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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 明暗くっきり、第16話。2クール目に入ってもう少し遊びエピソードをいれてくるかと思ってたんだけど、案外早くにメインシナリオに戻ってしまったな……これじゃ牛角さんやホァンちゃんが活躍する機会がないじゃないか。今回なんて他の面々が一切登場してないじゃないか。どうしてくれる。

 次第に暴かれていく薄暗い事実の数々。どれもこれも、あまり笑顔がこぼれる方向には話が進みそうにないものばかりである。最初の1つは、着実に進む虎鉄の能力減衰。元々5分だったハンドレッドパワーは今や4分をきり、少しずつその寿命を縮めている。かろうじてバーナビーとのコンビというスタイルのおかげで表沙汰にはなっていないが、世間もパートナーも、どこまでごまかせるものか。そして、どれだけ衰えたとしても、虎鉄自身がヒーロー引退という選択肢を望んでいないのは苦しいところだ。

 2つ目の事実、それはシティを作り上げた英雄、レジェンドについてのいくつかの事象。それらは大きく2人の人物に影響を与えていた。レジェンドをその名の通り英雄視している虎鉄は、「レジェンドも能力の減退に直面しており、後期の彼の活躍はマスコミによって作り上げられたものだった」という情報を知らされる。信じていた理想像が喪失し、今の自分の身の振り方の1つの事例として、あまり考えたくないことを突きつけられた虎鉄。必死に虚勢を張ってみるも、やはり衰えは直接仕事に影響してしまう。ポイントの取得やショー的な見栄えよりも、いかに市民を守るかが大切である、というポリシーを大切に守り続けてきた虎鉄だったが、その礎となるはずのレジェンドが、真逆の行動を取っていたことは、少なからずモチベーションにも影響しているだろう。このままいけば、自らも「お飾りヒーロー」に堕してしまうのは時間の問題。娘に「格好良い」と言ってもらいたいという彼のドリームは、叶う日が来るのだろうか。

 そして、そんなレジェンドの真実の姿を見続けてきた男が、あのルナティックだった。レジェンドの息子として、堕ちていくレジェンドの醜態を全て知り、彼の人生にピリオドを打つことになった悲しい記憶。父の残したヒーロー文化の欺瞞に対抗意識を燃やし、ただひたすらに自らの正義を断行し続けることで、父の亡霊を乗り越えようと躍起になっている。しかし、その「正義」すらも在りし日の父の言葉から得られたものであるのだ。このジレンマこそが歪んだ彼の行動を束縛し続ける要因である。正体を隠すための奇妙なマスクに刻まれた大きな手のひらこそが、彼の心を握りつぶして離さない、巨大なレジェンドの怨念を表している。

 「親」という存在は、誰もが乗り越え、そして自らが「親」の立場に至るはずのもの。これまでスポットが当たり続けていたバーナビーは、両親を殺された恨みのみを原動力とし、「親」を守り、「親」を知るために動き続けてきたわけだが、そこには無条件に得られる親子の信頼関係があった。そして、虎鉄が危険な状態でヒーローという立場にこだわり続けるのも、自分を育んでくれたレジェンドへの憧れと、たった1人の娘への虚勢が大きな理由である。そして、ルナティックはただひたすら、父親を憎み、母親を哀れみ、両親から逃れるためだけに凶行を繰り返す。親として認められたい者、親との共感を得たい者、そして親を討ち果たしたい者。3人の思いは、どこかで繋がりを見いだすことが出来るのだろうか。

 そして、最後の「親」として存在するマーベリックの存在がどうしても気になる。アンドロイド工学の先駆者として名を残したバーナビーの両親と古くから交流があったというマーベリック。彼はバーナビーの親も同然の存在だが、彼の両親が襲われたあの日にも、常に傍らに存在していた。彼がバーナビーの理想の「親」として存在しているのは間違い無かろうが、その真実の姿は、一体どのようなものなのだろうか。どうにも、もう一波乱ありそうである。

 今回は重たいテーマが多くてチクチクと痛めつけられるような視聴になったわけだが、脚本の配分がうまくいかなかったのか、後半の虎鉄のバトルシーンからの流れが何だか妙に間延びしていたのが残念。視聴者としては、「虎鉄! お前能力の起動時間が短くなってるのしってんだから、悠長に構えてないでさっさと犯人とっつかまえろよ!」とイライラしたことだろう。もうちょっと自然に尺を繋ぐ方法があった気がするんだけど、順当に伏線を消化するために手順を追っているだけに見えてしまったので、ちょっと勿体無かった。

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R・ドロシー・ウェインライトォォォオ! 第15話。まさかのビッグオー来ましたよ。さとう監督! 誰に突っ込まれたいねん! 登場直後にCV矢島晶子で吹いたんだが、そのまま進んでいったらドロシー(違う、シス)の生みの親の声が宮本充でやがんの。違うよ、ドロシーの開発者はロジャースミスじゃないよ。いやー、わらかしてもらいました。このまま行くとヒーローTVは「ビッグオーショータイム」を始めるんですなぁ。ひょっとしてパラダイムシティの原型ってここなんだろうか……ついでに放送後のCMでビッグオーのBDの宣伝まで入れてきやがった。……買うか。

 とまぁ、小ネタはさておき、今回の主役はスカイハイ。虎鉄の能力が減退してる疑惑とか、バーナビーの親がアンドロイド開発の草分けだったとか、色々と後に繋がるお話もあったけど、そんなんどうでもいい。今回は1から10まで全てスカイハイだ。お話の中身が、久し振りにやたらしっかりしていたので、そんな印象が強い。そして、スカイハイさんは基本的に愛されキャラなので、とても暖かい目で見られる内容になっていたのが大きい。たとえそれが悲恋になるだろうことが早々に予想出来たとしても……

 ジェイク事件の傷跡は、意外にもスカイハイの心の中にまで残っていた。大活躍していたキングオブヒーローは、ジェイクと対峙して、初めてテレビカメラの前で敗北を喫した。そのことが原因で彼は軽いイップスに陥っていたのだろう。それを打開してくれたのが、偶然にも彼が出会ってしまったアンドロイドのシスだった。彼女からしたらたまたま適当な受け答えをしていただけのはずなのだが、相変わらず思い込みが激しくて一人上手なスカイハイさんは、そんな自動音声の返事でも立ち直るきっかけにしてしまった。そのついでに、たまたま深夜に起こったアンドロイド暴走事件でも見事な活躍を見せ、彼の悩みは一気に解決。ランキングではまだ2位だが、きっとすぐに立ち直ってくれるはずだ。二度と来ないあの娘を待ちながら……

 うわぁぁぁ! 泣けるがな。いや、なんかスカイハイが主役だからどこか滑稽ではあるんだけど、こんなに切ないお話もなかなか無いぞ。ホントにスカイハイは良い奴だよなぁ。リアルであのシティの住人だったら間違い無くスカイハイを応援するよなぁ。だっていつもの台詞回しでしゃべろうとしたらシスに遮られて、「うわっ、決め台詞言えてねぇでやんの」とか思ったら、その後に続いた台詞が「また明日、明日また」だぞ。泣けるわー、この人なんか知らんけど泣けるわー。でも顔濃いわー。

 あれ? そういえば今回牛角さんって出番あったっけ……

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 心機一転の第14話。あっという間の10ヶ月で、色々と変わりましたよね、折紙さんのスポンサーとか。よりによって高須クリニックて。

 ジェイク事件から10ヶ月経過したシティは、ピンチの時のヒーロー批判の流れのリバウンドなのか、ヒーロー人気も絶好調。まさかの2部リーグ展開により、あんまり役に立たなそうなヒーローも続々量産中だ。これだけ役に立たなそうなのが増えれば、最下位爆走中の牛角さんもちょっと安心かも。そして、この10ヶ月で最も変わったのがバーナビーの態度である。前話で初めて「虎鉄さん」と呼んでデレをアピールしたバーナビーだが、冒頭のテレビでは営業用なのかと邪推までしたのに、マジもんの全力デレになっていた。どこをどう見ても「本質的には単に適当でおっさん臭いおっさん」であるはずの虎鉄をあそこまで信用できるっていうのは……よっぽど虎鉄がするめのように味がある人物なのか、それともバーナビーが単なるお人好しなのか。……うむ、どっちもだな。

 そして、今回のメインは久し振りのブルーローズ。意識していいんだか悪いんだかよく分からない虎鉄へのほのかな思いを、どうやって具体化するのか悩んでいるだけのお話。ヒーローものとしてベタベタなのが本作の良いところであるが、ツンデレ女子高生を交えたラブコメでもベタベタなので、何ともムズかゆい気分である。正直、いくらなんでもあんな無神経なおっさんに思いを寄せるブルーローズの気持ちは今ひとつわからんのだが……本人は楽しそうだからまぁいいか。でもさぁ、女子高生と子持ちのおっさんの恋路は犯罪の臭いがするよねー。ばれたら虎鉄は娘からどう見られるんだろう。

 今回の事件自体は大したもんではなく、単なる変態楽屋荒しをひっつかまえるだけ。虎鉄がよく分からないタイミングで能力覚醒させたり、バーナビーとの連携が良くなっていることをさりげなく示したり、案外ばらまかれたネタは少なくないんだけど、どうしても前回までのジェイク事件の規模と比べると「どうでもいいこと」なのであんまり目が行かないんだよなぁ。一番目が行くのが「わざわざ虎鉄のダンス見るためにライブに来てくれる牛角さんはいい人だなぁ」とか、「その格好で踊るんなら別に本人が入ってる必要ないよなぁ」とか、そんなんばっかりでした。

 そういや、オープニングとエンディングが変わりましたな。慣れるまでは評価は固まらないと思うけど、今回はルナティックの巨悪っぷりが強化されていたので、そこは見るべき点かな。でも、ルナティックって出てくるたびに虎鉄に撃退されてるわけでしょ? やっぱり大したことないような。うーむ、何を楽しみに見るべき作品なのかが揺らいできているのが不安だなぁ。バーナビーが素直になっちゃうと、あんましギスギスする要素が無いから刺激が無いのよね。一応クリームさんが生きていたみたいなので、そこに期待しましょう。

 ついでに中の人の話なんだけど、やっぱり寿はまだ引っかかる演技が出る時があるね。ツンデレ演技ってテンプレだからやりやすいかと思ってたんだけど、なーんか鼻につくところがあるのよね。例えば、ディレクターから虎鉄にダンスを教えるように指示された時の「何で私が……」っていう台詞が、「嫌がっているそぶりを見せているけど本心はまんざらでもない」という分かりやすいツンデレ描写だったんだけど、そこの切り替えの振れ幅が流石に分かりやすすぎる。多分、他の人がやったらもう少し自然な流れになるんじゃないかと。まぁ、まだまだ若いからいいけどね。がんばれ。

 最後に一つだけ。僕はカリーナちゃんよりもクラスメイトの眼鏡の方が好みです。

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 ワカリヤスイハナシダナー、第13話。1クール目のゴールとなる13話目できっちりジェイク編が終わる。うん、まぁ、いいんじゃない。

 絶対無敵を誇り、その余裕の立ち居振る舞いで刑務所の中でも特別扱いだったジェイク。そんな男に対してバーナビーがどう立ち向かうのか、というのが今回の最大の焦点。正直、「絶対勝てるわけないし、一旦負けるにしてもあのバーナビーがどう尻尾を巻いて逃げるやら……」と思っていたのだが、なんと勝ってしまった。一応勝ちに繋がるプロットは分かりやすいものだったし、文句の出るものではない。古今東西「心が読める敵」との対決シーンなんて腐るほどあるし、それを打破する方策としては、今回の虎鉄さんの行動はお手本となるべきものだ。何もおかしな点は無い。でもさ、でも、なんかこれまで引っ張ってきたジェイクの大きさに比べると、負け方があまりにしょっぱくないか? なんか物足りなくないか? 「決まり手、腹パン」って。

 今回はAパートがほとんど劣勢の状態で戦い続けるバーナビーのシーンであり、正直あんまりテンポが良くなかった。作画もキャラ作画がやや微妙な状態で、ズルズルと殴られるだけで引っ張られるバーナビーの後ろ姿にちょっとした退屈も感じられる展開。合間に女性3人組(?)の頑張りなんかも交えて目先は変わっているんだけど、それでもメインフィールドとなる本戦が目を引くものではなかったので、どうも中だるみの感は否めなかった。虎鉄が到着してからジェイクが自爆するまでの展開はすっきりしていたので、シナリオ配分の物足りなさが悔やまれるのである。

 そして、このあとの展開がどうなるんだろう、というのも不安なところ。この作品の根本を支えていた「バーナビーの仇討ち」は予期せぬ方向から終局を迎えた。もちろん最大の悪の因子であるルナティックが生きているのだからまだまだ物語は続くはずだが、虎鉄とバーナビーの友情イベントも完全に成立してしまったし、これまでの誘致要因となっていたファクターがほぼ全て消化されてしまったのだ。そして、それらを消化するエピソードとして、今回はちょっと物足りないのである。うーむ、個々のエピソードの盛り上がりが良かっただけに、ちょっと残念な放送回になってしまった気がします。唯一残った期待感は、「やっぱり社長は怪しいわ……」という不信感。ちょっと露骨になってきた気も。

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 よくやったぞ! やったぞよく第11話。いやぁ、今までの台詞はギリギリ日本語として体裁を保っていたけど、これは流石におかしいやろ。ヒーロー達も各々テンションがあがってんのかなー。

 シティの首脳陣の後手後手の対応など一切待ってくれないウロボロスは、あっという間に配置したパワードスーツで第1の柱を破壊、テロ行為がブラフではないことを全市民に突きつける。頼りない市長もこれには動かざるを得ない状態となり、終身刑を宣告されていたジェイクは釈放が確定。獄中の囚人に置き土産を残し、見事に信徒クリームのヘリへと戻ることに成功した。そして、更に悪逆非道な選択を続ける凶悪犯は、人質の解放を拒否し、一世一代の大勝負に出たはずの折紙さんを秒で看破。もう、藤原啓治キャラとしては完璧すぎるやりたい放題っぷりである。全裸で壁画をたしなんでいた時にはもうちょっと超然としたキャラクターなのかと思っていたが、いざ服を着たら本当に絵に描いたような立派なチンピラだ。言動は浮ついていて捉えどころがないのに、折紙先輩をゆっくりといたぶるように尋問していく姿は、絶対に逃れられないだろうと思わせるだけの妙な迫力がある。あのシーンだけでも今回はインパクト絶大だ。怖い怖い。

 そして、人質解放を達成出来なかった行政側。頼りない市長は既に傀儡。現時点でその決定権を持つのは、ヒーローTVを牛耳るマーベリック社長だ。「失敗後も一計がある」と語る社長が選んだのは、なんとこれまでずっと秘密にしてきたバーナビーの過去を明かすこと。これにより、敵対組織としてのウロボロスの姿がよりはっきり描かれ、更にバーナビーの復讐劇を悲劇として大々的に発表、シナリオを固めることで、市民の団結力と対抗意識を高め、一気に世論の反感を行政からテロ組織に持っていこうという算段だ。見たところ、この狙いはうまくいったようなのだが……なんだろう、釈然としないものが残る。世論を逸らすための一計としては無くもないかもしれないのだが、やはりバーナビーにかかるリスクが大きすぎるし、結果的にはウロボロスを挑発しているだけであろう。ジェイクの性格を考えるなら、普通は「親の仇」と意気込む若造など、いの一番になぶり殺してしまう対象になりそうな気がするのだが。ジェイク視点では「正義の味方面をする気にくわないネクストのヒーロー達」には何をやってもいいはずだしねぇ。

 限定された微妙な能力を持つお笑いヒーローを集めたヒーローTV。その相手は万能のネクスト能力を振りかざすルナティックと、団結力・能力操作で上回るウロボロス。勝てる気がしないなぁ……そして、ルナティックの中の人とか、市長にあっさりジェイク解放を要求するアポロンTV社長とか、なーんか、微妙にきな臭い部分が多い。折紙さんの生死も含めて、今後の展開が気になって仕方ないですわ。

 そんな殺伐とした空気の中でも、虎鉄さんは相変わらず元気。市長相手に的確なボケをかましておちゃらけポイントを稼ぎつつ、バーナビーの過去話をさりげなくヒーロー仲間達から逸らす気遣いなど、本当に格好良いおじさまっぷり。バーナビーなどもうツンのふりをする気すら無いようで、声をかけてくる虎鉄に全幅の信頼を置いているのである。ヒーロー同士の仲がどんどん良くなっているのをみるのは楽しいものだ。ただ……あまりにサービス精神が旺盛すぎるのもどうかと思うよね、雑誌ですっぱ抜かれて能力ばれてる折紙さんって、役に立たなくね?

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 臓物アニマル? 第10話。ボチボチ1クール目が終わろうというタイミングですが、いよいよ巨悪の正体が明らかになってきましたな。着実に進むシナリオは確かに「ゆっくり進行している」って感じだけど、サブタイのように「嵐の前の静けさ」っていうには荒事が起こりすぎだよな。

 これまでヒーロー群VSルナティックという対立図式が際立っていたわけだが、そこに更にバーナビーの仇敵であるウロボロスが正式参戦。これまでの流れだとルナティックとウロボロスの繋がりもあるかと思っていたのだが、今回のルナティックのスタンスを見る限りでは、2つの勢力は別物、もしくは、一部で繋がっていたとしても利害関係が完全に同じというわけではなさそうだ。とりあえず、気味の悪い裁判官のことは置いとくとして、今回は根谷さんボイスのゴスロリっ娘との対決だけを気にしていくことにしましょう。

 複数のランドマークで一気に爆破テロを行える能力の高さを見ると、はっきり言ってゴスロリの方がヒーロー達より実力では1枚も2枚も上。ネクストとしての能力はぬいぐるみの遠隔操作程度のものかもしれないが、あれだけの数を同時に操れる上に、見たところ距離の制限も無し。多数の人型装甲兵器を動員させた上に堂々とヘリで参上して自己紹介カードをばらまく周到さと財政基盤。普通に考えたらたかだか数人のおちゃらけネクスト軍団に太刀打ち出来る規模には見えない敵だ。今回のテロ要求をはねつける手段もなさそうだし、藤原啓治ボイスの全裸親父を釈放する以外の手は無いだろう。最初から思っちゃいたことだが、やっぱりヒーロー軍団って正式な治安維持装置として機能させようとしたら貧弱すぎるな。それにしても、何で今まであそこまで能力の高い犯罪者ネクストが地に潜っていたんだろうね。全裸親父が収監されたのはおそらくかなり昔でしょ。やろうと思えば収監後にすぐ釈放要求も出来たと思うんだけどね。ひょっとして、あの独房の騙し絵イラストが完成するのを待っていたんだろうか。なんつー余裕だ。

 いや、一応ヒーローさん達も頑張ってはいるんですよ。牛角さんは「身体が硬くなる能力」なだけなのに自動車ぶん投げたりしてるから人間としてはあり得ないクラスの膂力であるし、ファイヤーエンブレムは炎によるシールドを張ったり、色々と能力を器用に使っている。スカイハイさんの能力の便利さったら、流石のナンバーワンである。(あとドラゴンキッドちゃんは相変わらず可愛い)

 そして、なんと言っても頑張ったのは我らが虎鉄さんだ。なんで能力切れたあとも普通に戦えてるんだよ。もうヒーロー能力無しであのスーツの力だけで戦えるんじゃないのか? 何の異能も発動していない単なる中年が腕1本で自動車1台支えるとか、オリンピック狙えるぞ。いや、同様に特に異能が使えないくせに事故現場に突撃してる折紙さんはもっと偉い気もするけど。

 あとはまぁ、そっち筋の人に嬉しいのは優しくお姫様だっこされる虎鉄さんですかねぇ。あかん、そういう層がついていると知ってから、どうにもそういう目線で見てしまうようになっている自分が辛い。単なる男同士の友情なだけなんだけどな……自分の大事な娘との面会を蹴ってまでバーナビーの宿願を後押ししてくれる虎鉄さんはマジで男前だ。

 とりあえず、色んなネクスト能力がぶつかるようになってきて、能力大激突バトルになるってのは面白いはずなんだが、現時点ではヒーローたちの能力の地味さとショボさが目立っているのであまり芳しい結果になっていない。テレビ出演抜きで一致団結して活躍出来るヒーローの姿を見たいですね。あと、ウロボロスは根谷さんボイスのゴスロリが藤原啓治ボイスの変態を回収しに来るっていう構図がどこかで見たことのある軍団だと思ったら、ゲッコーステイトですね。となると、あの熊たちが乗り込んでいた装甲兵器はLFOなのか。なるほど。

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 色々と突っ込み要素があったはずなのに、誘拐団姉妹のせいで全部吹っ飛んだ第9話。大原・中原・遠藤綾! 何のご褒美だこの野郎。どう考えても二度と出番が無いキャラだけど、今後レギュラーになればいいのに。なればいいのに。

 前回の折紙回に続いて、今回はところにより大人気のドラゴンキッドちゃん。電撃ビリビリの女の子ってどこかで聞いたことがある設定だけど、こちらは素直な性格で、おっさんだらけのこの世界では一服の清涼剤としての役割を存分に果たしてくれている。マネージャーからは「華がない」との苦言を呈されていたわけだが、そういう素朴なキャラの方がファンには受けますよね。ブルーローズがツンデレ方向で個性を伸ばしているので、彼女には僕っこ属性を維持しつつも真っ直ぐに育って欲しいです。

 今回も赤ん坊が絡むという定番のお話設定ながら、まだまだ幼い女の子にさりげない母性を付与しつつ、嬉し恥ずかしな成長物語を展開させるのは本当にそつのないシナリオラインである。1から10まで全部予想通りの流れではあるのだが、個々のキャラクターのバックグラウンドを想像する余地が残されているおかげで、あとは視聴者が勝手に補完するだけだ。これまでお預けを喰らってずっとドラゴンキッドのことが気になっていた人間にとっては、これくらいの掘り下げでも充分に満足できるという。っていうか、こんだけ長時間彼女が画面に映り続けているだけでも満足できるっていう。終始ジャージだから、逆に身体のラインがくっきりしてなんだかエロいんですよ、この子。無防備な寝顔とか、積極的なエロ要素で売り込まないでアピール出来る女性らしさが素敵ですな。

 そして、そんな女の子の成長物語をメインシナリオに絡める手管もなかなか小ずるい。今回のメインテーマとなっているのは「親子関係」で、一人都会でヒーロー業を営む娘を心配する両親の存在が、唯一「父親」としての属性を持つ虎徹の人の良さや、「親の仇」をひたすら追い続けるバーナビーの執念なども掘り下げることになっている。ここ最近、虎鉄は「大人として」「パートナーとして」「男として」の魅力を積極的に売り込んできていたが、更にそこに「親として」という魅力まで付与され、当初見込んでいた駄目親父っぷりが全くなくなってしまっている。おかげでヘタレ萌え属性がある身としてはちょっと寂しい限りですよ。いや、ちゃんとストーリーに沿ってのかっこよさなので、文句はないんですが。

 そしてメインシナリオと言えば、なんと言っても虎徹とバーナビーの関係性。世間でのこの作品の大人気はこの2人に食いついた腐女子層によるところが大きいらしいですが、バーナビーのデレ要素は、そうした目線でなくても見ていたら気持ちの良いものである。今回は2度にわたって「傷は大丈夫ですか?」と虎徹に声をかけていたし、これまでたった1人でこだわり続けていた憎き仇敵についても、偶然とはいえ提示された情報を虎鉄と共有することに抵抗を感じていない。虎鉄の歩み寄りが、きっちりバーナビーの態度を軟化させていることがよく分かるシーンである。まさかこの2人で夜通し飲み交わす日が来ることになるとはねぇ……そんな虎鉄の努力が実ったおかげなのかどうか、少しずつバーナビーの脳裏に蘇る怪人の正体……なんだろうねぇ、全裸なのに迫力ありすぎだねえ……藤原啓治声っていうだけで、もうただ者じゃないねぇ……

 以下、突っ込みポイントをいくつか。

 ヒーロー軍団みんな濃すぎ。赤ん坊を前にした面々の反応がいちいちクドい。張り切ってあやしてみるも、確実に失敗路線のスカイハイさん。頑張ってはみるものの、失敗と分かって汗かきすぎの牛角さん。母性を発揮したいけど確実にトラウマもののファイヤーエンブレムさん。虎徹に娘がいると知って心ここにあらずのカリーナさん。そんなシーンでも特に出番が無い折紙さん……ちなみに、BDのCMでも牛角さんとネイサンのコンビはいいコントを見せてくれています。「もぅ〜」じゃねぇよ。

 せっかくのいい話なのに、今時すっかり見かけなくなった語尾に「アル」をつけるキッドの両親のせいで腰砕け。なんで流暢な日本語でアルアルいうんだよ、っていうのは突っ込んだら駄目なんだよなぁ。最近某麻雀漫画で語尾がニダの韓国人も見ましたけどね。ああいう文化って何が始祖なんでしょうね。

 そして、なんと言っても冒頭でも触れた誘拐犯姉妹ですよ。ぽっと出の悪役で中原麻衣って、「ミルキィホームズ」と同じ流れなんですけど、今回は更に遠藤綾・大原さやかという使い捨てには勿体無いキャスト配置。だからサンライズ作品は、もっと中原麻衣を重用しろよ。「舞-HiME」とか「ゴーダンナー」みたいな、燃え系作品でガンガンメインに使ってよ。大原・中原・甲斐田裕子……またネレイスだー! こんだけキャラが濃いんだから使い捨てじゃなくて再登場させるしかないな。3人とも便利な能力持ちのネクストなんだから、ヒーローTVでも使いようがありそうだしな。それにしても、ネクストって本当に変な能力が多いな。学園都市もびっくりだよ。

 あと、齋藤さん……声出てるやんか……

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チョーさんの校長率が異常な第8話。やまぶき高校校長、時定高校校長、ヒーローアカデミー校長、帝愛グループ地下労働者班長……チョーですなぁ。

 今回も「ベタ」という点ではいつも通りのエピソードではあるのだが、シナリオ・画面ともに珍しく振るわない回だった気がする。期待感が高くてハードルを上げてしまっている部分はあると思うのだが、今期を代表している作品がちょっと気の抜けた話数を作ってしまうというのは、何とも勿体無いところ。

 脚本面については、皆さん大望の(?)折紙サイクロンメインの回。彼が見切れている理由とか、普段はなかなか映らない特徴的なデザインがところ狭しと駆け回る勇姿がようやく見られる……と思いきや、全然そんなことはない。結局、2流ヒーローが本当に2流であることが分かっただけである。そして、そんな彼のヒーロー人生を揺さぶるような悩みが展開され、それがついでにルナティックと絡んだ上で解消されるという、うわべだけを見れば「イイハナシダナー」で終わるいつも通りのものである。ただ、正直言って消化不良な部分が多い。彼が過去に起こしてしまった親友との事件での振る舞いを後悔していることは伝わってくるのだが、それじゃ、なんで折紙さんが最終的にヒーローになっているのかが分からない。

 彼の持つコピー能力は汗を流したり髪が飛んだりする能力よりはよっぽど強いのは分かるのだが、コピー能力だけで荒事に挑めるとはとても思えないし、スポンサーだってブルーローズやスカイハイと比べてしまったら、こんなさえないパンピーまがいの奴に出資する気も起きないようにみえる。いや、むしろ本当に能力がコピーだけだったとしたら、ここまでの数話であれだけの災害現場に挑み続けていた根性は評価すべきであり、実は人間としての素質の段階で100倍パワーの虎徹達と肩を並べられるくらいの実力なんだろうか? 残念ながらシティの人々の反応を見る限りで、そういったポテンシャルは感じられない。はっきり言ってお荷物、広告塔としてもコストパフォーマンスが悪すぎる気がする。ヒーローたる条件が「スポンサーが付くこと」であるならば、折紙の現状がどのように確立されたのかという最も大切な部分が一切語られていないので、1本のストーリーとして消化不良なのだ。

 加えて、彼のお友達も、後悔を引き起こすような「純粋に痛ましい記憶」を演出するには、ちょっとクズ過ぎる。折紙さんがヘタレだったことは認めるが、だからといって、あんな強盗事件にコピーしか能力が無いヘタレが駆け付けたところで大した役にも立つまい。2人で突撃することを提案する時に「俺がサポートするから」っていうのも意味が分からない。どう考えてもお前メインだろうに。お前の能力なら地面の下から悪人をすっころばして、あとは地中に逃げていればおしまいだったろうに。なんで武闘派じゃない折紙を巻き込もうとしたのやら。そして、なんでそんなことで逆恨みしているやら。恨む側、恨まれる側、主要キャラクターの心情が全く追えないおかげで、形の上だけでの「ヒーロー物語」に没入出来なかったのは残念至極。

 そして、そんな消化不良のシナリオを演出するアニメ的な側面も、今回はなんだかショボい。作画枚数が足りてないのが丸わかりで、例えば校長先生が虎徹に抱きつくシーンや、虎鉄がたすきを外そうとワタワタするシーンなんかは動きがカクカクしてて見づらいし、CG画面ではルナティックと虎徹が交錯して殴り合う大事なシーンが、重みが乗っていないせいで決定力に欠ける。CG作画はどうしても中身を伴わない印象になりがちなのだが、この作品は手描きとのバランスやCG自体の細かさでそのあたりを補っていた。しかし、今回は手描き部分との境目もどこかちぐはぐで、実感を伴わないCGのデメリットばかりが浮いてしまっているように見えた。やはり、これまで維持されてきたクオリティを保つのは、なかなか大変な作業だったようである。

 以上、種々の理由で今ひとつ乗り切れなかった今回であるが、一応この作品のメインテーマである虎徹とバーナビーの関係性の進展については、なかなか順調。気づいたら「バニー」って呼び方についても何も言わなくなってるんだよね。「Let’s Believe」という言葉の使い方もなかなか上手い(まぁ、ヒーローの人気復興イベントに「Let’s Believe」っていうたすきを持ち出す時点でどうかとは思うけど)。ただ、友情確認イベントについても、ワンエピソードの中に折紙と虎徹が「友達を相手の攻撃から庇う」という同じ行為で表現しようとしていたのは、流石に手抜きが過ぎる気もしたんだけどね。そうでもしないと偏屈なバーナビーには伝わらなかった、ってことなのかねぇ。「ファイヤーエンブレムすら凌駕する恐ろしき青い炎」のはずが、今回は割とあっさり虎徹さんが堪えちゃったよね。ルナティックが見かけ倒しなのか、それとも虎鉄が無闇に頑丈なのか。どっちだ。

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齋藤さんウザ過ぎワロタ第7話。今回はあんまり茶化す要素が無かったんだが、それでもきちんと持っていくところを持って行っているのが本当に素敵だと思います。

 これまで個人的な活動のみでウロボロスの足跡を追い続けていたバーナビーだったが、前回の騒ぎの最後に貴重な手がかりを目の前で殺されてしまい、普段では見せない表情を見せる。「ウロボロス」「組織」「殺された良心」。普段あまりプライベートな部分を見せない彼が、怒りにまかせて全てを洗いざらい虎徹とネイサンにぶちまけてしまった。これにより、過去の事件を探り当てた虎徹たちは、バーナビーの背負った過去を理解することになる。

 あまりのことに心神喪失状態のバーナビーはしばらくリタイアし、その間の虎徹はブルーローズとのバイトなどもこなしつつ、バーナビーの過去の裏を固め、パートナーへの理解を深める。普段ならば彼が休んでいたことを問いただしたり、再び現れた時点で気まずくなったりしそうなところだが、彼の心情を理解した虎徹がさりげなくバーナビーの帰還をサポートしたことで、二人の協力体制は自然により強固なものとなった。今回一番嬉しかったのは虎徹のいかにも年長者らしい配慮が随所に見られたところで、例えば失踪したバーナビーを社長が愚痴ったところでは、さりげなく彼の話題を逸らし、自分自身に社長の非難が向くように誘導していたし、ネイサンが漏らした疑問にも、バーナビーの身を気遣ったコメントを残している。そして何より、戻ってきた彼に対し、特に気まずさや責める態度を見せずに、あくまで普段通りの虎徹として接してくれた。

 これまでと二人の関係性が変質していた理由は、ずっとたしなめる側に回っていたはずのバーナビーが、若さ故、その生い立ち故に完全に取り乱して前が見えなくなってしまったこと。おかげで初めて虎徹が「年長者としての配慮」を見せることが出来るようになっていて、「若者を気遣うおっさんの優しさ」が確認出来た。ビルの上で自然と語らう二人の間には、初期の頃のようなぎくしゃくした空気はなく、デリケートな問題に触れているにも関わらず、虎鉄は余裕を持ってバーナビーと接し、彼が望んでいるであろう、ベストの対応をして見せた。こうなると虎鉄は格好良いのである(ブルーローズが惚れるのも分かるってもんだ!)。遠くを見据えながら腰に手を当てて並ぶ二人の背中は、以前と比べてどこか近しさが感じられる、何とも感慨深い画面である。

 しかし、そんな二人の関係性の向上、バーナビーのモチベーションの復帰をぶち壊すかのように現れるのが、謎のNEXT、ルナティックである。狂気の名を持つ凶悪な怪人は、ヒーローたちが取り囲む教会を遠距離から壊滅させて犯罪組織をたたきつぶし、更に追いすがるバーナビーと虎鉄を易々と振り切ってしまった。ファイヤーエンブレム以上の火力を持ち、スカイハイを越える飛行能力、バーナビーを吹き飛ばすパワーを備えた最強のネクストは、「自分がしていることが真の正義である」と言い残して闇夜に消えてしまった。彼の巨悪としての存在感は抜群で、今回のミッション中、バーナビーは直接対決でのされたことで「ポイントを稼ぐ」「長年追い続けてきた仇敵を駆逐する」という2つの目標を叩き崩され、虎徹も目の前で凶悪犯が命を落としてしまい、「市民の安全を守る」という彼の目標を打ち砕かれた。2つの方向から、TIGER&BUNNYコンビを打ち負かしてしまったのである。

 ルナティックの強さは画面にも存分に表れており、バーナビーとの空中での死闘はこの作品ならではのダイナミックさと流麗さを持ったバトルシーンとして描かれていたし、虎徹の前に立ちはだかった時にも、この街のシンボルである巨大な女神像をバックに、居丈高に立ちふさがった。そして、その中にいるのは、なんと司法の番人たる裁判官だってんだからたまったもんじゃない。「正義よりも強い正義」。ヒーロー達は悪との戦いには慣れているだろうが、自らを正義と歌う「越法規」との対峙の経験は無かろう。ウロボロスという組織との関係も気になるところだが、とにかくヒーロー達は共通の目標として、今後も厳然と立ちはだかってくれそうである。

 しかし、バーナビーが復帰するきっかけを作ってくれたあの社長って誰だっけ……すごく憶測なんだけど、なんか怪しく見えるのは気のせいか?

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Thraxi
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趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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