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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「きのこいぬ」 5→6

 これもまた不思議なアニメだった……いや、ゆるキャラアニメとしては真っ当なデザインなのかもしれないけど、しっかり1クール分のドラマがあるってのは意外な広がりだったよなぁ。

 きのこらしくじわじわとその勢力を広げるがごとく、なんか気になっちゃう作品だった。「面白いの?」と聞かれたら「分からん」と答えてしまいそうなくらいに自信が無いのだが、結局私はペットを題材にしたお話が好きなのである。愛玩動物を愛玩したいだけである。最初は「下手したら可愛いを通り越して怖いまであるやつやぞ」と警戒していたきのこいぬも、すぐに「これはこれで愛嬌あるよな」になり、さらに「家に一匹欲しいな」まで上がっていく。わざわざアニメ化した一番大きな目的に「きのこいぬの愛らしさをアニメで伝える」があるわけで、もこもこノタノタしたきのこいぬの動きを見ているだけで癒される時間は、しっかり制作側の意図通りに成立していた。

 その上で、単に「なんか可愛いキャラがほわほわしている」というだけでなくて主人公・ほたるが生活を立て直していく様子を描き、周りの人々との交流を紡ぐヒューマンドラマとしても過不足なく機能している。ペットロスだけだったらテーマとしてはちょい小さい気がするが、最終的には周りの人のあれこれ(恋愛含む)も巻き込んで「人の成長」につながるお話になっているので、ちょっとずつ視界が晴れて明るくなり、大人だらけのお話でも立派に「成長」って描けるんだな、というのが伝わってくるので温かい気持ちにもなれる。やっぱり、ペットセラピーってのは偉大なのさ。いや、そういう問題でもないが。

 まぁ、冷静に考えると「識字が可能な謎の知的生命体」は引き続き怖い存在ではあるのだが……登場人物たちが総じて「理由とかどうでもいいか」って言ってるんだからどうでもいいだろう。多分きのこいぬは悪いやつじゃないのは間違い無いのだし、むしろ一般的なペット以上に教育が可能であると思えば「ペット」以上の「家族」としてかけがえのない存在になっていくのかもしれない。将来的に大量発生したきのこいぬに人類が支配される「きのこいぬ・オブ・ザ・デッド」みたいなシナリオが登場しないことを祈るばかりである。

 映像部分も肩肘張らずに、かと言って抜きすぎず、ほど良きところで安定していましたな。こういうアニメは、深夜じゃなくてそれこそ朝とか夕方に放送して子どもたちに見てもらえばいいのにね。等身大ぬいぐるみ、ちょっとほしい。

 
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