最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
さぁ、年に2回のお楽しみのうちの1つ、新戦隊がやってきたよ! 相変わらず日曜の朝からいろんなところがシェイクされて大変なことになるな! これだから戦隊ウォッチはやめられねぇぜ! いやー、思ったよりアクセル踏みまくってる作品だぁ……。まず、視聴者全員が思っただろうこととして、「え? 1年間この舞台設定で持続すんの? 大丈夫?」と不安になる。そりゃまぁ、CG全盛のこのご時世、異世界ファンタジー空間の構築なんてそこまで大変じゃないのかもしれないが、流石にここまで手が込んだCG含みの異世界デザインを全面に押し出すのは初の試み。過去の戦隊だって「異世界」は多数存在しており、近いところだとジューランドやらクリスタリアやらがあったわけだが、それだってあくまで「戦士たちがやってきた故郷の地」でしかなく、主な舞台はあくまでも地球。舞台が違うところに飛んでいた事例としてはキューレンジャーの様々な惑星があったが、宇宙を股にかけたキューレンジャーですら、大事なところでは地球へ帰還して「地球でのお話」もそこそこあったはず。 今作は舞台の名前こそ「地球」ではあるものの、2000年前に謎の悪い奴らを封印した5つの王国があるという、全く別な地球。舞台背景も、文化設定も全くことなる世界となっており、今後この世界での物語を描き続けるということは、ロケ地として「普通の地球」は一切使うことができないってこと。どんな些細なシーンを描くにも、専用のセットを用意し、CGでの加工が義務化される。ただでさえ予算が減ってる気がするこのご時世、それを1年間やる覚悟があったということなのだろうか。もしくは、このデザインでも予算を抑えられるだけのノウハウをついにマスターしたということかもしれないが……「仮面ライダーセイバー」の時にヘナヘナのCGを揶揄されてネットでは割と馬鹿にされてた気がするのだが、今作はもう、そうした「世界構築」の義務から逃げられないだけの設定を1話目から盛り込みまくっている。こいつぁ作り手側の覚悟を見届ける必要がありそうだ。 そうした覚悟の表れか、それとも単に1話目で気合いが入っているからか、お披露目となったこの世界の作り込みはかなりのハイクオリティ。ハリポタなんかの外画にも負けないくらいの「世界」が見える。まぁ、やっぱりCG演出がガチャついて目に痛いところは気になるが、とことんまでやってやろうという覚悟が見て取れる。デザインは「リュウソウ」とかぶるところもあるはずだが、ここまで完全ファンタジーな作り込みはあの時の騎士とは段違いの入れ込みになっており、新たな時代の戦隊への挑戦となりそうだ。「全員王様」というアクの強さも、「なるほどこの世界だったらそれくらいの設定にしないとドラマの方が薄まっちゃうな」という妙な納得もあった。今までにない、新たな戦隊ストーリーの幕開けとなりそうである。 戦隊モノの歴史的な流れを見ていると、イロモノに挑戦して新しい世界を打ち立てることも重要だが、キワモノばかりを連発していても場当たり的になってしまう恐れがあり、やはりどこかで原点回帰をするタイミングが必要。Back to Basicの理念が無いと、雑多なコンセプトばかりで目的を見失う恐れがある。最近ではジュウオウジャーは本当に理想的な原点回帰作品だったと認識しており、「戦隊らしさ」を確認できるからこそ、攻めのデザインも実現できるのである。振り返ればキラメイジャーも実は案外スタンダードな骨子があり、そこからホップ・ステップ・ジャンプと跳び続けた先に今作がある。いや、多分「ホップ(キラメイ)」→「ステップ(ゼンカイ)」→「クラッシュ(ドンブラ)」っていうのが正確なところなのだろうが……。おかしい、普通に考えてゼンカイが「ジャンプ」の立ち位置であり、ドンブラは「無茶やった作品の後だから少し軌道修正しないとね」みたいな性格になるはずのタイミングだったのに……あんだけ特大のクラッシュをやられた後の作品、もうどんだけ無茶しても霞んでしまうのだからひとまず安全策をとっておけ、と思っていたのだが、なかなかどうして。東映さんも常に攻め続ける姿勢やお見事ですね。 さぁ、ドラマの重厚さで見せる方向性は邪道か王道か、はたまた「王様道」か。何が出てくるかさっぱり予想できなくなりました。僕ァ、期待してるよ。
PR まずはどんなアニメの感想よりもこれの感想を書かねばなるまい。最終回を迎えたんだからね。……え? ほんと迎えた? ……多分、来週から2週目に入る視聴者も多いんじゃないでしょうかね? 真っ先に評価というか、好み指数を書いておくと「S」です。アニメと違ってスーパー戦隊については評価するっていう姿勢じゃないので点数づけはしてないんですが、私の中では一応毎回大雑把なランクづけはしていて「S・ヤバい」「A・好き!」「B・普通」「C・イマイチ……」くらいにしています。スーパー戦隊って幼少期の見てたタイミングとかでも評価は変わってくるのでなかなか一意な評点が難しいし、良いの悪いので戦争になっちゃうかもしれないのでランクづけは公表しませんが、過去にS評価をつけた作品は4本(ご自由にご想像ください)。そして、めでたく今作は史上5本目のS級作品という位置付けとなった。おそらくこの評価に異論がある人はそんなにいないんじゃなかろうか。まぁ、異論がある人の異論は特大異論だろうけども。 1つだけちょっとした後悔があるとしたら、「毎週真剣に見て考察や感想を落とし込んでいたらどうなっていただろう?」というのが気になるくらいでしょうか。序盤の1、2話を見た時点で「これはもう、真剣に受け止めたら脳溶けちゃうやつだ」と見切りをつけたため、それ以降はなるべく感覚のみで受容するように努めてたんですね。おかげで細かい設定部分とかよく分かんないで見てた部分もあったんですが、正直、集中100%で観たところでその「よく分かんない部分」が解決したとも思わないし、自分のメンタルキャパシティを考えるとこれでよかったのかな、とも思う。だって、何となくしか受容してない現時点においても感想追いつかないんだから。 今作最大のセールスポイントは、まさにその「分かんない」ところである。スーパー戦隊って、毎年序盤くらいは「今年も変なの来たな!」ってなる違和感と高揚感があるじゃないですか。昨年のゼンカイジャーなんかもそうで、見た目の派手さ、無茶苦茶さで「訳わからんwww」ってなるんですよ。しかしまぁ、それも追加戦士加入くらいで落ち着いて、残りの30話は「朝のルーティーン」として見られるようになる。それはそれでいいことだと思うし、戦隊ヒーローの追求してきた究極のマンネリズムの正しい表出だと思うんですよ。 しかし、残念ながらドンブラザーズにはそれが一切無かった。穏やかな日曜の朝にモーニングコーヒーを飲みながらお子さんと一緒に朗らかに観るなんてことは絶対出来ない作品だ。1話から50話まで、毎週毎週「は? 何が起こってるんだ?」「来週どうしたらいいんだ?」「どうやって終わるつもりだ?」という疑問だけが渦巻いていく。何なら最終話を見終わった現時点においても「何が起こってたんだ?」ということが理解できていない。1週たりとも油断出来ない不条理の大嵐。それがドンブラザーズ。 既存の戦隊フォーマットのあらゆる部分をぶち抜いてまかり通り、「巨悪との対決」という戦隊フォーマットを大胆に解体。最後までラスボスが誰なのかもよく分からず、世界がどこへ行こうとしていたのかも分からない。放り投げられて謎のままな設定を細かく拾い上げていったら、10や20ではきかないんじゃなかろうか。本当にただ、その日の物語を生き続けるライブオンステージ。こんな刹那的な連中が正義の味方を名乗ってよいものか。 そのくせ1年を通してのメインストーリーの骨子に意味の分からない頑強さがあり、誰一人として捨てキャラがいない(脳人処刑人のことは置いとくとして)。私は常々「4人目、5人目のメンバーにまでドラマがしっかりある戦隊が好きだ」と言っているが、本作は9人目までがっつり物語がある(ムラサメだけちょい微妙だが)。どの絡みを見ても不条理が付きまといながら、ただ見守りたくなるだけの熱がある。たとえそれがヤンデレ闇落ち常連ヒーローだとしても、タイムパラドクス青春女子高生ヒーローだとしても、究極光落ち敵組織トンチキイケメンリーダーだとしても。そうして脇のストーリーの絡み合いが濃密になればなるほど、その理不尽を司る主人公は立ち位置を危うくするものだが、今作最大の理不尽である桃井タロウは、最後まで何一つブレることなく、ただ桃井タロウであり続けるだけで主人公の座を譲らなかった。戦隊史上最も死亡回数の多い主人公。彼は様々なお供の物語を見続けることでこの世界の伝説となり、今後、あらゆる戦隊次元に縁を結ぶ使者となる権利まで得た……のかもしれない。なぁ、この短い間に五色田介人と桃井タロウというイレギュラー過ぎる主人公を2人も作っちゃって、今後のスーパー戦隊ユニバースは大丈夫カイ?(個人的には雉野つよしVSドン・ドッコイヤーが見たいです!) 個々の要素についてのいちいち感想を書いていくと卒論一本分くらいの分量は余裕で書けそうなのでなるべく叫びたい部分だけに絞っていくが……まずは女の子について。私の幸せ度数を上げてくれた最大要因として、「みほ(夏美)ちゃんのルックスが超好み」っていうのがあったんですよね。ほら、今作ってメインヒロイン(?)のはるかがさ、いうて美人じゃないでしょう(失礼とは思うがそう書かせてもらうよ?)。もちろんオニシスターをやるにあたって、ギャグもやれる愛嬌全振りのはるかっていうキャラが先にあったはずで、その周りを固める女性陣に、いわゆる正統派の美人を揃えてるんですよ。だから1話目でみほちゃんが登場して雉野とイチャイチャしてるのを見て、「もうこの子が毎週出てくれるだけでも癒しだわ〜」と思ってたら、想像の2、3倍出てくるわけじゃないですか。しかも今作のギミック的にも最重要ポジションで、メインヒロインって言葉は彼女のためにある訳ですよ(はるかにはちょうどいいのでヒーローガールっていう称号をあげよう)。もう、とりあえずそこが眼福でした。ちなみにもう1人、ソノニっていう美少女もいますよね。今作のエロ担当。やはり戦隊の悪(?)のヒロインは真っ当な少年たちの性癖を歪めるために頑張っていただきたい。ソノニさんは、他のヒロイン2人に出来なかった「真っ当な純愛」が出来るという美味しいポジションでもあったからなぁ。いや、みほちゃんが純愛じゃなかったかどうかはもう分からんのだが。 雉野については、多分日本中の人間が触れてるだろうからもう触れなくてもいいんだろうか。「戦隊ヒーローが怪人に変身して退治される」というだけでも歴史を揺るがす大事件だったのに、最後には「天丼が許されるのは3回までだ」と怒られる始末。誰よりも今作に不穏な空気を与えてくれた正義の味方。間違いなく戦隊の歴史に名を刻むことになった史上初の男性ピンク。まさか「史上初の男性ピンク」っていう要素が一番どうでもいい要素だとはおもわねぇだろ。最後の最後にタロウから「名前の通りに強く生きてくれ」って言われたとこで何故だか泣いてしまったよ。 同じく、最後までラスボス候補として名前が残り続けるというとんでもねぇ動きを見せた桃谷ジロウ。「こんなにも好感度のあがらねぇ追加戦士は初めてだ……」と遠巻きに見ていたのに、いつの間にやらそのありえん設定が少しずつ真っ当なヒーロー像の地固めをしていくという奇跡の展開。そして最終回では「桃」を継ぐ「次郎」としての存在感を発揮するという逆転劇。多分最後の最後まで一番分からんかったキャラはこいつなのだが、雉野と2人でカオス方向に引っ張り続けた功績は偉大。 そして今作のもう1人のメインヒロイン、ソノイ。おそらく作中では一番のイケメン。顔が出てくるだけできゅんとしてしまう最高の鑑賞系フェイスに、マッハで崩れて爆裂していく最高のキャラクター性。全ての視聴者が「最悪、雉野やはるかが不幸になるのはやむなしだと思うが、ただソノイだけは幸せになってくれ」と思っちゃうハートフルヒロインである。ソノイVSタロウの天丼回のラスト演出、何度見ても泣いて笑ってしまう。今後の人生で、我々はおでんを食べるたびにソノイの顔を思い出して幸せな気持ちになれるのだろう。 ここまで来たら触れないわけにはいかない、作中一番の努力家で、愛されキャラとなったソノザ。「ソノイには幸せになってほしい」と書いたわけだが、実は私が今作で一番好きだったキャラはソノザかもしれません。まぁ、ソノシもソノロクも好きだけど。ソノザがいなかったら鬼頭はるかはハッピーエンドを迎えられなかったわけで、「人間を学びたい」と願っていたあの不器用な笑顔が素敵なソノザが、今や誰よりも人間の感情を理解できる徳の人となっている。今作カップリングランキングを募集したら雉野&みほか翼&ソノニがトップになる気がするけど、実は裏チャンピオンはソノザ&はるかですよ。今後、ソノザ役の役者さんをどこか別な作品で見かけたら思わず追いかけちゃいそう。 ほんと、どのキャラも役者とキャラがピンズドで刺さってたよなぁ。猿原だけうまいこと触れられなくてごめんやけど、彼の存在感も言わずもがなだから別にいいよね。こんだけメインキャラが濃いのに、おまけみたいな扱いになってたヒトツ鬼との戦闘要素も次第に肉付けされて盛り上がっていく作りもうまくてねぇ。やろうと思えば大野稔だけでスピンオフの1本も書けるでしょうし、その他にも雉野の会社の面々とか、おでん屋の親父だってドラマが書けそう。「巨悪」の存在が曖昧だった作品だけに、日常に息づくモブたちの生き様をイメージさせられる作品だったのよ。勝手な読み込みだけど、これってコロナ禍やウクライナ問題など、一昔前だったらありえないと思っていたような世界的な脅威について、「日常のすぐ隣にある危機」を描き続け、それを退治し、また日常へと戻っていきたい新たなヒーロー像を描いた結果なのかもしれませんね……。知らんけど。ん? まとまってない? しょうがねぇじゃん。 来週からのドンブラロスが本当に怖いですが、そこはグッと堪えて新戦隊も楽しみですね。次の五色田介人はどんなキャラで出てくるんでしょうね(?)。
2日連続での劇場通い。行ける時にはまとめて行っておきましょうの精神です。ちなみになぜ1日に2本観ないのかというと、単に脳のキャパが限界に達して記憶が飛ぶからです。基本的に「映画観る→感想書く」までが1セットですので、その合間に何か別なシーケンスを混ぜ込むことが出来ません。冷静に考えると、割と面倒な制限ではある。まぁ、そういうわけで2日目。明日以降は行きません。
<一応劇場版だからネタバレ注意だけど、存在自体がネタみたいな部分あるし>
結局何がどういうことだってばよ、第2話。戦隊作品の個別話数で記事立てるの、確認したら「ジュウオウジャー」ぶりなんだが? いや、それくらい困惑するでしょ。このデザインは。 もうさ、細かいギミックはいいとしようじゃない。今回新たにイヌブラザーが参戦し、キジ・イヌのCGコンビが並び立った。おかげで画面のカオスっぷりがより明確になり、「この路線で1年続けるのか……」という絶望感がすでにひしひしと感じられている。前回キジブラザーの煽り構図のバトルアングルが出たところで笑ってしまったが(足だけ移さなきゃ生身で撮影できるんかい、という驚き)、今回同様のカメラマジックがイヌブラザーでも展開され、「いや、もうその寄りの構図以外で出られないスーツにどれだけ意味があるのか……」と困惑しっぱなし。ゼンカイジャーが「スーツしか出てこない戦隊」だったのに対し、今回は「スーツすら出られない戦隊」だと思っていたので、このむちゃくちゃな放送形態は顎が外れっぱなしである。なんかこう……画面の映え方を考えたら撮影の手間の見返りが少ないような気もするのだが……それでもやろうと思っちゃったスタッフ連中が心底おバカなんだろうな。いいぞもっとやれ。 んで、そんな細かいギミックは置いとくとして、問題は今回はっきり示された今後の変身・怪人ギミックの話である。確認したら1話目で登場した敵怪人が「騎士竜鬼」で、2話目が「烈車鬼」だったとか。そしてそれぞれの欲望が「とにかく勝ちたいという欲望(&卓球)」、「若返りたいという欲望」という設定。つまり、これってジオウの時にもやってた「旧作の怪人化」。「若返りたいという欲望」がトッキュウなのはまぁ絡みとしては分からないではないが、1話目の「騎士竜」が「とにかく勝ちたい」なのが……なぁ……。そこ掘り下げるのかよ……ほんまに嫌いや。 こんだけエグい絡め方で旧作タイトルを1話で1戦隊ずつやっていくってことは、このままの展開だと「1話で1戦隊、全45話使い切り」って話にならんか?(ゼンカイジャー回が無いとして、ルパパトがどうなるか分からん) もしそうだとしたら、こっちの方がゼンカイジャーよりよっぽど周年作品っぽくないか? まぁ、介人がいて、ゼンカイギア(アバターギア?)を集めてる影響でこうなってるだけなのかもしれないので、これもいわば「ゼンカイジャーの続き」と言えるのかもしれないが……45という節目の周年作品を踏み台にしてのし上がる46作目って……たまったもんじゃねぇな。ボッコワウス様がかわいそうだろ。もう、周年作品なので「2年がかりで1作カウントです」っていうゴレンジャーオマージュってことでいい気がしてきた。 そして正直いうと、この「ひたすらゴーカイチェンジして他戦隊の要素をいじり倒す」っていう方向性は、去年見たいと思っていたものではあるので……なびいちゃうよねぇ……期待しちゃうよねぇ……脚本に井上敏樹が入ってしまっているということで、「鳥人鬼」の時に何をやらかすのかが気になってしょうがないんだが。ブラックコンドルネタは去年散々いじり倒したし、なんならイエローオウルまで擦ってたから……何やるかなぁ。あと「竜騎士鬼」「烈車鬼」っていう名付けパターンを全部踏襲すると、ジャッカーとかバトルフィーバーをどうするかは置いといて、1回「大鬼」っていうどうしようもない名前を経由しなきゃいけなくなるんだけど。他にも造語が多いから「轟轟鬼」とか「星獣鬼」とか「炎神鬼」とか……どうするんでしょうね。「地球鬼」「宇宙鬼」とかもいるが、地味に一番おもしれぇの「警察鬼」な気がする。 日曜朝からシャブ決めてんじゃねぇぞ。……なんかさ、もう、……なんだこれ。考えてみりゃ令和になってからの戦隊、キラメイ・ゼンカイ、そしてこれと「東映どうした?」って心配になるような流れが続いてますね。いや、全く悪いことはないんだ。何もないのだけど……テイストを揺らすにしても、もうちょい振り幅を戻す方向がさ……冷水浴は「温→冷→温→冷」と浸かるから意味があるのであって、「熱湯→酸味の効いた熱湯→とろみのある熱湯」みたいな流れだと身体も馬鹿になるぞ。 朝起きたら界隈がざわついていたのでさっさと録画した1話目を視聴。最初のうちはまだ脳も寝ていたので「うわぁ、カラフルが微妙にシャレオツなサテンになっちゃってるぅ」くらいの驚きでごまかしていたのだが、次第に脳が寝ているせいなのか、単に理解が追いつかないものを見せられているのかが分からなくなってくる。戦隊の1話目なんてベタにベタを重ねて「はいはい、今年はそっちの展開ね」みたいに類型に落とし込むところから始まるものだが、まさかの「戦隊1話目、見たことないものしか出てこないし、理解できないものしか目に入らない」とかいう体験になるとは思ってなかった。46作目でこれか。世界は……変わるものやなぁ。 おとぎ話モチーフってんだから少しはほのぼのとした牧歌的な雰囲気が出るもんかと思っていたのに、メインモチーフがバリバリのサイバーという。まぁ、タイトルが「アバター」なんだからそこは当然なのかもしれないが、神河ネオンシティもびっくりの仮想現実フル回転の画面は目がチカチカして脳がグラグラする。絶対休日の朝に見せるようなもんじゃない。変身ギミックや武器、ロボ化なども情報量がクッソ多く、そこにさらにどこかで見たような五色田某が絡み、なぜかリュウソウギアを回収していくとかいう設定過多。ねぇ、まずどこから驚けばいいのか教えてくれよ。そして1話が終わった時点で、メインヒロインの悩みは一切解決せずに絶望的なままで続いていくという……「史上初の男性ピンクヒーロー」とか、「メインビジュアルの時点でキモCGバトル」とか、事前情報で出てたイロモノ要素がもうどうでもよくなるとは思わなんだ……。こりゃぁ……この1年は大変な年になりそうだぜ……。 結論:どっかで粗品も出せ。
嗚呼、終わってしまうのね……今年はトロプリの終了に加えてこちらも終わってしまうので、ニチアサのロスがキツい年となってしまいました。まぁ、それだけ良いものに触れていたのだとポジティブに捉えるしかないけどねぇ。 とはいえ、先にぶっちゃけると「お祭り作品」としてはそこまで完全燃焼した作品ではない。純正の評価で言えば多分キラメイよりも下になるんじゃないかな(ランクはAでいいと思うが)。ただ、どれもこれも「コロナ死すべし」というのが大きな原因になっているのでこればかりは致し方ない。制限があまりに多すぎる環境の中でアニバーサリー作品をきちんと成立させてくれたのだから、制作スタッフには感謝こそあれ文句を言うつもりはない。ただ、やっぱり戦隊ヒーローはわちゃわちゃと人が集まってる部分が魅力なんだなぁ、と再確認できたってだけの話よ。 制限の多い中でのクライマックスを迎えるにあたって、終盤の展開があまりにトリッキーだったのは賛否の分かれるところだろうか。正直神様展開に関しては「それはやっちゃいけないやつでは……」と思わないではないのだが、どうやらこの世界は次作以降にも影響を及ぼす、いわば「戦隊ユニバース」として大きなデザインを想定している様子。となると、いくらなんでも全部トジテンドに責任をおっかぶせてまとめるのは難しいってんで、こういう例外的な措置に留まったのだと思われる。あまりにあっけなかったボッコワウス様がかわいそうではあるが……(あとゲゲさんもね)。ギャグメインの戦隊だと、どうしても敵サイドの扱いが悪くなるのはしょうがないところよね。 ドラマ部分に関しては、大きく筆を裂かれたステイシー周りの物語が明確なラインになっていたのが評価ポイントだろうか(あとハカイザー関係)。というか、実写キャストでは本当に介人・ステイシーの2人でほとんど回してたようなところがあったのでな……ほんと、今作でMVPを挙げるとしたら個人的にはステイシーになるんですよ。久しぶりに戦隊キャストを見て「ほんとかわいい生き物だなぁ……」と思ってしまったわ。私はそっちの気は無いので男性キャラに「格好いいなぁ」とか「イカすなぁ」と思うことは多くても「可愛いなぁ」はあんまり無いのだが、ステイシーは文句なしでかわいい。この感情は多分「エグゼイド」のパラドくん以来の感情である。ステイシーを生み出したというだけで、今作のドラマパートはOKである。 そして、なんと言っても屋台骨となった介人の存在。こんだけレッド(レッドじゃないが)の負担の大きな戦隊ってのは史上初だと思うのだが、まーよく頑張った。最終回なんて、もう介人の1人劇場、というか駒木根葵汰劇場。新人キャストでこんだけフル回転させられる例もなかなか無いだろうよ。介人はその功績を称えられ(?)、無事に来期も続投決定とのこと。戦隊の歴史の中でもかなり稀有な事例になったんじゃなかろうか。無事に「どんな世界にでも首を突っ込める戦隊」という大義名分が得られたわけで、今後はどんな作品をやっていても「通りすがりのスーパー戦隊だ」ってんで世界を破壊して回ることが可能に。今までどこぞの宇宙海賊が担当していた役割を、きっちり代替わりで受け継ぐことに成功したわけだ(まぁ、あっちはあっちで勝手に介入してきそうだが)。是非とも今後末長くゼンカイスピリットを受け継いでいってほしいものである。 何はともあれ1年間お疲れ様。さて、コロナの状況は改善に向かっているのかどうかも定かでない中で、次の戦隊は無事に5人とも「生身」ではあるが……どうにもトリッキーよな。周年戦隊の次の年って、攻めのコンセプトがぶっこまれることが多いよな。この攻めの姿勢がプラスに働いてくれるといいなぁ。
えっとね、劇場に観にいって、ガチで3回泣きました。ただ、これは決して今作が感動的なストーリーであるという証明ではなく、単に「俺はゴーカイジャーが関わると感情がバグる」ということの証明です。実際、これまでゴーカイジャー絡みの作品は多分もれなく全部手放しで褒めてると思うので……いや、でもこれはさ、まじですげぇんすよ。本当の本当に「10年後のゴーカイジャー」なんですよ。ここまでの解像度というか、粒度と明度で「僕の思った10年後のゴーカイジャー」と公式が完全に解釈一致するって……大変なことやと思うよ。是非観て。ファンは観て。劇場にいけば1600円で観られるんだから。これまでも何本かVシネクストは劇場で観てきて、その都度満足して「面白かったァ」とは言っていたのだが、結局ソフト買ってなかったんよ。これは買います。マジで買います。私が初めて買った戦隊のソフトが「スーパー戦隊199」なんだから、これは必然ですよ。それだけの圧倒的60分。
<以降、本作についてのネタバレがあるかと思います。初見は絶対に劇場で見た方がいいと思うので、興味がある人はまず劇場に行きましょう>
バカだねぇ……実にバカだねぇ……最近の東映さん、大丈夫? なんか平成をぶっ壊した映画とかに引き続き、色々と突っ走り過ぎている気がするんだが……想像していた内容の45倍くらい馬鹿だったわ。これをやっちゃえるのが東映の強みといえば強みなのかもしれない。
<以降、重大なネタバレを含んだり含まなかったりします。未視聴の方はまず視聴してからだ>
オラオラオラ! 新戦隊だよ! そして、周年戦隊だよ! 改めて語りに入るが、私が戦隊シリーズに入信したのは今から10年前、ゴーカイジャーの手管によるものである。幼少期すらほとんど戦隊に触れていなかった私がゴーカイのせいでシリーズに興味を持ち、そこから過去の戦隊に遡る形と、以降の作品のリアルタイムな体験で経験値を重ねることになった。つまり、私の中では「戦隊の総決算だったゴーカイこそが原点」という珍妙な構図が成り立っている。そんな私に対する周年作品が10年ぶりに挑戦してきたわけだ。さぁ、正面から挑もうじゃないか。 まずもって「たった10年で改めて周年作品ってのも意味があるのか?」という疑問が出てくる。ぶっちゃけ、ゴーカイはそれまでの戦隊リソースを一気につぎ込んだ超がつくくらいの力作であり、改めてあれをやろうとしたところで二番煎じにすら届かない可能性がある。また、ゴーカイで取り扱った「懐かしさ」のテーマは「35年分」だったことが大きく、今回は厳密には「10年ぶり2度目の35年分+残り10年分」でしかない。そう考えると、流石にゴーカイのような鮮烈な体験を改めて生み出すのは不可能だろう。そのことは前提とした上で今作を楽しんでいく必要がある。 もちろん、制作側だってそんなことは分かっているわけで、今回の切り口はゴーカイのようなストレートなものにはなっていない。噂によればオリジナルキャストの出演みたいな方向でのサービスは(ゼロではなかろうが)メインに据えておらず、あくまで「戦隊というモチーフの戦隊」という、コンセプト部分で話を作っていくことになるようだ。おそらくこの選択は正しいもので、ゴーカイメソッドは確かに最強の武器ではあるが、それゆえに制限も多い。縛りが厳しい中で同じことを焼き直すくらいなら、そこはバッサリと諦めて「知らなくても見られる、45戦隊のお勉強をしながら楽しめる新しい戦隊」を作るべきだろう。1話目では例えば「ジュウオウジャーだから飛翔の力」みたいなすげぇざっくりした配分になっていて、そこまで要素を拾わずとも「なんとなくそういう武器」で解釈が可能になっている。さしずめ「大いなる力」ならぬ「ちょっとしたオマージュ」である。作中でも「○○戦隊をイメージした」と言っているだけで、別に戦隊本人から力を借りてきているわけではない。いわば、「この世界にたまたまスーパー戦隊マニアがいて、過去の戦隊の真似をしたかっただけ」みたいな状態なわけだ。これならそこまで先輩に気を使わずとも、新たな歴史を刻んでいけるだろう。 その分話作りはライトな印象になるが、そこははっきりと示すのではない、匂わせレベルのオマージュを撒き散らすことで雰囲気を作っている。今回1話目だからなのか、それとも主人公の介人(ゼンカイザー)がメインだったからなのかは定かでないが、かなり強烈に「ゴレンジャーモチーフ」がばらまかれている。オープニングのテロップとかアイテムの擬音部分なんかもそうだし、なんと全部が渡辺宙明監修というBGMなんかもかなり「古い戦隊のダサかっこいい感じ」に揃えられている。そうして見てると介人の眉毛くっきりの顔の作り方なんかも、一昔前の戦隊に回帰しようとする流れが見て取れる。そうして「新奇な中に過去戦隊への懐古とオマージュを放り込む」というごった煮的化学反応が、今後どのように成長していくかが鍵となってくるだろう。 個人的には1話目のスタートは素直にワクワクできるものになっていると感じている。そりゃま、ゴーカイ的に徹底して旧作世界に埋没する方がサービスとしては贅沢には違いないが、僕も大人なので「流石にそれを何回もはできないしなぁ」という大人の事情は分かっている。付け加えるなら、ぶっちゃけそうした懐古に重きを置いたデザインは、おそらく正しい視聴者たるお子さんにとってはそこまで重要ではないはずなのだ。それなら、「人」ではなく「戦隊」をメインにした売り込みで、とにかく派手にバンバン見せていく方が楽しくもなるんじゃなかろうか。これでまた、戦隊を全部諳んじられる正しいお子様が増えることを願おうじゃないか。 ところで、スーパー戦隊ヒーローゲッターの2021バージョンはまだかのう(結局それは言う)。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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