最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「恋は双子で割り切れない」 6 双子ものとかだと「どっちの子が好きなんだよ〜」みたいな話題になるじゃないですか。先に言っておくと、僕は番組開始3秒で真っ先に声を出した子が好きです(安心のオチ)。 フタコイである。双子をテーマにした恋愛ものといえばそりゃもう双恋が、フタコイが思い浮かんでしまうのが人間の業というものだが、タイトルだけ確認して「よくもまぁこんな手垢のついたテーマを」と思いながら観始めたら、なんか思ったよりも作り込んだ話が出てきて意表をつかれた。原作はラノベなのか。こりゃまたクセの強い作風が出てきたもんだ。 まずもって新鮮なのは、双子というテーマを扱うに際し、普通だったら当然「似てること」に焦点を当ててそこから描いていくのがお約束だと思うのだが、本作はもう、最初から「似てない」ことで物語を進めている。二卵性ということもあってか、見た目は親でさえ区別がつかないくらいそっくりなのに性格が全然違う姉妹。因果なことに同じ男に惚れる部分だけは似てしまうわけだが、それでも2人の世渡りは全く別物。互いに通じ合い、譲り合う心がありながらもそれが時に力となり、枷となって絡み合っていく三角関係。このデザインはちょっと特別感があるな。「いや、ほんなら最初から双子設定じゃなくてよくね?」という話もあるわけだが、そこは今後の展開での腕の見せ所だろう。第一印象では「同じだと思わせておいて違う」を切り出したのだから、ここから先では嫌でも「違うはずなのに同じ」が出てくるはず。そうなった時に双子特有の苦悩とか、ならではのドラマ展開も出てくるんじゃなかろうか。 描写のクドさもなかなかに目を引くもので、特に妹の方の「読書家キャラ」は具体的な作品名や引用を羅列するスタイルなのでなんとも押し付けがましく、ぶっちゃけアニメという音声媒体だと印象に残りにくいものになってしまっているのだが、それでもなおインパクトはあり、どこか「ラノベ用に作ったキャラ」という阿漕さを上回るヤな実存感もある。多分作者の読書傾向をそのまま垂れ流した結果なのだろうが、小学生で村上春樹から、なぜかそのままエルロイとかに傾く遍歴は「なんかありそうな傾向」で変な声が出る。ここまでキャラが固まったら、そりゃおねーさんもパーソナルな部分に立ち入りにくくなるだろうし、双子といえども別な世界に向かって進むことになるだろうよ。単に「スポーツ少女とインドア秀才」というキャラを置くだけじゃなくて、その実態を書こうとしてる感覚がある。 また、それをあけすけな2部構成ではっきり対比させた1話の構造も、シンプルながら効果絶大。この導入はいかにも私好みですわね。個人的にグッと唸ったのは妹ちゃんが風呂の戸を開けて姉の様子を訝しむカット。これ、姉編の時は「主人公に告白しにいく日」に戸を開ける描写が入るんだけど、妹編では「主人公に別れを切り出す日」に戸を開けてるのよ。同じシーンを重ね合わせたような構造になっているのにしっかりと2人の視点を合わせないと完全な図が現れないようになっており、さらに個別の描写から2人が何を思っていたかまで想像させている。姉の場合は抜け駆けする罪悪感と緊張感、妹は姉の異状を察する共感と2人の交際が終わるという新たな時代の幕開けをかぎ取る嗅覚。そんなものをほぼ同じ映像でかき分けているデザインが面白い。 惜しむらくは、制作スタジオがどうにも新興の小さいところのようで、正直いうと映像自体はそこまで好みではない。合間に挟まるラノベCMのキャラデザはだいぶ手がこんでいるようだし、可能であればそっちのデザインでアニメ化までこぎつけられればもっと良かったのだが……まぁ、そこはないものねだりか。この映像、このカロリーでできる最大限の絵をつけつつ、単なる画面コストではまかなえないような工夫でもってドラマを印象的なものにしてほしいものである。 当然のような余談。キャストロールにガチ双子の某声優の名前があってちょっと笑ってしまった。「お前らがやるんと違うんかい」と思ったが、もしかして本人が一卵性だとダメだったとか?(そんなオーディション基準はない) PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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