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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「来世は他人がいい」 5→8

 おそらく今期一番楽しみに見ていたのはこの作品だった。それなら今期一番の点数をつけなければいけないだろう。まぁ、最終話を見て「どこが最終回やねん」という気持ちもありつつ、さらに「なんちゅう最終回やねん」という驚嘆もある。……確認したら今作は原作が未完な上に長いこと休載しちゃってるんですってね……原作コミック買って読むにしても救いがなさそうやなぁ。どしたもんかなぁ。

 さて、毎週感想を書いていたので本作のヤバさについてはなんとなく書いちゃった気はするが、先に断っておくとアニメーションとしては大したことはしてないんだよ。制作のディーンは最近はありがたいことに安定感のあるスタジオとして評価をかなり回復はしているのだが、本作については「誰もが唸る美麗な作画で!!」みたいな作品でもなく、おそらく原作のクセのあるデザイン性をそのまま画面に落とし込むことが最大命題だったと思われる。中盤以降に引き込まれたイっちゃってる時の霧島や吉乃の表情がアニメでも際立っていたので、その部分は充分に映像制作の責任は果たしていたと言える。椿さんはいつでもお美しかったですわ。

 じゃぁどこで大きな加点があるかといえば、そりゃまぁお話そのものですわね。少女漫画的な「おもしれー女」と王子様のラブストーリーのはずなのだが、そのどちらもが率先してネジを外しにいき、どの場面を切り取ってもイカレたやりとりを楽しむことができる。「ヤクザもの」とかいうレッテルを貼ること自体は簡単だが、最後に霧島が「俺はヤクザにはなれない」と言っていたことからも分かる通り、作品の本質は多分「ヤクザ」という商売にはないんだよ。ほんとに「霧島という男」と「吉乃という女」っていう1組の男女が紡ぎあげるクレイジーラブロマンス。その前代未聞のプロットにすっかりメロメロにされてしまった。「ヤクザもんなんて倫理的にハードルがあるから絶対に受け入れられないゼ」という価値観をわずか1クールでぐるりと塗り替えられてしまったことになり、この「価値観の矯正」を味わわせてくれる作品に出会えただけでも幸せなことである。

 ちなみに、過去にも一応「綺麗だと思ってしまったヤクザもの」作品は1つだけあって、「BLACK LAGOON」は知性も品性もどっかにおき忘れたような連中のドラマだが非常に美しかった。あれも、「倫理も論理も軸は1つじゃないのだな」という価値観の転換を強要してきた作品だったし、暴力というものには、どこか根源的に人間を揺るがすだけのパワーがあるってことなんだろうな。まぁ、今作における霧島を「暴力」というただ1つの要素に落とし込むのは全くもって説明不足ではあるのだけれど。

 そうして描かれたクレイジーの饗宴。短いながらも文句なしで最高のショーでした。不安はあるけど、多分原作は押さえに行くと思います。そして何度でも繰り返すが、本作最大の英断にして勝因は霧島役に石田彰を起用してしまったことだと思っている。石田ワールド、石田地獄、その底は未だ見えず。俺たちはな、ほんとのほんとに石田彰が大好きなんだよ。まぁあとヒロイン役のツイン上田も最高でしたけどね。上田瞳はもう、この路線でバンバン仕事やってほしい。

 
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