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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 よっしゃラッキー! 久しぶりに劇場で戦隊ものが見られるゼェ! いやー、キュウレンはヒーロー大戦のせいなのか次のルパパトが変則だからなのか、VSシリーズが存在してなくてどうしたものかと思っていたけど……よかったよかった。まさかそんなところでVSするとはね。そして、事前告知で発表されていたのは、復活敵キャラとしてメレさん、エスケイプさん、そしてバスコさんが復帰するという嬉しい事実!(シンケンジャー見てないので腑破十臓についてはよく知らんのだ、すまんな) これを見るために絶対に劇場に行こうと思ってたんですよ。6月30日公開だったらしいんだが、先週末はバタバタしてたのでパス。「翌週でも余裕やろ」と思ったら、一気に上映回数が減って危なかったっていう。そりゃな、正規の劇場作品でなければそんなもんなんだな……でも観られてよかった! 色々楽しかった!

 

 

 

<以下、ネタバレ含みでの感想になります。今作はそれなりにネタバレ(小ネタバレ?)注意だと思うので、以下の閲覧は自己責任でお願いします>

 

 


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 突然の映画!! どうも、アニメ映画しか観ない僕です。突然の実写邦画という視聴結果に自分でもびっくりです。そして記事を立てることになったのはさらにびっくりです。記事立ててるってことは、割と気に入ってるってことなんですね。普段やらないことなもんで、カテゴリがないので「特撮」のカテゴリに放り込んでおくしかない。特撮要素ゼロだけどな。

 

 <まずネタバレ含まない程度での感想>

 

 何故この映画を観るに至ったかという部分は割と謎なので簡単に自分語りをしておくと、まず、原作小説の時点でちょいちょい読んでるんですね。正確には3作目の「クレイジーフォックス」まで。何故読んでいるかというと、単純に人狼ゲームが好きだから。小説原作者の川上亮は私が馴染みのあるボドゲ業界のライター、デザイナーとしては割と有名な人で、その人が書いてるならとりあえず読んでみようか、というので1作目を暇つぶしに読んだ。まぁ、ぶっちゃけ本当に「単に人狼やってるだけ」なので特別面白いというほどではないのだが、人狼って他人がやってるのをはたから見てるだけで割と面白いんだよね。むしろ、私は中に入ってプレイするとプレッシャーで死にそうになるので、GMやりながら脇で見てる方が好きなくらい。だから小説版人狼は「どこかで誰かがプレイした人狼のリプレイ」くらいの気分で読んでいたのである。幸い、2作目「ビーストサイド」では倒叙形式になって盛り上がりもあったし、3作目「クレイジーフォックス」は恋愛ドラマと交えてのドラマ作りもそれなりに意味があり、毎回きちんと違うことをやってくれるので退屈はしない(まぁ、エンタメ小説なんだからそれくらいやってもらわないと困るが)。

 で、そこまで読んだ状態で続刊までは読んでなくて、たまたま1月から「人狼ゲーム ロストエデン」という新作ドラマが地上波で放送されることを(アニメの合間のCMで)知り、「どうせアニメを40本も50本も見てるんだから、その間に実写ドラマの1本くらい入れてもいいだろ」というので録画作品に追加した。1時間ドラマだとしんどいが、30分×1クールならアニメと同じ感覚で見られるだろう、というのもあったかもしれない。そちらは無事にこの春に放送を終了したわけだが、「続きは劇場版で!」のエンディングになっており、さすがにこのままじゃ放置できない、ってんで、上映館も上映数も少ない中でひっそり公開していたこの映画を観に行ったわけだ。

 わざわざ観に行ったということは、「ロストエデン」も割と嫌いじゃなかったということ。完全にベーシックルールだけの人狼だが、ちゃんと「この設定」だからこそ出来るネタが仕込まれていて、プロットの作り方はさすがに上手い。いい具合にキャラクターに感情移入できたところでの劇場版だし、メインヒロイン・紘美がこの後どうなってしまうのか!? というのは是非とも観たかったところだ。

 で、実際劇場版の方はどうだったかというと、これがなかなかのものだった。2時間弱という尺の短さはどうしても難しい部分だが、それでもギリギリまで性急さを感じさせず、むしろ加速していく絶望感がトントン拍子の殺戮劇で増幅される感じもあるし、「ロストエデン」で蓄えられた人間関係が活きるので、短い時間の中でも割と濃密なドラマになっている。「インフェルノ」から新規参加した連中も純粋な新規ではないおかげでそこまで捨て駒という感じでもなく、ある程度インパクトを残してくれてる連中もいる(まぁ、それでも舞台装置みたいなもんだと割り切った方がいいかもしれないが)。警察サイドの話を極限まで減らしたおかげで、尺の大部分はゲームの描写に使われているのもありがたいところだ。警察の話は大体テレビ版の方で片付けてくれてたからな。

 そして、なんでわざわざ記事を立てたかというと、今作が性癖にドンピシャだったということをお伝えしたいがためである。アニメグランプリなんかでもちょっと触れているが、「お堅い女が堕ちていく様」がドがつくくらいにツボなので、本作主人公の紘美の作中での変化というか、覚醒というか、凋落というか、そういう部分の執拗な描写がたまらんのよね。あとはまぁ、単純に主演の武田玲奈が好みのタイプだったってのもあると思うけど。特に紘美役の場合は前髪きっちりわけで眉毛が引き立ち、目力の強さが尋常じゃなくなるのがホント好き(私の貧弱な顔パターン認識だと悠木碧にどことなく似てる気もする)。殺すの殺さないので「演じている役を演じる」というハードルの高い仕事だったと思うのだが、これが一切臆することなく真正面から演じきれているのも好印象。綺麗な顔がどんどん歪んでいくのを見てハァハァしたい人にはホントおすすめ。中でもオススメは、映画の中で親友のルナから衝撃的な一言を言われた時の紘美の顔。あれはもう、すごい(語彙喪失)。下手したらあのワンシーン観るためだけにBD出たら買うかもしれん。

 特に興味はなかったので認識してなかったけど、このシリーズは他の作品も映像化されてるらしいので、機会があったらそっちも観てみたいかも。ただ、単に「武田玲奈が可愛い」というのが最大限のモチベーションだったとするなら他を見てもピンとこない可能性もあるけど。

 

 

<以下、ネタバレも含む部分での感想もちょこっと>

 


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 Welcome ニュー戦隊! わぁい、賑やか、へんてこ、新しい戦隊だよ!

 個人的には事前予告の時点で楽しそうな要素しかなかったので、大変盛り上がった1話目でした。いや、1話目なんだからお約束展開をなぞって紹介していくだけなんだけどね。それでもやっぱり、このハレのデビューの日は何かと豪華に、賑々しくなるものですよ。冒頭のきらびやかなカジノシーンで札束が乱舞する演出とか、お子様に見せて悪影響を与えないかな、って気がするじゃないですか。カイジとか闇金ウシジマくんみたいな匂いもするし。

 そんなちょっと悪い匂いもさせているけど、やっぱりド直球で正義を貫く快盗戦隊。善悪が一概に判断できない危ない匂いのする存在が子供心を惹きつけるってのはいつの時代も変わらないモチーフであり、小学生の頃に学校の図書室で夢中になって「ルパン」シリーズを読んでいた幼い記憶がフラッシュバックする思いである。本作の場合は「悪い奴なの? いい奴なの?」っていう部分をあんまりしつこく掘り下げると「戦隊ヒーロー」としての分かりやすさ、盛り上がりを損ねてしまうので1話目からはっきりと彼らの信念を描いて「自分たちの正義」を明確にしているが、今後も折を見てこうした善悪の葛藤みたいな部分は描かれることになるんでしょう。快盗デザインということで久しぶり(と言ってもジュウオウホエールやシシレッドオリオンはいるが)のマントスーツは、マントのたなびきを活かしたアクションが綺麗に見えるので殺陣のシーンも色々といじりがいがあって良い。あと黄色かわいい。

 そして、そんな快盗に対抗する、本作オリジナル要素「もう1つの戦隊」である警察。今後も様々な側面からこの対比構造が描かれていくことになるんだろうが、個人的には実は警察の方が好きだったりする。いや、全体の印象というか、レッドのキャラが。こういう言い方すると失礼かもしれないが、昨今の純正イケメンキャスティングが義務化されている東映特撮の中で、警察レッドの人ってかなり特殊じゃないですか。今改めてネットで画像検索したら役者さん本人の普通の状態ならやっぱりイケメン枠なんだけど、ちょっと崩れたパトレンのキャラは明らかに銭形ポジションの「三枚目」を意図されたキャラクターデザイン。最近だとこういう「熱血で頭が固くてバタ臭いレッド」ってなかなかメインを張らせてもらえなかったんですよ。だからもう、警察内部のドタバタコメディを見てるだけでも楽しいし、「こっちのレッドに頑張ってほしいな」ってちゃんと思えるキャラになっている。多分快盗の方が「華麗さ」みたいなものを押し出す為に警察サイドはかなり意図的に「むさくるしさ」というか「融通の効かない感じ」を出していると思うんだけど(変身後の敬礼ポーズなんて、子供が見てもダサいと思うのではなかろうか)、そのあたりの「相容れない感じ」が今から少しずつ手を取り合っていくと思えば、ワクワクする要素しかないじゃないですか。ほんと、いくらでも掘り下げられるデザインなので妄想が膨らみます。6機のビークルがデザインからして合体する気満々なのがすでにちょっと面白いわ。

 こうしてそれぞれの持ち味を存分に発揮する2つの戦隊。そしてそれに対抗するのは……やったぜ、1年間待ち望んでいた「なんか身内でわちゃわちゃする敵組織」だ! やっぱこれだよなぁ。異形のモンスターが寄り集まってるのになんか家族感があるこの変な空間ね。今回はギャング団モチーフってことでちょっとドルネロファミリーみたいな部分もあるし、1話目から一筋縄でいかないピリピリした感じが出ているのも刺激的だ。あと、中の人たちな。宮本充キャスティングということで、多分今回の親分さんは最後の最後のラスボスじゃない気もする(温水が怪しすぎるせい)。注目の巨大化怪人(女性怪人)枠は竹達が担当。今期の竹達大活躍っぷりはなんなんだろ。他にも曲者系キャストがしっかり揃って色々盛り上げてくれそうな敵組織にも期待大だ。

 何はともあれ、やっぱり戦隊のスタートは心踊る。今年が楽しい1年になりますように。

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 今年もこのシーズンになりましたね。まずは無事に1年間の放送を終えられたことに対して、お疲れ様の謝辞を送りたい。

 さて、色々と話題性に富む新時代の戦隊ヒーローだったキュウレンジャー、その総括はどんなものになるだろうか。端的に評価を下すなら、「優良可」で評価したら「可」くらいになるか。そもそも戦隊を1年観て「不可」なんて評価を出すはずもないので、正直言ってあんまり好きな戦隊ではなかった。もちろん、個々の要素を拾っていけば楽しい部分もたくさんあったのだが、シリーズ全体の構成を見るに、あまり効果的に働いていない部分が多かったんじゃないか、という気がするのである。

 まず先に良かった部分を拾っていくと、CGをフル活用し、完全にSF世界として「宇宙」を舞台にした作品世界を作るという挑戦は一定以上の効果を上げていたと思う。過去の戦隊にも宇宙を広くテーマに扱ったものはあるが(「フラッシュマン」みたいな)、やはり「地球でない世界」を描く技術力というのは日進月歩、逆に言えば過去作品ではまだまだいかにもな「特撮」作品であり、昨今の技術力をフル活用した「宇宙」観を戦隊が取り扱ったことはなかった。そんな中で、今作が真剣に取り上げた「スペースオペラ」な背景は、なかなかよく出来ていたんじゃなかろうか。特撮技術ではなくCGに頼る方向性をよく思わないオールドファンもいるかもしれないが、その時代にある全ての技術を駆使してこその「特撮」である。限られた予算の中で出来うる最大限の世界を見せるというフロンティアスピリットは、まだまだ根強く東映特撮に残っているのだということが確認できただろう。

 細かい部分を見ていくと、個人的にお気に入りだったのは何と言っても鳳ツルギの立ち位置だ。ツルギは「先代救世主」という割と無茶な立ち位置で、ポジションを考えると「弱いはずがないので現役を霞ませてしまう危険なジョーカーキャラ」ということになり、こうした過剰戦力は世界観を壊してしまう恐れがあるのだが、ツルギのスタンスは「最強の伝説」という至高のポジションから全くぶれることなく、それでいてきちんと「キュウレンジャーの一員」におさまり、後進の指導と自らのドラマのアツさを同時に見せることに成功している。こんなに頼れて格好いい「兄貴分」の追加戦士は久しぶりに見るので、彼の存在感は番組後半を牽引する大きな原動力になったのではなかろうか。中の人のハイパーイケメンっぷりがずるいという話もある。

 こうして個々に楽しいポイントはもちろんあったのだが……でも、やっぱりとっ散らかってたなぁ、というのが正直な感想。結局いつもいつも同じ感想になって大変申し訳ないのだが(先週のプリキュアと同じ感想になるのだが)、どう考えても人数多いだろ、っていう。最終的に12人って、キョウリュウジャーよりも多いからなぁ……。上述のツルギの場合、最後に登場したにも関わらずその後の活躍シーンがめちゃめちゃ多かった上に毎週常に存在感を発揮していたので全くキャラが埋もれた印象もなかったのだが、それ以外の戦士を個別に見ていくと、12人も必要なかっただろ、と思うことの方が多い。個人的な存在感ランキング、いいエピソードランキングなんかを総合すると、主人公のラッキーは問題ないだろう。途中まで「幸運が能力にカウントされるのはダメだろ問題」が脳裏に引っかかっていたのだが、ちゃんと「ラッキーってのは受け身じゃなくて自分で掴みにいくもんだ」っていうメッセージが一貫していたので、主人公キャラとしては問題なく成立していたと思う。中盤(と劇場版)で最大の見せ場を作ったナーガ、最序盤のシリアスさを引っ張ったスティンガーあたりもOK(そのついでにバランスも可愛いからよし)。あと、すげぇ勝手な個人的好みからスパーダも良しとする。なんかね、スパーダ好きなのよ。多分ツルギを別にすると一番好きなのはスパーダ。最後の変身でキメてくれた裏声とか、なんかもう、すげぇ好き。野球エピソードの無茶苦茶っぷりも最後のギャグ回として輝いていたし。

 その他、そもそもが追加メンバーである小太郎、ショウ司令、さらに基本属性がサポートメンバーであるラプターも見せ場の少なさはしょうがないとしようか(ラプターはキョウリュウバイオレットみたいな立ち位置だと思えば致し方ない)。そうすると、やっぱり初期メンバーのはずなのに今ひとつパッとしなかった面々が勿体無い。チャンプは入退場を繰り返していた印象なのでそもそも登場回が他の戦士より少ないっていうビハインドがあったが、結局アントン博士のエピソードって何がやりたかったのかがあんまりわからなかったんだよなぁ。単純な善悪で物事が一面的に見えないっていう話は大きくはアルマゲ&クエルボのところでもやっているのでちょっとメッセージ性が弱かったし。やっぱり、「変身したら体のサイズが縮む戦士」って微妙だと思う。ハミィの場合、個別エピソードがやや弱めだったことが気になったか。あとはまぁ、放送中にスキャンダルすっぱ抜かれたのは大人目線だとちょっと残念ではあるよね。いや、別にいいんだけどさ。個人的には、最後のメットオフ(というかスーツオフ)のカメレオングリーン変身がキマっていたので、それに免じて「まぁよし」としたいと思う。結局、トータルで一番損してたのはガルなんじゃないかな。だって、中盤以降に本当に出番がなくて「ラッキーのいう通りガルbot」でしかなかったから……幾ら何でも依存しすぎてて戦士として格好悪いんだよなぁ……初期メンバーなんだから、もうちょっと男気を見せる場面を作ってあげた方がよかった気がする。個人的には「史上最も残念な青戦士」認定。

 あと、ついでに言うと敵勢力がごちゃごちゃしてたのもマイナス点だと思う。意外すぎるマーダッコさんの長期活動なんかは嬉しかったんだけど、ジャークマターって組織が全宇宙に散っているせいで上下関係も全体像も見えにくかったんだよね。最終的に覚えてるのってマーダッコとアキャンバーだけだし(単に女性キャストのおかげ)。そして、敵勢力がなんだかぼんやりしていたせいで、ロボ戦がなおざりになってしまったのも勿体無い。どうしても人間ドラマの時間を稼がなきゃ、っていう焦りがあったのか、ロボ戦がずいぶんあっさりしていた。モライマーズが毎回同じようなデザインってのも弱いところよね(似たようなコンセプトがあったゴーバスターズはきちんと見せ場になっていたのだからそれだけが理由ではないのだろうが)。まー、味方戦力だけで12人だと、さらにここに敵勢力内でのドラマを入れる余裕まではなかったってことなんだろうなぁ。

 まだまだ書き足りないところはあるが、とりあえず「もうちょっと見やすいドラマが欲しかった」と言ったところを総括としたいと思います。でもまぁ、人数が多いってことは今後も掘り下げられる要素が多いということでもあるので、今後のスピンオフとか、そうした部分での活躍を期待していきましょう。

 そうこう言っているうちにも、新しい時代はすぐにやってくる。そういえば、これを書いてて初めて気づいたんだけど、今年は劇場版のVSシリーズがなかったから快盗と警察の顔見せがまだ行われてなかったんですね。久しぶりに設定だけでもワクワクさせられる新戦隊。まぁ、登場時から6人っていう時点で「人数多すぎんじゃねぇか問題」は相変わらず抱えているわけだが、3&3の形で(当面は)分かれているのだろうし、ドラマの掘り下げは色々と新機軸が試せそうで期待。早く来い来い日曜日。

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「仮面ライダーエグゼイド」 ー

 ライダーについての感想書くのって初めてなんですよね。一応、なんで初めての感想になるのかを確認するために(どうでもいいとは思うが)私のライダー履歴を簡単に書いておくと、シーズンをリアルタイムで視聴したのは昨年の「ゴースト」が初である。プリキュアを「ハートキャッチ」から、スーパー戦隊を「ゴーカイジャー」から見始めた私は、いつでもライダーを見るチャンスはあったと思うのだが、他のジャンル同様、「今まで見てこなかかったから素養がないし、日曜の朝にそんだけの番組を抱えるのはしんどい」というのでパスしてきた。実際はライダーにもチャレンジしようと思って「ウィザード」「フォーゼ」「鎧武」「ドライブ」と1話目は全部観ていたのだが、1話目時点で「やっぱライダーってピンと来ないなぁ」ってんで視聴を継続しなかったのだ。まぁ、「レコーダーの容量がきつい」っていうすごく切実な理由もあったんだけどさ。

 ただ、私の周りに致命的な(そりゃもう命に関わるレベル)ライダーファンが現れ、熱っぽくその魅力を訴えていたのが変調の兆し。実は戦隊の時と同じように東映チャンネルでの放送でいくつかはフォローするようになり、面白いと評判だった「電王」に始まり、ヘンテコライダー「ディケイド」、今をときめくフィリップが大活躍する「W」と、リアルタイムではないながらも3本の平成ライダーは通して見ることができた。「こういうライダーだったら割と面白い」と思える勘所も自分なりにある程度は把握することができた。そこで昨年は頑張って「ゴースト」を通年視聴したわけだが……あんまり面白くなかった。「やっぱりリアルタイムで観るほどではないのかなぁ」と思っていたところに今年の「エグゼイド」である。ぶっちゃけ、序盤はあんまり真剣に観てなかったんだ。「どうせゴーストの時と同じようにダラダラするんじゃない?」って思ってたから。だからグラファイト全盛期なんかはあんまり印象に残っていないのだが……。

 様子が変わってきたのは、デンジャラスゾンビが暴れ出したあたりである(割と早いな)。終わってみれば完全無欠の「神」となった檀黎斗神の大暴れあたりから、なんかもう、加速度的に面白くなっていった気がする。元々、初期メンバーの中では監察医のキャラがお気に入りで、変身の時の粗野なキックなんかが「格好いいなぁ」と単純に思えるキャラだったのだが、その貴利矢が「殺され」、社長が社長として尖ったあたりで「結構ドラマがハードやんけ」というので毎週きちんと観るようになった。あとはもう、そんな檀黎斗神も新たな強敵の犠牲になり、ケロリと復活して完全なネタキャラとして昇華され、さらに好きだった貴利矢も帰還して濃いキャラの展覧会が毎週楽しめる展開。ドラマ部分ではパラドの立ち位置が見事で、天才ゲーマーエムの成立に一役買いながら、他にも分身設定の伏線、バグスターと人間の関係性の問題など、パラド1人が存在するだけでありとあらゆる今作のテーマが一気にまとめて転がせるのが非常に秀逸。バグスターという設定がいわゆる単純な「怪人枠」で終わらず、ポッピーと黎斗の絡みなんかも含めて物語に複層性を与えながらとっ散らからない見事な舵取りになっていた。本当に「ゲーム」と「医療」っていうテーマで物語をここまでまとめられるとは思ってもみなかったよ。巷でよく言われている「最初はダサいと思っていたライダーがシーズン終わりには格好良く見える」っていう現象も肌で体験できて、クロノスなんて登場直後から文句なしで格好良かったからね。まぁ、何が出てこようと俺の中のトップはデンジャラスゾンビだけども。

 とりあえず、個人的に視聴モチベーションとなったキャラ萌えランキングを上げておくと、1位は多分動かしようがない「神」。2位が監察医、3位はパラドになると思います。実写ドラマで男性キャラに「あら、この子可愛い」って思ったのはパラドが人生初かもしれない(別にホモホモしい意味ではなくてね)。あとはやっぱりポッピーが可愛い。まぁ、今のところ面白いと思ったライダーのヒロイン勢は全員可愛いと思えたので(特にWの所長は好き)、ちゃんと観られるライダーなら1年追いかけたヒロインはみんな可愛く見える気がするけども。ポッピーの中の人は声の演技も実に良いので、声優業界にもっと深く潜り込んできてくれないものかと期待するのである(ゴーカイイエローの成功によって割と味を占めている)。

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 観てきましたよ。この春は足繁く劇場に通ってる気がしますね。まだ観たいものが残ってるんだけど、どうしたもんかね。とりあえず、早く観た方がテレビシリーズを観るときにもストレスにならないだろうと思い、早めを心がけての視聴です。「スーパーヒーロー大戦」を銘打った作品は「Z」以来なので4年ぶり。けっこう久しぶりだけど……さて、どんなものが出てくるやら。

 

 

 

(以下、一応ネタバレ要素ありなので未視聴注意)

 


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 さぁ、いよいよ幕を開けた新たな時代の新たな戦隊だ。なんかもう、色々新しくてついていくのにも一苦労だな!

 前作「ジュウオウジャー」が堂々王道構成だったのに対し、今回は色々とトリッキー。初期メンバーからしてデミヒューマンどころかロボが混ざっており、これまでの戦隊と同じ尺度で比べていくのが難しい作品だ。一応ロボとのコンビはゴーバスという先輩もいるが、返信して戦う単体ロボがこうして堂々と1話目から出張ってくるのは当然初の試み。また、話の規模がこれまでの戦隊の中でも圧倒的に大きく、すでに地球は宇宙幕府によって征服済みみたいな状態。そこからスタートして、キュウレンジャーは他の星々も「解放」していくことが目的になっている。あっという間に他の星に渡れる圧倒的な技術レベルなど、ここまでの超科学を持っていた戦隊ってせいぜい異星人絡みのチェンジマンとか、宇宙海賊のゴーカイジャーくらいだったのではなかろうか。

 そうしてSF感を強く押し出しているために、「現実感」という部分がかなり薄くなっているのは、戦隊ファンとしては評価の分かれるところではないだろうか。端的な部分では圧倒的なCG処理の多用なんかがあげられ、近年の戦隊ではロボ戦を中心にかなりCG要素が増えてきたが、本作の場合、それ以外の日常芝居でも宇宙を表すためのCGが増えているし、他の惑星の未知の生態系を表現するため、背景などにも頻出している。古き良き特撮文化を良しとする視点からだと、こうして全ての世界を「作って」しまう処理はちょっと気になる部分かもしれない。突き詰めていくとCGアニメになっちゃうわけで、わざわざ特撮で作品を作っている意味は残さなきゃいけないわけだしねぇ。

 かくいう私は、そこまで強く反発を抱くわけではないのだが、やっぱりちょっと軽いかな、というのが第一印象。ポンポン宇宙へ飛び出すフットワークの軽さもあるし、各々のマシンに搭乗した際のCGの処理なんかも含めて、「今、生身の人間がどこにいて、何をしているのか」という部分が実写のウエイトを抑えているため、どうしても現実味は乏しくなってしまっている。まぁ、子供目線からすればこうしてぶっ飛んだSF展開にしてもらった方が夢があって楽しいのかもしれないけどね。キューレンオーのみょんみょん繋がる分かりやすいギミックなんかも楽しいといえば楽しいわけだし。まぁ、要所でキューキュー言い過ぎなのでなんか間抜けだなぁ、って気がするのはまだ慣れてないせいということにしておこう(それにしてもエンディングの歌詞がひどい)。

 ただ、こうして「軽く」作られている世界観は慣れるまでちょっと大変な気もするが、それらの道具を用いて作られているドラマ部分は決して嫌いではない。主人公のキャラは最近だと天晴に近いものだが、理屈抜きの「ラッキー」だけで突き抜けられる設計は分かりやすいし、全体的に接しやすいキャラになっているだろう。1話ではオオカミブルーとの対話で人間性がボンと前に出てきたので分かりやすくもあったし。ブルーとの関係性も、あとイエローの立ち回りも、導入としては文句のないところ。カメレオングリーンの女の子はいささか演技が拙いので不安が残るのだが……まぁ、歴代戦隊を見れば、なんか不安な役者の1人や2人抱えているのは当然ですよ。ジュウオウジャーがたまたま安定しすぎてただけ。初の女の子グリーンなのだから、歴史に名を残す活躍を今後に期待したいところだ。

 あとは残りの4人を見つけて仲間にしていく行程を追いかけることになるわけだね。種族なんかも含めて分かりやすくメリハリが効いているため平均的な5人構成から9人に増えたからといって、必ずしも1人1人のキャラが薄くなるということでもないだろう。1話目はベースとなる5人の繋がりだけでもきちんと描けていたし、今後はキャラが多ければ多いだけ無数のドラマ作りが期待できる。不安要素も多くはあるが、まずはお試し、気楽に見守っていこうではないか。

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 嗚呼、終わってしまったか……。毎年恒例とはいえ、戦隊ロスのこの虚ろな感情は何年経っても慣れることは無いですね。我が人生においてはリアルタイム視聴作品としては6作目。通して全て観た作品としては31作目となる。そして戦隊シリーズとしては記念すべき40作品目。この節目の戦隊は、一体どんな作品だっただろうか。

 戦隊シリーズはアニメと違って点数をつけてないのだが、漠然と私の中ではランク付けがあり、このジュウオウジャーは「A」に入る作品だ(実はその上のSランクってのもあるのだが、ここに入る作品はわずか3作なので特別なのだ)。正直言うと番組が始まる前はメモリアル作品ってことでゴーカイみたいなとんでもないお祭り騒ぎを期待してもいたのだが、蓋を開けてみれば近年でも珍しいくらい圧倒的な王道作品。そして、終わってみればこれで良かったのだろうとも思える作品になっている。原点回帰で余計な要素を入れず、堂々と「戦隊らしさ」を見せてくれるお手本のような良い番組になっていたのじゃなかろうか。

 唯一気になった点を先にあげておくなら、以前の劇場版の感想でもちょっと触れたのだが、「大和の家庭の確執がギリギリまで掘り起こされず、なんだか大和が他人と壁を作ってる印象が続いてしまった」という部分は気になったところ。すっきりと作品を終わらせるためにも、もうちょっと早い段階で大和のアイデンティティを作り上げた過去話を掘り下げ、残りのメンバーとの友情形成を完全なものにしておいた方が気持ちよく観られたんじゃないか、という気はするんだ。

 でもまぁ、そのあたりは些事だと思う。残りのメンバーでのドラマ作りはいちいち楽しいものだったし、みっちゃんを含めた6人での取り回しは実に濃密。キャラの11人がキッチリ立って毎週楽しませてくれていたので、戦隊の構造としては不満は無い。毎年印象を左右する要素に「全てのメンバーがきちんと思い出に残るか」っていうポイントがあって、本作はその要件を充分に満たすだけの中身があった。ホント、1年で終わってしまうのが勿体ないくらいで、まだまだレオやセラのすったもんだを見ていたかった。

 個人的に本作で一押しだった要素をいくつか見ていくと、上述のように「メンバーの個性」で言うならレオのポジショニング非常に良かった。歴代男性イエローの中でもトップレベルに好きなキャラになったかもしれない(ちなみにそれまでのランキングだとトップはタイムイエロー。別枠でイエローオウル)。アホなのは間違いないんだけど、ジューマンチームのリーダー格として毎回みんなを引っ張っていくサブリーダーのポジションがしっかり板についており、理屈抜きでの「正義」は冷静な大和と好対照を成す戦隊のもう1つの心臓部。彼の活躍があってこそ、ジュウオウジャーはヒーローになれたと言える。相撲回とか、ナリアとのあれこれとか、色々素敵でした。そんなレオと対比される形のタスクも、クールな参謀キャラの割にジューマンなのでどこか常識が抜けているところに愛嬌があって、他のメンバーに埋没しないだけの魅力があったし、女性陣の美しさは言わずもがな。後半までは割とアムがおとなしいかなぁ、って思ってたんだけど、最後に大和の相談相手になって単なるマスコット的なホワイト像から抜きんでた印象がありますね。セラはあの結婚詐欺師回がズル過ぎるわ。あんなん、ホレてまうに決まってるやろ。あと、ジュウオウシャークは名乗りポーズがセクシーな上に格好良いのがお気に入りでした。ジュウオウジャーの面々はみんなして名乗りモーションが格好良いよねぇ。ラストのメットオフ、圧巻でした。あ、みっちゃんについてはもう言わずもがなです。ここのところ、追加戦士のインパクトはホント凄まじい。体育座りがトレードマークの戦隊ヒーローってどないやねん。

 そして、戦隊(とプリキュア)を評する上で欠かせないのが悪役サイドのドラマ。今作はジニスさん本人の活躍シーンは多くなかったのだが、その分脇を固めるナリア・アザルド・クバル(あとバングレイ)の関係性が絶妙でしたね。この中だと一番ヒーローに肉薄して印象が強かったのがバングレイなのがナニだけど、敵さんサイドも一筋縄ではいかない関係性があると刺激が多くて良いですね。クバルさんの報われないポジションが最高に可愛いし、アザルドの最後までよく分かんなかった設定のヘンテコさも楽しい。ナリアさんは……幸せになって欲しかった……。

 そして、最終話だけを見るとラストの野生大解放がイカす。最終フォーム(?)を最終回までとっておいた戦隊ヒーローって実は珍しいのでは? イーグル・ゴリラ・ホエールで陸海空を制覇した「ジュウオウ・ジ・アース」とでも言うべき無茶苦茶なフォームで見せてくれたクライマックスの作り方は最高のカタルシス。元々ホエールがかなり格好良かったので、そこに更に強引な存在感がプラスされ、イーグルマスクの格好良さが映えたのは良いデザインだった。あとはロボが好き放題やってくれればそれで完了。メカ設計の方は非常に分かりやすい「おもちゃ感」がむしろ好きでしたよ。子供の頃だったら夢中で遊んだだろうなぁ、っていうワクワク感があるし。次作はキューブからの球っていう分かりやすいシフトになってるのよな。

 他にも色々と触れるべき点はあるのだろうが、とにかく最後まで賑やかに盛り上げてくれた、理想の戦隊の1つだったと思います。1年間、お疲れ様でした。さて、来週からは切り替えて変な9人を迎え撃たないとな。

 

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 観てきました。早く観たかったんです、急がないと、ジュウオウジャーの方は放送がクライマックスを迎えてるので、どんどんテンションに差が出るような気がして。案の定、まだ元気に活動してるクバルさんとかが目に入るとちょっと感慨深いものがありましたしね。時系列で言うとバングレイ撃破後、クバル反逆前のどこかですね。まぁ、パラレルなのでどうとでも説明出来そうだけど。

 

 

(以下、一応ネタバレになるかもしれないので、未視聴注意)

 


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大原さやか 桑島法子
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