最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
福圓先生でございます。俺さ、なぜか福圓美里のことを「福圓先生」って呼んでて、それが世間一般でも当たり前だと思ってたんだけど、別にそんなことなかったな。むしろ呼んでるの俺だけっぽいな? 何がきっかけだか忘れてしまったのだが……誰か知ってる人いません?(いてたまるかよ) まぁ、それだけ彼女のことを尊敬しているということなのでしょうね。
・馴れ初め 福圓先生との出会い自体はなぜかはっきり認識していて、以前も書いたことがあるが「BPS バトルプログラマーシラセ」というなんかよく分かんない短尺アニメの主人公である。普通だったら「この時の仕事ぶりが印象に残って」とかいう話になるはずなのだが、申し訳ない、この作品のことも、キャラのこともほとんど覚えていない。アニメ自体を最後まで追っかけてたかすら定かでない。そんな状態でなんで覚えてたかといえば、それはもう、「苗字が珍しかったから」である。……適当な理由で申し訳ねぇ……いや、でもみんなキャストロールに注目して見慣れない名前を見たら印象に残るだろ? 初めて「ファイルーズあい」や「武田羅梨沙多胡」が表示された時の「なにごと!?」みたいな感覚ってあるだろ? その当時の私の感覚からいえば「福圓」も充分その権利を持った「見慣れない名前」だったわけですよ。だから「あの作品で見た名前だ」っていう事実だけははっきりと覚えていたのです。 残念ながらその作品も、そっからしばらくの間も福圓先生の記憶はないのだが、次に名前を認識したのは「BLACK CAT」のイヴだろうか。後に「To LOVEる」のヤミにも繋がる重要な役であり、後考えでいえば福圓先生が頭角を表すきっかけとなった作品だったのかもしれないが、残念ながらこちらも当時は「矢吹先生の漫画は面白くないからなー」ってんであんまり真剣に観てなかった。確か制作がGONZOだったこともあってだ〜いぶ斜に構えて観てたはずなのでね。当時から色々とめんどくさい視聴者である。 そしてようやく「役者福圓美里」にちゃんと出会えた気がするのは翌年2007年、ここで福圓先生は大人気漫画「おおきく振りかぶって」のヒロイン役に抜擢される。作品自体はどっちかというとホモォな印象が強いせいで貴重な女性キャラであるマネージャーちゃんはあんまり輝けないのだが、この時のまっすぐなマネージャーちゃんのはつらつとした声の印象は割とよかった。同時期に「DARKER THAN BLACK」も放送を開始し、ほとんどしゃべらない綾波系ヒロインの銀ちゃんも世に送り出される。「あれ、意外と便利な役者なのでは?」と思い始めたところで、ついに2008年、世界は宮藤芳佳と出会うことになる。こうしてみると、福圓ヒストリーはほんとに埋伏要素の多い年表な気もするな。
・良きところ 「埋伏」なんて言ってしまうと失礼な印象を与えてしまうかもしれないが、この押し出しの強い鮮烈なデビューではなく「じわじわと」業界を侵食するその様子こそが、まさに福圓先生の真骨頂なのではないかと勝手に思い込んでいる。実はこうして「埋伏」してる間も、ずっと「水樹奈々のスマイルギャング」は放送が続いており、世間的には「声優」福圓美里よりも「水樹奈々の子分その1」みたいな立ち位置の福圓先生の印象の方が長かったと思うのよね(私はスマギャン聞いてなかったけど、折に触れてそういう文化を浴びる機会はあった)。そうして「何かの下」に隠れていた福圓先生が少しずつその声で版図を拡大し、パッと噴き出した第一声が宮藤芳佳・ストパンのヨシカチャンである。 福圓先生の声質は割とまっすぐに高音で通りやすい「萌えボイス」と言われやすい音域。硬軟でもニュートラルなポジションだし、上げても下げても使いやすいってんでほんとに万能型。そのせいでなかなか真芯を引っ捕まえるのが難しかったのだが、ヨシカチャンで炸裂させた福圓ボイスのその中心核は、何かしらの「純度」の塊なんじゃないかと思っている。もうここまでの本企画において声優の声を評する軸があまりに多すぎるので今更「純度」とか言われても「どないやねん」という話だが、言い換えるなら「その声である説得力」とでも言うべきなのかな。上げるにしろ下げるにしろ、白いにしろ黒いにしろ、とにかく福圓先生は「なるほど、このキャラは根っからこういう性格だし、そのまっすぐさにブレはないのだな」と思わせる、魂のパワーが込められている。 それが一番分かりやすく発揮されたのが宮藤芳佳というピュアさの塊のようなキャラクターで、作中では誰からも好かれて誰よりもブレないありえないくらいの主人公気質。スタート時点では単なる雑兵だったくせに、いつの間にか一小隊の心の支えになるその力強さは、宮藤芳佳の「強さ」「優しさ」「素直さ」などを全てひっくるめてポンと吐き出した福圓ボイスの力が大きかったのではなかろうか。そしてこの力は後にキュアハッピーという最大級の「純」に引き継がれていくことになる。 この「純度」というのは「=純粋さ」というわけではないので注意が必要である。いや、純粋な○○ではあるのだろうが、善性とか無邪気さとイコールにはならないってこと。もちろんそこが一番結びつきやすいので素直なロリボイスとして当てられることが一番多いだろうが、そうじゃない「完成品」も山ほどある。代表的なところで言えば「はがない」の理科。こちらは純は純でも純粋なる変態に振り切れたキャラ。何ものにも束縛されず、我欲を通す強さが声にみなぎる。直近では「魔法少女にあこがれて」では「こいつ絶対悪いやつじゃん」というのが本能的に理解できてしまうヴェナリータみたいなトリッキーなところにも起用されているし、本能的なまっすぐさから動物役なんかもホイホイ回ってくる(スタンド使いの犬とか)。 「まっすぐにそのキャラの生き様が伝わる」というのは、役者が目指すものとしては当たり前すぎてなかなか評価軸にならないこともあるのだが、福圓先生に限っては、その純度が頭抜けているからこそ無視できないものであり、いつの間にか「福圓印」がこの世界に定着した理由だと思うのである。
・お勧めキャラ3選(ぐらい)
・「ストライクウィッチーズ」シリーズより「宮藤芳佳」 というわけで散々触れたけどやっぱりヨシカチャンは無視できません。福圓先生の「ロリ」(いうほどロリでもないが)の一側面を一番端的に描ききったのが芳佳ちゃんだ。もちろん候補としてはキュアハッピー/星空みゆきさんも候補に上がったし、これまた出世役と言えるだろう「神様ドォルズ」の詩緒ちゃんあたりも捨てがたいのだが、まるっとひっくるめて「リーネちゃんの乳を揉みにいく芳佳」に集約させてください。それでいいのか。
・「BLOOD-C」より「求衛のの/求衛ねね」 これはさぁ……うん、でもやっぱここだな。「純度」で極まった福圓節に打ちのめされた経験が一番鮮烈だったのは史上最低のどんでん返し、BLOOD-C。奇しくも主演は水樹奈々ですわよ。「悪い福圓先生」の魅力を遺憾無く発揮してくれる畜生キャラであり、作中最大のネタを惜しげもなく開陳してくれる「世界の体現者」でもある。さらにそこに双子キャラという(?)難度の高いミッションまで与えられてるんだから、そりゃもう役者冥利に尽きる。まぁ、2度とこんなひでぇ役は回ってこないだろうけども。ちなみにほぼ同時期に「Another」の杉浦さんという別軸の地獄も体現してくれているので、この辺りの年の福圓地獄はほんとにやばかったのよ。まっすぐな殺意、まっすぐな悪意。そんなもんホイホイ作れるもんですかね。
・「ガールズ&パンツァー」シリーズより「角谷杏」 3役制限からはみ出すことになってしまうが、やっぱ会長はピックアップしないとダメな気がするんだよね。ロリというカテゴリで言えばどこかにまとめられそうな気もするのだが、会長に関しては単なるロリの枠にはおさまらない、もしかしたらこの世界で最大の謎を秘めていたかもしれない地雷原だ(まぁ、最終章の桃ちゃんのおかげでいくらか庶民派に引き寄せられた感はあるが)。単なる生意気なロリであればそこらじゅうにいるが(?)、深謀遠慮を携えた「最強のロリ」は学園艦以外にはあんまり見かけない。……「戦車道チームの隊長」、すでにこのコーナーで3人もピックアップされてるな?
・「僕のヒーローアカデミア」シリーズより「トガヒミコ」 というわけで、福圓先生の「純」は最終的にトガちゃんが飲み込みました。彼女の「善性」「悪性」の全て、これをいかにして描き切るか、とんでもない長期戦になったおかげで役者人生をかけた一大事業になったこのチャレンジ、福圓先生をおいて他に誰が達成できただろうか。宮藤芳佳のように友達思いで、追い詰められた杉浦多佳子のように獰猛で、星空みゆきのようにただひたすらに幸せを願う。トガちゃんが幸せになれたのなら、多分それは福圓先生の力だったんですよ。
過去ログ振り返ると、ここ最近の記事ではわざわざ福圓先生の名前出してる記事があんまりないことに我ながら驚いてる。そんくらい、当たり前のようにこの偉業を受け入れてるんだろうなぁ。
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