最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
まれいたそ〜。最近は「たそ」と言っても姉のことを指すのか弟のことを指すのか分からないので個体識別子の役割を果たしていないですね(元からそんな機能はない)。
・馴れ初め そんなわけで姉弟で天下を取った2組目のご家庭(1組目は沢城家)ですが、改めて真礼たその話をしようとして、はたと悩んだものである。今回の企画で誰を取り上げるかを選別していた時に「まぁ、内田真礼は入るよな」と当然のようにピックアップしたし、取り上げないわけにもいかないのだが、実は案外「内田真礼とは」っていう論点から彼女のことを考えたことがなかったのだよね。それは何故かと自問したら、「もう、出会った直後から現在まで、何一つブレることなく内田真礼は内田真礼であり続けたために、その要素を解体する気さえ起こらなかったから」だと気づいた。そんな状態で改めて、彼女をどのように見ていくべきかを考える。 そうした事情の発端、彼女との出会いは他に類を見ない奇妙なものだった。一応時系列順に言えば初めて認識したのは「さんかれあ」になるのか。調べてみると彼女の声優活動の履歴はその2年前から始まっているらしいのだが、名前を認識したのはこの作品でクレジットの一番上に君臨したところから。事実上の主役でデビューみたいなもんである。この時点での私の評価が「売り出し中の新人」ということになっており、どうやら毎度お馴染み「声優名鑑」に若手声優としてピックアップされていたのを読んだらしい。「さんかれあ」でのメインヒロイン仕事もそつなくこなしており、それだけなら「主役に抜擢された(アイムらしい)巧い若手」と言うだけで終わっていたかもしれないが……。 この「さんかれあ」と全く同じタイミングでスタートしたのが「非公認戦隊アキバレンジャー」である。なんとまれいたそ、アニメでの主役デビューと時を同じくして、特撮の実写ドラマでも顔出しのレギュラー出演。なんなら戦隊メンバーのメイン女優を食う勢いで作品を象徴する「オタク文化代表のトンチキ博士」という見事な役をやり遂げた。この前代未聞のダブルパンチにより、私の中で「女優・声優」内田真礼の評価はあっという間に固まり、それ以降は「まぁ、まれいたそだからな!」というよく分からない信頼のもとで楽しめるようになってしまったのであった。アキバレンジャー、いい作品なのでもっといろんなところで触れてほしいまである。アキバレッド役をやってくれた役者さん、今や売れっ子でいろんなドラマとかで見られるようになったとかなんとか。
・良きところ さて、まれいたそのセールスポイントを考えていくことになるのだが、本企画に選出されてる時点で「巧い」とかそういう言葉は大前提なのであまり意味がなく、何かしら彼女の個性を表現する言葉を探したい。私個人が彼女のどこに惹かれるのだろうと考えた時に、最優先されるべきは「もはやその存在に疑問すらもたなくなれた」という圧倒的存在の強固さ。デビュー直後からブレないキャラクター性ということになるだろうか。 これは暴論だし極論だし個人の感想なので異議のある人も多いかもしれないが、大きな括りだと私の中で内田真礼という声優は「田村ゆかりの後継」である。「後継」に違和感があるなら「同じタイプ」である。田村ゆかりという存在については2ヶ月後に改めて触れることになるだろうが、彼女もデビュー直後から固まったキャラが20年以上(!)ブレないというバケモノのような存在。そこから10年ちょい遅れて世に出たアイム声優内田真礼も、おそらく10年後にも内田真礼であり続けるだろうという謎の信頼感がある。キャラクター性の相似をもう少し掘り下げると、そのセールスを「アイドル」に極振りしたスタンスが現代声優業界の中でも異色である。持ち前の歌唱力を活かしたアーティストとの二面活動は、数々の声優が「アーティストデビュー!」と持ち上げられてすぐに撤退することが多い昨今のCD売り上げ事情の中、しぶとさとしたたかさを持ち合わせていなければなしえない所業である。 そして求められる演技の方向性というか、声の使い方も田村ゆかりに共通するものがある。誤解を恐れず書いてしまうなら「萌えに全力投入した媚び媚びボイス」とでもいうべき、まさにアイドル声優のイデアを煮詰めたような方向性。誤解しないでいただきたいのは、ここでの「媚び」というのは決して彼女自身が世間に媚びているとかそういう話ではなく、ディレクション側が「こういう声を出したらオタクにウケるんでしょ」と思っている方向性であり、あまつさえそのオタク自身ですら「こういう声を出したらオタクにウケると思ってるんでしょ!」と理解した上で取り入れてしまう、そんな抗い難い魅惑を孕んだ、萌え文化の極致。もちろん地声にそうした下地がある前提でこそこなせる荒技であるが、ここまで作り込んだキャラクター性を、ヒネたオタクどもに叩き込んでなお受け入れられるというのは、相当なオーバーキルを叩き出しているが故の戦果である。だからこそ、今から10年20年を経ても、内田真礼は「まれいたそ」であり続け、今の姿を変わらず持ち続けられると、そう思ってしまうのだ。
・お勧めキャラ3選(ぐらい)
・「中二病でも恋がしたい!」シリーズより「小鳥遊六花」 これまであまりに膨大なメインヒロインを務め上げてきたたその代表役をあげろと言われても頭を抱えてしまうが、ひとまず彼女の代表的な「媚びに全力を向けた萌えボイス」の代表としてはやはり六花を持ってくるべきだろう。なんとこの六花も「さんかれあ」「アキバレンジャー」と同じ年に世に出ているというのだから、まれいイズムのあまりの早熟さには舌を巻く。もちろんここから派生する萌えどストレートのキャラは佃煮にするほど溢れかえっており、観ている作品によってこの枠に好きなメインヒロインを入れていただいて構わない。最近ではここに謎のペダントリィを大量に混ぜ込んだ「ふたきれ」の那織あたりが記憶に新しい。 また、六花はさらにたそ的テイストとしてよく用いられる「中二病」要素を最も強く持つキャラでもあり、アイマスの蘭子などにも繋がるし、萌えキャラのわかりやすい指標でもある「変な喋り方のキャラ」のバリエーションとも言える。今回見出しとしては切り出さなかったが、強くお勧めしたいお気に入りキャラとしては「超電磁砲」シリーズのフレンダがいる。あんだけ嘘くさい話し方が全て飲み込めてしまえるキャラの魅力に昇華される神業こそが、結局真骨頂なワケよ。
・「はめふら」シリーズより「カタリナ・クラエス」 真礼ボイスの「嘘くささ」を切羽詰まった切実さへと持っていくのが、真っ当な「演技力」勝負の方向性。「中二病」で六花が生み出したラブロマンスや、「ダンまち」のリリが描いた生き残りと成長のドラマなどがそれにあたる。そして、この「嘘くささ」をいっそ振り切れた「嘘」にしてしまうという方向性での見せ方もある。人を小馬鹿にしたような声の軽さ、どこまでも現実感を伴わない飄々とした俗物感。そうしたテイストを十全に活かせるのが、なろう的チート物語であろう。いわゆる悪役令嬢アニメのはしりとなったはめふらは、すでにこの時点で令嬢ものの答えを全て出し切ってしまったかのようなキャラの見せ方で真礼ヒストリーのまばゆき1ページとなった。周りを取り巻く世界がゲームだと知っているからこその、どこか真剣味のない立ち振る舞いに加え、それでもやっぱり展開次第だと破滅しちゃうという馬鹿馬鹿しい切迫感。これがないまぜになったカタリナは、さらに自分の中に複数の「自分」を飼って会議を行うという、一人上手の権化である。これだけ馬鹿馬鹿しいキャラクターがどんな声でしゃべるかと言われたら、なるほどたそボイスが良いのは納得できる。「作り物じみた存在」というのは役者としては難しくもあり、やりがいもある課題で、実はまれいたそはデビュー間もなく「ガッチャマンクラウズ」の一ノ瀬はじめというこれまた現実感を伴わない不可思議なメインヒロインも務めている。「アニメの声は嘘くさい」という手垢のついた文句について、「だって嘘なんだから、嘘のままでいいじゃん」というあまりに無体な答えを投げつける、そんなトリッキーな声の楽しみ方もあるのだ。
・「金装のヴェルメイユ」より「ヴェルメイ」 3キャラ目はせっかくなので「内田真礼のこれから」ということを考えて選出してみた。それこそ先達の田村ゆかりを参考にすれば、キャラがぶれなければ今まで通りの仕事も引き続きこなせるが、さらにその上に新しいタイプの仕事も降って湧くからこそ成長できるのである。身も蓋も無い言い方をしてしまえば、まれいたそだってこうしておっぱいの大きな役が回ってくるんやで、ということで……。いや、おっぱいだけの話じゃないですけどね。他にも「ぼざろ」の伊地知姉のような役回りで「大人になった」真礼ボイスを堪能することもできて、これらの役に共通しているのは、確かに役回りとしては確実に「大人」になっているはずなのに、その奥に潜む愛嬌や「媚び」の要素を隠しきれていないというバランス感である。
今日も今日とて、虚実の間にたそは存在している。内田真礼の実存を実感したいなら、とりあえず弟と馬鹿話してるお姉ちゃんの様子でも見にいけばいいんじゃないかな……。今から20年、30年後に「内田の血」は声優業界にどんな影響を与えるようになっているやら……(この辺の話は6ヶ月後の日高里菜の項に続くかもしれない。多分続かない)
・関連リンク集
PR |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(01/21)
(01/21)
(01/21)
(01/20)
(01/20)
(01/20)
(01/19)
(01/19)
(01/19)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|