最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ナビィの次の活躍は3000話目で!! 第29話! えーと、2000話放送するのに大体40年かかってるわけで、3000話の放送は2036年頃か……。その頃、ナビィの中の人は……17歳だ! ゴーカイジャー乱入エピソード、後半戦! 前回に引き続き、熱い熱い。色々と触れなきゃいけない要素はあるはずなのだが、あまりに多すぎて何書いて良いか分かんないくらい。とりあえず、ゴーカイメンバーが全員顔出しで勢揃いってのが最大のニュースですわね。先輩戦隊っつってもまだ5年程度なのでみんなそんなに変わってない。先週マベちゃん見たときには「いい感じに年齢重ねたなぁ」と思ったが、アイムとかハカセなんてほとんど差がないんじゃないかってレベル(ルカについては、正直言うと中の人を2週に1回は見てるので、変わってるかどうかよく分からない)。ジョーはなんか髪の感じが微妙だったんだが、ちゃんと合わせてやれよ、って思った。 前回の「後輩戦隊揃え」の変身でしばらくは暴れ回っていたゴーカイメンバーだったが、鎧が仲裁に入って戦隊名物「VSモード」は無事終了。他のメンバーがまとめて戦い、レッドはレッドどうしでわかり合う、っていうのもVSシリーズの定番展開ですな。大和とマーベラスがお互いを理解し合うシーン、懐かしいとかそういうことを差し置いてもマジで格好良いシーンじゃなかった? きっちり「人間だって動物だ」っていうテーマを混ぜ込みつつ、マーベラスみたいなカリスマ系のリーダーを前にしても一切自分を曲げずに堂々と対応する大和が恐ろしく男前。「こういう男だから残りの4人(+みっちゃん)もついていく気になったんだろうな」っていう説得力に満ちている。ここ最近のレッドは天然が多かったから、こういう真面目だけどリーダーシップを持ってるレッドってなんだか久しぶりで、大和は歴代のそういうタイプの中でも割と上位の格好良さだと思う。ここまで年若い設定でしっくり来てるのはすごい。 そんな大和が、ついに「レッドの新変身」を入手し、マーベラスに負けじと3つ目のフォームを獲得。そしてこのジュウオウホエールがまた格好良いときてる。頭のパーツについては先週も見たので知っていたが、ボディスーツの部分が他のメンバーと違う完全オリジナル。普通、レッドの多段変身の場合はごちゃごちゃとアーマーパーツが追加されて強くなるイメージなのだが、ジュウオウホエールは必要以上にパーツを追加せず、ジャケットをイメージした追加の1枚だけでスマートにキマっている。ジェットマンやマジレンジャーのマントともまた違うし、これも新しい形のコスチュームの進化なのでは。そして、そんなホエールの撃つ特大バズーカ。……ヤバいやつやん。この星を舐めるなとか言っておきながら、他の星壊しちゃうヒーローって……。いや、もう二度と月の形を変えることは無いだろうけども、一発目に強さの印象を与える手段としてはひどすぎるくらいの圧倒的演出。そりゃ歴代ボスキャラだってかき消えるわっていう、正義の味方にあるまじき破壊力だった。宇宙規模のバズーカってのは流石に歴代初なんじゃなかろうか。ギャラクシーメガみたいなロボになればまだ理解も出来るが。とにかく、「王者の中の王者」ってことでしばらくは無双しそうなジュウオウホエール。これまでにない形での新規レッドの活躍に期待したい。あと、ジュウオウゴリラが今後どれだけ出番があるかも注目したい。 レッドのパワーアップイベントという重要な契機に立ち合ったゴーカイジャー。もちろん、お約束の12人同時名乗りも披露してマジで劇場版のノリだ。ハカセの手汗! シルバーの回転!! ゴーカイジャーはみんな揃って名乗っているように見えて、各人が好きにやりたいことやってるだけの名乗りってのがまた海賊感を引き立てているんだよね。並んで変身した経験でいうとすごく真面目だったゴーバスターズとの並びでの名乗りも面白かったが、重厚長大なジュウオウジャーとの対比もなかなか面白い。特に今回は初披露のホエールの名乗りもあったからね。ホエールの変身シーンの水しぶきとか、やたら迫力があるんだよなぁ。海系ヒーローが真ん中に立つという史上初の試み、歴代シャークの皆さんも大喜びなのではなかろうか。まぁ、クジラは哺乳類だけども。 そして、無茶な海賊との対戦でも一切ひるむことがないバングレイさんの偉さ。マーベラスの記憶から歴代ボスキャラの記憶を抜き出して送り込んでくるという、これまたこれまた劇場版でよく見られるマッチアップ。ただ、日本各地で突っ込まれていたこととは思うが、今回呼び出したボスチーム、どう考えてもマーベラスの記憶に無い連中が多かったのだが……。まぁ、後輩戦隊の戦いについては、きっと鎧と一緒に毎週欠かさず宇宙テレビとかで見てたから知ってたんだろう。鎧と一緒に「このエスケイプって女はエロいな」みたいな話をしていたに違いない。だからこその記憶怪人が生まれたわけだが、当然、各戦隊の引き立て役としてあっさり退場。ジュウオウチームは大技を立て続けに披露して海賊に手玉に取られた鬱憤を晴らした。そして、ゴーカイチームはここぞとばかりのレッド揃えを披露。1回目の変身は何縛りだったんだろう。あそこだけ分からんかった。2回目の変身は「レッドが動物モチーフ」縛りですかね。なにげに、各戦隊シンボルに合わせて追撃する形のファイナルフラッシュって初披露の必殺技だったんじゃなかろうか。あと、戦闘中に堂々とサボるハカセとアイムのくつろぎタイムとか、あんなんも本編でやってなかっただろうに。年齢重ねて余裕出来たんかなー。 ラストはロボ戦。ガレオン来てたのにゴーカイオー出さなかったのはなんでなんだろう、って気もするけど、ぶっちゃけ、鎧が言ってた「乗ってみたかった」が理由なのかもしれない。色合わせてコクピットに相席。性別差を一切気にしないあたりがざっくりだ。レオはちょっと羨ましいよな……前半パートでルカとアイムの肩抱いたりしてたしな……(今になって見ると、ルカの不機嫌そうな顔の迫真っぷりが中の人の素のリアクションすぎて笑う)。流石にジュウオウ側のキューブ操縦システムにレンジャーキーは刺さらないが、単にかざすだけでも有効利用出来ちゃうレンジャーキー。インターフェースはざっくりだ。その割に「回せばいいってもんじゃない!」らしいですけどね。巨大戦にまでメモリアルを持ち込み、本当にやりたい放題だった。あの後すぐにレンジャーキー返却しちゃったのね。モッタイナイ……。 他にもいっぱい言いたいことあった気がしたけども、あっという間だったので処理しきれてないかも。あと、次回予告のみっちゃんで全部吹っ飛んだってのもある。次週でホエール絡みのロボが登場ですかね。バングレイが生き残ったのは驚いたのだが、考えてみりゃバングレイの因縁は海賊じゃなくてクジラの方だからね。クバルさんの本気の反撃も始まるみたいだし、メモリアル回がすぎてもジュウオウは面白そうで助かります。(しかし、ニンニンジャーの特徴って「親子三代」が一番なんだな。まぁ、忍タリティじゃよくわからんか)。 PR あ〜、帰ってきたんじゃ〜〜、第28話! というわけでゴーカイジャー回です。1999話目です。中途半端に寝られないので結局徹夜待機。私を戦隊の道に引きずり込んだ忌むべき諸悪の根源、ゴーカイジャーが5年ぶりの帰還だ! いや、「観たよ」以外に書きようないんだけどさ。全員揃いで出るかと思ったが、まだ前半戦ということでマベちゃんと鎧以外は声のみの出演。残り4人は来週まで待て。まー、流石に5年ぶりの再結集ともなると、なかなか2週分のスケジュール合わせも大変なのでそこはしょうがないだろう。一回でも集まれただけでブラボーだ。 アバンタイトルからマーベラスがのっとるという、全く遠慮のない先輩のやりたい放題は流石。こういう動きで一切違和感が無く、むしろ「マーベラスが空気読むはず無いから」と思えるあたりがマジ海賊。その後も5年の年を隔てた後輩戦隊にやりたい放題である。でもマベちゃんもいい感じに歳取った感じで素敵よ。対するジュウオウジャーの方はというと、基本的に物怖じしない連中なので訳の分からない先輩に対してもひるむことなく向かっていく姿勢がいいね。特にレオセラはいつも通りを貫いて堂々の喧嘩腰。そこを大和がたしなめる関係性が、スタンドアローンも余裕のマーベラスと良い対比になっている。まぁ、みっちゃんの扱いについては……まさかここまで戦闘中に使えなくなるのは予想外だったから流石に笑うわ。あんな予想外のことに落ち込むとはおもわなんだ。3段変身、自慢だったんだね……。 というわけで、ゴーカイジャーが出てきたんならやっぱり最大の見どころはゴーカイチェンジ! 先週の次回予告では「後輩戦隊揃え」の様子が見えていたが、マーベラス1人で見せてくれたのは「動物戦隊に1人でぶつかってみよう」というとんでもないコーナー。そうかぁ、レッド縛りでもあれだけのネコ科ヒーローをフォローできるんやな。変身ギミックを該当戦隊専用にしてくれる毎度のサービスもたまらないものになっていて、レッドバスターへの変身(あとイエローバスターも)でのモーフィング効果が懐かしい。一応確認しておくと、VSレオがガオレッド、VSアムがゲキレッド(虎)、そして3種目のチーターがレッドバスターで、4種の顔を見せた時点でジュウオウザワールドを打ち破ったと。さらにジュウオウイーグルに合わせる形でのレッドホークですね(出来ればバルイーグルで重ねて欲しかったが、まぁ、やっぱり飛行といったらジェットマンだもんな)。そういやゴーカイジャーの作中でニンジャマンに「ライオン縛り」変身なんてのも見せてたっけ。こんだけ歴史があるとジュウオウジャー1セットくらい余裕でフォロー出来るな。 そんなマベちゃんが奪った「大王者の資格」は、実はジュウオウジャーにとっても大きなストーリーの転換点。いわゆるパワーアップイベントで、次回はレッドの変身にジュウオウホエール追加だ。しかもバングレイの目的がホエール討伐だと分かったってことは、バングレイもいよいよ次回で退場ってことになるのかな? まさかの「ゴーカイジャーエピソードのための人材」だったんだろうか(いや、パワーアップイベントのための敵だろうけど)。ジュウオウホエールのデザインも、圧倒的にクジラらしさがあるのに割とスマートにデザインがまとまってるのは良いところ。なるほど、「先祖がクジラ」ってのはある意味非常に理にかなってはいるな。いや、シャークがいるんだからおかしいといえばおかしいんだけど。 さて、ゴーカイファンとして無粋ながらも気になっちゃうのは、「この世界線はどの世界なんだろう」っていう部分。まぁ、ゴーカイジャーが来てるんだから今回に限っては「ゴーカイジャーの世界」よね。つまりあらゆる戦隊が1つの地球で活躍した、あの世界。宇宙のお宝を探しに旅立ったはずのゴーカイジャー(1回VS作品でザンギャックに負けて戻ってきてるはずなんだけど)、その後の数年間の動向は全て不明。しかし、今回その一部が明らかになった。なんと、宇宙でもニチアサが観られるらしい鎧が全ての戦隊をチェックしていたのだ。ただし、流石に毎年地球に戻ってレンジャーキーを回収するわけにもいかないので、今回久しぶりに地球に寄ったついでに未収のレンジャーキーを集めて回っていたという。何その細かい設定www。もう、最高に頭悪くて大好きだ、そういうの。「後輩戦隊合わせ」が実現したということは、ラストシーンの前には鎧のお使いは全て完了していた。つまりトッキュウジャーが最後の回収ポイントだったということ。そりゃな、いくら熱心な戦隊ファンの鎧といっても、子供形態になったトッキュウジャーを探し出すのはそれなりに大変だったろうからな。たまたまみんなして一緒に遊んでて良かったな。まぁ、大人的な事情の見方をすると、流石に今回のために後輩戦隊のキャスト呼んでくるのも大変だったから、子供で事足りる便利なトッキュウジャーでああいう演出にしたってことなんだろうけどね。上手いこと考えたもんやな。果たしてトッキュウ6号のレンジャーキーは回収済みだったんだろうか。 んで、あそこがラストということは残りの3戦隊のキーはすでに回収済み。ニンニンはすげぇ簡単にレンジャーキーくれそう(天晴がどこにいるのか探すのが大変そうだが)。キョウリュウもすげぇ簡単に渡してくれる気がするので、一番面倒そうのなのはゴーバス、特にヒロムな気がしたんだが、多分VSシリーズの時にもう貰ってるんだろう。とにかくゴーカイジャーは情報が上書きされて39戦隊分は自在に使えるようになった、と。 そして最終版、いよいよ登場した残り4人とのレッドを除く対決。これがもうたまんない。ジュウオウチームにも野生解放からの活躍シーンを見せつつ、ゴーカイジャーは完全にゴーカイらしさ全開のバトルですからね。特にハカセが。相変わらずの頼りなさは全く先輩の貫禄がないのだが、いつも通りのトリックプレーは、同じようにチームのブレーン担当(?)のタスクを翻弄する。他にもルカ・レオの豪傑対決は男女マッチのはずなのにお互いの奔放さが見えて楽しい組み合わせになっているし、アイム・アムの似た名前対決は、「アムも海賊らしくてエグい攻撃するよな」ということを再確認。セラとジョーの対決は真正面からのブルーのぶつかり合いで見応えがあり、恒例の「ハカセとの武器チェンジ」を行ったジョーは、序盤からいきなり両手で闘っている。流石にセラ相手だと片手ではさばききれないっていう判断だったんだろうな(両手なら圧倒してたが)。ゴーカイチェンジ後のキャラの重ね方も安定していて、アイムのキョウリュウピンクは是非とも蹴り技で見せてほしいところだし、ジョーのニンニンブルーは「こんなブルーは魔法を絶対使いこなせる」という圧倒的安心感。ジョーは副官ポジションをパーフェクトにこなした希有なブルーなんだよな。いまにもウサダの声が聞こえてきそうなルカのイエローバスターは、これまた気の強そうな組み合わせが自然で、実は「中の人が声優業に本気出しちゃった繋がり」だったりもする。そしてハカセのトッキュウ4号は……これはヒカリの方が頼りになるな。いや、ハカセもすごいやつなんだけどね。VSけん玉探偵も見てみたい試合だなぁ。 まー、とにかく短い中で本当に色んなネタが詰め込まれててたまらんかった。来週は更なるゴーカイチェンジ、そしてジュウオウホエール爆誕でしょ。バングレイの処遇を巡って、デスガリアン陣営がどんな風に反応するのかも楽しみだ。やっぱり、何がどう絡んでもジュウオウジャーは安定して楽しい。ありがたいことやで。 さぁ、年に一度のお楽しみ、新しい戦隊の出番だ。今作はいよいよ40作品記念。私が戦隊に入門したゴーカイジャーが35作記念作品だったわけで、今作はあれ以上に気合いの入ったメモリアル作品に……なるかな? どうかな? 1話目はロボ戦まで全部やってしまうパターンの展開だったので、出会いの物語も含めて色々と駆け足気味。主人公の大和がキューブを見つけてジューランドに行くくだりなんかは全く説明が無いのでやや唐突な感じはあるものの、まぁ、あくまでテンプレの範囲内。敵キャラの登場もジューランドの衝撃なんかとは一切繋がりがなく、あくまでも「偶然に偶然が重なった」結果の物語になっている(ひょっとしたら後で必然になる可能性もあるが)。この辺りは1話目のおきまりなのでしょうがないところか。おそらく、お子さん相手の商売という視点からすると、インパクト抜群のジューマンの風貌、そしてタイトルの「わくわく動物ランド」で分かるように、そんなジューマンたちが賑やかに暮らすちょっとしたドリームランドを描くところが1つ目のセールスポイントになるだろうから、その前のくだりはなるべく短くしたかっただろうし。 ストーリーラインはお約束なので、それ以外の諸要素について見ていくと、最大の注目ポイントは、様々なガジェットにもガンガン積み込まれている「キューブ」という要素。なんで「動物」なんていうナチュラル志向のモチーフに無機質な「キューブ」をあてがったのかはかなり謎なのだが、まぁ、玩具デザインのコンセプトとしてはまってしまったのがたまたまキューブだったんだろうな。デザイン上の組み合わせだけを考えたら車みたいなもう少し無機質なものの方がかみ合わせは良いはずなのだが、まぁ、キューブと自動車じゃ当たり前過ぎて新鮮味ないもんな。シンケンジャーの時の「漢字+動物」みたいな突飛な組み合わせの延長線上に、今回のキューブアニマルがある。正直、変身アイテムのジュウオウチェンジャーはあんまり良いデザインだとは思わないが、当初ネタ扱いされていた変身ロボの方は、これはこれでありなんじゃないかという気がする。そりゃまぁ、トッキュウオーに負けず劣らず「かっこわる」くはあるのだが、遊ぶ時のシンプルさ、組み合わせの自由さはトッキュウオー以上。戦闘シーン演出でも「1,2,3!」とはっきり「パーツの個別性」が強調されており、今後様々な組み合わせの換装が出来ることが示唆されている。大先輩にはガオキングという面白い成功例もあるので、ダイレクトにその後釜を狙いつつも、レゴのような組み立てブロックパズルの味をそのまま残したデザインというのは、なかなかチャレンジングで興味深い。あとはどのくらいサポートメカが追加されるかだな。流石に「百獣」とまではいかないと思うが……。ちなみに、対する敵対組織デスガリアンはオーズのような「メダル」(コイン?)モチーフに加え、小型戦艦は三角形をモチーフにしていて、丸+三角VS四角という構図が分かりやすい。怪人巨大化が連コインなのが笑った。 それ以外のポイントだと、やっぱり鉄面皮が怖いジューマンのデザインなんかも特徴的。そりゃま、ゲキレンジャーで通った道ではあるのだが、今回はメインヒーローそのものが獣マスクというチャレンジ。メインの「中の人」が最後の最後まで登場しないという斬新な設定だ。子供さんの目にはどう映るのかなぁ。「わー、象さんとかライオンさんがしゃべってる! 格好良い!」ってなるのか、「うわっ、なんかリアルでキモっ!」ってなるのか。前者であることを願いたいが、流石にジューランドで大量の馬マスクとシマウママスクが並んでたところはギャグにしか見えなかったな。今後の繊細な動物描写に期待。6人目の戦士は……なんだろ。 役者の面子で見ていくと、1年間アカニンジャーの滑舌とお付き合いしてきた身としては、今作のレッドはすごくホッとする。「レッド1人だけ事情を知らないところに巻き込まれて最後に変身する」という図までガオレッドと被ってるが、カケル先生同様の活躍を期待したい。その他の面子はまだ顔出しの仕事ほとんどしてないからなんとも言えないが……ライオンの軽いノリと、森の思索家のイメージがあるゾウのちょっとヒネた感じのギャップは割と楽しそう。また、女性の魚系戦士は史上初なので(チェンジマーメイドを含めると微妙だが)、シャークが今後どんな活躍を見せるのかも気になるところ。ホワイト+タイガー+女性は割といるので、まぁそこはいつも通りに。 そしてさらに中の人だと、とにかくチョーさん。なんかもう、緊張感がさっぱり無いのはある意味人徳。「昔合唱団にいたもので……」とひだまりの校長がいってましたが、あの時の「男の子パズル」の延長線みたいな、無闇に雄大な雄叫びが見せ場である。そして悪役側は井上和彦が満を持しての大ボスとして登場。意外なことに、井上和彦って東映特撮にはほとんど縁が無かったんだな。まるでこの作品のために取っておいたかのようである。さらに脇を固めるのは、過去に大ボス経験を持つ中田譲治、トリックスターとして岩田光央を起用。女性幹部(巨大化担当)枠にはまたまたプリキュアからの堕天、寿美菜子である。敵幹部にプリキュアが4年連続ってどういうことだってばよ(今年のプリキュアはワゴンさんが出張してるし)。 さぁ、色々と話題性の多そうな今作、一体どんな展開を見せてくれることやら。 今年も無事に、1つの戦隊が幕を閉じました。これでリアルタイム視聴完了はゴーカイジャーから始めて5作目。そろそろ私も戦隊視聴者として馴染みはじめてきたかな? さて、今作の感想だが、先に総評だけをまとめると「それなり」で落ち着く。毎週楽しみに見ていたのは間違いないが、ゴーカイ・ゴーバス・キョウリュウのようなハマり方をしなかったのは昨年のトッキュウと同じだ。ただ、トッキュウは設定が非常に特殊な戦隊だったためにシナリオ部分での難点を指摘出来たわけだが、今作は割と王道路線の戦隊だったために、注文を付けるとしたらかなり細かい部分に言及する必要があり、多くは「個人的な好み」に依る部分が大きいだろう。そのあたりを前提として、「えっ、なんでや、ニンニンジャー最高だったやろが」という人も大きな心で以下の感想を見てほしい。 個人的に一番不満があったのは、主人公・天晴のキャラ造形である。まー、声優オタクの人間からすると最初から最後まで貫き通した滑舌の悪さが気になってしょうがなかった部分も大きいのだろうが、正直、あんまり天晴に「リーダーっぽさ」が見られなかったことで、戦隊全体の統制が取りにくかったのが引っかかった。「勢いだけで押していくタイプ」のレッドというのは過去にも数多く存在しており、実は私が大好きだったキョウリュウのキングだってそうだし、ゴーオンの走輔、ゴーゴーファイブのマトイ兄ぃあたりもこのカテゴリだろうか。キングはとにかく無敵の強さ、理不尽なまでのカリスマを持っていて「抜けてる」タイプの天晴とは違うので、似ている先輩を引き合いに出すなら、「長男」というポジションはマトイ兄ぃが近いだろうか。ただ、マトイ兄ぃと大きく違うのは、「兄弟」としての距離感である。確かに、マトイ兄ぃと同じように下の兄弟(的なもの)達からは軽く馬鹿にされながらも心のどこかで絶対的な信頼感があり、「馬鹿だけどなんとかしてくれる」という期待はあった。だが、そうした回りからの信頼に対し、天晴自身はあんまり「家族の絆」っていうのを強く押し出さなかったんだよな。そりゃま、ゴーゴーファイブの巽家は純粋に5人兄弟だったのに対して伊賀崎家の場合はせいぜいいとこ同士の繋がりなのだから密度が違うのは当然なのだが、天晴側から他の面々に対してフィードバックが少ないのに、一方的に天晴だけが担ぎあげられている状態に違和感を覚えてしまったのだ。実妹である風花との関係性は問題ないと思ったのだが、凪あたりは最後までポジショニングがぼんやりしていて、横の繋がりがあまり見えてこなかったのは勿体なかった。 あとは九衛門の立ち位置かなぁ。中盤には「ひょっとして7人目のニンニンジャーになるのでは?」と期待するくらいまで伊賀崎の家に肉薄したのに、中盤以降は離脱、最後にラスボスとして立ちはだかるかと思われたのに、結局最後にはまた翻心して幻月の敗因になってしまう。ドラマとしては至極分かりやすいポジションなのだが、今作のメインモチーフの1つに「家族」があることを考えると、伊賀崎家とは違うもう1つの家族像として、牙鬼一族をもう少し掘りさげても良かった気がする。奥方様もそうだし、満月と新月の関係性なんかもまだまだ描きようがあったんじゃなかろうか。九衛門を憎んだらいいのか、哀れんだらいいのか、そのあたりが微妙に割り切れなかったので、ラストバトルの幻月のあっけなさも含めて敵側の盛り上がりは今ひとつ。ラストに緑色の手裏剣が出てきたときには「最終回でミドリニンジャーキター!」って思ったのになぁ。 とまぁ、以上が主な不満点であるが、もちろん、これらは良い点とも表裏一体。「家族」のドラマとして、天晴単体を見るとちょっと物足りなくも見えるが、そこは「親子三代」という新しいデザインによる部分もあるだろう。ラス前のトリプルアカニンジャー展開は流石に燃えるシチュエーションであり、旋風おじさんの高らかな名乗りシーンは同じおっさんとして感無量。今作で一番良いキャラは誰だったかと聞かれたら、旋風さんだったと答えたい。父親サイドにばかり共感してしまうのは、やっぱり歳取った証拠かもしれない。 あと、好きなキャラといえばやっぱりキンジ! 天晴との絡みが前提だったおかげでメインの5人がそこまでキャラを立てられなかったのに対し、途中参加のスターニンジャーは追加戦士の特権を活かしてやりたい放題。登場時のパーリナイだけでも充分盛り上がったというのに、それ以降も色々とキワモノじみた行動も多く、憎めないキャラ造形と中の人の達者さもあって圧倒的な存在感を見せつけてくれた。最後の最後まで一切他の5人と名乗り台詞を合わせないってのも徹底したスタンスで好感が持てる。最終話では恒例のメット無し名乗りが展開されたわけだが、変身時にハットがそのままマスクに同化して「あぁ、そこそうなってたんか!」って改めて笑ってしまった。 最後に、せっかくなんで中の人的なものに触れておくと、実は「九衛門のキャラは据わりが悪かった」とはいうものの、九衛門をつとめあげた潘めぐみの仕事は良かったと思っている。個人的には、これまで潘めぐみの仕事ってあまりピンと来ないものが多かったんだ。どうも声の作りばかりが優先されて、いまいちキャラに馴染まない気がしていたのだが、九衛門の(いうたら)ショタボイスは、何故か違和感なくスッと入ってきた。シリアスで決める時にもビシッとはまっていたし、現時点では彼女のベストキャラクターと言っていいかもしれない。 (あと、霞姉さんはいつでも可愛かったです、まる) 立て続けに劇場です、見てきましたよ、VSシリーズ。もうそんな時期なんだもんなぁ。毎年毎年時間の流れが速くなる……けど、それを確認するのがVSシリーズだってことには変わりはない。あと何年この生活が続けられるものやら。
<一応ネタバレ的なもの注意。まぁ、特にないけど>
劇場版でやれ、第7話。わーい、コラボ回だよ。ゴレンジャーの放送開始日から(大体)40年ということでの記念回。ちゃんとアカニンジャーと唯一同じ「アカ」の名を冠したアカレンジャーも登場してくれるのは嬉しいところよね。 こうもあっさり普通の話数でレジェンドコラボをやってくるあたり、この辺の売り方も随分安くなったもんだなぁ、とは思うものの、やっぱり「ゴーカイジャー」から戦隊シリーズを見始めた身としては嬉しいもんでね。鷹介はこないだのVシネでも見たしゴーカイジャーでも活躍してたから割と見てたけど、サスケはまだまだ若いなー。むしろ現役当時よりもシュッとして格好良くなってる気がする。2年前のコラボ映画で出てきたジュウレンジャー・ゲキがメタボってたので、ほとんど年代が変わらないサスケがあんだけ立派なのは本当にすごいと思うわ(まぁ、ゲキの人は本来役者業を引退してたらしいのでしょうがないんだけども)。ある程度歳を重ねて、だいぶ落ち着いてニンジャレッドっていうよりも黒騎士っぽく見えるっていう話もある。あと、サスケは当時サスケってしか呼ばれてなかったはずなんだけど、やっぱりフルネームは「猿飛佐助」でいいんだな。他の4人がどうだったのかが気になるよ。 わずか30分に戦隊レッドが3人集まっちゃうという贅沢かつ勿体ない使い方。どういう風に絡んでくるかと思ったら、割と素直に「先生」ポジションである。鷹介がしかつめらしい顔して後進の指導してる姿ってのは微妙に違和感があるよな。Vシネでも落ち着いてるふりしてあんまり落ち着いてなかったしな。でもまぁ、ニンニンジャーの連中はまだ放送7話目ってことで「未熟さ」の方が目立っているので、1年間頑張って戦い抜いた先輩たちは一応説教する権利はあるか。特にカクレンジャーの方は相手取っているのも同じ「妖怪」だしね。「忍びなれども忍ばない」スタイルに不平を持つのも分かるといえば分かる。「人に隠れて悪を斬る」→「人も知らず、世も知らず、影となりて悪を討つ」→「忍びなれども忍ばない。忍ぶどころか暴れるぜ」。……あー、これはゆとり乙って言われても仕方ないですわ。でもまぁ、視聴者サイドはみんな思っていた「おまえらもあんまり忍んでなかったじゃん」っていう突っ込みを最後に大先輩のアカレンジャーにやってもらえたのはホッとしました。そういやゴレンジャーも「秘密」戦隊だよな。 一応過去戦隊とのコラボということが関係あるのかどうか分からないが、今回は過去に遡るということをやっている。ただ、飛んだ先が10年前っていう微妙な年代なのはよく分からないね。10年前だとマジレンジャーが戦ってる。日付で調べると、ウルザードさんのところのお馬さん、バリキオンを助けてあげているくらいの話数だ。うん、多分あんまり関係無いな。「最後の手裏剣」とやらの行方は割と今後のシナリオの根本に関わってくるだろうけども、今回の騒動は今後に影響は与えないかな? 一番の驚きは10年前にサスケと鷹介が協力してたっていう事実だよな。「忍者関係者がネコマタに次々襲われていた」ってことは、鶴姫とか七海とかも襲われていたんでしょうかね。その時の縁で今回のダブル先生体制も実現したのだろうなぁ。まー、元々割と不良生徒の2人組だし、案外馬が合うのかもしれない。ただ、(すごく中の人だけど)かたや当時のヒロインと結婚しての所帯持ち、かたや女性関係のスキャンダル持ちという、随分印象の違う赤戦士なんですけどね……。 先輩からもらった手裏剣は、カクレン側が分け身の術、ハリケンは空駆けの術。この2つが両戦隊(というか両レッド)のトレードマークかな。空忍は言わずもがなだし、分け身もオープニングテーマに出てくるくらいだからね。しかし風花が分身しようとして失敗してるシーンは笑ったな。あれ、どういう仕組みで分身してるんだろう。ただ、ちょっと残念だったのは、せっかく手裏剣もらったのに巨大戦で他のレジェンドロボとのコラボが無かったこと。無敵将軍とかとの合体が出るかと思って期待してたんだけど。そのあたりはそれこそ劇場版待ちかなぁ。ただ、ニンニンジャーの単体映画(おそらく来年冬)は、次の戦隊が40周年記念だからそっちに引っ張られる気もするんだよなぁ。 ま、そんなこんなで色々と夢のコラボが楽しかった今回だが……そんなニュースよりもよっぽど気になったのが、妖怪ネコマタの存在だよ。……イカんでしょ。確実に狙ってやってるやん。「え? 違うよ? アカレンジャーが出てくるから、そのついでにCVを関智一にしただけだよ」って言い訳してそうだけど、確実に後付けである。「赤い猫の妖怪」ギリギリグレー。「必殺技が肉球」。割とアウト。「憑依先はウォッチ」確実にアウト。「登場時にまずやったことが『トラックに仕返し』」多分アウト。「笑い声がゲラゲラ」ややアウト。「九衛門に返事するときは『ウッス』」別な意味でアウト。「断末魔の台詞」妖怪のせいなら仕方ない。最後のネタ以外は微妙に子供さんに分からないくらいでやってるのが質悪い(もしかすると「ウッス」はセキトモのアドリブかもしれん)。頑張れ東映、もっとやれ。 年に一度のお楽しみ、新戦隊登場! 諸事情により一週間遅れてしまったが、おかげでニンニンニンの日から放送開始というグッドタイミングになったので結果オーライだ。でも、これって後の日程考えたら1話削られてしまうことになるんだよな……。封印手裏剣の数は48枚って明言しちゃったけど、ちゃんと全部回収出来ますでしょうかね。 さて、戦隊ヒーロー40年の歴史の中では3代目となる忍者戦隊。繰り返し使われるモチーフってのは、それつまり「人気のモチーフ」「金になるモチーフ」ってことで、直球で売り出してもきっちり制作側の期待に応えられるだろうという保証と自信が表れているということでもある。実際、戦闘シーンでの演出方向なんかは、先輩忍者と大きな差は無く、悪く言えばベタな、良く言えば分かりやすい方向性でまとめられている。今作のキャッチコピーである「忍びなれども忍ばない」というフレーズについても、先輩忍者も大して忍んでなかったわけで、取り立てて新しいスタイルでもないだろう(まぁ、カクレンジャーはそれなりに忍んでたイメージもあるけども)。とにかく素っ頓狂な目新しさが注目を集めたトッキュウジャーとは対照的な、王道路線のスタートといえるのではなかろうか。 もちろん、お約束を大事にするスーパー戦隊、ベタであることは決して悪いことではない。この見やすさはむしろ歓迎されるべきものであるし、そうした基盤の中でいかにオリジナリティを発揮出来るかが勝負どころといえる。そういう意味で、かなりいい滑り出しだったんじゃなかろうか。まず、メンバーの集まってくる理由が至極分かりやすい。兄弟、家族でこそないものの、1人のじいちゃんを基点にして集まってくる親戚連中というのは理屈のいらない関係性だし、じいちゃんが「ラストニンジャ」で、その血を引く孫集団という「血縁」は個性を出しながらも団結出来る興味深い設定。親族戦隊も、なんだかんだ言ってマジレンジャー以来なのでちょうど10年ぶりである。「親子3代の物語」という歴史と伝統をテーマとした関係性も、「子供の自由」をテーマとしたトッキュウジャーとは真逆の関係にあるが、最後に登場した笹野さん演じるじいちゃんもなかなかファンキーで良いキャラに仕上がっている。忍タリティってなんやねん。師匠ポジション、司令官ポジションがじいちゃんっていう家族経営は戦隊の歴史の中でも新しいけど、お年寄りの智恵と経験を尊ぶことが出来るのは良いことですよね。 個々のキャラクターについても分かりやすい。まずアカニンジャーは「アツいぜ」が口癖の典型的熱血馬鹿の設定。実は、劇場版の時にたった一度書いただけなのに「アカニンジャー 滑舌」でやたら検索されるくらいに滑舌に難があったわけだが、正直、事前に心配してたほど悪くはないと思う。いや、確かに滑舌は悪いのだが、演技自体は初めての本格的役者業の割にかなり頑張ってるんじゃないだろうか。多分1年勤め上げれば割と良い仕事が出来る気がしている。ほら、マジイエローだってあんなに立派になったんだから(7年後くらいに)。 アオニンジャーは、久しぶりに戻ってきた「クール系青」である。いや、まだクールかどうかは定かじゃないが……多分トカッチやノッさん(やリュウさん)よりはクールなんじゃなかろうか。忍者の末裔がイギリス留学して魔法の勉強……ちょっと何言ってるかよく分かりませんね。ホグワーツかな? あと「加藤・クラウド・八雲」っていう名前もどうかと思う。そしてマシンはドラゲナイ。なんかもう、設定盛りすぎだ。この青がどんどん崩れていくのに期待したい。キニンジャーは、いわゆる青二才ポジションだろうか。まだそこまでキャラは出てきてないが、リーダーシップの強い赤、サポートの青と男メンバーが強そうなので、その中では緩衝材の役割になるのかな。担当マシンがダンプなので、ひょっとしたらパワーファイター型も兼ねるか? 白は貴重な貴重な妹キャラ。ただ個人的には「兄と妹」の関係よりも「父と娘」の関係性の方が気になるのは、歳取ったせいなんでしょうかね。でも伊賀崎家は仲良さそうでなによりである。戦隊史上最強の妹、マジブルーを超えることが出来るだろうか(そこはゴーピンクだろ、というご意見の方の気持ちもとてもよく分かります)。最後に控えしピンクもまだ様子見の段階だが、目力強めの美人さんである。イエローバスターと傾向が似ているので、声優業界で人気が出そう(主に鈴村・神谷に)。今回のスーツは当然デザインモチーフが和装なので、女性メンバーの衣装がどことなく色っぽいのがよいね。ハリケンブルーなみのミニスカでもよかったんやけどな……。あ、あとちょっとぼんやり気味の親父さんも良い味だしてますよ。 敵側は、今のご時世に真っ向から喧嘩を売る(??)「悪い妖怪」である。まー、やっぱり和のモチーフだと敵は妖怪になりますわな。変化のスタイルは、古来よりの妖怪というデザインではなく、封印手裏剣+現代のマテリアルの合成魔獣スタイルだが、チェーンソーからカマイタチが生まれるというように、名前自体は伝統的な妖怪に則っている。カクレンジャー時代のファンキー過ぎる妖怪像に比べれば穏当なデザインで、やってることは大体メタロイドと同じようなもんやからな。ただ、性格は割とおちゃらけており、カマイタチの壁ドンは1話目最大の見どころと言っても過言ではない(過言だ)。多分、しゃべり方から考えて大半は中の人である稲田さんのアドリブだろうが。1話目から稲田さん使っちゃったよ。オルグに怒られるぞ。でもラスボスの牙鬼幻月なんて麦人さんやからなぁ。麦さんの悪役、最近じゃものすげぇ珍しいぞ。あと謎の狐怪人の中の人は潘めぐみ。うーむ、業界で重宝されとるなぁ。戸松が戦隊怪人→プリキュアの順だったのに、こっちはその逆だな。 そして、個人的に一番の驚きだったポイントは、何と言ってもとんでもない合体ロボだろう。まず個々のパーツはそれぞれに意志を持つ守護獣スタイルなのだが、「忍者」「ドラゴン」「ダンプ」「犬」「リニア」という、一切統一させる気のない散らかしっぷりは史上初だろう。普通「動物系」か「機械系」かは統一するはずなのだが、今回はその辺も一切忍ばない。無茶苦茶すぎるやろ。何でもありやないか。まさかの電車モチーフ被せてくるとか予想外過ぎるわ。そして更なる度肝を抜く合体シークエンス。赤のマシンそこかよ。パーツとしていらんだろ。実際戦闘中に着脱されとるやないか。あと白の犬もいらんやろ。トッキュウレインボーの列車なみにいらんやろ。扱い悪いわ。ただ、合体のモチーフ自体は「赤の忍者ロボを担ぎあげる御輿」のようなので、その辺のコンセプトは理解できるし、割と面白い。コクピットの訳のわからなさは歴代ロボでもトップクラスだろう。あのデザインはすげぇな。次回予告では青が御輿に乗ってたし、ひょっとして乗り手を換装出来るのか? だとしたら画期的なデザインだ。とりあえず言えることは「トッキュウオーよりは格好良い」。 さー、色々と突っ込みどころも多いし、期待を持たせる意味じゃ文句のない1話目であった。やっぱり忍者モチーフは正しい客層であるお子さんたちにも見映えが良さそうだし、期待は高まるな。世のお母さん方が、忍者一番刀を振り回すお子さんに手を焼かされないことを祈るばかりである。 今年もまた、1つの戦隊が幕を閉じた。重ねる年齢、過ぎゆく時代。またため息が漏れる。いや、戦隊の最終回見て時間の流れを実感してる時点で「重ねる年齢」には欠片も説得力が無いのだが。毎年のことながら、1年間お疲れ様でした。 これでリアルタイム視聴終了を経験した戦隊はゴーカイジャーから数えて4作目となった(なお、現時点で視聴終了した戦隊は29作目になる。あと10本残ってる分は東映チャンネルでの配信待ち)。誤解を恐れずに先に結論から書いてしまうと、過去4作の中では一番「はまらなかった」戦隊である。いや、毎週楽しみに観ていたんだけどね。「うおー、おもしれー」っていう感情や「終わっちゃうの嫌だあぁ!」っていう思いが一番薄いのがこのトッキュウジャー。その理由については劇場版の感想の時にも少しだけ触れていたんだけど、おそらく設定の小利口さと、コンセプトの馬鹿らしさのバランスの取り方が難しかったせいだと思う。 設定の妙については、本当に「流石の小林靖子」というしかない。史上初のリアル子供戦隊というとんでもないプロットを、一切の破綻無く書ききったのは見事な手腕であるし、「子供を戦わせる」という制約があったおかげで色々とデリケートな部分があったはずなのに、そのあたりのビハインドをほとんど感じさせずにシナリオをまとめたのは、文句無しで今作の見どころである。分かりやすいところでいうなら、シャドウラインの設定なんかがよく出ている部分で、中盤にゼットが登場して以来、彼らは「悪役」であったが、どこか憎めない部分はずっと維持したままだったし、(怪人の所業はいつも通りだが)敵幹部としてはそこまであくどいことをやるシーンがない。これは何故かというと、トッキュウジャーという戦隊は「シャドウラインの悪事を抑止する組織」ではなく、あくまで「ライトたちの過去を探り、イマジネーションを高めて故郷に帰り着く」ための戦隊だからである。シャドウラインは、そしてゼットは、実際には「敵」ではなく、ライトたちと併走しつつ、一緒に「キラキラ」を探す単なる「別組織」である。これは、「悪を滅ぼす」というコンセプトがトッキュウジャーという存在にあってはならないものであり、最終的にゼットやネロ、グリッタ嬢たちは「旅の仲間」であるべき存在だったのだ。「敵のいない戦隊もの」なんて出来るはずがないところであるが、それを自然な流れでひとつの物語として戦隊フォーマットに乗せられるのがすごいところだ。 ただ、いかんせんこうした設定は考えれば考えるほどに丁寧過ぎて、なかなか直感的な「戦隊フィーバー」に結びつきにくいという難点も抱えている。巨悪がいなければ熱く燃えるバトルを作りにくく、戦隊が子供であれば、男前な格好良さは演出しにくい。そのために導入されたもう1つの軸が「コンセプトの馬鹿らしさ」であろう。登場時に話題を呼んだヘンテコ戦隊としての側面は「イマジネーション」という言葉に代表される「子供らしさ」の体現であり、自由な発想から「戦う戦隊」ではなく、「遊ぶ戦隊」としてデザインされている。普段の戦隊とは違って、「今週は何が飛び出すんだろう」「僕たちも夢を大きく持てばトッキュウジャーみたいなはちゃめちゃな戦いが出来るんじゃないか」と子供に思わせるような、そんな身近で等身大の戦隊像が新しく造り出されたわけである。散々ダサいダサいと言われ続けていたトッキュウオーのデザインだって、子供の想像力で作られた「僕の考えた最強ロボ」だとすれば自然なデザインだったわけだ。 こうして見れば、やはりエポックメイキングであり、そのくせきちんと地に足がついた見事な構成だったのだが、やっぱり大きなお友達向けの呼び込みとしてはビハインドは隠しきれてない、というのが個人的な感想。やっぱりダサいんだもん、ロボが……。あとシャドウラインについては、結局「ゼットがキラキラを探したいだけのチーム」であり、その背後に大望がないからいまいち説得力に欠けるんだ。結局、シャドウラインの構成員ってどれくらいいるんだよ、っていう。ゼット、グリッタ、ノア、ネロ、シュバルツ、ババアの6人だけで、残りがクローズの集団なのだとすると、「グリッタさんは皇帝の許嫁」っていうか、他に結婚できる相手が1人もいねぇだけじゃねーか、と。グリッタ嬢を巡る恋愛劇として、非常に狭いスコープで見れば話は成立するんだけど、少しでも視野を広げちゃうと「結局この世界ってなんなん?」となってしまう。いや、そりゃバイラムだろうがエヴォリアンだろうが似たような疑問は残るんだけどさ。トッキュウ側についても、終盤はライトの物語として一本芯が通っていたが、個人的にあんまりライトって好きな主人公じゃなかったんだよね。いわゆるリーダーのカリスマじゃなくて「ちょっと人気のあるクラスの男子」だからな。最後の最後まで「姿は大人だけどやってることは子供なんだよ」っていう設定が、頭では理解できても感情の面でついていけなかったのだよなぁ。まー、これは完全に受け取るこちら側の責任なんだけどさ。 とまぁ、色々と難癖をつけてはいるのだが、はじめに書いたように、なんやかんや言いながらも毎週楽しかったんですよ。無茶な設定が終盤に入ってどんどん回収されていき、「あれ? なんでこれで成立してしまうんだ?」って驚くような部分が多くていちいち感心していた。「ダサい」とは言ってしまったが、自由な発想から出てくるヘンテコメカやバトル様式はいちいち笑える部分も多くて、特にアキラが絡むネタは個人的にツボることが多かった。最終回のレインボーフォームを見れば分かる通り、レインボーとシャドーを接続する虹野明というキャラクターは、今作の全てを象徴する伏線の塊みたいな人間なんだよな。虹って七色だからどう考えても一色足りないやん、って思ったら、ちゃんと1号がブラックになってるから「7色」が成立してるっていうね。よく考えるよなー。ちなみに1番好きなのがアキラだとするなら、2番は文句無しでトカッチなんだけどね。東映作品で出てくる「なんかちょっとオタクっぽい男の子」キャラって、基本的に全然そんなことと縁のない役者が演じてるはずなのに、なんでこんなにハマるんだろう(つまりアキバレッドのことを言っている)。 他にもグリッタ嬢可愛い、ネロさんもっと可愛い、ゼットも最後までイケメンだったし、シュバルツさんも男前だった。シャドウ側もきっちりキャラが立ち、基盤となるドラマ部分で充分楽しめていたんだな、っていうのは最後の綺麗な締めで再認識出来ました。むー、やっぱりこうして書いてると楽しかったんだよ。文句言ってるのはなんでなんだろう。まぁ、愛着ゆえに、ってことでご容赦願いたい。 さて、来週からはトラブルの結果何故か2月22日(ニンニンニンの日)に放送をスタートさせることになったという不思議な力を持つニンニンジャーである。40年ぶりにキャラクター名が日本語(アカアオキ)になった、なんてどうでもいい事実もある原点回帰(?)の忍者戦隊。忍者も恐竜同様にハズレの無いモチーフだからねぇ。一体どうなりますことか。 毎年恒例のイベントですね、行ってきましたVSシリーズ。コレを見ることによって、「あぁ、今年も節目だなぁ」と思うわけですね。平日昼間に行ったら、お客が俺の他にはかなり熟練のご婦人方しかいなかったんだけど、客層としてそれがただしい……のかな?
<以下、内容のネタバレなどを含む場合があるので一応注意>
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