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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  順調に進行してますね、第2話。いやぁ、1話目で期待はしてたけど、2話目も全く落とすことなく、面白いですね。オリジナルものでこの勢いはありがたい。

 シナリオラインは、分かりやすい「新しいコミュニティに馴染んでいく話」。ただ、今作主人公いろはの場合、主人公として分かりやすい克己心の表れが、だらしない母親の教えに従った結果、というのが面白い。いきなり生活環境が変わり、若い身空で慣れない仕事に放り込まれるという厳しい状況において、いかにも現代っ子らしいいろはが腐らずに前を見続けられるのは、それまでの人生をずっと情けない母親のフォローのために捧げてきたため。まかないを振る舞えるだけの料理の腕前もそうだし、どれだけ自分の期待が裏切られても、どれだけ他人とのコミュニケーションがうまくいかなくとも、「それが当たり前」という母親の身も蓋もない教えを胸に留めておけば耐えられるもの。これまでの人生の延長として、母親の影を引きずりながら、いろはは戦っていた。

 しかし、今回のエピソードでは、そんな母親の呪縛を1つ解き放つところから、彼女の物語が始まる。「他人を信じるな。だまされる前に刈り取れ」という母親の信条は、新しい環境で人間関係を作っていく上で、彼女のプラスにもなったが、大きな障壁にもなってしまった。いろはは、まずそこの調整を行うことで、新たな活路を見いだすことに成功したのだ。体当たりの姿勢はそのままで「人に頼る」というごく当たり前の決意をすることが、彼女にとっての成長物語。ちょっとズレたこの感じが、どこか新鮮に映る要因なのだろう。

 いろはのまっすぐなキャラクターも魅力だが、周りを囲む人々も、本当にブレないおかげで人間関係が非常に見やすい。「死ね」を連呼する民子は、他者を寄せ付けない老舗旅館の象徴のような造形になっているし、それを実際に体現したばあちゃんの圧倒的存在感もたまらない。他にも「ゴシップ屋」「度が過ぎた人見知り」「駄目さを絵に描いた様な客」など、「本当にいろはもとんでもないところに来てしまったなぁ」と思えるだけのコテコテの配置である。今回新たにキャラクターが出てきたのが、調理場担当のよく分からんあんちゃん、宮岸。1話では単なる苛つく奴だと思ったのだが、いろはに負けない「空気を読まない」スキルは、面倒なメンタリティの人間が多い喜翠荘の中では、分かりやすくて助かるくらいである。いろはからのイメージはあんまり良くないみたいだけど、割と付き合いやすい人間なんじゃないかしら。まぁ、今んとこ一番強烈なキャラクターはお母ちゃんだけどな……

 それにしても……普通の「お仕事アニメ」でまっとうな昼ドラ展開が売りの作品、っていう触れ込みなんだけど、端々にやたらマニアックなネタ回しがポロポロ出てくるのは、脚本の岡田麿里の悪戯なんだろうか。「女将を呼べ!」を「どこかで聞いたことがある台詞」だと感じたり、「容赦無く駄目な人、お母様の教えは」と追想するいろはちゃん。あんた、「おぼっちゃまくん」とか知ってる世代じゃなかろうに。あまりにも懐かしいフレーズだから、聞いた瞬間吹いたわ。伊藤かな恵ボイスでネタ回しさせたり、ポルノ小説読ませたり……いいぞ、もっとやれ。ちなみに、個人的なツボはいろは(かな恵ちゃん)が菜子(あいなま)に対して「背が高くて格好良い、スポーツとか出来そう」とうらやましがるシーン。身長差は相変わらずの20㎝オーバー! 

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