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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 そういやこの人も明確な呼び方決まってないな。ブログで言及する時も「井上麻里奈」ってフルネームだし。まぁ、そういう距離感の役者を改めて取り上げる機会だと思えば良いことなのかもしれない。ちなみに彼女が生まれた1985年を私は「黄金世代」と呼んでおり、古い順に75年、80年(度)、85年、91年を黄金世代に認定。それ以降の時代はまだ定めてないけど、現状94,95年あたりは強そう。

 

 




・馴れ初め

 麻里奈との出会いはほんとに初期も初期である。何しろ彼女がオーディションでグランプリを取ってデビューした「コゼットの肖像」というOVAから、つまり彼女の声優人生のスタート地点からである。ただ、残念ながら「コゼットの肖像」のことは(確かソフトまで買ったはずなのに)あんまり覚えてなくて、どちらかというとこのアニメのテーマソングを彼女が歌っていたことの方が印象深い(作曲は梶浦由紀である)。つまり、最初は「歌手」井上麻里奈を認識したという方が近いか。さらに続けて「銀盤カレイドスコープ」というスケートアニメでもエンディング歌唱を担当。どちらの作品もキャストとして出演しながらのタイアップで、しっかり「役者」「歌手」井上麻里奈に接する機会があった。

 役者業にエンジンがかかってくるのは2006年ごろからで、実はデビューからわずか2年足らずのこのタイミングで、なんと私は彼女を「アニメグランプリ」でトップに選出している。この当時の記録ははブログ上には残っていないので、せっかくだから過去のデータを引っ張り出して当時の麻里奈評だけ転載しておこう。ちなみにこの年のアニメ部門は上から「うたわれ」「ギアス」「BLACK LAGOON」ってな時代だ。

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 最後の1人も「画伯」だ(※この年のグランプリ受賞者は2位が後藤邑子、3位が小林ゆうだった)。最近の声優はみんな絵がうまいですね(?)。さておき、個人的に最もプッシュしたい第1位に選ばせてもらったのは、この井上麻里奈である。実際はデビューしたての3年前から見ていたのであるが、今年は後藤邑子や平野綾同様に、ブレイクの年になった。「コゼットの肖像」でデビューした際には、ずぶの新人だったはずなのに、その演技力、歌唱力は頭抜けたものがあった。おそらくデビュー前からがんがん人前に出て活動していたためだろう、肝の座ったところもあり、良い意味で新人らしくない。気性も分かりやすく、この業界で立ち位置を見つけるのはそうそう難しいことではないだろう。今年の具体的な活躍としては、やはりメインヒロインを勝ち取った「月面兎兵器ミーナ」のミーナ役をトップに持ってこなければならないだろうが、個人的にはそのキャラクターの広さを見せてくれた「ZEGAPAIN」のミナト副司令役、そしてすっかり「王子様」属性を定着させた「まなびストレート」のむっちぃ役が印象深い。ただのアイドル声優に終わらないだけの伸びしろが見える分、今後が楽しみな人材である。

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 当時からだいぶ入れ込んでた様子が確認できるし、そこからはや20年近くが経ったというのに、麻里奈の輝きは一切衰えていない。

 

・良きところ

 やはり純粋な声の強さが麻里奈の最大のアドバンテージと言えるだろうか。デビュー直後から演技の面においては大きな失点もなく「器用に」こなしていた印象の麻里奈。この手の子ってのはそこから変化がなくて「変わり映えしない」みたいなイメージになることも多いのだが、彼女の場合は自分をいじめ抜く方法を知っているというか、常に最前線で戦い続けることできっちりと武器を磨き続けている。

 声質は「硬め」というのが特徴で、高低をつけやすくショタに回しても違和感なく取り回せるレンジの広さが武器。いわゆる「やんちゃな少年声」ではなく「綺麗なままでの少年声」のニーズが高いのは声質だけでなく演技の質でもって変化を与えていることの表れだろう。最近で言うとみかこしがやや近いタイプかな。ちなみに声質だけで言えば同年代の小清水にかなり近いと思っているのだが、何故か小清水はショタ役があまり回ってこず、麻里奈が少年イメージを定着させているのも何かしらの特徴のおかげといえるのかもしれない。

 「硬めの声」が最大限に活かされるのは、やはりそのままに「硬めの役」に当てられた時で、いわゆる委員長タイプというか、生真面目で信念を曲げないタイプの主人公などにしたときの親和性が高い。「セキレイ」の月海とか、「ヒロアカ」の八百万なんかがイメージしやすいところじゃなかろか。そしてこの「真っ直ぐさ」が単なる生真面目さからズレた時に「理不尽なパワー」へと変換されるのも面白いところで、「みなみけ」の夏奈みたいな底抜け感や、「デトアラ」の十香みたいな俗世離れした感覚にも繋がってくる。

 今日も今日とて、理不尽を理不尽とも思わせぬ鉄面の麻里奈ボイスがまかり通る。

 

 

・お勧めキャラ3選(ぐらい)

 

・「僕は友達が少ない」より「三日月夜空」

 「真っ直ぐな理不尽さ」を表すための1人目。一応1人くらいは「メインヒロイン」でピックアップしたかったというのもあるし、このねじくれた真理の探究こそが麻里奈の醸し出す「曲げない信念」の一端であろう。あと、実は一番大きな理由として「はがない」はエンディング歌唱が麻里奈(夜空)だというのもピックの大きな理由。こんだけ理不尽な歌を格好よくビシッと歌えるのがアーティスト・井上麻里奈。いい映像なので知らない人はお歌ともどもチェックしてみてほしい。あと今回は選んでないけどやっぱ麻里奈ソングといえば「どっきゅん☆ハート」。この辺も失われし文化な気がする。

 

 

・「進撃の巨人」シリーズより「アルミン・アルレルト」

 麻里奈の看板といえば世間的には圧倒的にアルミンということになるだろう。個人的にはそこまで熱心な進撃フォロワーになれなかったのは口惜しいが、今作におけるアルミン(とエレン)にかかる負担のデカさは承知しているので、当然その裏で奮闘してくれていた麻里奈への賞賛に躊躇いはない。これも「ショタ麻里奈」の発展形で、アルミンは年齢的には既にショタとは言えないくらいのキャラなのに、そこに女性キャストをあてるという制作側の英断と、その要請に160%で応えてみせる命懸けの井上麻里奈。お見事。

 

 

・「さよなら絶望先生」シリーズより「木津千里」

 アルミンより後ろのオチに持ってくるあたり、俺の中の麻里奈節といえばやっぱり千里なんだよな……。彼女の持つ「理不尽な硬さ」「揺るがぬ信念の正統性」を最も色濃く、そして最も病的な形で現出させたキャラ、それが千里。これを見て井上麻里奈のイメージが固まったというお客さんも多いんじゃなかろうか。絶望キャスト群はみんなして無茶振りくらってるおかげでほんとたくましくなってる。そしてこの起用からそのままシャフト声優として「終物語」の老倉ちゃんへと繋がっていく。そういや麻里奈歌唱には「mathemagics」って爆弾もあったっけなぁ(歌詞カード見ないと爆弾じゃないけど)。

ちなみに同年代で同様に若い時分にデビューしてレジェンド級にまで成り上がった盟友・沢城みゆきも同じく絶望キャストのくせに、その役柄が千里とマ太郎という対極の存在になってるのも実に因縁深い。今度どっかの対談とかで麻里奈・沢城・小清水・日笠あたりで殺し合いを演じてくれないかな。

 

 

 「過去に書いたグランプリ記事とか引っ張り出してくる」は新手の試みだけど、このブログでしかできないって意味ではありかもしれんな。次回はグッと時代が進んで1回り世代が動きます。

 

 

・関連リンク集

番組感想・Rio -Rainbowgate!-

番組感想・僕は友達が少ない

番組感想・進撃の巨人

新番チェック・終物語

新番チェック・あかねさす少女

 
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