なんやこのサブタイ、第6話。Aパートも宮廷料理の話じゃないし、Bパートも「塩茹で」部分は別にメインじゃないだろ……。
などという問題はさておくとして、今回のお話で改めて思い知らされた(?)疑問は、「このダンジョン、いったいなんなんだろう」である。なろうアニメなんかでもよく「そもそもダンジョンとは?」みたいな疑問が湧くことが多いが、例えば「ダンまち」におけるダンジョンは明確に説明があるし、他にも「便利屋斉藤さん」なんかもダンジョンの説明は丁寧だった。よく分からんのは「レベル1だけど〜」とかの明確に底があるダンジョンなのに汲めども尽きぬ井戸のように冒険者が潜り続けるパターン。誰がなんの目的で作っているんだろうか。
こちらの作品については、おそらくダンジョンがどういうものかという設定はきちんとありそう。というか無い状態でこれを書いてるなら逆にすごいと思うが、現時点では視聴者にはディティールが明かされていないのでまだ何もわかっていない状態(もしかしたら1話で説明あったかもしれんが)。Aパートは「いけるかいが」というあまり馴染みのないモンスターが登場し、今ライオスたちが潜っている階層がざっくり「王城っぽいエリア」であることがなんとなく伝わってくる。
「いけるかいが」って、あんまりいろんなRPGとかで出てくるイメージがないので「イメージと違う」とかじゃなくて「よく分かんない」生物(?)である。もし「絵の中に閉じ込める」というメトロポリタンな技を使うとしたら、普通に考えたら実際に空間を飛ばす能力というよりは「絵の中に入っちゃったような奇妙な幻術を見せる」という精神作用の方がありそうなデザインだろう。先週出てきたゴーストたちのように、なんらかの方法で相手のメンタルに干渉して衰弱させるパターンだ。実際、今回ライオスは「食べたはずの料理が全然腹に溜まっていない」という現象を体験しており、絵の中の世界での出来事は物質的な結果を伴っていない。ただ、奇妙なことに周りの3人から見ると間違いなくライオスは絵の中に「飛び込んで」おり、物理的にロープで繋がった状態だったからこそ救出もされている。単なる催眠術とかのチャチなもんじゃない、もっと恐ろしい転移能力の片鱗のはずなのだ。だとすると相当高度なことやってるはずなのに……あのエリアにいっぱいいるんだよな。そもそも生物じゃなくて単なる魔法トラップの可能性の方が高いのかな。だとしても「元々王宮だった場所」にそうしたトラップが仕込まれている意味もよく分からんし、実在するどこぞの王国の歴史を追体験できているっぽいのも謎なのだが……。この辺の設定は物語後半で回収されそうだな(まぁ、アニメはそこまでやらんだろうが)。
Bパート、打って変わって現実的な(?)モンスターであるミミックのお話。奇しくも私、前回のコイン虫の時に「強いて例えるならミミックみたいなものか」と評してしまったわけだが、この世界にはちゃんと別の形でミミックもいた。こちらはヤドカリ状の甲殻類(?)という扱いで、まぁ、モンスター単体としてはそこまで不思議なではない。宝箱に見えるのはそのように擬態した外殻を持って生まれているのか、それとも本物の宝箱を見つけてヤドカリのように寄生しているのか、その辺もよく分からない。後者の方が生態としては自然なのだが、残念ながら前回のコイン虫で「なんの脈絡もなく人間の文化であるコインに似た形に進化するのはおかしいので、多分近くに本物のコインがあって、それに擬態する能力があるのだろう」と推察したのだが、残念ながら今回そのコイン虫の方が「間違いなくこの姿で生まれて、育ってる」というウラが取れてしまったため、もうこの世界における進化という概念はあまり考えてもしょうがないのかもしれない。コイン型の虫が生まれる空間なら、そりゃ宝箱ヤドカリが生まれたっておかしくはないだろ。
というわけでこの世界の謎は深まるばかりだが……ライオスは全然気にしてないからな……負担がチルチャックの肩にばかりのしかからないように祈るばかりである。
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