最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
いきなり大量のレア情報がリークした。しかし、これが日本語版であることも加えて、めちゃめちゃ胡散臭いから困ったものだ。あまりに斬新過ぎるコンセプトが嘘くさいし、これまでウィザーズ社は締め付けの度合いを次第に強め、リークの時期を完全にコントロールしていたことも疑念を膨らませている。
が、あまりに胡散臭いために、逆に本当にも見えるというのがラストエキスパンションの悩みどころ。嘘情報なら、逆にもう少し真実味があってもいい気がするのだ。このやきもき感は、この時期特有の「釣られるか、無視するか」ジレンマである。 でもまぁ、最近は本当に情報管制が厳しかったからね。ちょいと懐かしいこの空気で、とにかく本物だと思ってチェックしていきましょう。 先に断っておくけど、「デマでも僕のせいじゃないからね!」 開放された者、カーン (7) M プレインズウォーカー・カーン 【6】 <+4>:対象のプレイヤー1人は、手札を1枚追放する。 <-3>:対象のパーマネント1つを追放する。 <+4>:〜により追放された全てのオーラでないパーマネント・カードを別にして、ゲームを再び開始する。その後、それらの別にしたカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。 今回のリークの嘘くささを決定的にしているのがこのカード。すっかりファイレクシアに取り込まれ、悪の親玉面をしていたカーンが、あっさりと解放されてしまっているのだ。捕らわれの玉座から元気に立ち上がったカーンの姿は、その清々しさに突っ込む気力も起きないものだ。で、その効果であるが、やっぱりおかしい……初期値が6、1回の起動で10の忠誠値。確かにカーンのウルザに対する忠誠心を考えればこのくらいはやってのけそうな気もするけど、「ソリン・マルコフ」よりも1マナ重いだけの無色プレインズウォーカーがここまで死ににくいというのはどうだろうか。しかもプラス能力が充分強い。リリアナさんが泣き出しちゃう。そして小マイナスが「名誉回復」で、大マイナスがハンデ戦の「Shahrazad(ARN)」だ。確かウィザーズ社って「Shahrazad」効果は封印したんじゃなかったっけ……とにかくひどいカードだな。ある程度マナが出るデッキならば、とにかく何も考えずに放り込んでおくと、出せれば勝てるという。これ、印刷していいの? やっぱデマだろ。 ファイレクシアの非生 (2)(W) R エンチャント あなたはライフが0点以下であることによりゲームに敗北しない。 あなたのライフが0点以下である限り、あなたに与えられる全てのダメージは、その発生源が感染を持つかのように与えられる。 白と黒にたまに登場する、死を回避する疑似死エンチャントの一種。単純にダメージでは死ななくなり、そこから感染ダメージでさらに10点までなら耐えられるようになる。いわば、強制的「ライフ30点製造装置」である。エンチャントが割られない前提で、相手が普通のダメージで勝負を挑んでくるならば、3マナで10点のライフが得られるのはそれなりに強い。これを張ってから「アジャニのマントラ」のようなカードでちまちま1点ずつ回復すれば、次のアタックは感染ダメージではなくなるために更に耐える期間が長くなったりして面白いかもしれない。ただし、やっぱり「エンチャントが割られない」「相手が普通のダメージで来る」という2つの条件をどの程度満たせるのかは微妙なライン。感染デッキ相手では何の役にも立たないカードなので、メタ次第で日の目を見るかどうかが決まりそうだ。赤単相手のサイドボードくらいならばそこそこ使えそうだけど。 Puresteel Paradin 純鋼の聖騎士 (W)(W) R クリーチャー・騎士 2/2 装備品があなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはカードを1枚引いても良い。 金属術 – あなたがコントロールする装備品は、装備・(0)を持つ。 現在メタ環境を席巻している「石鍛冶の神秘家」同様、装備品を力強くプッシュする新たな白の刺客。「女魔術師」シリーズのように装備品に喜び勇んでドローを付けてくれるし、その装備品の運用を「神秘家」以上にお手軽にしてくれるために、普通のクリーチャーとしてもかなり強力。今後の環境で夢の装備品フェチタッグが見られる日は遠くないかもしれない。一応、2人とも2マナとマナ域が被っているのはちょいと悩みどころだが、「神秘家」は純粋にアドバンテージが得られるカードなので何枚でも放り込めるわけだし、「神秘家」のおかげでこいつがもたらすアドバンテージ構造も比較的安定して維持できる。今後の装備品次第だとは思うが、「神秘家」環境がこのまま続くのだとしたら、検討に値するカードなのは間違い無かろう。「粗石の魔道士」「皮剥ぎの鞘」セットからの装備品ビートとかも面白そうだ。 異種移植 (4)(U) R エンチャント 〜が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。 あなたがコントロールするクリーチャーは、本来のタイプに加えて、そのタイプでもある。 「奸謀(MMQ)」のようにクリーチャータイプを追加する曲者エンチャント。過去にもタイプ書き換えは、墓地のみをいじる「堕ちたる者の灰(SOK)」、単体だけをいじる「不自然な淘汰(APC)」などがあるが、全体を単純に変化させるカードというのは一応初めてのものだろうか。現在、このカードの恩恵を受けられるクリーチャータイプというと、スタンダードならば吸血鬼とエルフが筆頭で、次点がゴブリンだろうか。続いてマイア・マーフォークなどがくるわけだが、残念なことに青に触って使いたいようなカードはなかなか無いのである。さて、なんでこのタイミングでこんなカードが出てきたんだろう。ひょっとして、次のブロックのテーマが部族だったりする? もう飽きたけど。 心理的手術 (1)(U) R エンチャント いずれかの対戦相手がライブラリを切り直すたび、あなたはそのライブラリの上から2枚のカードを見ても良い。あなたは、それらのカードのうち1枚を追放しても良い。その後、残りのカードをそのライブラリの一番上に望む順番に置く。 ライブラリをシャッフルした相手に、ささやかな嫌がらせを行う小姑みたいなカード。過去にはシャッフルをダメージに置換する「心因検査器(MRD)」なんて愉快なカードもあったが、当然のことながらクズレアボックスから飛び出してくることはなかった。今回のこのカードは、更に迂遠な「トップをいじる」という行為しかできないのでデッキコンセプトを固める上では更に使い道が無いカードになっているのだ。ひゃっほう! ただ、それでも世界にはひたすらライブラリをきりまくるデッキ、ヴァラクートが存在している。フェッチでシャッフル、「カルニの心臓の探検」でシャッフル、「原始のタイタン」でシャッフル。その間に1枚でも2枚でも決め手のカードが抜けるなら、ひょっとしたら意味はあるかもしれない。重ね張りすれば、その分だけいじれる枚数も増えるしね。……うーん、どうだろうか。 ドロスの大長 (4)(B)(B)(B) R クリーチャー・吸血鬼 6/6 飛行 絆魂 あなたはゲーム開始時に手札からこのカードを公開しても良い。そうした場合、最初のアップキープの開始時に、各対戦相手は3点のライフを失い、その後、あなたはこの方法で失われたライフの総数に等しいライフを得る。 ゲーム開始時に手札からチラ見せするだけでちょっとだけ有利にゲームがスタートする奇妙なギミックを内包したサイクル、それが「大長」シリーズ。序盤では全く役に立たない無駄なサイズと、それを埋め合わせるチラ見せギミックがセット販売されているのが共通仕様だ。で、そんな黒は、ゲームスタート時に23対17からスタートできるという、結構ひどいギミック。まぁ、初手にコレがある時点で6枚スタートみたいなもんなので大して得した気もしないんだけど、リミテッドの場合は、「あんなデカブツがおるんかい……」と相手のテンションを下げつつ、今回のブロック特有ギミックであるライフの支払いに対してちょっとした抵抗感を与えることが出来るのである。うむ、まぁ、悪くないよね。7マナ6/6飛行絆魂ってのもシンプル過ぎるけど割とひどいしな。見たら引いていくといいんじゃないかな。 ファイレクシアの抹消者 (B)(B)(B)(B) M クリーチャー・ホラー 5/5 トランプル いずれかの発生源が〜にダメージを与えるたび、その発生源のコントローラーは、その点数に等しい数のパーマネントを生け贄に捧げる。 パッと見ると、ダメージ分のパーマネントをサクる5/5トランプラーということで、同じ冠を持つ伝説のクリーチャー、「ファイレクシアの抹殺者(UDS)」に見える。「あれ? なんでネゲターのくせにこんなに重たくなってんの? 昨今のクリーチャー事情を考えたら、リチュアルもないのにここでパワーダウンとかおかしくね?」とか思ってしまった。……が、よく見ると全然違った。サクることにはサクる。ただ、相手が。なんだそりゃ。チャンプブロックすらさせてくれない人か。ダメージで殺そうとしたら最低5つはパーマネントが吹き飛ぶ感じか。超無理ゲー。何コレ。こんなんが4マナとか……まぁ、世の中にはダメージ以外の処理手段もあるので、そこまで恐ろしい状態にならない可能性もあるわけだが、リミテッドなら当然無理ゲー。構築でもデッキ次第では割と無理ゲー。さぁ、レッツ黒単。 法務官の掌握 (1)(B)(B) R ソーサリー 対象の対戦相手1人のライブラリから、カードを1枚探して、それを裏向きで追放する。その後、そのプレイヤーはライブラリを切り直す。そのカードが追放されている限り、あなたはそのカードを見てもよいし、プレイしても良い。 相手のライブラリからカードを抜き取るのは黒の専売特許。「ロボトミー(INV)」が有名な先人だが、最近は「記憶殺し」の活躍もめざましいし、どこかで見たデッキには「サディストの聖餐」でヴァラクートを根こそぎする光景とかも見たことがある。そして、このカードはそんな黒お得意のギミックに、ちょっとばかり自分もお得になるプランを付けてみよう、というアイディアだ。同型デッキの対決ならば、相手のデッキから有効カードを1枚潰し、「魔性の教示者」と同じ働きをすることになるわけだ。青黒コン対決のサイドボードとかで、案外面白い働きを見せてくれるような、とてもそんなことは無いような。そして、リミテッドにおいても、幸か不幸か現在世の中はアーティファクト環境。3ターン目にこれをプレイすることで、相手のデッキからうっかり「ワームとぐろエンジン」や「飛行機械の組立工」が引っこ抜けちゃう可能性もあるわけだ。なるほど、こいつぁ強いや。一応、盤面には全く影響を与えないカードなので扱いには注意が必要だが、遅めのデッキならばちょっとしたアクセントとして可能性の残る一品だ。 ぎらつく油 (B)(B) R エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは感染を持つ。 あなたのアップキープの開始時に、エンチャントされたクリーチャーの上に−1/−1カウンターを1つ置く。 〜が戦場から墓地に置かれたとき、それをオーナーの手札に戻す。 「油」というのは、ファイレクシア勢力の進行の象徴。これによって毒された人々は、少しずつファイレクシアにのっとられ、いつしか闇の人間に堕ちてしまう。そして、このカードは「ファイレクシア化」で描かれていた油の侵攻をより端的に表したもので、とにかく感染を与えつつも、少しずつ身体が弱っていき、しまいには死んでしまうところまでを描いている。もちろん、死んだ後にも油は止まらず、次の犠牲者を求めて彷徨い続けるのだ。レアとしては些か地味なカードであるが、リミテッドならばアドバンテージが取れる構造自体は強力。普通のビート相手ならば感染をつけてダメージを阻害するだけでも一応は意味があるし、タフネス1のクリーチャーならあっという間になぎ倒すことも可能。そこまで爆発的な恐怖もないが、サポート除去として1枚あればそれなりに捗るんじゃなかろうか。まぁ、コレのせいで白単飛行ビートに毒殺されたりしたら洒落にならないけどな…… 隠れしウラブラスク (3)(R)(R) M 伝説のクリーチャー・法務官 4/4 あなたのコントロールするクリーチャーは速攻を持つ。 あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは、タップ状態で戦場に出る。 ついに赤にまで進出してしまった、ファイレクシア軍勢の重鎮、「法務官」ども。このクリーチャーは赤に与えられたレジェンド法務官であり、その性格は凶暴そのもの。全てのクリーチャーが速攻を持つ「熱情(7ED)」効果は大体3マナ程度の能力で、そこに4/4がついて5マナぽっきりは勿論お得。そして、相手のクリーチャーにはタップインのおまけ付きだ。こちらはアタッカーとしての任を1ターン早めているのに、相手はブロッカーとしての任が1ターン遅れる。この2ターンはかなりでかい。流石の神話様だ。でもま、神話にしては地味キャラですけどね。意外と死にやすいサイズだったりするし。 溶鉱炉の大長 (4)(R)(R)(R) R クリーチャー・巨人 5/5 あなたはゲーム開始時に手札からこのカードを公開しても良い。そうした場合、最初のアップキープの開始時に、1/1で速攻を持つ、赤のゴブリン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 〜が戦場に出たとき、1/1で速攻を持つ、赤のゴブリン・クリーチャー・トークンをX体戦場に出す。Xはあなたがコントロールするクリーチャーの総数である。 「大長」シリーズの赤は、登場ターンにゴブリンをプレゼント。ご丁寧に速攻までついている「怒り狂うゴブリン」なので、かなりの確率で1点を削ることができる。これに合わせて「ゴブリンの先達」も合わせて出撃させれば完璧だ。そして、実際に場に出たときの性能として、さらにゴブリン軍団を追加で送り込める。自分自身が出ているので最低1体、コストを考えれば2〜3体は期待出来るだろうか。「包囲攻撃の司令官」レベルを越えることが出来れば、そこそこの性能といえるだろう。ただ、ゴブリンというスピード重視のギミックに、この巨体は流石にそぐわない。構築ではあんまり目立たないキャラだな。 侵略の寄生虫 (3)(R)(R) R クリーチャー・昆虫 3/2 刻印 - 〜が戦場に出たとき、対象の土地1つを追放する。 追放されたカードと同じ名前の土地がいずれかの対戦相手のコントロール下で戦場に出るたび、〜はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。 個人的にはかなり好きです。赤スキーの密かな誇り、「なだれ乗り(TSB)」と「罰する者、ゾーズー(CHK)」が奇妙な形のセット販売だ。5マナ3/2は大したことのないステータスだが、戦場に出た時点で相手の土地をぶち壊しているので、最低限の仕事はできている。そして、こいつが生き続ける限りは、その土地を相手がプレイするたびにダメージソースとしても機能するのだ。なかなか素敵な自己完結ではないか。リミテッドでは地味ながらも堅実なダメージソースとして重宝しそう。構築の場合も、土地を攻められる部分は強いのだが、土地破壊ってのは「一番大事そうな土地」を狙って割るもの。その際、「現在山は1つしか見えてないので割っておこう」など、相手の急所となる土地を狙い撃つのが常道だ。ただ、このカードの場合、ある程度「枚数が入っている」カードを狙った方がダメージ効率は良くなる。たとえ複数種類の色マナが出る土地があったとしても、「陽花弁の木立」を狙うよりも平地を攻めた方がフェッチも含めてダメージを与えられる可能性は高まる。そして、その場合は土地破壊としての効率はやや低下するのである。なかなか難しい。まぁ、そこまで気にして大切に使うような性格のカードではないけどね。ボチボチ現実レベルの土地破壊が復権できる頃合いになった……らいいな。 金屑の悪鬼 (R) R クリーチャー・構築物 */* 〜のパワーとタフネスは、それぞれ全ての墓地にあるアーティファクト・カードの枚数に等しい。 アーティファクト参照版の「ルアゴイフ(8ED)」だが、コストがべらぼうに軽い。クリーチャーを参照するゴイフさんは、デッキ構築の幅が広がる上に、相手の墓地もそれなりに期待出来るために4マナかかるが、コイツの場合、アーティファクトはなかなか墓地にはたまらないだろう、ってことでこの設定になっているわけだ。なるほど、確かにこれを有効利用出来そうなデッキというのは、現在の環境には特にない。1ターン目から墓地にアーティファクトが落ちるデッキといえば「ゴブナイト」だが、流石に3枚も4枚もたたき落としてこいつを一線級クリーチャーに仕立て上げるような動きはしないだろう。そもそも、仮に4/4や5/5になったとて、しょせんは他に能力も無いバニラである。そこまで頑張って育てようと思えるカードでもないのである。唯一の長所は1マナというコストだが、それを活かすには準備が大仰すぎるという。残念。リミテッドなら、出すタイミングさえ間違えなければなかなかのコストパフォーマンス。割って割って、大きくなろう。 新鮮な肉 (3)(G) R インスタント このターン、戦場からあなたの墓地に置かれたクリーチャー1体につき、3/3で緑の、ビースト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 なんかヤな名前でビーストを呼び出す、緑の肉体再利用術。この手の「このターンに死んだクリーチャーを新たな命に」というのは緑の専売特許で、最も似た効果を持つカードには「鉤爪の統率者(ONS)」がいるし、回収役には「這い集め虫(RAV)」なんてカードも。そして、このカードはクリーチャーではないが、より直接的な方法でクリーチャー数をそのままに維持してくれる。単純に1体の保証をするだけでも3/3瞬速クリーチャーが4マナなら高い買い物ではなかろうし、2体以上ならごちそうさま。レアにしては地味に見えるカードだが、4マナインスタントが1枚で勝負を決められる可能性は大きい。最も相性が良いのは、エルドラージ原産の各種落とし子トークンだ。大量の落とし子を一気に墓地送りにし、その全てをビーストにしてやれば一気にとどめの一撃を見舞うことができる。落とし子からマナが出まくるので「マナ漏出」されにくいのも地味にセールスポイントだ。他にも単純に「審判の日」対策に採用出来るし、「エルフ」のようにマナが出やすいビートデッキならば、相手の「紅蓮地獄」対策としても充分。色々と可能性を感じさせる、楽しいカードである。でも、なんか名前がヤ。 Caged Sun かごの中の太陽 (6) R アーティファクト 〜が戦場に出るに際し、色を1色選ぶ。 あなたがコントロールするその色のクリーチャーは、+1/+1の修正を受ける。 いずれかの土地があなたのマナ・プールにその色のマナを1点以上加えるたび、あなたのマナ・プールにその色のマナを追加で1点加える。 色を1色に絞り込んだ「ミラーリの目覚め(JDG)」。「ミラーリの目覚め」は当時「ウェイク」と呼ばれるデッキでそれなりの活躍を見せたカードなので、このカードも骨格はなかなか強い。ただ、無色になったことでコストが重くなり、どうしても単色デッキでの使用を義務づけられるため、デッキを作る難度は更にあがってしまった。狙い目としては、とにかくマナが倍加することだけを考えた単色デッキを組み、エルドラージランプのような怪物ガオーなデッキを組むこと。もう1つは、いっそのこと「清浄の名誉」や「蠱惑的な吸血鬼」まで詰め込んだひたすら単色ビートを目指すこと。6マナ払って効果が+1では援軍としてはそこまで期待出来ないので、デッキの可能性があるのは前者だろう。緑ならば「原始のタイタン」などを使うようなデッキ構築にして単純な「ランプ」に追加要素として見込めるし、黒単ならいっそ「ニルカーナの亡霊」まで詰め込めばかなりの悪さが期待出来る(「魂の消耗(M10)」がいないのが悔やまれるが)。まぁ、リミテッドで登場した時に引くかどうかをちょいと悩むくらいが丁度良い扱いなのではなかろうか。 ノーンの別館 (3)(Φ)(Φ) R アーティファクト ((Φ)は(W)でも2点のライフでも支払うことができる) クリーチャーは、そのコントローラーがクリーチャー1体につき(Φ)を支払わない限り、あなたやあなたがコントロールするプレインズウォーカーを攻撃出来ない。 というわけで、このブロックの胆となるのがこのギミック。その名も「ファイレクシアマナ」である。これまで混成シンボルなどの色マナをアレンジしたマナ以外に新たなマナシンボルが作られたのは、氷雪マナシンボル以来の大事件である。ただ、パッと見分からない部分もまだ多くて、このカードは本文テキスト中に「白マナでも支払えるよ!」と書いてあるからその中身が分かるのであり、ファイレクシアマナ自体には一切色を定義する力はない。つまり、このカードは白のカードではなく、あくまで無色のアーティファクトということになるのか。また、ライフの支払いがマナコストの中に含まれているが、これの点数で見たマナコストは5なのか、それとも3なのか。本当に謎だ。でも、使ってみると意外と単純かも。このΦマナギミックには世界観を体現した2つの意味がある。1つは、「ファイレクシアの象徴たるアーティファクト文明に自然に色を付ける」という働き。上記のように、ルールテキストに記載されているので色つきパーマネントのように扱えるが、あくまで無色のアーティファクトである、という体面がこのマナシンボルによって維持される。また、ライフの支払いを様々なカードのコストにあてることによって、上手い具合に毒殺とダメージ殺の難度調整が行われることも注目に値する。Φマナカードが流行れば、その分対戦相手のライフは早く減る。となれば通常ダメージデッキが有利。感染デッキが相手ならば、この手のカードを使うためにライフを19点までなら平気で支払うことができるのだ。つまり、これ自体が「感染が強くなりすぎないように抑止する」効果を持っているのである。なるほど、色々と考えるものだ。 で、前置きが長くなったがこのカード。見ての通りに「亡霊の牢獄(CHK)」の亜流。コストは重たくなったが、4点のライフを払えばどんなデッキでも手軽に3マナでキャストできるので速さは一緒。そしてプレインズウォーカーも合わせて守ってくれるし、相手に要求するコストも白マナ限定とかなり無体な要求をするようになってしまった。一応ライフを支払うことで回避出来るわけだが、その方法で殴れるクリーチャーは最大でも9体。防衛ラインとしては完璧な仕事ぶりである。今後、白マナを含まないデッキではアーティファクト破壊が標準装備になるだろうか。ノーンさんえげつなさ過ぎる。 呪詛の寄生虫 (1) R アーティファクトクリーチャー・昆虫 1/1 (X)(Φ):対象のパーマネントから、最大X個までのカウンターを取り除く。これにより取り除いたカウンター1つにつき、〜はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。((Φ)は(B)でも2点のライフでも支払うことができる) ようやく「吸血鬼の呪詛術士」の後釜が現れた。わずか1マナで登場して数多のプレインズウォーカーを薙ぎ払う(予定)、最強の1マナ昆虫。恒常的に起動するためには黒デッキであることが望ましいが、そうでなくとも多少のライフを払ってやれば、一気にプレインズウォーカーを撲滅することが可能だ。また、一応自軍クリーチャーから感染ダメージを取り除いたり、最近またちょっと流行っているらしい「紅蓮術士の昇天」や「光輝王の昇天」などのカードも軒並みシャットアウト。大した戦力にはならないのでメインからは入れにくいが、「真髄の針」が無い今なら、サイドくらいには仕込んでもいいかも、と思えるカードである。「ファイレクシアの破棄者」と違って「粗石の魔道士」でサーチ出来るのもおしゃれ。 出産の殻 (3)(Φ) R アーティファクト (φは(G)でも2点のライフでも支払うことができる) (1)(φ)(T)、クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたのライブラリから、生け贄に捧げたクリーチャーの点数で見たマナ・コストに1を足した値に等しい点数で見たマナ・コストを持つクリーチャー・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。 「食物連鎖(MMQ)」と似たようなギミックを持つが、その素体は「適者生存(STH)」に近く、実質的なアドバンテージ爆発マシンとなりうる世にも恐ろしいカード。3ターン目にプレイすれば、あとは好きなクリーチャーをガンガン出世させてとんでもない化け物にまで生まれ変わらせることが可能だ。美味しく頂くコツは、187で能力を持ったクリーチャーで使い回すこと。例えば「戦隊の鷹」から「粗石の魔道士」、「オンドゥの巨人」とかいう繋ぎ方をすれば、起動するたびにアドバンテージが広がっていく。これが緑デッキならば2マナで起動できるってんだから大したものだ。現在は「獣相のシャーマン」という似たような仕事をするエースがいるが、こちらのカードはキャスティングコストを踏み倒せるのが最大の売り。過去に栄光を掴んだ「レベルチェイン」のごとく、何か幾何学的な美しさを見せるクリーチャーの5段活用とかが見られるようになるのだろうか。何はともあれ、いじってみたいカードではある。リミテッドだと……次のパックで「ヴィリジアンの密使」が取れると信じて。 呪文滑り (2) R アーティファクトクリーチャー・ホラー 0/4 (Φ):対象の呪文1つか能力1つは、その対象の1つを〜に変更する。((Φ)は(U)でも2点のライフでも支払うことができる) 過去のカードでいうと「軍旗の旗手(APC)」のように避雷針の役割を務める「ここは俺に任せて先に行け!」クリーチャー。0/4と絶妙にウザイステータスを持っているため、こいつがいるだけで「不純の焼き払い」などの除去呪文が使えなくなってしまうし、「荒々しき力」などの増強呪文などもってのほか。立っているだけで相手の動きをかなり制限できる嫌らしいクリーチャーである。コストの支払いはΦマナなので青デッキならば恒常的な運用が見込めるが、そうでなくとも2ライフで保険が得られるのなら安いもの。火力デッキにはナチュラルに壁にもなるのがありがたい。律儀にスペルだけでなく能力の対象まで肩代わりできるので、この手のカードが苦手にしていた「未達への旅」などのエンチャントなどにも強いのは面白い部分であろう。今後コントロール対策としてはなかなか面白い存在である。もちろん、自身が対象として適切でなければいけないので「喉首狙い」なんかには効果がないので、あとはバランスとメタの勝負。 鞭打ち悶え (4) R アーティファクト・装備品 生体武器 装備しているクリーチャーは、あなたがコントロールする沼1つにつき+1/+1の修正を受ける。 装備・(Φ)(Φ)((Φ)は(B)でも2点のライフでも支払うことが出来る) 「悪夢の鞭(MRD)」の焼き直しカード。生体武器になったので純粋にパワーアップしているし、どうせこのカードを使うようなデッキならば黒マナは平気で出せる。2マナで装備出来るようになったのだから、運用面を考えても「悪夢の鞭」の上位互換だ。唯一、ライフの支払いのみで装備を張り替える時だけはちょっとだけダメージがでかいが、多分そこまでマナ勘定に切迫するようなキツいデッキで使われることはまず無いだろう。黒単ならばとにかく一撃必殺を狙える強力な装備品であるのに加え、いざというときにはマナを消費せずに張り替えられるオプションもある。現時点でどんなデッキに入るかは定かでないが、期待値の高い装備品といえそうだ。リミテッドの黒単でこれを握った「疫病のとげ刺し」とかに殴られたらマジで泣く。 PR
無題
微妙にファイレクシアマナにもベースの色がついてる。かなり見分けにくいのだが。
Re:無題
本当だ。白や黒だとあんま分からんけど、緑や青だとうっすら見えるな。
でも、誰得だよ。アーティファクトの色とか、シンボルの色とか、いじると面倒になるだけっていうのは前のミラディン環境で反省したんじゃなかったのかねぇ。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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