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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんかここ数ヶ月はかなり劇場頻度が高い期間になってますね。まぁ、いわゆる夏休みの間は封切り作品も増えるってことなんだろうけど。おかげでおんなじ劇場に何度も足を運んでて忍たまコラボの土井先生のワーニングを何度も観てるわ。

 今作について折り返し前に書いておくと「特に不満はないけど、例によって地上波で数話に分けて放送する形でもよかったのでは」くらいの印象です。まー、地上波用に分けると尺の調整が難しかったのかしらね。ちなみに「地上波でも良かったのでは」っていう感想はテレビシリーズ時点で最低限のクオリティが保証されてる作品に対して抱く感想なので、割と恵まれてる作品ってのは事実です。

 

<一応ネタバレ注意だけど、多分あんまり長い感想にはならないです>

 




 長い感想にならないのは、あんまり「劇場版だからどうこう」みたいな感想が無いからですね。わたしゃ原作を知らんのでもちろん今回のお話も中身は知らない状態で観に行ってるわけだが、135分のアニメを見ていて「うんうん、オバロってこういう話だったよね」と思ってたら終わってしまった。いつも通りの展開をちょっと舞台を変えてやってるだけなのであんま今回の作品独自の特徴ってのは見出せなかったのよね。いや、別につまらないってわけではないし、「オバロってこういう話だったよね、だから不満はないよ」っていう結論になるんだけど……。まぁ、これくらいのウェイトなら7〜8週かけて観るよりかは一気に2時間で摂取した方がいい……のか?

 ただ、視聴中に「あんまり劇場向きじゃないな」って思ったというのは正直な話で、それは映像クオリティがどうこうとかいう表層的な話ではなく、オバロという作品の根源的な構造にあんまり「長尺の起承転結」に向いてない部分がある。それは何かってぇと、「およそ全部が茶番だってことを視聴者目線でも知ってる」ってこと。まぁ、それ自体がオバロの大きな特色ではあるのだけど、劇場作品での120分の起承転結にはあんまり向かないんだよね。クライマックスがどこにもないから。たとえば今回のお話のタイムスケジュールをざっくり確認すると、確かモモンガ様とヤルダバオトの初戦が終わった時点でだいたい1時間ちょい(これは時計で確認した)。半分が終わった時点で「魔物同士の激戦と魔導王の敗北」が繰り広げられる。普通の作品だったらこれって多分起承転結の「転」になるはずの部分で、なんとなく雰囲気が切り替わって「さぁここから後半だ」みたいな感じになるじゃないですか。でも今作の場合は誰もが皆心の底から「いや、茶番だから一旦退場しただけなの知ってるじゃんね」と思ってるわけですよ。そりゃ戦隊だろうがプリキュアだろうが、途中の敗北展開が茶番だってことは分かってるよ? でも、少なくとも作中人物は本気で敗北してるからそこにカタルシスはあるんですよ。でも、モモンガ様は負けようとして負けたし、相手モンスターだって「あとは流れでお願いします」が分かった上で戦ってる。茶番を茶番として受け入れなきゃいけないので、どうしたって熱量は上がらない。作り手側も超絶クオリティのど迫力バトルシーンにしようなんて思ってないし。

 さらにここからのスケジュールは、残り時間でネイアがシズと一緒に城に潜入して変な寄生生物の王子様を助けるというポッと出の追加ミッションをこなすだけなので、ここはあんまり盛り上がりがない。「シズちゃん可愛いやんけ」くらいのもんである。これが地上波だったら塔への潜入&かつての上司の生首との対面シーンなんかで1、2話使ってそれなりにまとまりのある話に見えたと思うのだが、劇場作品の「中盤を担うシーン」としてはやや迫力不足なのである。1本の映画体験として、この「平坦さ」はやはり物足りないと感じる。

 「らしさ」をなんとか武器にしようとすると、今作の場合はやるときゃ徹底してやるという容赦ない悪役ムーブとかグロ、鬱展開なんかが用意されており、アニメ4期のきよのん姫のイカレ具合とかはフツーに楽しかったのだが、今作における鬱のピークはほぼ最初の聖王女惨殺シーンであろう。その後の女騎士の亡骸との再会シーンも悪くはないんだけど、ワーニングまで使って散々に「ムゴいシーンがあるよー、グロいかもよー」と煽った割にはそうでもない。まー、PG12だとこれが限界なのかもしれないが……そこで引っ張るようなエピソードでもなかったのか。なんか、小耳に挟んだ噂ではこの聖王国編は原作でも割とエグい方だと聞いていたのだが……そうでもなかったわね。ネイアさんが完全に洗脳されて気持ちよくなっちゃってるから悲壮感がないってのは大きいかもしれない。薄い本のテーマにはばっちりなんだけども。

 というわけで、全体的なエピソードとしては「そうなれば、そうなるやろ」以上ではなかったという感想。ただ、それを演じる個々のキャラの描写は丁寧で悪いもんじゃない。間違いなく今作の主人公だったネイア嬢のキャラの立て方は「哀れな人類」の代表格として申し分なかった。まぁ、ちょっとモモンガ様が甘やかしすぎだとは思うけども……最強キャラがあんだけ入念に舞台設定して甘やかせば、ヒロイン(?)が堕ちるのも充分納得できる。世に溢れるなろう系ハーレムものも、このなろうの大先輩を見習ってもっとヒロインの精神をズタボロにするところまで頑張ってほしい。そういう意味では、徹頭徹尾救いを与えられない哀れなピエロだった女騎士さんも良いキャラではあったね。彼女がピーピー泣きながら惨めに殺される薄い本は捗りそうである(※個人の性癖です)。事前情報で「ゲストキャラは早見! 戸松!」みたいな紹介を見たのに、戸松の出番がマジ一瞬すぎてワロタ。今作は徹底して青山吉能アゲのために用意された舞台だったのです。

 というわけで、伏目がちでイっちゃうキャラなら人後に落ちることはない青山吉能の真骨頂。最序盤は「この声誰だっけ?」って思いながら見始めたんだけど、途中で気づいたのが上擦った悲鳴をあげた時だったのが笑っちゃったよ。青山音波は健康に良い。今度ネイアさん連れて下北のライブハウスに行こう。

 追伸:アルベドさんの出番少なすぎる訴訟。

 
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