変さを見せることで、今作のやるべき仕事は半分くらい終わったんじゃねぇかと、マジでそう思っていた。 そんな1年が過ぎてからのお話が今回のエピソードで、想像もしていなかったことが色々と起こった。まず、「いや、お前帰れるんかい」というのが1つ目。確か島流しにあった直後に島から逃げ出そうとして失敗する描写があったはずで、「ここはもはや元々サクナが住んでいた都とは断絶した地獄のような土地なのかも……」とか思ってたのだが、主神様からの呼び出しがあれば割とあっさり帰省はできた模様。1年目のコメも奉納できたし、サクナの現状って思ったほど悪いものではなかったのかもしれない。 そしてそこで展開された、主神のカムヒツキ様による美味しんぼみてぇなコメの食べ比べ。1年の苦労を通じてサクナにもコメもありがたみが分かるようになっただろうという判断から、親が残した偉大なコメの素晴らしさをここで叩きつける。きちんと子から親への相伝で米作りの技術も熱意も伝わるだろうというのが狙いだろうか。実際、現在のサクナは1年前とは性根もすっかり変わっていたため、素直にそのコメの素晴らしさを味わうことができたという。コメのためならしっかりとやるべきことをやってくれるカムヒツキ様、相当なご飯党のようである。 余談だが、私もこの国に生まれた人間としてコメについては最低限の愛着がないわけではないが、ぶっちゃけ「コメの違い」なんてもんはよく分からないんじゃね? と最近まで思ってた。あれば食うのはもちろんだが、ありがたいことに今までの人生でそんなに「不味いコメ」を食った記憶がないので、どんなブランドだろうと日本のコメならどれも同じような味だろうと思っていたのだが……ちょっと前に天候不順の影響で普段買ってるコメの銘柄(地元のやつです)がスーパーに並んでおらず、しょうがないので残ってたコメを買って初めて食ったら、思いの外違いは感じることができた。まぁ、これもありがたいことに、別にどっちが美味いとか不味いって話じゃなかったけども、それこそ粘り気とか甘みとか、「へぇ、米ってやっぱちゃんと違いがあるもんやなぁ」ということをこの歳になってようやく実感できたという経験が直近であったため、なんか今回のサクナの気持ちもよくわかったような気がします。 そうして親御さんの作った米を持ち帰って決意も新たにした駆け出し豊穣神。すっかり米作りに入れ込んだようで、あとはもう、早回しでの3年間。まさかそんなに一気に時間が飛ぶとは……一番気がかりなのは「どう考えても3年あればきんたはそれなりに大きくなってるはずやろがい」という部分なのだが、そこは今回あんま描かれてなかったので一旦見ないことにする。多分ゲーム的にも3年とか割とあっという間に過ぎる時間だろうし。無事に進歩を続けた鬼島のコメは、そこそこ看板作物として戦えるクオリティになったとのこと。ここまでは一気にシナリオをまとめにきましたね。アクションパートがなかったけど、島の調査開拓は進んでいるのだろうか。 とまぁ、サクナ側にも気になる要素は多々あれど……なんと言っても今回はサブタイの通り、1話目で登場していたサクナの古くからの友、ココロワヒメの存在である。最初の印象だけで完全に「いろんなサポートをくれる便利な親友ポジション」というだけのキャラだと思っていたのだが……まさかの黒い感情が渦巻くことに。えぇ……そんな子だったのかよ……ただ、別にサクナのことが純粋に嫌いというわけではないのは間違いないし、ちょっとした性格のすれ違いみたいな部分はあるんだろうね。もしこれがめぐっちゃん症候群(シンドローム)だったら厄介だな、とか思ってたけど、あそこまで複雑なコンプレックスではなく、そこそこわかりやすい「間違った嫉妬心」かな? 内向的な性格の子はそういう心情になりがちよね。 他にもサクナが愛読してたラノベの作者がどうやらココロワさんだったようだし、色々と本編に絡む要素も多いみたいなのだが、サクナからココロワに対する態度があの調子だし、できればあんまり深刻にならずに解決してほしいもんである。……でも、下手したらラスボスポジまであるのか……ココロワが背中に背負ってる歯車、こないだ来たUFOの意匠と似てるんですが、なんかこう、はるか上位の存在と繋がったりしてないですかね。 いや鶴なんかい! 第5話。鶴やとおもたら鶴なんかい、鶴やとおもたら鶴なんかい、鶴やとおもたら、やっぱ鶴なんかい。 いや先週までは1ミリもそんなこと考えてなかったよ。一切鶴要素なかったけど今週になっていきなり鶴フラグ立てて、「流石に鶴っぽすぎる」と思ったら秒で鶴だった。あまりにストレートすぎる展開でなんか笑ってしまった。そんでサブタイはそっちなのかよっていう。……ゲームのキャラメイクなんてのはこんくらい分かりやすい方がいいのかもしれませんね……。 順調に地固めが続いている。先週でミルテ周りの話がだいたい片付き、残る面子というのでいよいよきんた・ゆいの幼子コンビにスポットが当たる。これまでその関係性がな〜んか妙だな、という雰囲気だけはあったんだよ。登場時点で「いや、別にみんなそこまで親しいわけじゃないが?」という変な集まりだった田右衛門御一行、その中でも何やら変なベクトルが働いてたのがこの2人で、「なんかお互いよく知ってるっぽいのに仲良くないんだよなぁ。全部きんたの性格が悪いだけなんかなぁ」と思ってたら、なるほどそういう……いや、なるほどちゃうがな。まぁ、神様も鬼もいるこの世界、この程度の人外変化の類がいても何も不思議ではないのだが……。 何が面白いって、こうして正体を明かしたゆいの存在、別に神様が関わってるわけじゃないというさらに謎が謎呼ぶ世界設定。そりゃな、神様が何かやりましたっていうならサクナだって同程度の奇跡を起こせることになるもんな。そうではなくてあくまで「外部存在」によってゆいの奇跡がもたらされたと説明し、神じゃないその特異存在をなんと表現したらいいかと悩んだ結果、「宇宙人的サムシング」になったという。いや、まだ何も分からんし、もしかしたらほんとにゆいの変身にしか関与せず、今後のストーリーに一切絡まない謎存在の可能性もあるが。まぁ、上位神との接触も確認できてるし、この宇宙人的能登麻美子が今後もどこかで鍵を握ることにはなるんじゃなかろうか。なってくれ。宇宙人かどうかは知らんけど、UFOというにはなんか古代文明っぽさもあるんだよね。ギアの意匠は古代インカ帝国っぽさがあるのだが……なんなんだろ。とりあえずP.A.WORKS名物の北陸声優ノルマは一番手っ取り早い常連であっさりクリアである。引き続き、福井声優と富山声優の参加をお待ちしております。 そんでいつの間にやら施設レベルがちゃんと上がって色々と拡大再生産が可能になってる様子が分かりやすい。きんたの作業場にゆいの機織り小屋。初めての稲の収穫よりも前にどんどんクラフト方向が充実してるし、それに合わせてサクナの攻略エリアも確実に広がっている様子(あとかいまるがちゃんと採集してる)。きんたから鍬を渡されて「これでより効率的に耕せる」じゃなくて「鬼に立ち向かえる」が出てくるあたり、サクナ様は農耕の神じゃなくて狩猟メインの可能性がワンチャン。 小父内さん? 小父内さん!? 第3話! なんやこのキャラ。一人で属性独占しすぎだろ。先週までの「トンチキパルクール無表情キャラ」だけでも作中で一番浮くレベルでの設定だったのに、そこにさらに「口下手内心暴走ハード百合」が追加。もうこいつ見てるだけでもいいアニメになったぞ。 というわけで、先週はあんまりポジティブな感想が書けなかったけど今週は上向き傾向。正直まだシーンの散逸感みたいなものはあるんだけど、上述の通り、1人のキャラだけでも引き込む要素が出てくれば、そこを起点にして色々な部分に興味を広げられるので視聴がグッと楽になる。ありがとう小父内さん、頑張れ小父内さん。 ということで、ちゃんと視聴できそうな気配が出てきたのでキャラをしっかり確認していこう。個人的にキャラの顔と名前を覚えるのが苦手なので(前クールはそれでとんでもないミスをしてしまったので)ちゃんと把握したいところだが、どうしてもこんだけキャラが多い作品は認識が追いつかないので、しばらくはキャラクターリストと見比べながらになるだろう。 まずはどこをどう見ても主人公、ラブライブキャラっぽいデザインなのが美空かなた。シンプルなまっすぐ路線の主人公で、モチベーションは幼き日の憧れ。ただ、直前のミスで綺麗なイップスに陥っていたために復帰までのあれこれは今週までで結論が出ていない。今週飛べたことで全てが解決したように見えなくもないが、そもそも「飛べた! 飛べたよ!」は1話ですでにやっており、そこから2話で周りの人間を裏切ってしまったわけで、オオカミ少年状態では部のメンバーも易々とは信じてくれないだろう。人の命がかかっている競技っていう指導者側の言葉はとても重いのだ。まぁ、なんやかんやで全部乗り越えるまでが、今作のシナリオということになるだろう。 かなたの隣、未だベッドにいながらしっかりフォローしてくれるのがお寺の娘さん、海音寺恵深(めぐみ)。CVがみっく。ベッドに入ってたから1話目時点では「あれ、この子が競技中に落ちた子だっけ?」とか勝手に勘違いしていたが、彼女の病気はチアとは一切関係ないもの。過去にかなたと一緒にチアをやっていたということでわかりやすい参謀役。一応手術は成功したってことは、そのうち正規の選手として復帰する流れなんかもあるんだろうか。少なくともオープニング映像では立ってる姿は確認できないけども。 そんな2人のところに殴り込んできたラテン系迷惑配信者が杏那・アヴェイロ(公式ページでの表記)。分かりやすいかき回し役で、余計なことを考えないので引っ張り回すエネルギーは強め。どうやらカポエラの使い手らしく、まだ何もしていない一般人を容赦無く蹴り殺す畜生でもある。現時点では実はこいつのモチベがよくわかってないことが一番気になるところではあるのだが、マジでなんも考えてない配信者だったらどうしよう。いきなり上から人が1人降ってきても支えられるこいつの体幹は充分やべぇので、そっち方向のスキルを伸ばした方が正しい人生な気がするけど。 そんな杏那に振り回される代表が現時点では一番影が薄い大谷穏花(のどか)。なんとなくのんびりしてるイメージしかないのだが、なぜ杏那とつるんでいるのかとか、チアやるのに意外と抵抗がないのはなんでなのかとか、意外と謎が多い。今後明かされるポジションにまで上がってくるんだろうか。 そして前回の生歌披露で話題になった残念系お嬢様が谷崎詩音。シンガーソングライターを目指しててその歌唱力は致命的じゃないかと思うんだが、周りの人間はジャイアンばりに止めてあげたらいいと思う。ここで放っておくのも「遠慮」じゃないのかしら。作詞作曲以外にも元々新体操選手ということで身体能力が高いらしく、スタイルもいいのでメンバー内では圧倒的高スペックのユーティリティプレイヤー。あと金持ちの子。 そして、そんな詩音との絡みもあって一気に作中Tier1まで上がってきた爆発物が、我らが小父内涼葉(おぶないすずは)さんである。表情は一切変わらないが脳内では思考も妄想も加速しているという実に厄介なタイプで、もはや口下手ってレベルじゃねぇくらいに内面と外面のギャップが激しい。そしてギャップってのはアニメキャラにすると分かりやすい魅力の1つになるのである。ミニ涼葉が頭の上であたふたしてるビジュアルがいちいち可愛らしく、ただひたすらこいつを困らせ続けたいと思えるだけのスペック。さらに詩音に向ける熱視線は今作で最初に飛び出した分かりやすい百合要素であり、スポコンだの女の友情だのを通り越し、インスタントにごくごく飲めるありがたいテイストである。しばらくは彼女に頑張って欲しいところだが……かなたを主人公だと考えると、こいつと詩音の絡みはあくまでサブクエストなんだよなぁ。もう、2人で独立して一旗上げようぜ。そんぐらい出来そうなレベルで2人のキャラ立ってるんだから。 小学校の社会科の教科書か、第3話。すげぇな、ほんとに下馬評通り、がっつり稲作が始まった。「しろかき」とかいう単語、マジで聞いたの小学校以来かもしれん。 当方、出身は米どころだったこともあり、割と小学校時代は稲作と接する機会もあったんですよ。いや、米農家出身とかじゃないので単に授業でお勉強しただけだけど、確か体験学習で田植もやったことがあるし、小さなキット(確かポリバケツ)で実際の稲作をやったこともある。とはいえ、それで農家の苦労がわかるなんてさっぱり思っちゃいないが……大変そうですね……。しかもこちらの作品における「稲作の苦労」は現代農家のそれとはまた次元が違っており、見た目の通り「古代の稲作から始まるエトセトラ」である。一応いくらかの種籾とハウツーの巻物がある分だけゼロからのスタートとまではいかないが、それでも「軌道に乗るまでは10年単位」とのことで、冷静に考えれば「ま、そりゃそうだろ」という遠い道のり。どっちかというと豊穣神であるはずのサクナがそのことをさっぱり知らなかったという方が問題ではあった。 いやでもさぁ、流石にサクナの負担デカすぎるよな。もちろん序盤はそういう描写が重なるように設定されてるんだろうけど……前半パートだけを見たら手伝いどころか足を引っ張ることしかしない周りの連中はリアルにイライラさせるだけの存在。何かしたらデバフがかかる男手、料理素材を託すとクラフトに失敗してロストしてしまう料理人、なんもやらねぇガキども。サクナがどんな聖人だったとしてもそりゃキレるわ。ちょっとやそっとのサポートでそのイライラが解消できるとも思えない。……けど、まぁそこで生きていくしかないとなれば、神様とて腹を括るしかないのでなぁ。早くレベルアップして少しでもサクナが「やった甲斐」を得られるようになってほしいものである。 もちろん、視聴者目線だと「これはゲームだったんだよな」ということが分かっているので、イライラは募るが一定の理解もできる。1ミリも役に立っていなかった子供連中はどうやら稲作用の人員ではなかったらしく、少し文明が進んだ後、他の工芸品のクラフトに使う別ジョブ扱いのようだ。男の方(きんた)は工房系で、素材が集まれば農具の開発などが行えるらしい。……ここでもまた素材集めか……木材はまだしも、現状金属を揃えるのめっちゃキツくない? そして女の子の方(ゆい)は「織り機があれば」と言っていたので服飾系のクラフト要員だろうか。農具と比べると稲作に与える影響は大きくなさそうだが、こちらの方がまだ素材集めはやりやすそう。全部が全部自給自足となれば、農作業で使い捨てられる履き物なども作る必要があるかもしれず、地味に生命線になりうるポジションである。 となると残りのシスター(ミルテ)は本来なら調理系のスキル持ちということになるはずなのだが、なんとまぁ、レベルが低い(素材が合わない)と生産どころか消耗しかしないという……ここのレベルアップが急務だと思うんですが、もしかして調理器具とかも開発する必要があるんでしょうかね? ビルド系ゲームのあるある、「最初にやることが多すぎて何から手をつけたらいいか分からない」である。 そんで一番の謎は赤子(かいまる)の存在。こいつだけは普通に考えたら何の役にも立たないんだよな……何でいるんだろう。将来生育からの覚醒イベントとかがあるんだろうか。それとも単なるマスコット扱いか。現状の栄養状態でよく生きながらえているものだ。 まぁ、形はどうあれ、サクナは一旦ネガティブのどん底を経験して上昇傾向。まだまだ先は長いだろうが、あとは一歩ずつ確実に登っていくしかないのだ。……それにしても、「島」だっつってたのに、ラストカットの背景、めちゃめちゃ遠くまで山があったな……探索エリアもめっちゃ広くね? オープンワールドだったらどうしよう。 なんかわちゃわちゃしとる、第2話。まー、女子高生がこんだけ大挙したらそりゃわちゃわちゃもするやろけども。 1話目時点で「チアなんて参加人数の多い競技を描き切るのはアニメだと大変なんやで」という話を書いたのだが、2話目の印象も引き続き「やっぱ大変なんやろな」という感じ。「まぁ、何とかしてくれるやろ」とは思っているのだが、現時点ではやや構成がキツめ。多分脚本から逆算して1話分に詰め込む内容が決まっているのだろうが……なんかね、視点が散ってなかなか追いかけられなくなってるんだよ。これって俺だけの感覚なのかなぁ。 理由はシンプルで、なんかカット割りがやかましい。いや、「やかましい」って表現もよく分からんかもしれんけど、シーンの繋ぎがさ、なんか忙しないというか、必要以上に割ってしまってるというか。1つ1つのカットの持ちが悪くて、もう少し呼吸させてほしいところで息継ぎできない、みたいな感覚でシーンが流れてしまう感覚がある。まぁ、どうしても詰め込みたい内容があるならしょうがないのだろうが、今作の場合は決して情報量が過多ってわけでもない気がするんだよな。 これは序盤だけの問題なのかもしれないが、何でこんなにカットを矢継ぎ早に繋ぐ形になってるかというと、合間にやたら回想を重ねているからである。「この時の感情はこう」「今の会話はあの時のこのシーンのことを思いながら展開されている」。そうしてさまざまなシーンの関連性をはっきり見せてくれるのはむしろ親切心からきているもので、「キャラが多くて場面が散逸的になりがちな作品だから、視聴者もわかりにくかろう」ってんでわざわざ過去のシーンを多めに用いることで関連性を明確にしてくれているんだろうけど、そのせいでなかなか視聴者側は「今、ここ」に視点が絞りづらい。回想にあたるシーンが挟まる際にも「こっからが回想ですよ」という明確なマーカーなど無いため、明確に「あ、前に見たシーンだね」と分かるパートでも、一瞬理解が遅れる。その「あ、前のあそこだ」っていう認識でいちいち切り替える負荷があるために、「それにつながっている今」の印象が薄くなってしまうのだ。この方向性は、関係性が明示化されれば次第に解消されるものだろうか。 繰り返しになるが、作り手側の狙いは分かる。分かるんだけど、なんか勿体無い気がしている。キャラデザ・作画がちゃんとしてる作品なのだから、1つ1つのカットの力を信じて、もっとじっくり見せてくれてもいいと思うんだけど、「賑やかさ」みたいなものを演出したいという気持ちもあるんだろうか、どうにも気が漫ろに。同時多発的にいろんなキャラから「あーしたい」「こーしたい」が出てくるとドラマ自体も焦点がぼやけてしまう可能性もあるので、今後はなるべく話がスッキリしてくれることを祈っている。真面目にチアを描こうとしている様子は窺えるので、多分ほんのちょっとのことだとは思うんだよなー。
少年よ、コアリクイを抱け、最終話! 想像以上にハッピーエンド、これがアオハルかぁ……。 というわけで、恐れていたような修羅場はほぼ訪れなかった。それどころか、今回美津未が積極的に介入した行動はコアリクイのみ。まー、美津未の立ち位置を考えればそれだけでもだいぶブレイブな行為ではあるのだが、今回の問題はあくまでも聡介のもの。彼自身が気づき、向き合い、乗り越える必要があった。そこに関わった聡介の母親、そして梨々華など、聡介が一回り大きくなることで関わり合う人たちにも変化を与えていくことになる。そして、そんな聡介が変化したのは、やっぱり美津未のおかげ。何か直接の働きかけがあるわけじゃなくても、そうして少しずつ影響を与え合い、良い方向に成長していける。これこそが人と人との繋がりってことなのだろうなぁ。 梨々華との問題は、聡介が自分自身と対話することでブレイクスルー。自身が本当に「他人のことしか気にしていなかった」という何とも破滅的な状況にあったことに気づいた聡介。これまでの人生は、ただ周りに合わせることだけを目的として、そこに居心地の良さを覚えてすらいた。まぁ、そうして合わせようと思えば何でも合わせられる万能選手の聡介だからこそ選べた道であり、ずいぶんと贅沢な話ではあるのだが、高校に進学して岩倉美津未という見たこともない珍奇な生き物と出会ったことにより、そうして「合わせる」だけの人生への疑問が浮かぶようになった。そこにあるのは間違いなく「自分」であり、生きている意味、友達と関わり合う意味を考えていたら、聡介は素直に「そっちの方が良くない?」と思えたのである。そこには大きな目標を達成した兼近部長の影響もあったし、やはり「見たことのない人たち」との交流が嫌でも聡介を変質させたのだろう。 「他人が羨ましい」。そんな当たり前の感情が初めて芽生える聡介。合わせる対象としてではなく、憧れる対象としての他者に出会ったことで、初めて自分の意思でやりたいことが出来た男の子。そりゃま、一度決めたら強い子だから。梨々華との関係性は、別にここでバチっと切れるわけでもないし、切る必要もない。互いに足を引っ張り合う関係も、かつての聡介には心地よい部分もあっただろうが、今はもう不要のものだ。どうやら梨々華さんも決して単なる下衆ではなかったようだし、1つの拠り所を失ったとて、また改めて前を向く努力はできるのだろう。ハンカチは洗って返せよ。 聡介の成長、それは高校生男子としてはごく普通の、何の変哲もない日常の1ページ。そして、そんなたくさんの代えの効かない日常が詰まっているのが、青春時代なのでしょうね。美津未の学園生活もここからが本番だ。さぞかし刺激に満ちた、楽しい2年間になるに違いない。
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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