最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
機会があったので見ることが出来ました。Vシネ版キョウリュウジャー。ゴーバスの時のVシネも実にひどいものだったので(褒め言葉)、今回も期待大。いやー、笑わせてもらったわ。これ、充分劇場でやって金取れるレベルなんだからもっと大々的にやってもらってもよかったんだけども。まー、こういうギャグの方向性だと、どうしても正しい客層であるお子さん方の望むものとは違ってしまうので、なかなか「正統派作品」として売り出せないってのは悩ましいね。でも、今作だったら子供でも割と楽しめる気がするんだけどなぁ。
<以下、ネタバレを多分に含みます>
元々ギャグテイストは強めだったキョウリュウジャー。それが本放送の縛りをはずされて何をやってもいい状態になれば、フリーダム加減はより威力を増す。こないだ製作されたハリケンジャーが10 years afterで驚きだったってのに、今回は100 years afterである。この時点でもう何がなにやら(まぁ、タイムレンジャーは1000 years afterから来てるわけだが)。一体どうやって「100年後」を表すのかと思ったら……ほとんど力点はそこになかった。「100年後でもあんまり変わらないね」って、いや、そんなわけないやろ、っていう。でもまぁ、とにかく「元祖キョウリュウジャーのひ孫」っていう設定がやりたかったんやろな。考えてみりゃ、恐竜自体が数億年レベルで過去なんだから、100年程度の時間差は誤差の範囲内だろう(?)。とにかく、随分と印象が変わったキョウリュウジャー2代目のお話。そう言えば、ダイレンジャーの最終回もこんなんやったな。今回は色ごと入れ替わった状態で登場するからより衝撃が大きいけども。 まずネタ度合いで言ったら一発目からフルスロットル。居並ぶ地味な色の戦隊戦士。シアンとブルーが並ぶだけでも間違い探しみたいな状態だったのに、更にそこにネイビーまでぶっ込んでくる。なにげにトバスピノでの変身はこれが初めてっていう。そして本放送時は別に気にならなかったけど、確かにグレイとシルバーも全く区別はつかない。これでいいと思っちゃったキャンデリラがおかしいわ。そして、そのことを指摘してくれる親切な敵軍。一応デーボス軍は退治されたはずだが、先代デーボス軍の諸々に似ている謎の存在である攻撃団四季の皆さんは、一言でいうと「制作費節約」である。デーボタンゴセックとかデーボアキダモンネとか、色々いたっけなぁ。この中だとかなり強敵だったデーボクリスマスが印象的ね。更に、百面神官改め洗面……違う、千面神官ガオス様が、嫉妬、卑屈、後悔というなんかやりにくそうな戦騎たちを連れてくる。もう完全にギャグやな、と思ってたら、ちゃんと最終戦の伏線になってるあたりはそつがない。まぁ、8割ネタだけども。特に嫉妬の戦騎ホシイガロンについては、ほぼいじられるネタ要素もなく、なんだか可哀想な存在だった。 今作で非常に興味深いのは、「自分の(祖先の)色を探す」というプロットである。「色」がとても大切なのはどの戦隊でも同じはずなのだが、普通は各々の色というのは自然に決まっているもので、特にこだわる部分ではなかったはずだ。しかし、今作では各々のキャラがどの獣電池を使っても変身出来るために、「何色になるか」というところが最大のポイントとして浮き上がっている。「自分の色探し」というのは、子供が戦隊ごっこをやる時にレッドの奪い合いをやる光景にも似ていてどこか共感を覚える。ブラック・ピンクあたりの色発見のくだりはかなり適当なのだが、グリーンの一子相伝の「緑の血」はなんだか歴史のドラマを感じてしまうし、ブルーが受け継いだキャンデリラのほのかな愛情もニヤッとさせられる部分。ゴールドのくだりはギャグには違いないのだが、わざわざガブリボルバーじゃなくてガブリチェンジャーを選択するあたりも気が利いている。とにかく、「あの色」に向かっていくそれぞれのドラマが、1つ1つ思っていたところに収まっていく様が気持ちいいのである。相変わらず登場キャラが多いので1人1人についてはそこまで掘りさげるわけではないが、こうしてストーリー全体に「全員の目的」が共通して設定されているおかげで、少ない時間でオリジナル版のドラマが蘇ってくるのは上手い設定である。 後は、個々のキャラいじりですわね。主人公のダイ君はメインなのであまり笑いはないのだが、きちんと主人公としての責務を果たしていた。最終的にたどり着いた「ブレイブ」の一言にたまらないカタルシスを感じてしまうのは我ながらちょろいと思った。また、ダイゴとアミィを見て「ひいじいちゃん」「ひいばあちゃん」というあたりにやっぱりニヤッとさせられてしまう。まぁ、あの最終回ならそうなるやろなぁ。ボウケンレッドとピンクがどうなったかは誰も分からないが、少なくともダイゴたちについては公式設定で完全に結ばれたということである。弥生ちゃんが不憫でならねぇが、あそこまでやられちゃぁ割ってはいるのも野暮ってもんだよな。 イっちゃんとウッピーに関しては、今回完全にネタ枠なのであまり掘りさげる部分はない。イアンとアイガロンの絡みがもう少しクローズアップされるかと思ったのに、そこは全然無かったからなぁ。代わりにスネルドさんがキョウリュウゴールドを見て「なんか苛つく」と言っていたので、そこは一応伏線回収。スネルドさんは中身に誰が入ってるんでしょうね。ウッピーについては、そんな方向性でシリアスやってる余裕はなく、頭から尻まで徹底的にネタ要員として頑張っていました。しかしキモ過ぎる……。あの何とも救いようの無いキャラは、中の人である丸山さんの影響があるのだろうか……。いいぞもっとやれ。 唯一存命だったソウジのおかげで割と尺を貰えたのがソウジロウ。あんまりひいじいちゃんとキャラが変わらなかったので安心して見てられるって部分はあったけど、その分歴史差が感じられなかったので得したのか損したのか微妙。あんな短時間の稽古だけでフェザーエッジを譲られてしまうのもどうかと思う。トリンは命を賭して譲ってくれたものだったのに……まぁ、流石に100年も預かってたらソウジも疲れるわな。ちなみにソウジといえば、高校時代にお付き合いし始めたりんちゃんと無事に結婚したってことがめでたいですな。今回久しぶりに見たけど、りんちゃんもやたら活躍してて楽しかった。こんな可愛かったっけ。 そして、今作で個人的に一番嬉しかったのが、ノブ太とキャンデリラの流れ。「賢神キャンデリラ」の時点で割と笑えるのだが、何もかもを忘れて雰囲気だけでトリンの後をついでいた彼女が、ノッさん=ブルーということだけははっきり覚えていた、っていうのがすごく良い。ちゃんと「1人だけ合ってる」という状態が、「色さえ合えば新世代も頑張れる」ことの証明に一役買っており、結果だけを見れば、キャンデリラのほのかな思いが100年後の世界を救ったとも言えるのだ。彼女のファンとしてはこんなに嬉しいことはない。いや、キャンデリラファンっていうか戸松ファンですけどね。今回は本当に大活躍のキャンデリラ様。まさかの戸松バージョンでオープニングフル歌唱。「「どうせ歌い始めたらすぐ画面からフェードアウトするやろ」と思ってたら、まさかのワイプで延々歌唱。戸松、顔がうるさくてたまらん。もう、このシーンだけでもファンは買いでしょう。恵まれすぎた配役だったなぁ。ラッキューロも相変わらず可愛かったですよ。まー、少女漫画に対する台詞が全部クソオタクのそれだったのはどうかと思いますが……。100年も現世にいるのに何学んでたんだ、こいつら。 とにかく色々サービス満点。こういう方向でのOVAが毎年出るんだったらこれはこれで嬉しいかも。やっぱりこうしてみると面白かったな、キョウリュウジャー。 PR きたぞきたぞ新戦隊。年に1度のお楽しみだ。既に放送開始前からボルテージマックスで待ち構えていたんだ。 劇場版見ていない人は、多分我々が劇場で感じたあの衝撃を感じてもらえていると思うのだけども、とにかくウゼェ。軽いノリ、キモい集合シーン、訳の分からないノリカエシステムによる入れ替わり……カオスだ! この見事なカオスを、出し惜しみなく全てやりきったかなり盛りだくさんの第1話。こりゃ楽しくならなきゃ嘘ってもんだぜ。あのしゅっしゅっぽっぽな整列シーン(小さく前ならえのポーズ)は今回無かったが、あれが揃えば馬鹿馬鹿しさは完璧。今回は敵に乗り込んでいく時の駆け出すシーンでちょっとだけ小さく前ならえしてたな。「どう考えても格好悪いだろwww」と思うが、冷静に考えてみれば「ギンガマン走り」だって恰好いいかと言われれば微妙だったはずで、定着させれば恰好いい・悪いの問題ではなく、全て戦隊のトレードマークとして馴染んでいくもの。エッジの効いた部分でがっつりと特色を出していこうとする貪欲な演出部分は大歓迎ですよ。 さて、笑いを先取りしていたキョウリュウジャーに負けず劣らずのユルい戦隊。1話目から5人のチームワークはグダグダで、ブルーが必死にテンプレ守ろうとしてるのが痛々しく思えるくらいに自由。今回、レッドが2世代続いて天衣無縫なキャラなので多少被っているきらいはあるものの、キングは「有無を言わせぬカリスマ性」であり、ライトは「他人を引きつける自由な想像力」というカテゴリか。メンバー全員が幼なじみっていうのも実は新しい設定で、今後彼らの過去がどのように絡んでくるのかは期待したいところ。エンディング、まさかのどんでん返しに「すわっ」と驚くが、まぁ、このカラーでシリアス過ぎる展開にはならんでしょうよ。小林靖子がこれだけふざけた設定でどのようにシナリオラインをいじってくるのか、期待してみたい。最近の東映は「果物でライダーやって下さい」とか「電車ギャグやるんで」とか、ライターに無茶な注文しすぎやな。 1話で全員集合、更に巨大戦まで片付ける内容だったので、中身はかなりの駆け足。おかげで個々のメンバーの特性まではまだよく分かっていないが、1話で分かりやすかったのは2号(ブルー)と5号(ピンク)かな。5号の「思い込めば何とかなる」設定は強すぎる気がするんだが、劇場版パンフを見ると「ポテンシャルが一番高いのは5号」らしいので、その片鱗ってことだろうか。ピンクが一番強いって、ダイレンジャー以来の設定やな。決め技のバズーカが変幻自在ってところはゴレンジャーやジャッカーなんかの初代戦隊の必殺技オマージュか。まぁ、コミカル路線でいくならこの設定を取り入れない手はないよね。毎回の「なんやねんそれ」が定番化しそう。 しかし、一番気になるのは、結局「なんで電車やねん」という理由がさっぱり説明されてない部分だな。戦闘シーンなんかは完全にデンライナーだったわけだが、敵も味方も、何故電車モチーフで活動しているのかっていう理由付けは特になかった。まぁ、最後までないのかもしれないけども。敵組織なんてどう見ても貴族の方々なのに、やってることが鉄道路線経営っていうのは謎過ぎる。電車と貴族って、何一つ被るとこないやんけ。まー、「闇」と「光」っていう二分化は分かりやすくていいと思うけどね。シャドーラインの中の人たちは、貴族風なのに関西人がやたら多いのが謎である。そのうちテンション上がって「ルネッサ〜ンス」とかやりだしそうで怖い。福山はつくづく「黒い」役に縁がある。ダークフレイムマスターが敵ってのは、割と強敵感あるよな。 そして話題のトッキュウオー。案の定、見事にダサい。動けば恰好いいのかと思ったが、まさかの電車パンチに電車キック。もう、制作側も恰好よく見せようと思ってないんじゃなかろうか。顔部分の変形シーケンスで「ドア、ひらきます」は予想の斜め上過ぎる。もう、このままひたすらネタ路線に突っ走って巨大戦はコントにしちゃえばいいと思うの。まー、今考えればカラクリボールとかだってコントみたいなもんだしな。合体の時にちゃんと連結確認を指さしでやるのは丁寧でいいよね。どう見ても全自動で合体してるけどさ。 個人的に今後楽しみなのは、ノリカエシステムをどのように活用してくるか、という部分。1話を見れば分かる通りに、「単に色が変わる」だけだと実はあんまり意味が無い。所持武器が変わるけど、武器の交換なんてどこの戦隊でもちょいちょいやってたわけで、わざわざ色を変えてまでやることじゃない。ここに新たなイマジネーションをぶち込む余地があるわけで。たとえば両手に装着したら2色混ぜちゃえるとか、そういうのがないかな。まぁ、既にゴーカイシルバーがやってるが。あと、戦隊では定番なので避けて通れないと思うのが、メンバーの1人とか2人が欠けた状態で残りのメンバーが怪人と戦う、っていうシチュエーション。その場合、メンバーの名前が1〜5号になってるトッキュウジャーは割と不自然なことになる。「1号!」「2号!」「3号!」「5号!」ってなると、なんかすっきりしないからね。そういう時にどう名乗りを上げるのか、っていうのも今から気になるところ。まー、こいつらだったら気にせずに飛ばして名乗りそうな気もするけどさ。名乗りシーンの無駄な疾走感は恰好よくて好き。 さぁ、とにかくとっ散らかっていて収拾がつかない感じで始まった。次週語られる「メンバーが集められた理由」がいきなり1つ目のクライマックスだが、細かいことは気にしなくていいよ! 過去には「たまたまバードニックオーラを浴びた5人」とかいう適当な戦隊だってあったんだからさ。 今年もまた、1つの歴史が幕を下ろしました。1年間のお疲れ様、戦隊ヒーローの最終回には、独自の寂しさと、「また1つ歳を取ったのか……」という絶望感が付きまといますね。これでリアルタイム視聴が達成出来た戦隊は3本目とまだ多くはないのだが、必死に追いかけているので実際に完走した戦隊はこれで21作目になった。よし、半分越えた。もう一頑張りやな。「戦隊なんて、週に何本も一気に見るもんじゃねぇよ」って言われたんだけど、まぁ、そこはそれさね。 結論から先に行ってしまえば、1年間たっぷりと楽しませてもらってかなり満足したキョウリュウジャー。ギャグに寄せたテイストだったので中盤は非常に気楽に見られたが、終盤の締め方はかなりシリアスな方向に振れて、一番最初に思っていた「ガオレンジャー」にやっぱり近かった気がする。「ガオ」との類似点をあげていくと、パワーアニマルと獣電竜の立ち位置が非常に似通っていたこと、メンバーのノリがかなりお気楽であること、敵組織も横の繋がりを大事にしてコミカルであったこと。あとは追加戦士が敵側から登場するあたりも似てるかな。もちろん、他の戦隊も色々似てるところを取り出せばきりが無いのだから「何に似てる」という意味はあまりないのだが、全体を通した総評的に近いのは「ガオ」だ、というのが個人的な印象なのである。ガオレンジャーとの違いで一番嬉しかったのは、敵側から最終的に離反・改心したキャラが出てくれたところかな。あれだけ愛らしかったツエツエとヤバイバは結局敵としてのスタンスを貫き通してしまったからねぇ。キャンデリラ様の最終回の活躍はお見事でしたよ。 どうしても最終回の印象が強くなってしまうのは仕方ないところだが、実はラスト1話だけを見ると個人的にはあんまり好きな終わり方じゃないんですよ。デーボスがショボかった、というのもそうなんだけど、最終的にキングが1人で片付けちゃったでしょう。もちろん「その背中を預けられる仲間がいて、みんなの力があったから勝てた」ということは強調しているのだが、実際に戦ったのがレッド1人だけ、というのは最終決戦のエピソードとしてちょっと残念。やっぱり5人or6人全員に活躍の場が欲しかったなぁ、と。ただ、それは1話だけ切り取った場合の話で、今作はラスト3話全部込みでの最終回だからね。先週既に素顔名乗りをやってしまったのだから、文句を言うのも無粋ってもの。その他では特にアイガロン、ドゴルドの最期が非常に印象的で、そのあたりも含めて敵側の見せ方がとても良かった。アイガロンなんて最初の非道な行いがあるからどれだけ改心したって許せないだろう、と思っていたのに、あの散り様を見せられたらイアン同様に納得するしかないんだよ。「悲しみの戦騎」のエピソードがやっぱり一番泣けるってのは憎らしくて良い。ドゴルドさんも、うっちーとのコンビネーションで最期を飾るあたりが本当にそつのない脚本で、1つ1つのバトル、個々のキャラの絡みが全て綺麗に収まるのがお見事だった。イアンとアイガロン、ドゴルドとうっち−、そしてソウジはトリンとの繋がり、もっさんはキャンデリラだ。残るキングとアミィがどうなるのか、と思っていたら、最終回が完全に2人の世界。流石に戦隊ヒーローでそこまで完全にラブしちゃうのもどやねん、と思ったけども……まぁ、落としどころとしてはあの二人をくっつけるのが一番手っ取り早いからなぁ。弥生ちゃんがあまりにも可哀想なんだけども、そこでドロドロして第2のジェットマンにしてしまうわけにもいかんし。キングとアミィの破天荒なカップリングが一番しっくりくるんだよね。「キング1人のカリスマで強引に引っ張る戦隊」っていうデザインは、奇しくも同年放送のドキプリに似てたような気もするな。 全体的なシナリオ展開は、本当に無駄が無くて、キャラの1人1人が活きたのはお見事だ。その他、戦隊シリーズとしてのエポックメイキングなところは、やはり「10人戦隊」という無茶な設定をきちんと消化したところが一番の手柄だろうか。スピリットレンジャーっていう設定がうまくて、8人目以降のメンバーは「そこまで前面に押し出さずとも不自然じゃない追加戦士」という独特の立ち位置を守った。更には4人ものメンバーが作中で世代交代をするという挑戦的な試みも行われており、延べ人数で言うと14人もの人間が変身した壮絶な戦隊ファミリーである。まー、流石に2代目グレーは無理があるだろ、とは思ったけども。「1作で2人の戦隊メンバーを2役でやった」というのも史上初かなぁ? ボウケンシルバーにお疲れ様。 そしてなんと言っても、声優オタにはたまらない中の人の優遇っぷりも目を引くポイントだ。戦隊シリーズは割と中の人で遊ぶことも多いのだが、今作は戸松の大活躍に加えて、ほぼ敵側キャストが顔出し総出演しているのが嬉しい。トリンの中の人も出てたし、本当にキャストの垣根の低い作品。最終回のダンスで菅生さんにまで踊らせてたのがすげぇよ。あんなお仕事して下さって、本当にありがとうございます。もう、どうせだったらデーボス役の大川さんにも踊ってもらえば良かったのに。 とにかく、好きか嫌いかで言えば間違いなく大好きだった戦隊でした。来週からアミィのおみ足やのっさんの親父ギャグ、うっちーの困り顔が見られなくなるのはやっぱり寂しい。でもまぁ、次があるのが戦隊だから。シリーズ38作目は、話題騒然のトッキュウジャー。ブレイブからイマジネーションへ。さて、どんな奴らが飛び出すやらね……。 見に行きました。かなり楽しみにしてたんです、これ。別にジュウレンジャーもアバレンジャーもリアルタイムで見ていた世代! とかいうわけでは全く無いのだが(そもそもリアルタイムで見始めたのゴーカイからだし)、どちらもちゃんと東映チャンネルで視聴済みだったし、「スーパー戦隊199」でドはまりした身としては、やっぱり「戦隊の世代を超えた絡み」って、すげぇ好きなのよ。今回はいつものVSシリーズに加えて戦隊2つ追加。つまり4戦隊(プラスα)そろい踏み! ネタバレ警告前に一つだけ書いておくと、マジ楽しいから。これ、最近の映画の中でもかなり当たりだと思う。悩んでるなら見に行くべし。意外なことに、ゴーバスファンにもかなりお勧め出来るのが嬉しい!
(以下、ネタバレしか無いので一応注意)
濃いな! 第40話。でも意外に良い話だった気もするのがノッさんの人徳なのでしょうか。ノッさん一人で頑張ってると、他の面子のくつろぎっぷりが酷いようにも見えてくる。 さて、濃厚な戸松回ということで期待して待っていたわけだが、きちんとその期待に応えてくれるだけのボリュームがあった。こんだけ人間形態での登場シーンが多い敵幹部ってのもなかなか珍しいのではなかろうか。固定したキャストで変身を繰り返した敵っていうと、記憶にあるなかではドルネロさんが印象的だったけど、それに負けないパワーがあるよ、キャンデリラさん。しかしまぁ、朝一から戸松の顔芸は本当に濃い。何しろ元があのキャンデリラなのだから、そりゃまぁオーバーアクションでやってくれっていうディレクションなんだろうけど、しかめ面やら泣き顔やら笑顔やら、コロコロ変わる表情がいつも通りの戸松テンションなので、本当にハマリ役になっておる。ノッさんのギャグで笑ってるところとか、もうノッさんの後ろに彩陽の亡霊が浮かび上がっているかのようである。 更に、今回はそんなキャンデリラ様がお見合いってことで、ラッキューロの人間体も登場。当然、ここにも中の人が登用されているわけで……折笠愛の、年齢を感じさせないラッキューロそのまんまみたいな動きが愉快である。声優顔出し出演は戦隊の花形。もうこのままいっそ今回の怪人役だった髙木渉も出てこねぇかな、とか一瞬期待してしまった。今回のデーボ・カントックはいつも以上にネタ臭の濃い怪人だったけど、あれ、どのくらいアドリブ入ってたんだろうな。ちなみに乱戦模様の殴り合いシーンは、キョウリュウブルー、キョウリュウシアン、デカイエロー、フラメンコルビーが暴れ回るカオス模様であった。ジャスミンは相変わらず恰好いいまんまやね。 今回はいわゆる「七変化回」に分類されるエピソードだが、女性戦士だけが参加することが多い中、メンバー全員で仮装しちゃうあたりがキョウリュウジャー。恐竜学園の時のキングがどう見てもフォーゼにしか見えなかったり、ウッチーが何着ても似合ったり。唯一ご不満だったのは、せっかくセーラー服でスカートを履いたのに、アミィが名乗りシーンでいつも通りのモーション(思いっきり足を上げるやつ)をやらなかったことである。そこは頑張れよぉぉ! 今回撮ってんの坂本さんだろぉぉぉ! まぁ、アミィがゴロゴロしながらDVD見てるシーンが嘘みたいにエロかったので、そこは勘弁するけども! 今回のお話で完全にデーボス軍でキャンデリラ・ラッキューロの部隊だけが特別、っていうフラグが立った。基本的にハッピーエンドが信条の作品なので、最終的にはこの2人だけは幸せになる結末を期待したいよね。もうキョウリュウジャー側もこの2人をやっつける理由無いし。そう考えると、ドゴルド・アイガロンの2人はきちんと悪人として描かれているのははっきり区別を付けて退治するためなんだろうな。 帰省したら、親が持ってるタダ券で劇場へ! これ、去年からの自然な流れ。この歳の息子が「キョウリュウジャーの映画見てくるからタダ券おくれよ」と言ったら何の躊躇いもなくくれる親もどうかと思うんですがね。まぁ、「劇場で萌えアニメ観るから!」よりは理解しやすいジャンルだからいいんじゃないでしょうか。 さておき、夏の劇場版。基本的に戦隊目当てで行く人間からすると、夏の劇場版はそこまで大きなイベントではない。なにしろ時間配分は戦隊30分、ライダー1時間。普通のテレビエピソードに毛が生えた程度の内容しかやらないのである。去年のゴーバスの時もおよそそんな感じで、「まぁ、劇場でアクションが観られるならそれだけで満足だよね」というくらいの軽いノリ。考えてみりゃお盆の時期で正しい客層であるお子さん達が大挙してるんじゃねぇか、なんてことは気にしない。実際は、時間帯もあったせいか大して混んでなかったですけどね。私と同じようなおっさん1人客は他に1名、堂々と劇場の最前列で視聴してらっしゃいました。 そんな軽い気持ちの劇場版だが、今作は「ミュージカル劇」という触れ込みなので多少なりとも楽しみはあった。期待半分不安半分で、「ミュージカルって何したらええねん」という気持ち。宝塚みたいなのをイメージすると、普通の台詞まで全部芝居がかった歌に乗せて言っちゃうから、子どもさんはより理解しにくくなるんじゃないか、というのが不安。短い尺なんだから、せっかくならテレビシリーズで出来ない無茶をやっちゃえばいいじゃない、というのが期待。結論から先に言えば、期待成分の勝ち。だって、そこまで徹底して「歌」に注力した作劇にはなってなかったもの。考えてみりゃ「キョウリュウジャー」は普段から散々踊っている作品なわけで、今回はメインヒロインにアイドルを据えて、マクロスのように「歌による世界救済」を持ってきたから多少は歌うよ、というくらい。突然イアンがアイドルソングを口ずさむシーンや、他のみんなが朗らかに笑顔を見せているのにウッチーだけやたら必死で歌ってたように見えるシーンなんかは笑える部分もあったが、基本的には普段のドラマの延長線上にあった(一番期待してたキャンデリラさんがほとんど歌わなかったのは残念だが、妙にテンションの高いアイガロンさんが見られたのでデーボス軍はそれで良しとする)。つまり、不自然さは極力少なくした上で、ちょっとした豪華さを上乗せして、短いながらも劇場版ならではの特別感も産み出したということ。このバランスは、そこまで大がかりなものを期待していなかっただけに嬉しかった。 作劇だけでなく、作中でのサービスも30分で押し込めておくのは勿体ないくらいに大きい。去年のゴーバスはバディロイドが1体追加され、エンターさんが新しいメガゾードを持ってくるのが劇場版でのサプライズだったが、今作は、何と「悪のキョウリュウジャー」と言うべきデスリュウジャーがわざわざこの作品だけの敵キャラとして登場し、その回りには女幹部2体をはべらせ、更に獣電竜0号機となるトバスピノを巡るお話になっている。じっくりやったら3話くらいは引っ張れそうなネタである。キョウリュウジャーどうしのバトルというのは素直に見応えがあったし(実際は単なるデーボス戦騎の1人であるが)、悪の獣電竜を産みだしてのバトルは「意志を持つメカ戦闘」では必須とも言える展開である。笛を武器にして恐竜を操る敵キャラって、ドラゴンレンジャーまんまな気もするし、強引にブンパッキーやアンキドンをかっさらって合体したのはキラーオーまんまじゃねぇか、とかいう突っ込みも考えついたが、楽しいんだからよし。獣電竜どうしの殴り合いも見応えがあったし、設定は30分作品としてはかなり贅沢かつスマートにまとまっていたのじゃなかろうか。 後は細かい演出の見せ方である。個人的に一番面白かったのは、冒頭のアイドルステージに乗り込んできたキョウリュウジャーの面々。お前らステージ慣れしすぎだろ、と確実に突っ込み待ちな5人の自由過ぎる戦闘スタイルが愉快である。今回は様々なシーンで「5人が個性を発揮して好きなように戦う」展開が見られ、我らがノッさんは怪力キャラとして様々なプロレス技や無茶なアクションを見せてくれていた。多分戦隊史上初、キン肉バスターで敵を嬲り殺したヒーローである。敵側女幹部もヒーローに負けないくらいにしゃきしゃき動いてくれて、ブレイブフィニッシュを軽々といなしたりするアクションが恰好良かった。そして、エロかった。まぁ、監督が監督なのでそうなることは分かっていたわけだが……とにかく女性陣がエロい。冒頭ステージシーンで黒い方の幹部の太ももが眩しい。アイドルの人がさらわれた後の拘束シーンが無闇にエロい。当然アミィもそこかしこでサービス満点である。今回全体的に足技の比率が高かった気がするんですが、深い意味は無いですよね。 そういやアミィといえば、ラストシーンでは当然のように新キャラとのフラグを屹立させていたキングに対するピキピキっぷりが実によろしい。アミィからは無意識に狙われ、弥生さんと今回のアイドルからは真正面でコクられ……既に3つも選択肢があるんですが、最終的にキングはどこに落ち着くんでしょうね。今回のアイドル、割と古くからのつきあいみたいだし、選ばれし者どうしで結ばれちゃえば面白い。その場合アミィがどう出るかは知らんけどさ。
あ、ちなみに、同時上映のライダーの方も当然観てますよ。そして、ライダー自体はさっぱり観てないのに、毎年この劇場版は何となく楽しんでます。一昨年のオーズから始まってフォーゼ、ウィザードと観たわけだが、単発プロットとして一番すんなり観られたのは今回のウィザードですな。何しろ異世界冒険ものですから。「誰でも魔法が使える世界」っていう設定がまず秀逸で、回りにいるお馴染みの人たちがことごとく変身していくサプライズは実に衝撃的だし、見た目にも迫力があって良い。他にも色々と「もしも魔法が使えたら」というドリームが詰まっていて、一本のストーリーとしてのまとまりは、熱心でない視聴者にはありがたかった。多分、ちゃんと毎週観てる人はその他の小ネタも面白いだろうから、もっと楽しむポイントが多くなるだろうし。ラスボス役の陣内孝則が実にはまっていてね。ただ、「ヒーロー大戦」の時も思ったけど、ウィザードって常にスカした言動なので、あんまりピンチがピンチっぽく見えないのが難点よね。フォーゼやオーズはもっと絶望的な状況からの逆転だった気がするんだけど、ウィザードは何となく勢い任せでピンチを乗り越えてる気がする。魔法って便利すぎる概念だから、その辺のバランスは難しそう。 ちなみに、チョイ役でデカレッドが出てたのが一番笑った。 えー、アミィってそうだったの? 第22話。まぁ、レッドとピンクの間の恋愛感情も定番ではあるけど……キングって未だにつかみ所がないから、惚れられる展開にも釈然としないものが残ってる。うん? 単にアミィを持っていかれて妬いてるだけ? まぁ、そうかもしれん。 前回嫌でも盛り上げてくれたドクター・ウルシェードは結局病院のベッドに固定。元気そうではあるが、やはりじいさんに戦隊ヒーローは荷が重いようであった(まぁ、過去に6億歳のメンバーがいましたけども)。おかげで今回のスポットはじいちゃんの孫娘、弥生ちゃんに当たることに。特別なドックを持つブレズオンの管理も務め、そのブレズオンを使ってデーボスが地球に来る以前の状況を調査していたという。そういえば既に22話ということで、この辺りで1回大ピンチが訪れる時期である。容赦無く1度復活する敵ボスとの対決ってのは、まるっきり去年のゴーバスと同じシナリオ運びですね。まだ獣電竜が1体残っている(しかもブラキオ?)ので、多分このミッションをクリアして、シリーズ後半の山場の1つがブラキオなんでしょうね。去年のライオーのくだりがちょっと唐突だった気がするので、「獣電竜が10体」って分かってる今作はやりやすくていいよね。 さておきアミィのことである。今回弥生ちゃんが大のキングファンであることが判明して、それに対抗する形でもやもやしていたアミィ。相変わらずがさつで適当なところがあるので自分の感情もよく理解できていないみたいなのだが、はっきりと示されたその気持ちは明らかに恋心。歳の近いソウジや明らかなすかしキャラであるイアンの方になびかないあたりがアミィらしいが、勢い任せのキングに気が向いちゃうのもまだまだ若い。そして、その感情を「まぁ、どうでもいいか」と吹き飛ばすあたりも若い。同じピンクとレッドの恋愛感情でいうと、ボウケンピンクがチーフにお熱だったのが非常に印象的だった。さくら姉さんは一途ですごく可愛かったのよねぇ。もちろんアミィも可愛いが、この感情がどういう方向性で育っていくのでしょうか。「基本的に冒険やらブレイブやらガキっぽいことにしか興味が湧かない面倒な野郎に惚れる」というのは面倒ごとフラグでしかないですが、アミィさん、大丈夫だといいね。開き直った後のコンビネーションとか2人のノリを見ると想像以上に相性は良さそうだけどねー。そういやソウジは相手がいるからいいし、イアンはあの調子だからシリーズが終わったらまた世界中に女引っかけにいくんだろうけど、のっさんはあの歳で今後どう生きていくんだろうな……。 サイドストーリーも進行しつつ、カオスさんの英断で目覚めちゃったデーボス様。「ちょっとエネルギー足りないけど強引に目覚めさせるぜ」というのはいかにも中盤らしい穴の開け方で、「不完全だったからギリギリ倒せた」とトリンさんが胸をなで下ろす展開が待ち構えているのは確実だろう。復活のための手順も割と大雑把で、「すくすくジャイロ万能過ぎるだろ」という突っ込みが第一に。でもあれだけ中身をぶちまけちゃったら、ラッキューロが次回以降で使える分が残ってないのではなかろうか。それとも、復元水ってラッキューロの能力で作れるものなのかな。だとしたらメンバーの中で一番大事な存在ってラッキューロだな。 復活したデーボス様、トリンやキングは怯えていたわけだが、なんか……可愛いよね……どこぞの気合いの入ったゆるキャラみたいなデザインで、あんまりラスボス感は無い。デザイン性がドゴルドやカオスよりもラッキューロに近いんだよ。カラーリングのせいかな。つくづく「これがラスボスじゃなくて良かった」とは思うが、最終的にアレがパワーアップした姿で最終戦に挑むのだろうか。カオスさん、次回はもう少し恐怖感を増すようにお願いしますね。 荒ぶるハイパー千葉アワー、第21話。今回は笑わせてもらいましたわ。なんだろね、恐竜モチーフの戦隊は名乗りを妨害される決まりでもあるんでしょうかね。「聞いて驚け!」「いや、聞かないね!」の流れはこの早さでやっちゃうのが勿体ないようなネタであった。しかもゼツメイツが名乗りあげてるときキングくつろいでるじゃねぇか! お互い様だよ! 特別感満載のキョウリュウバイオレット登場回。中の人が千葉繁っていう時点で前回の予告から既に話題沸騰だったが、どんなイケメンキャラとして登場するのかと思ったら、もうまんま千葉さんイメージですげぇ楽しい。共演したキョウリュウキャストの人たちがうらやましすぎるわ! そして、史上初? 変身アイテムの音声出力がメタネタとして使われるという奇跡。「どこかで聞いたことがある声だ」って、ま、そりゃそうなんですけども。「この声を聞いたときに運命を感じた!」て、声のおかげで戦隊にスカウトされたのは間違いなく史上初の戦士だろうよ。しかも、今週の次回予告でこっそり「腰が痛い……」って言ってたってことは、これまでの20話分の次回予告も、全部Dr.ウルシェードがやってたっていう設定になったってことか?! デーボス軍が世界中で暴れ出したときに宇宙に出撃したってことは、確かに「宇宙からキョウリュウジャーを観察しながら実況してた」と考えると意外につじつまが合う気もする。これで万一キョウリュウバイオレットが殉職したらナレーション変わるのかね。 今回は千葉さんのダンスが見られただけでもすげぇお得な回だが、そんな千葉さんのキャラに引っ張られたかのようにギャグ満載の実にキョウリュウらしい良エピソード。中でものっさんの扱いの悪さは戦隊史上類を見ないもので、まさかの人体武器の使用が認められてしまった。あれはプクプトルがものすげぇ強かったという解釈で良いのだろうか……鎧の勇者ってそういうことじゃねぇよな……。敵対するデーボス軍も、ヒョーガッキ、ウイルスン、ナガレボーシという「恐竜を絶滅させた仲良しトリオ」がゼツメイツというチーム名で再出撃。うん、絶滅の原因がどれなのかはまずはっきりさせてくれ。一応ナガレボーシがリーダーっぽかったけど。1体1体がものすごく強かったイメージの3キャラがすぐに復活して戦えるあたり、デーボス軍は層が厚いよな。しかも3人が集まって繰り出した必殺技が完全に過去戦隊のオマージュとなるボール系必殺技。お約束のパス回し構図からは「サンバルカンボール!」の声が聞こえてきそう。そりゃ初見のキョウリュウジャーたちも「なんかやばそう!」と思うよね。先輩の叡智が詰まった必殺技。 そして戦隊では珍しく、単体での宇宙活動も可能になってしまった特大獣電竜、ブレズオン。でかいおかげかプテラゴードンなんかよりも強烈な存在感。しばらくは単体で活動出来そうなインパクトだが……当然合体するわけだよね。どこがどう組み合わさればいいんだろう。他の獣電竜と違って、「なんかその辺にいる」のではなく、博士が作ったドックに収納されてるのも気になる。ってことは、今後出撃するときには毎回博士のお孫さん(可愛い)がオペレーションしてくれるのかな。博士がこのままレギュラーとかになったら笑うわ。最初は「まとめて出てきたら流石に1人1人のキャラが薄くなるだろ」と心配だった先輩キョウリュウジャーたちだが、現時点ではデブ外人、勘違い侍、ハゲカンフー、そして千葉繁と、全員キャラが濃いので一安心である。……いや、大丈夫か、この戦隊。デーボスとの戦いが終わらず、将来的に現役メンバーもスピリットレンジャーになったりしたら、未来のキョウリュウジャーがのっさんスピリットと対面するときとかがあるのだろうか。想像するだけで笑える。 「非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛」 ー 相変わらずの中身で、予想以上にパワーダウンはしてなかった、恵まれた2期目。まぁ、あのエンディングを見ると、果たして信夫達が恵まれていたといえるのかどうかは謎だが……その辺の振りきった感も含めての悪ふざけ第2章。1期目とはまた違った方向に、堂に入った「間違え」っぷりでした。 今期なんと言っても注目したいのは、とにかく恵まれていた悪役側の扱いである。メインとなる公認様の方でレジェンドの招き入れが出来ずにちょっと物足りなかった(オリジナルキャストだと登場したのってキバレンジャーの声だけ?)のに対し、悪役側は実に手の込んだ作り込み方。もう、今シーズンは「非公認戦隊アキバレンジャー」ではなくて「非公認悪役ツー将軍」と言った方が正しいような存在感。堀川りょうの恐ろしいまでの溶け込みっぷりもそうだが、多岐にわたる悪役怪人の作り方や、最終的にはとてつもなく大きな存在になってこのシリーズを代表するキャラに成長したマルシーナとの関係性、やることやった後の穢れを知らぬ歯科技師としての普通っぷりなど、実に見事なネタキャラ。前回は「係長」で統一されたところを、次元獣にゴーマ怪人、トリノイドにモンガーなどなど、様々なシリーズから懐かしのテイストを持ち込んだ他、幹部クラスを仕立て上げるために伝説のスーアクさんに(ちゃんとギャラを振り込んで)声をかけるなど、本当に悪役好きにはたまらないシチュエーションが満載だった。ツー将軍、またどこかで活躍する姿が見たいですね。 もちろん、そんな悪役と対峙するアキバレンジャー側も色々と頑張っていたわけだが、「流石にその造形はどうよ」と突っ込まざるをえないレッドのパワーアップや、最後まで立ち位置が決まらないふわふわしたブルーの存在感など、1期のときほどのインパクトには至っていない(まぁ、そういうふざけた状態まで込みでのアキバレンジャーだと思うけども)。やっぱりレジェンドを1人でも投入してくれれば話は違ってきたと思うんだけどなぁ。まぁ、それだけ信夫たちが1枚看板として役目を果たせるようになったんだ、と好意的に解釈してもいいのかもしれません。毎週なんやかんやで笑わせてもらってたのは間違いないしなー。特に今期は、ファーストシリーズから1年が経過していたおかげでこちらも公認様の知識を蓄えることが出来ていた、というのがありがたい要因だった。八手三郎の思惑通りなのか、丁度「ダイレンジャー」「ハリケンジャー」あたりはYoutubeと連動して放送を見ていたので、色々と小ネタも拾いやすかったし、ツー将軍がリタイアした後にカー将軍が壮絶な最期を遂げたり、ちゃっかり公認様とのコラボも実現しているのである。サンバルカンもそうだし、今期は意識してYoutube放送との合わせ方を番組の仕込みに使っていたんだろうなぁ。 さて、問題は、あの終わり方で3期があるのか、というところだが……まぁ、あんまり悪ふざけも長く続けすぎるとダレる危険性があるので、ひとまずこの辺でびしっと終わらせておくのが無難なのかもしれない。多少時間が経ってほとぼりが冷めてから、思い出したように3期が始まることはあるかもしれませんね。色々「無かったことに」するのはお家芸だし。個人的には、相変わらず博士の可愛らしさが際だっていたのでそこさえ新しく続けてもらえればなんの文句もないんだけど。博士、ホントにいいキャラだよねぇ。すげぇナチュラルに年相応の役が出来るんだよなぁ。見事なもんです。 それにしても、最終話のイエローフォーは笑っていいものかどうか困ってしまった。タイムファイヤーとかアバレキラーもいたけど、後ろの2人は内心「死んだっていってもこいつとは事情が違うけどな……」とか思ってそう。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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