小学校の社会科の教科書か、第3話。すげぇな、ほんとに下馬評通り、がっつり稲作が始まった。「しろかき」とかいう単語、マジで聞いたの小学校以来かもしれん。
当方、出身は米どころだったこともあり、割と小学校時代は稲作と接する機会もあったんですよ。いや、米農家出身とかじゃないので単に授業でお勉強しただけだけど、確か体験学習で田植もやったことがあるし、小さなキット(確かポリバケツ)で実際の稲作をやったこともある。とはいえ、それで農家の苦労がわかるなんてさっぱり思っちゃいないが……大変そうですね……。しかもこちらの作品における「稲作の苦労」は現代農家のそれとはまた次元が違っており、見た目の通り「古代の稲作から始まるエトセトラ」である。一応いくらかの種籾とハウツーの巻物がある分だけゼロからのスタートとまではいかないが、それでも「軌道に乗るまでは10年単位」とのことで、冷静に考えれば「ま、そりゃそうだろ」という遠い道のり。どっちかというと豊穣神であるはずのサクナがそのことをさっぱり知らなかったという方が問題ではあった。
いやでもさぁ、流石にサクナの負担デカすぎるよな。もちろん序盤はそういう描写が重なるように設定されてるんだろうけど……前半パートだけを見たら手伝いどころか足を引っ張ることしかしない周りの連中はリアルにイライラさせるだけの存在。何かしたらデバフがかかる男手、料理素材を託すとクラフトに失敗してロストしてしまう料理人、なんもやらねぇガキども。サクナがどんな聖人だったとしてもそりゃキレるわ。ちょっとやそっとのサポートでそのイライラが解消できるとも思えない。……けど、まぁそこで生きていくしかないとなれば、神様とて腹を括るしかないのでなぁ。早くレベルアップして少しでもサクナが「やった甲斐」を得られるようになってほしいものである。
もちろん、視聴者目線だと「これはゲームだったんだよな」ということが分かっているので、イライラは募るが一定の理解もできる。1ミリも役に立っていなかった子供連中はどうやら稲作用の人員ではなかったらしく、少し文明が進んだ後、他の工芸品のクラフトに使う別ジョブ扱いのようだ。男の方(きんた)は工房系で、素材が集まれば農具の開発などが行えるらしい。……ここでもまた素材集めか……木材はまだしも、現状金属を揃えるのめっちゃキツくない? そして女の子の方(ゆい)は「織り機があれば」と言っていたので服飾系のクラフト要員だろうか。農具と比べると稲作に与える影響は大きくなさそうだが、こちらの方がまだ素材集めはやりやすそう。全部が全部自給自足となれば、農作業で使い捨てられる履き物なども作る必要があるかもしれず、地味に生命線になりうるポジションである。
となると残りのシスター(ミルテ)は本来なら調理系のスキル持ちということになるはずなのだが、なんとまぁ、レベルが低い(素材が合わない)と生産どころか消耗しかしないという……ここのレベルアップが急務だと思うんですが、もしかして調理器具とかも開発する必要があるんでしょうかね? ビルド系ゲームのあるある、「最初にやることが多すぎて何から手をつけたらいいか分からない」である。
そんで一番の謎は赤子(かいまる)の存在。こいつだけは普通に考えたら何の役にも立たないんだよな……何でいるんだろう。将来生育からの覚醒イベントとかがあるんだろうか。それとも単なるマスコット扱いか。現状の栄養状態でよく生きながらえているものだ。
まぁ、形はどうあれ、サクナは一旦ネガティブのどん底を経験して上昇傾向。まだまだ先は長いだろうが、あとは一歩ずつ確実に登っていくしかないのだ。……それにしても、「島」だっつってたのに、ラストカットの背景、めちゃめちゃ遠くまで山があったな……探索エリアもめっちゃ広くね? オープンワールドだったらどうしよう。
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