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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<黒>

 

Bala Ged Thief バーラ・ゲドの盗賊 (3)(B) R

クリーチャー・人間、ならず者、同盟者

2/2

〜か他の同盟者が1体あなたのコントロールの下で戦場に出るたび、対象のプレイヤー1人は、あなたがコントロールする同盟者の総数に等しい枚数の手札を公開する。あなたはそのうち1枚を選び、そのプレイヤーはそのカードを捨てる。

 パッと見は種族を替えた「泥棒スプライト(LRW)」のパチモン。あちらが3マナコモンだったのにこっちが4マナレアってどういうことやねん、という文句も言いたくなるが、こいつの場合、自分だけでなく後からついてくる同僚にも同じ能力を与えるという点が大きく異なっている。例えばこいつの次のターンに2〜3体もの同盟者を次々に繰り出せば、それだけで相手の手札はすっからかんになってしまうわけだ。なるほど、確かにレアリティを上げないと危ない(主にリミテッドで)。現状、同盟者は赤と緑に観察されるが、数が集まった時の危険度はスリヴァー以上である。何故なら、スリヴァーは集まることによって力を補い合って強化していたが、この同盟者サイクルは、187能力でさっさと一仕事してしまう連中だからだ。突然「増力スリヴァー(TSP)」が殺されたスリヴァー軍団は一気に瓦解する危険性をはらんでいたのに対し、こいつらはたとえこいつが殺されても、別に場に影響は出ない。あくまで「次の同盟者」の効果が少し弱くなるだけなのだ。現在の収録数を考えると、8人でのドラフト戦ならば卓に1〜2人は同盟者を狙うプレイヤーが出てくるくらいの比率だと思うのだが、果たして、ゲームバランスを壊すほどの存在になるだろうか。

 

Blood Tribute 血の貢ぎ物 (4)(B)(B) R

ソーサリー

キッカー・あなたのコントロールする、アンタップ状態の吸血鬼1体をタップする。

対象のプレイヤー1人は、半分(端数切り上げ)のライフを失う。キッカーコストが支払われていた場合、あなたはこの方法で失われたのと等しい値のライフを得る。

 過去のスペルを参照しようとしたけど、意外とこれに似たようなカードがなかった。黒には「ライフを半分」っていうフレーズはよく出てくるのだが、「「最後の審判(6ED)」やら「冥府の契約(7ED)」やら、大概は自分のライフが半分になるカードだった。相手が失うのは「漆黒の刃の死神(ONS)」と「時間の恐喝(PLC)」くらいか。で、過去に例が無いのでこのスペルのコストが適正なのかどうかは分からないが、正直あまり安いようには見えない。半分ということは初期値でも10点がマックス。6マナで10点は効率がいいように思えるが、6マナのスペルをプレイするまでに1点もライフを削らないデッキは、残りの10点をどうやって削るのかというのが問題になる。ある程度削ることが出来るデッキならばこのカードの効率は下がるし、もっと効果的なドレインスペルがあるだろう。使うとしたら吸血鬼が1体でもいてライフが得られる場合だが……吸血鬼デッキなら吸血鬼の数を増やすべきだしなぁ。一応「血なまぐさい結合」をおいてからキッカーを払うと一撃必殺になったりもするが……面倒だなぁ。



 Bloodghast 恐血鬼 (B)(B) R

クリーチャー・吸血鬼、スピリット

2/1

〜はブロックできない。

〜は、いずれかの対戦相手のライフが10以下である限り速攻を持つ。

上陸-あなたのコントロールの下で土地が戦場に出るたび、あなたは〜を墓地から戦場へ戻しても良い。

 Ashen Ghool(ICE)」以降、脈々と黒が受け継ぐ自己リアニ生物の最新作。この系譜は「イチョリッド(TOR)」や「冥界のスピリット(MMQ)」などなかなかのヒット作が多く、調整の難しい分野である。何しろアドバンテージというカードがアホらしくなるくらいに帰ってくるのだから。個人的には「冥界の裏切り者(TSP)」や「灰生まれの阿苦多(SOK)」なんかも好きで使っていたのだが、果たしてこいつの場合はどうだろう。まず、素のスペックは2マナでパワー2とそこそこ。回避能力が無いのが残念ではあるが、リサイクルする素材としてはそこそこだろう。そして再起動のトリガーが土地のセットというのが面白い。ゲームも中盤以降には無理して土地を置く必要も無くなるし、手札を消費するのは駆け引き上危険な場合も多いのだが、こいつがいればそうした心配は薄くなる。何しろ、どんな土地でも1枚置いたらこいつをプレイしたのと同じことになるからだ。デッキに4枚積んでいれば土地1枚で大量のこいつが戻ってくる危険性もあり、なおかつ全て速攻持ち(になってるよね?)。ふむ、悪くない素材ということだ。あとは黒の濃いビートデッキが今後生まれるかどうか、というのが問題だが、幸いゼンディカーは単色推奨のようである。M10にも単色プッシュ、吸血鬼が多くシナジーも組みやすく、特に「吸血鬼の夜候(M10)」がいると「復讐の亜神(SHM)」クラス。この世界でのヴァンパイアに注目だ。

 

Gatekeeper of Malakir マラキールの門番 (B)(B) U

クリーチャー・吸血鬼、戦士

2/2

キッカー・(B)

〜が戦場に出たとき、キッカーコストが支払われていたなら、対象のプレイヤー1人はクリーチャーを1体生け贄に捧げる。

 キッカーコストで「残酷な布告(10ED)」を引き連れる期待の黒ウィニー。何しろ2マナ2/2という基本スペックに、わずか1マナで2マナのソーサリーが追加されるのだ。このスペックだけで素晴らしい。加えて、現在この「布告」系の除去は諸手を挙げて歓迎されるべき存在である。もちろん、「大貂皮鹿」の存在のためだ。やつが1体しか場に出ていなければ、黒でもナチュラルに対策できるようになった。日本選手権でもフェアリーデッキが鹿対策で「巣穴の運命支配(MOR)」をサイドインしていたが、やはり1体のクリーチャー相手にサイドボードを1枚さくのは効率が悪い。こいつの場合、メインから突っ込んでおいても問題無い戦力であり、退場する「叫び大口」の代わりの任を勤めてくれる。種族も吸血鬼なので、今後なんらかのボーナスはありそう。バンパイア始まったかもしれん。

 

Guul Draz Specter グール・ドラズの死霊 (2)(B)(B) R

クリーチャー・スペクター

2/2 飛行

〜はいずれかの対戦相手の手札が無い限り、+3/+3の修正を受ける。

〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは手札を1枚捨てる。

 黒が思い出したように製造するスペクター軍団の最新作。最新作はあんまり覚えてないけど……「セドラクシスの死霊(ALA)」かな? 他にも「針の死霊(EVE)」に「シミアの死霊(FUT)」……リミテッド以外でみたことないなぁ。この部門の首魁である「惑乱の死霊(M10)」ですら出番のない昨今では、ちょっとやそっとの新人では見向きもされないだろう。さて、こいつの場合は、素のステータスだけを見るならアンコモンの「深淵の死霊(8ED)」にも劣る。ディスカードは相手が選択するし、捨てる数だって1枚こっきり。どう考えてもセールスポイントではない。この子が本当に価値を発揮するのは、手札を捨てきった後に、5/5というスーパーサイズになって相手の精神だけでなくボディにも本気のかちこみをかけられる部分である。これまでのスペクターの勿体ない点は「ディスカードは痛いけど、手札を全部使い切っちゃえば単なる2/2だな!」という部分だったが、こいつの場合は「手札も無くなったし、こちらには5/5、泣き面に蜂とはまさにこのことだな!」という2段構えの戦術である。これにより、いつ出しても十全に活躍出来るエースに……はならないだろう。4マナ2/2だもん。普通、スペクターにはダメージソースの役割は期待しないよね。どれだけ相手の予定を狂わせられるかだもん。まぁ、リミテッドならエース。そういや、この能力なら「逆暴勇」って書くと簡単だと思うんだけど、どうだろう。

 

Hideous End 忌まわしい最期 (1)(B)(B) C

インスタント

対象の黒でないクリーチャー1体を破壊する。そのコントローラーは2点のライフを失う。

 ブロック基本除去。こうしてみると、流石にバリエーションを作るのに四苦八苦しているのがありありと分かる。これも細々と違いはあるが、「魂の刈り取り(EVE)」と大差ない。単純な足し算を考えるなら、黒以外除去のインスタントが「破滅の刃(M10)」なので(1)(B)2ライフを失う効果はあえて上げるなら「苦難の魔除け(ONS)」なので(B)。一応のつじつまは合う。除去った上にライフも詰められるのだから、リミテッドならば早めに押さえるカードなのは間違いない。とはいえ、やっぱりたかだか2ライフのリードよりも1マナ軽く使える利便性の方が上だとは思うけど。「川の殺し屋、シグ(SHM)」も落ちちゃうしね。

 

Hunter of Halos 光輪狩り (2)(B)(B)(B) R 

クリーチャー・デーモン

6/3

威嚇(このクリーチャーは、アーティファクト・クリーチャーか色を共有するクリーチャー以外にはブロックされない)

〜が場に出たとき、対象の天使1体を破壊する。

 新たにキーワード能力が定義されているが、こいつ自身が黒単色のクリーチャーなので、実質「畏怖」と同値である。何故このようなややこしい書式になったかといえば、おそらくは「時のらせん」環境で登場した「アムローの求道者(TSP)」「スカークのシャーマン(PLC)」などの「他の色のフィアー」をまとめてしまうためであろう。「アムローの求道者」は「白かアーティファクト以外にはブロックされない」で、「切り刻まれた軍勢(9ED)」がカラーシフトした「スカークのシャーマン」は「赤かアーティファクト以外にはブロックされない」。これらを因数分解すると、つまりはこの「威嚇」のテキストになるわけだ。今後はこの回避能力が黒以外にも行き渡るようになり、「畏怖」というキーワードも過去のものになるのだろう。ちなみに余談だが、「威嚇(MMQ)」は自軍クリーチャー全てに畏怖を与えるエンチャントの名前である。さておきこのクリーチャーだが、5マナ6/3畏怖はなかなかの性能。レアとしては地味だが、同じ5マナフィアー仲間の「暴食するゾンビ(9ED)」が3/3であることを考えれば充分である。ついでにもう1つ能力も持っているが、今後の環境で登場しそうな天使クリーチャーは「悪斬の天使」くらいのもの。そして彼女のテキスト欄には「プロテクション(デーモン)」。すれ違い、宇宙規模。

 

Kalitas,Bloodchief of Ghet ゲトの血の長、カリタス (5)(B)(B) M

伝説のクリーチャー・吸血鬼、戦士

5/5

(B)(B)(B)(T):対象のクリーチャー1体を破壊する。そのクリーチャーがこの方法で墓地に置かれたとき、黒の吸血鬼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。そのパワーとタフネスは、破壊されたクリーチャーのものに等しい。

 黒の神話レアは、でかかろう強かろうの不人気確定キャラクター。書いてあることはもちろんすごいのだが、7マナ5/5は現代では小さい部類ですらあるかもしれないし、飛行も畏怖もないので殴る気配は欠片も無い。そして起動コストにそれなりのマナとタップとなると、仕事を任せるのもいちいち面倒くさい。「ヘルドーザー(RAV)」さんがどれだけ苦労なさっていたかを思い出せばすぐに分かるだろう。一応「吸血鬼の夜候(M10)」がいれば殴り要員+後続生成装置にはなるが……まぁ、リミテッドなら鬼。いつも通りの答えで次。

 

Mind Sludge 精神ヘドロ (4)(B) U (8版などから再録)

ソーサリー

対象のプレイヤーは、あなたのコントロールする沼の数に等しい枚数の手札を捨てる。

 「黒の時代」であるトーメントで生まれ、一世を風靡した手札破壊が基本セットを挟んで再びの帰還。現在M10のおかげで黒は着実に単色進化への歩を進めており、吸血鬼をサポートしながら沼を大量に積んで「堕落の触手(M10)」で頑張るデッキも今後は充分にお目見えの可能性がある。そうした「沼単」デッキの場合、このカードは2マナ軽い「機知の終わり(SOK)」だ。スペル一発手札がズドン。非常に分かりやすいアドバンテージカード。現在最大のライバルに「思考の粉砕(M10)」がいるが、およその場合、結果は一緒だ。デッキに続唱が採用されていたりすると「思考の粉砕」は入れたくなくなるので、効果の安定したこちらを採用するコントロールの可能性もあるだろう。あとは、環境のスピード次第。

 

Needlebite Trap 嚙み針の罠 (5)(B)(B) U

インスタント・罠

いずれかの対戦相手がこのターンライフを得ていた時、あなたは〜のマナコストを支払う代わりに(B)を支払っても良い。

対象のプレイヤー1人は5点のライフを失い、あなたは5点のライフを得る。

 ライフドレイン罠。5点のドレインは「リスティックの吸管(PCY)」や「風変わりな病(PLS)」レベルの効果なので5マナ以上の価値があるのは間違いない。これを1マナインスタントでプレイできるのは極悪。どんなデッキでも採用可能性がある。あとは、果たしてライフゲインというトラップ条件がどれくらい頻繁に起こるかという部分だ。一番身近なライフゲインは絆魂。白、黒を中心に絆魂クリーチャーはリミテッド、構築問わず人気なので、それがメインで使われる見込みがあるならば、デッキインする価値があると言うことだ。しかし、今一番ホットな絆魂は「悪斬の天使」であって、彼女に殴られると、このカードは1マナの「濃霧」にしかならない。それなら最初から「破滅の刃」を増量して除去った方がいい気もする。率先して使うならば無理矢理相手にライフゲインさせる手段を模索すべきだが、「いまわの際(SHM)」あたりも落ちてしまうので見込み薄。構築では専用デッキの登場に期待するしかないか。一応「血なまぐさい結合」との相性は良好だ。リミテッドなら、同じ7マナでソーサリーの「ヴィスの吸収」がそれなりに人気なので、罠関係無しに突っ込んでもそれなりに。

 

Ob Nixilis, the Fallen 堕ちたる者、オブ・ニクシリス (3)(B)(B) M

伝説のクリーチャー・デーモン

3/3

上陸-土地があなたのコントロールの下で戦場に出るたび、対象のプレイヤー1人は3点のライフを失う。〜の上に、+1/+1カウンターを3個置く。

 黒の2体目の神話クリーチャーは思いの外軽い仕上がり。5マナ3/3はデーモンにしちゃぁ華奢な体躯だが、それに続いて土地を1枚こっそり置くだけで、3点ぶち込んで6/6。非常に明確な暴力だ。これって「歪んだ世界(M10)」デッキに入れておけばお手軽瞬殺エンジンだよな。神話だから強くて、強いから神話。説明不要の必殺カードである。ところで、この彼には非常に気になる部分がある。フレーバーテキストを転載しよう。「灯を失った彼は、彼の魂を砕いたこの次元の堕落したマナへの復讐を計画している」。どうやら、ニクシリスさんは「灯(spark)」を持っていたらしい。「灯」とは「時のらせん」でテフェリーが次元転移を実行した際にほとんどのプレインズウォーカーから失われた天性の才能のこと。つまり、ニクシリスさんはどうやらプレインズウォーカーだったようなのだ。そりゃ、この能力も納得である。でも、日本語にすると名前が何か楽しい。ニクシリス、肉知りす。テラ肉知りスwww。

 

Quest for the Gravelord 墓所王の探索 (B) U

エンチャント

いずれかのクリーチャーが戦場から墓地に置かれるたび、あなたは〜の飢えに探索カウンターを1つ置いてよい。

〜の上から3つの探求カウンターを取り除き、〜を生け贄に捧げる:5/5で黒のゾンビ・巨人・クリーチャー・トークンを1体場に出す。

 イメージとしては、ものすごく待機時間の長い1マナクリーチャー。序盤に大量にセットしておけば、今の環境ならさして苦労せずに5/5に生まれ変わってくれるはずだ。黒ならば相手クリーチャーを除去するのはお手の物であるし、自分のクリーチャーもカウントするのだから普通にビートダウンするつもりのデッキなら34ターンくらいでたまってしまうかもしれない。あとは一切コストをかけずに5/5が爆誕。しかもこの手のカードにありがちなソーサリータイミングなんてけちなことも言わない。相手ターンエンドに起動すればソーサリー除去をかわしつつ5/5速攻で殴れるわけだ。実はこれ、アンコモンとは言ってもかなりのやり手なのじゃなかろうか。黒単ビートを組むなら4枚積んでおけば色々と面白いことが起こりそうである。もちろん、相手の場にはほぼ確実に「大貂皮鹿」がいるに違いないが、そこは根性と愛情でカバー。

 

Sorin Markov ソリン・マルコフ (3)(B)(B)(B) R

プレインズウォーカー

【4】

<+2>:〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に2点のダメージを与え、あなたは2点のライフを得る。

<-3>:対象の対戦相手のライフは10点になる。

<-7>:あなたは、対象の対戦相手の次のターンをコントロールする。

 新規参入プレインズウォーカーの黒。これまで黒絡みのプレインズウォーカーというと「リリアナ・ヴェス」「ニコル・ボーラス」と、強かろう重かろうが基本路線だったわけだが、今回もその流れをきっちり引き継いでいる。6マナというのはニコル様に続き2番目に重い数字で、正直よっぽどでない限りは使うことがためらわれる。幸い、プラス能力は非常に強力。+2能力の強さはジェイスが証明済みだし、毎ターン「吸魂(ONS)」(もしくは「不純な飢え(8ED)」)は強いに決まっている。盤面に余裕があれば2番目の能力からその後5ターンで勝ちを決められるし、相手次第では最終奥義で決め技というパターンだって充分あり得るだろう。あとは、この重さをクリアするだけだ。……頑張れとしか言いようがないな。多分、リリアナ様と同じくらいの扱いだろうな。

 

Soul Stair Expedition 魂の階段の探検 (B) C

エンチャント

上陸-土地が1つあなたのコントロールの下で戦場に出るたび、あなたは〜の上に探索カウンターを1つ置いてもよい。

〜の上から探索カウンターを3つ取り除き、〜を生け贄に捧げる:最大2枚までの、対象のあなたの墓地にあるクリーチャー・カードを手札に戻す。

 上陸という新システムを無理矢理使って、いつも通りの仕事をゼンディカーテイストに仕上げた穴埋めカード。土地を置くことと「探求する」ことがイコールになっているということは、プレイヤーが土地を置く行為というのはプレインズウォーカーたる自分の影響を次第に広げていくことを意味していたのだろうか。そう思えば土地を1枚置くだけの行為もウィザードリィでこつこつマップを広げていく作業に似ていることになり、ちょっとは浪漫が感じられるかもしれない。さておきこのカードだが、1マナ+3ターンで好きな時に「死の二重唱(EXO)」が使えるようになる。「死の二重唱」は3マナのソーサリーだったが、この差はどう考えればいいだろうか。序盤にプレイできれば当然強い。放っておいても条件はクリアできるわけだし、中盤以降、好きなタイミングに一切コストをかけずにリソースが増やせるのはありがたい。この手の回収スペルはコストが重いとリキャストのタイミングが遅れて使いづらくなるものだが、これならば一切負担にならないのだ。2枚回収出来るアドバンテージのありがたさは「デッドウッドのツリーフォーク(PLC)」や「死の否定(SOK)」で証明済みだ。しかし、問題となるのは中盤以降に引いた場合。仮に土地4枚セットした後に引いてしまうと、プレイには1マナだが実際起動できるのは7マナになった時点。これは流石に不自由が過ぎる。かといってしばらく土地を置くのを控えればいいかというと、流石にそういうわけにもいかないだろう。結局、利便性で言ったら「墓暴き(M10)」のような単発ソーサリーに敵うものではない。ルーターなどのリソース変換装置がある状態で活用したい。

 

Vimpire Lacerator (B) C

クリーチャー・吸血鬼、戦士

2/2

あなたのアップキープの開始時に、いずれかの対戦相手のライフが10点以下で無い限り、あなたは1点のライフを失う。

 過去の大先輩である「カーノファージ(EXO)」や「肉占い(TMP)」といった、黒ウィニー華やかなりし頃を思い出させてくれる期待のコモン。どこをどういじってもたった1マナで2/2であることはうたがいようもなく、デメリットはウィニーに限定すればほとんど無いようなもの。今後の仲間の数次第では充分にデッキの先鋒を勤められるカードなのは間違いないだろう。もちろんたかだか2/2なので中盤にはすぐにアタック出来なくなるだろうが、それでもある程度削っておけばライフルーズのデメリット自体が消える可能性があり、「カーノファージ」と違ってブロッカーの任も安定して任せられる。さぁ、あとは黒のサポートと、何とかして「大貂皮鹿」をどかす手段を考えるんだ。

 

Vimpire Nighthawk 吸血鬼の夜鷲 (1)(B)(B) U

クリーチャー・吸血鬼、シャーマン

2/3 飛行 接死 絆魂

 世が世ならレアでも全く問題無いレベルのおかしな吸血鬼。「ケリノアのコウモリ(M10)」がこいつを見て出家しても誰も攻められないレベル。黒のフライヤーでこのマナ域を考えると、ライバルとなるのは各種スペクター。現環境で言えば「惑乱の死霊」だが、あちらがカードアドバンテージを稼ぐのに対し、こちらはライフレースに滅法強い。仮に「大貂皮鹿」にボコられたとしても、上空から4点のアドバンテージで押し返すことが出来るのだ。そして接死持ちのおかげで劣勢時のブロッカーとしても高性能な仕事を果たし、確実な相打ちとわずかなライフでもって戦線を維持する。リミテッドならばエース級の活躍間違いなしであろう。構築レベルでは流石に影の薄い存在ではあるが、万一バンパイアデッキなんてものが登場したら採用はあり得るかもしれない。そんな新しい時代が見てみたい気もするなぁ。

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