最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ハイレベルなスフィアクラブ! 第4話。ようやく、このアニメがスフィアアニメである意味が(ファンにとっては)訪れました。
超常現象アニメとしては定番の現象、入れ替わり。そして、入れ替わるのなら一番ギャップがでかい方が良い。そこで入れ替わるのはユカとサキということになるわけだ。これまでのシナリオでも唯一盛り上がりを作ってくれていたのは狂言回しのユカだったくらいだし、彼女がメインになるのが一番分かりやすく楽しくなるのである。 先に気に入らないことも書いておこう。このアニメ、サンライズ作品のくせして本当に作画が安定しない。今回はやたらと顔が大きく見えるキャラデザだったのは作監の癖と思って諦めるしかないが、どうにも動画がショボいのである。中割すっ飛ばしたような珍妙な動きや、明らかにずれる目線の動かし方など、どうも「今時のアニメ」らしからぬ拙さが目立つ。せっかく色々と宣伝を打って、それなりに売りも多い作品のはずなのに、この制作体勢は本当に勿体ない。たまたま2話とかこの4話が力及ばなかっただけだと思いたいのだが……なんだか一事が万事になりそうで怖い。 で、愚痴った後は楽しかったことだ。もう、とにかくスフィアクラブだ。いや、毎回そうなんだけども、今回は「入れ替わりもの」ということで、中の人らのハイスペックさが存分に堪能出来るようになっている。贅沢をいえばもう少し4人のキャラが固まってからの方がよりギャップが大きくなって面白かったと思うのだが、現時点でもある程度は笑いになっている。中でもメインとなった戸松←→彩陽の入れ替わりは、2人のポテンシャルが遺憾なく発揮されていて耳を疑うレベル。このクオリティで「入れ替わり」が実現するのは、この数年間ずっと一緒に活動を続けてきた4人だからこそ出来る、本当の「物まね」であろう。 声優業界は、その性質柄「物まね」が発生する頻度は多い。「日本三大まねされる声優」といえば「若本・金朋・能登」だと思うが(旧ドラえもんとかもそうだけどさ)、最近だとあいなまも結構な頻度だ。しかし、「戸松のまね」「彩陽のまね」ってのはあんまり無い。そりゃね、物まねするにしても分かりやすい特徴を出すのは難しいからね。しかし、そんな難行も、このメンバーなら無問題。特に、「戸松を演る彩陽」がすごい。笑い方の癖とか、声を引きつらせて裏返すタイミングとか、本当によく心得ている。声質は全然違うのに、一瞬本当に戸松なんじゃないかと思えるという。そして、それを負けじと返してみせる戸松。こちらも、本当によく彩陽のことを観察している。 そして、そんな中の人のネタもひっくるめながら、ちゃんと「演技として」ユカとサキのラインにものっているのは当然のことなのだ。こうした「入れ替わり」が刺激として面白いものになる背景に、「スフィアの面々は役の幅が広い」というのも一要因としてあげられるだろう。このアニメのキャスティングが決まった時に、どのキャラも「まぁ、こういう配置になるのか」と納得したような、そうでもないような印象だったと思うのだが、「このキャラにはこの人!」というどんぴしゃりの当て方が無いのは、ひとえに「誰が誰をやっても成立する」からなのである。仮に今回の放送のように最初から「ユカ=彩陽」「サキ=戸松」でも何の問題も無いし、別に「サキ=あいなま」「ユカ=美奈子」でも問題無く成立していただろう。一番特徴が面倒な凛子役ですら、4人が4人、全員似たような役を経験したことがあるのだ。 スフィアファンならば永久保存版の1話ですよ。まぁ、中の人に興味がない視聴者にどういう風に映ったかは想像も出来ないけど……。個人的には、これを延々実写でやる、という新たなスフィアクラブが見てみたい気もする。15分延々、戸松が彩陽をやる。どうせなら彩陽にはあいなまをやってもらって、あいなまが美奈子をやって、美奈子は戸松をやることになる。最大の難所は、「身長差」。 PR
こんなアニメなのか、第2話。御石様適当すぎだろ。まぁ、空飛ぶクラスの超常現象が可能なんだとしたら、これくらいも出来るんだろうけどなぁ。
なんか、お話としてはプリキュアでありそうな話。くっついてた2人はもう少しでマーブルサンダーが撃てるんじゃなかろうか。いやぁ、お話としてはなかなか滑稽ではあるんだけど、結局この後どこに行きたい作品なんだろうなぁ。 わざわざエントリー立ててまで突っ込み入れるだけで終わらせるつもりは無いのだが、正直、あんまりこの作品にぴんと来ていない自分がいる。元々「スフィアアニメ」として(俺の中では)鳴り物入りで始まった作品なのだが、あのね、なんかね、画作りが適当すぎるのよ。今回はたとえばくっついてる2人と残りの2人が町中で追いかけっこするシーンが割と長々とあったんだけど、全然疾走感が無い。動かしてる意味があんまりない。そして何より、走らせる意味もあんまり無い。くっついてる2人が徐々に仲良くなっていく様子を描きたいんだろう、ということは分かるのだが、あんまり上手いことその辺の段階性が描けてない気がする。技術的にも、走っているキャラクターが背景からぼやっと浮き出しているようなしっくり来ないイメージで、見ていて気持ちよさがない。なんなんだろうね、サンライズ作品ってことで作画状態については心配しないはずだったんだけど……いや、いわゆる「作画」がまずいってわけでもない気がするのだが、なんだか全てのシーンが間延びしているようで、恐ろしくテンポが悪い。2話で、しかも監督自らのコンテ回でこの状態って、大丈夫なんだろうか。
予想以上に予想通りの最終話。ここまでベタベタにやるべきことをやって、「こんなもんかよ!」っていう不満が一切出てこないのがこの作品の凄いところです。意外だったことっていうと、ファイヤーエンブレムが牛角さんでも良かったって言うことくらいでしょうか。
虎鉄が逝った哀しみにうちひしがれる間もなく、大量のアンドロイド兵器に取り囲まれるヒーロー達。バーナビーたちが1体は打ち破ったものの、基本的に他のヒーロー達はよってたかって1体に負けているレベル、大量に出てこられたら勝てるわけもなく。フルボッコで良いところ無しかと思われたが、天は正義に味方するのである。バーナビーの両親の手助けにより窮状を脱出するヒーロー達。まずはロトワングがいかにも悪役らしい幸薄い死に方をして退場。ネクスト差別主義者にふさわしい、ひどい死に方ではあったんですが、直接の死因は実は牛角さんなんだよね。その後、あの手この手で逃げ切ろうと足掻いたマーベリックも、その都度ヒーロー側に逆転の1手を打たれるという駄目出しの連打により、ついに自らその記憶を絶つことになった。今まで本当に良いところ無しかと思われていたアニエスにまで見せ場があったのは驚きだが、武力、政治力、そして悪の統率力、マーベリックから全てを1つずつ剥がしていくカタルシスはご都合主義のように見えるくせにやはり盛り上がる。虎鉄復活のタイミングもベストじゃないでしょうか。やっぱり、虎鉄が立ち上がるのは、最後の最後まで愛する娘のため。そこがブレなかったのは嬉しかったですね。最後の最後までどこか間抜けなのも流石でした。 あとは事後処理。虎鉄は予定通りにヒーローを引退し、それを追う形でバーナビーも引退。他のヒーローだけで番組を盛り上がるが、2軍を補充し、指導する必要性から、あっという間に復帰するおじさん。「力が足りない」ことをそのままセールスポイントに転化し、弱いこと、半端なことだって、ヒーローの特性として活かすことが出来るんだ、っていう方向性はいかにも虎鉄らしい。そして、それをサポートしていくのがバーナビーの役目。1話から引用する形で再びのお姫様だっこで最後の最後までいちゃいちゃぶりを隠す様子もありませんでした。結局、この作品は半年かけてこのお姫様だっこがやりたかったんだろうなぁ、と。それでいいんですよ。 平和が戻ったシティ、幸せそうなヒーロー達の毎日、それぞれが歩む独自の人生。何もかもが最終回らしいハッピーエンド……とはいかなかったのが,最後の1ネタ。自ら記憶を潰したマーベリックは、結局暗躍しっぱなしで好き放題やっていたルナティックによって処分された。彼は、最後まで自分の正義をヒーロー達と共有することがなかった。ルナティックの物語は、まだ終わっていないのだ。そして、はらりと落ちた紙幣に映った怪しいウロボロスの影。そう、作中では、一度たりとも「マーベリックがウロボロスのボスである」とは言われていないのであった。ヒーロー利権を巡る巨悪は倒れた。しかし、この街に根付いた悪は、それだけではないのだ。言い換えれば、「こんだけヒットしたコンテンツが、1シーズンで終わってしまっては勿体無いのだ!」次作、「BEN & SAITO」にご期待下さい! 個人的には一番面白いカップリングがあそこだったよ! もしくは「LITTLE TIGER KAEDE」のどちらかが見たいね。きっとその頃には、もっと美味しい炒飯が食べられることでしょう。 ひとまず半年間の力強い進行、お疲れ様でした!
世界とヒーローたちを救ったのは楓ちゃん。繰り返す、世界とヒーローたちを救ったのは確実に楓ちゃん、第24話。やっぱり好きな能力使い放題のコピーってチートだよなぁ。
相変わらず、視聴前から何が起こるか全部分かってる感満載の本作。今回はアンドロイド撃破と、「みんなお互い信じてます」による爆弾突破と、きっちり予定通りの展開。予想外だったことといえば、どちらもミッションも大したドラマを作らずに「え? それでええんか?」というような方法でぬるりと脱出してしまったことくらい。まぁ、もう既に奇抜なプロットとか意外な伏線なんかに期待するお話じゃないので、それなりの盛り上がりを見せて展開させてくれればそこまで不満が出るものではありません。いや、いくらなんでも楓ちゃんの扱いが杜撰すぎるだろう、とは思ったけども。ひょっとしてマーベリックたちは楓ちゃんのこと知らんかったのかな。だとしたら、洗脳作戦も今回のピンチも、全部楓ちゃん1人が伏兵として片付けちゃったことになるよね。やっぱり今の日本のアニメは幼女が活躍してナンボだなー。 爆弾合戦の方は、多くの視聴者の期待通り、牛角さん大活躍で困ってしまうくらい。一番最初にボタンをポチろうとしたのは牛角さんだし、その時に脳裏を過ぎるのは虎鉄が残した「楓を頼む」という一言。その一言を免罪符にして自分だけ助かろうと(一瞬でも)考えるあたり、流石である。牛角さんは一番僕等に近い視点で世界を歩いてくれる庶民派ヒーロー。その他、スカイハイさんが考え無しにうっかり言った台詞でオタオタしたり、折紙さんが脱出の際に無駄に見得を切ってみたり、各々のヒーローが無駄にカメラを意識した活躍を見せてくれたのが馬鹿馬鹿しくも微笑ましい。ま、何をしても「お前らよってたかって挑んだのにアンドロイド1体に負けたけどな」っていう負い目があるんだけど。やっぱり最後に虎鉄への信頼を叫ぶ役割はブルーローズに回ったなぁ。そしてロトワングのかませ臭は残念すぎるなぁ。ちょうどキッズステーションで「ビッグオー」の再放送が始まったから、ロジャー・スミスと被せて応援しようかと思ってたのに(いや、しないけど)。 で、もう1つの局面であるアンドロイドVSタイバニコンビ。こちらは、アンドロイドがあまりに強い武器を所持して登場しちゃったために結果的に自爆するという、何とも間抜けな結末。自分の武器が弱点って、お前はメタルマンか(言われてみればカラーリングは似てるな)。もう少し能力減退とかを絡めた戦いになったり、ことさら2人の友情パワーを強調した劇的友情パンチで勝利するとかいう展開を考えていたのだが、オチは魔貫光殺砲展開だった。まぁ、考えてみりゃフィニッシュと友情ネタ、能力減退伏線なんかをある程度まとめて回収出来る効率の良いシナリオではあったかもしれない。でも、虎鉄はいつの時点で能力が消えてたんでしょうね。羽交い締めの途中で切れてたんだとしたら、あのアンドロイドは単なる生身のおっさんに動きを封じられていたことになる。意外と大したことないな。 とにかく全てのゴタゴタは片付けて、残されたのは存分にいちゃいちゃする末期の虎鉄とバーナビー。「この作品のことだからどうせ死なねぇって」と思うとイマイチ盛り上がりきれない部分もあるが、そんな視聴者の冷静な視線も理解してか、おじさんは最後の最後までやたら軽い。単に酒に酔って寝こけちゃったようにも見えるレベル。そして、そんなおじさんを見取るバーナビーの本気ったらもう。そうかー、休日は家でチャーハンの練習してたかー。可愛いところもあるじゃないかー。……うぅむ……やっぱりそっち方向のテイストが強いと……どうにも……何でこういうシチュエーションだとまつげに言及する台詞が多くなるんだろうな。あと、バーナビーが「何で早く教えてくれなかったんです!」って叫んだときに、みんな絶対「お前のせいやないかい!」って突っ込むよね。ほんとにひどい男だよね。 さて、突っ込む部分はきっちり突っ込みつつ楽しんできましたこのお約束劇場も、次回でいよいよ最終回である。最終回もベンさんと斉藤さんの大活躍にご期待下さい!
個室で目覚めるドラゴン・キッドの顔がものすごく可愛かった第23話。今回は全体的に作画状態が良かったと思うんですが、あのカットの破壊力は尋常じゃなかった! 原画屋さんが誰かなんて分からないんですが、一枚絵として売られたら買います。原画集とか出るんだっけ? うひょー。
などと騒いでおりますが、暑苦しいほどにアツい王道クライマックス展開にメロメロ。いや、「ロトワングさん、そんなにネクストが嫌いなら余計な挑発せんでさっさと爆死させとけばええやん……」とか、「マーベリックさん、あんたは組織力も経済力もあるんだから、確実に相手を潰したいならわざわざ懐に招き入れないで処分すればええやん……」とか、敵側の動きがあまりにも盛り上げ上手過ぎる部分は気にならないわけじゃないんだけど、悪の王道に突っ込んだら負けだから。多少理に適ってなくとも、「きっとそうまでして虎鉄たちが歯がみする姿が見たかったんだろうなぁ」と広い心で納得しましょう。おかげで色々と楽しいものが見られたんだから、オールオーケーじゃないですか。 今回は色々と刺激的なシーンが多かったのだが、やはり一番注目を集めたのはバーナビーが正気に戻るシーンだろう。ほっぺたビンタだの、様々な想い出フラグを次々とぶち折り、「流石に虎鉄も打つ手無しか?」と思われたところで、「あだ名」というトリガーを使っての復帰。おやまぁ、意外っちゃぁ意外だ。確認してないから分からないんだけど、洗脳バーナビー相手には虎鉄って1度も「バニー」って呼んでなかったんだっけ? だとしたらなかなか面白い方向性だとは思う。「TIGER & BUNNY」というこの作品タイトルそのものが、2人の運命を決定づける因子になったというのはなかなか洒落ているじゃないですか。ただ、正気に戻るシーンでそのことがあんまり上手く回収されてなかったのがちょっと勿体無かったかな。視聴者目線だと、トリガーになったのが「バニー」の一言であるっていうのがピンと来ない演出だったから。どうせなら、おじさんに大声で「バニー!!」って叫んでもらうとか、そういうシーンが欲しかった。そして、正気に戻ったのにでかい足キックを炸裂させたバーナビーはマジで鬼畜である。 見どころ2つ目は、「お前が悪の親玉なんじゃないか?」と思わせるくらいに都合の良いタイミングで登場するベンさんと、「さっさとその装置使っておけよ」という謎の拡声器ヘルメットを装着した斉藤さんの、誰も得しないおっさん2人ユニットの結成。外野で見ている賑やかしとしては絶妙な配役で、不細工なおっさん2人が並んでいる絵面は、他のヒーロー達が格好良いだけに、ギャップが激しくて逆に好印象。初対面のベンさん相手にも一切自重しない斉藤さんが素敵。発明家の永遠の夢である「こんなこともあろうかと!」をやってくれたのは流石ですね。 そして再び登場となったマッドサイエンティスト、ロトワング。マーベリックともども、悪役としてはどこか詰めが甘そうな、ノり切れない登場だったが、何よりもスカイハイさんのお当番回だったアレがばっちり今回の展開に繋がったのが嬉しい。「ネクスト差別」っていうキーワードも、折紙さんの当番回に繋がったしね。でも、お当番回がなかった牛角さんは……今回も駄目そうだなぁ。「ふざけるな! あんな奴に俺たちの代わりが務まるはずがないだろう!」って、牛角さんが言っても説得力ないよ……あんたの代わりが一番楽そうだよ……ファイヤーエンブレムとか折紙さんとか、他のヒーローたちの台詞は格好良かったのになぁ。まぁ、友情物語でもう一回活躍してくれるのを期待しますか。しかし……キッドちゃんに首輪か……いい判断だな……
牛角さんゲス過ぎ第22話。6大ヒーロー十把一絡げはあり得ないだろうからそれぞれに独自の出番があるかと思ったのに……牛角さんは株が下がるばっかりってどういうことよ。思い出話も牛角さんだけ無しだったしさぁ。ひょっとして、お前ら仲悪いんじゃねぇの?
順調に予定調和を追いかけておりますラスト3話。あまりにおじさんの「秘策」がアホ過ぎたし、もう少し四面楚歌モードで引っ張るのかと思ったら、楓ちゃんの参戦が予想以上に早かったですね。前回の適当過ぎる伏線からあっさりと記憶操作を解除することに成功して、最悪の状況からは脱出。「ヒーロー大決戦に一般人な上に土地勘がない楓ちゃんが単体で駆け付けられたのは何で?」「マーベリックの能力って記憶改変だけだと思うけど、重ねがけでカウンター出来るってこと? それとも楓ちゃんが思い込んだ記憶を新たに書き換えしちゃったの?」とか、色々疑問はあるんですが、その辺を気にするのは野暮ってもんなんでしょうね。とにかく楓ちゃんが必死で頑張って、その結果アホな大人たちがみんな正気に戻ったと、それでいいじゃない。結局この作品のメインヒロインは楓ちゃんだったわけでね。 そして、これもマーベリックが狙った通りだったのか(どう見ても偶然だけど)、最も大切なキャスティングボードを握るバーナビーだけは記憶を戻すことに失敗してしまい、今度は一転、バーナビーVS残りのヒーローという構図に。ただ、今回は正気の人間がほとんどなので、イカれたバーナビーをよってたかってボコるわけにもいかず、おじさんが吹っ切れちゃって自然にタイマンの形に。シナリオとしては綺麗なんだけど、他のヒーローたちの危機意識がやたら薄いのが気になるな。バーナビーのあの気迫だったら凶悪犯扱いで一気にブチ殺す展開まであり得るわけで、「あの二人なら大丈夫だ」なんて希望的観測で放置するのはちょっとまずい気もする。おじさんが想像以上にタフだから助かってるけど、バーナビーが本気出したら虎鉄は保たないんじゃないかな。 そして、更にヒーロー軍団に襲いかかるのは、マーベリックの切り札であるロボタイガーである。このためにわざわざアンドロイドが云々っていう伏線を用意してきたわけだが、これまで頑張ってシティを守ってきたヒーローたちが、急ごしらえのアンドロイド風情に負けたらちょっとショックである。以前スカイハイが1人でアンドロイドをフルボッコにした経緯もあるんだし、そんなに苦戦する相手にも見えないんだけど。っつうか、そもそも現段階で残りのヒーロー全てをロボが駆逐してしまったら、マーベリックさんは今後の商売に支障を来しますがね。社長、どこまで考えてるんでしょう(ひょっとして他のヒーローも全部ロボで代用する気か)。 自然に進行してる割にシナリオのあちらこちらに気になる点は多いんですが、それ以上に、最後の展開の無茶なアツさが際立っているので「まぁいいか」ってなもんである。「サイドカーモードってわざわざ変形してたんだ」とか、「手足でっかくなるモードって、お前ら結構愛用してるよな」とか、新しい発見も有りつつ、ラストシーンはバトルものでは定番の空中で交錯しての引きである。赤と緑の光をまき散らしながらぶつかり合う2人のヒーローの真剣な表情は、「実際に殴り合ってる理由がものすごく馬鹿馬鹿しいんだよな……」とか思いつつも、無条件に盛り上がれる素敵シーンである。最後に出来上がった構図だけを見れば、「TIGER&BUNNY」が「TIGER VS BUNNY」になってるっていうのはすごく綺麗ですな。もう、あんまり残ってる要素もなさそうだし、あとはルナティックさんの事後処理だけきちんとやってフィニッシュを迎えてほしいものである。
ネクストみんなタフ過ぎ、第21話。特におじさん、能力起動させずにワイヤーアクションだけで他のヒーロー全員と太刀打ち出来る時点で凄すぎる。もう、能力無くなっても引退しなくていいんじゃないかな。他の連中も、ヘリからあの距離を落下しても綺麗に着地出来る時点で、折紙さんだって普通の人間よりよっぽど強いわ。
さて、今回も順調に予定調和のコースを進んでおりますこの作品。絶望のズンドコにたたき落とされたはずなのにどこか悲壮感に欠けているのは虎鉄のキャラクター故であるが、「これまで信頼し合ってきた仲間との戦い」という涙無しでは見られないはずのシチュエーションでも、どこかコミカルに見えるのは何だか助かります。こういうのって悲惨に描こうと思えばどこまでもキツい描写は入れられると思うんだけど、ファイヤーエンブレムなんかは敵だろうが仲間だろうが大して態度が変わらないし、スカイハイさんもあの通り芝居がかったオーバーアクションが売りなので、真面目に仕事しててもどこかすっとぼけているという。牛角さんが何の遠慮もなく突っかかってきたのはちょっと寂しいけどね。一応逡巡してフラグ残したのはブルーローズだけかー。さぁ、あとは過去の仲間達に「何でお前がそれを知っているんだ〜!」って叫ばれながら、的確に弱点を突いて攻める戦いが始まります。 絶望の淵に追い込まれながらも、どこか飄々とした虎鉄の態度にも救われるが、それを下支えするのは、この作品が間違い無くハッピーエンドになってくれるだろうという安心感と、それを暗示するように続々集まる虎鉄の仲間達の存在。どういうスタンスになるかと気がかりだったルナティックも、意外なほどあっさり旗幟を鮮明し、数少ないワイルドタイガーの理解者としてその格好良さを見せ付けた。「敵だった時は恐ろしかったが」の典型パターンである。ただ、このままなあなあで共闘したとしても、彼の暗い過去やこれまでの罪が精算されるわけではない。一度虎鉄と正面から向き合って対話する必要がありそうだ。ちゃんとレジェンドについての議論をして、ルナティックさんにも幸せを掴んでほしいとは思うのだが。それとも巨悪(マーベリック)を倒したら勝手に満足して和解してくれるんだろうかね。 そして、どう考えても彼の存在を忘れていたのはマーベリックのポカとしか思えないのが、ベンさんである。「虎鉄=ワイルドタイガーの記憶を持つ者は全員片付けた」って言ってた割に、前に世話になってた会社の社長はノーマークっていうね。流石にそれくらいはチェックしててほしいもんだけどなぁ。あれだけバーナビーにご執心だったんだから、相方のタイガーが事務所移籍した経緯くらい知ってるだろうに。まぁ、おかげでベンさんにも大活躍の機会が与えられたわけだけどね。実際は、単に虎鉄が群衆から逃げる手伝いをしただけなんだけど、「自分を覚えていてくれる人が街中にも存在した」っていう事実が虎鉄を一番元気づけたのは事実。その結果が無茶な1対多のハンデマッチっていうのが虎鉄の無茶苦茶なところではあるけどね。勝算あんのかなー。おじさん、基本的にアホだからなー。今回たったあれだけのヒントからマーベリックの真実にたどり着いたのが無茶に見えるよね。 そして、一番嬉しかったのはまさかの楓ちゃん上京である。やはり、この作品を最後に締めくくるのは「親子」という絆であったか。そうだよね、鏑木親子の鉄の絆を見せ付けることで、バーナビーが「あんたは父親じゃない!」と叫んでマーベリックを乗り越え、ルナティックも「本当は父親のことが……」と涙ながらに反省する展開になるに違いない。正直、上京直後にいきなりマーベリックと対面する流れには肝を冷やしたが、余計なことを言わなかったためにスルーしてもらえた。怖い怖い。さぁ、楓ちゃん。君もクソスーツを着て戦うんだ! 今期のアニメのテーマ、それは父性! 正直言うと、ここ最近作画の状態があまりよろしくないのでちらほら気になる部分もあるのだけれど、それでも強引に見入ってしまうくらいの、分かりやすい盛り上がり方がありがたい。あと何話残ってるのか知らないけど、このまま王道の盛り上がりを維持して、笑って終われる大団円を迎えてほしいものである。
綺麗に最悪、第20話。一部では予想されていた展開ではあるんですが……やっぱり実際に見せられると胃がキリキリするお話ですね。エロジャンルなら催眠ものとか結構好きなんだけど……ごにょごにょ。
前回マーベリックの悪行が明らかになったことによって、今回は一転して倒叙物の趣。罠を仕掛ける悪辣なマーベリックを訪れた虎鉄がギリギリで睡眠薬入りのコーヒーを回避したり、ピンズを拾ったことで一抹の真実に近付いたり、その思わせぶりな態度はいっぱしのコロンボか古畑を思わせる……にはちょっとお馬鹿だけど。でも仕方ないよなぁ、流石に作中人物視点でマーベリックを疑うのは無理があるし。一番無理なのは、マーベリックさんの計画自体が無謀だっていうのが最大の理由なんだけどね。まさか社長があんな理由で悪の組織と仲良しとは思わんだろ。 偶然が重なって出来た新たなる虎鉄抹殺計画。サマンサおばさんは思いつきだけのマーベリックのシナリオのパーツとなり、本当に亡き者にされてしまったようだ。そして、虎鉄があれだけ綺麗に回避した薬物→催眠の流れに、召集されたヒーロー軍団があっという間に全員はまるという無茶な展開。すげぇなウロボロス。あれだけのお膳立てが一瞬で出来て、マスコミともずぶずぶなのにこれだけでかい秘密がこれまで一切漏れ出さなかったという完璧な管理体制が見事。今回からマーベリックの手先となって動く黒服みたいな連中がたくさん出てきたわけだが、これまでもずっとあいつらが暗躍してたんだよね。どこかできな臭い噂とか出そうなもんだけどなぁ。 そして、誰もがみな首をかしげるだろうポイントは、「マベさん、あんた無茶な選択肢を取りすぎじゃないか?」と。今回の問題も、ひょんなことからバーナビーが記憶の齟齬に気づいて破綻したことをきっかけとしている。マーベリックの能力は強力なようだが、それに見合ったリスクも抱えているのだ。これまではバーナビー1人だけが対象であり、常にべったり張り付くことで記憶を上手くコントロール出来たわけだが、今回はマスコミや研究所などの関係者も含めた大人数一斉催眠にチャレンジしている。人数分だけ、破綻が起こる可能性も倍の倍の倍である。とりあえず全力で虎鉄さえつぶせれば何とかなると考えたのか、あまりに向こう見ずな作戦ではないか。いや、これだけの規模でも、マーベリックの能力とウロボロスの組織力があれば成立させられるということなのか……うーむ、探せば色々とぼろが出そうな気もするんだけどなぁ。 とにかく、マーベリックさんはそこまでのリスクを背負ってこの一大演劇を立ち上げた。あとはもう、最終的にバーナビーと虎鉄が友情パワーを使って能力を打ち破って逆転ホームランを打つのを待つばかりである。うむ、これまでのベタさ加減のおかげでオチは100%の精度で予測できるのが潔いな。ただ、その間に「他のヒーローとの確執」「ルナティックの絡み」という2つの要素が入ってくるのが今後の見どころですね。バーナビーが虎鉄と殴り合うのは一向に構わないのだが、牛角さんと険悪な仲になる方が見ていてキツいっていうね。いっそ友情パワーで記憶を打ち破る役周りを牛角さんにお願い出来ないもんだろうか。 今回一番辛かったのはもちろん虎鉄だろうが、一番不幸なのは謀殺されたサマンサおばさん。そして地味にキツいのが、散々裏切られ続けてとどめを刺された楓ちゃんたち虎鉄の家族。現状、虎鉄には味方が1人もいない状態なわけで……いっそネクスト能力持ちの楓ちゃんが助けに来る流れだったら最高なんだけど……無いなぁ。
デートと巨悪と、第19話。さぁ、ここに来てシナリオもフル回転。予定通りの盛り上がりを見せております。ここまでベタだけで構成されてきた本作ですが、ようやく、多少は捻っておかなきゃな、っていうくらいの展開でしょうかね。まぁ、大方の予想通りではあるんですけど。
後半パートのことを置いておくと、もう、この作品的には「虎鉄とバーナビーの初デート」っていうのがでかいトピックスなんでしょうね。当方、そういう見方は全く理解出来ないし、そういう風に見るのはあまり快く思わない人間なんですが、今回の演出方向はあまりに露骨。多分、そっち方面に明るい方々にとってはうひゃーな展開だったに違いない。クリスマスに2人でレジャー施設に出かけて、仲良く写真を撮る(未遂)とかペアのお土産品を買うとか、冷静に考えたら狙ってるとか以前に気持ち悪いくらいですがな。どれだけ仲が良くてチームメイトだとしても、おっさんとお揃いのピンバッジとかもらっても嬉しくないだろうに。 黙って動いてりゃまだ意識せずにすんだかもしれないが、虎鉄の台詞が「せっかく2人で来た想い出なんだから」って、そのスケート場、近所の施設とちゃうんかい。普段から色んなところに2人で行ってるんとちゃうんかい。何を妙なところでお茶目心出しとんねん、おっさん。更にそれに対するバーナビーの返答が、単に「いりません」だったら構わないのに、「これからいくらでも想い出なんて作れるでしょう」って、流石にデレ状態だとしてもおかしいだろう。普通のラノベ作品風にリライトしたら「べっ、別にいらないわよ! だって、想い出なんてこれから二人でたくさん作りたいんだから……」ってことでしょ。キモいよバーナビー。登場シーンがレイプ目だったし、言ってること無茶苦茶だし、悪役から本当にやられたい放題だし……ほんとにヒーロー向きのキャラじゃねぇなぁ。 それに比べると、虎鉄はいつでも空気を読まないキャラなので、妙な行動に出ても一応許容範囲ではある。わざわざ実家に電話するときに虎の乗り物に乗ってる姿とか、やっぱり愛らしいじゃないですか。そして、偶々電話を聞かれてしまったために起こったバーナビーとの確執。確かになかなか本当のことを話してくれない虎鉄にも問題はあるんだろうけど、今回の態度はバーナビーがわがまますぎた。自分が追いつめられてるからって、他人に何を言ってもいいってわけじゃないんだから。虎鉄さんがとっさに手を出しちゃうのも仕方ないと思う。あのシーンで続けて格好良い台詞でバーナビーを説得出来てれば虎鉄さんも真のヒーローといえたのだろうが……キョドっちゃうからなぁ。 とまぁ、2人の関係性も一筋縄ではいかないわけですが、この作品の本筋としては、ついに巨悪の正体が明らかになったことが一大事なわけですよ。綺麗に予想通りだったおかげで特に衝撃はなかったわけだが、じわじわとバーナビーにまとわりつくようなマーベリックの不気味な見せ方はなかなかのもの。これまでの「善人」としての顔の時と口調も表情も全く変わらず、物腰柔らかなままなのに、語る言葉を入れ替えるだけで、スッとダークサイドに移動してしまう悪辣さが綺麗に決まっている。ジェイクみたいなシンプルで粗暴な悪役も突き抜けると楽しいけど、こういう底が見えないキャラの方が、やっぱり期待感が高まるな。 こうして改めてキャラクターがピックアップされると、今度は中の人が気になり出すのが性分。マーベリックの中の人はじわっとしみ出す渋さが売りの福田信昭氏という役者さん。吹き替えメインの人らしいのでアニメではあんまり聴けない人かもしれないが、経歴をチェックすると、例えば「幽遊白書」では室田をやっていたり……って、知らんがな! 今後は気にしたいお名前ですな。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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