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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「喧嘩独学」 5→5

 なんか、思ったよりもセオリー通りの作品だったので意外性はなかったんだけど、土台部分の王道設定に文句をつける筋合いもないので、これはこれでいいのかしらね。

 視聴開始時に期待したのは、原作が韓国の漫画ってことで「日本の漫画にない予想もつかないもの」が出てくること。残念ながらその部分にとびきりの驚きなんてものを求めるのは高望みが過ぎる話で、およそのデザインはマガジンなんかで育まれてきた「へなちょこ喧嘩漫画」であり、私はこれを個人的に「刃森尊フォーマット」と呼んでいる(それより前にもあるかもしれないけど、まぁ気にすんな)。本作はなんか久しぶりに純正の刃森尊フォーマットを堪能した気がして、主人公のキャラ設定なんかは本当にお手本通りだし、最初にちょっと期待した「動画配信者」という設定も、主人公の自己顕示の表れの1つとして使われ、「怪しげな師匠」枠として使われたことで類型の上に乗った。そう考えると、残念ながら斬新さという面では今作は期待に応えてはくれなかった。

 ただ、それはこっちが勝手に期待したことであって作品に責任は無い。そうして設定された舞台の上でやれそうなことは至極真っ当に表現してくれていたし、類型とはいうものの、やはりネットでの動画配信を絡めた諸々はいかにもな現代劇に仕上がっており、要所で皮肉も効いている。私が中学生でこれがマガジンで連載してたなら、そこそこ楽しんで読めたんじゃなかろうか。また、配信者という側面に絡んで本作最大の売りは多分カネゴンの存在。いわゆる「いい具合にサポートしてくれる悪友」ポジションなんだけど、打算と狡猾さがいい具合に混ざっていて刺激を絶やさない良い狂言回しになってくれていた。マスコットがわりのアキの存在もよいアクセントになっており、個人的にはあの口調で話すファイルーズキャラはなんか妙な納得感があった。

 しいて要望をあげるとするなら、新番チェックの時から書いてるのでしつこいと思われそうだが、せっかくの韓国作品なんだからもっと韓国らしさを出してくれてもよかったのに、という部分。対戦相手にテコンドー選手・韓国相撲選手なんて出てくる時点でもはやローカライズの意味は無いんだし、いっそ全力で韓国文化にコミットしてくれた方が新しい刺激も多くなったと思うんだけど。その辺の出版業界の流れがいまいち分からんのよな。

 
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