最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
みにゃみである。こういう書き方はちょっと申し訳ないが、もしかしたら本企画に選出された100人の中では私の認識がまだ一番薄い人かもしれない。そこまで認識してるキャラ数は多くないし、ブログ内での言及も(他のラインナップに比べれば)少ない。それくらいに、ここ数年でガッと無視できない位置まで上り詰めてきた新たな一軍候補。そんな可能性を感じさせる位置をピックアップするのもまた一興。
・馴れ初め 馴れ初めについては言わずもがな。当然ながらWUG(Wake Up, Girls!)である。まぁ、デビュー時からってことですね。個人的にはWUGに対して持ってる感情はいろいろと複雑な部分もあって、ブログをさかのぼってもらえば分かるが基本的に私はヤマカン肯定派であるので、プロジェクトがスタートした時点で応援していたし、そこでデビューを果たした7人の新人声優についても温かく見守ろうと思っていた、ただ、残念ながら作品自体はそこまでクオリティも上げられず、世間的なヤマカン評が逆風となったこともあったのだろう、プロジェクト自体は大成功とは言い難いものとなってしまった。とはいえ、きちんとその時点で一定のファンはついたし、最低限の「アイドルプロジェクト」としての責務は果たしたと、それくらいの認識である。 さて、そんな中でまとめてデビューした7人。横並び一線で個性を見出すのもなかなか難しく、キャストのラジオとかを聞いていれば中の人の識別もしやすかったのだろうが、アニメ単体で視聴している程度ではなかなか印象に残るものではない。過去の記録を振り返ってみると、序盤に7人の中で評価されていたのが「田中・山下・奥野」の3名だった様子。単に声優名鑑に一足早くこの3人だけが掲載されたって話なんだけど、実際WUG以外のアニメでも起用されていたのはこの3人だった。そう、まだ世間は青山吉能を掘り出していなかったのである。 さておき、そんな中でみにゃみは「ハナヤマタ」のメインヒロインを獲得して頭一つ抜き出る成果を見せる。声質に一番特徴があり、いわゆるきらら系で使いやすかったというのはあるだろう。また、WUGの中ではみにゃみ演じる実波がわかりやすく個性を発揮しやすいキャラだったため、演じるにあたっての狙いが定めやすかったというのもあるかもしれない。これは勝手な想像だが、「アニメ声優っぽい」演技のつけ方って、やっぱり「アニメっぽい」キャラのほうが振り切れてやりやすいだろうからね。まぁ、現実のアイドルと地続きで作品を作りたかったヤマカンのディレクションだとその辺はむしろオミットされる部分だったのかもしれないけど。とにかくそんな「実波」のキャラにも助けられたみにゃみはスタートダッシュに成功。しかしそこからの道行きは忖度なしの真剣勝負。業界で生き残るしぶとさを発揮するためには、やはり本人の地力しかないのである。
・良きところ 他の役者と比較してみにゃみ独自の良さを言語化するのが難しいが……これまで紹介してきた中だと福圓先生がタイプ的には近いかな。自然体で発揮できるキャラの強さ、そして真っ正直さみたいな部分は通じる部分があるが、百戦錬磨の福圓先生が持つ恐ろしいまでの「実在感」みたいなものはまだ一歩譲る部分はある。とはいえ、それは回ってくるキャラの方向性もあるだろうし、純粋にキャリアの差という部分もあるはず。現時点での「田中美海」は、同世代の声優と比較したときに間違いなく「キャラへの合わせ」の嗅覚みたいなものが卓越している。役者なのだからキャラに合わせるのは当然だろ、と言われたらそれまでなのだが、みにゃみの場合、地声の部分をそんなに大きく動かすことなく、自然な範囲でキャラに合わせていけるのが最大の武器。それこそデビュー役だった実波にしたって、あれだけ「作った」ようなキャラだったにもかかわらず、音域としては地声から大きく外れるものではない(もちろん、ロリ方向に寄せて多少は上げているが)。 私が最初にみにゃみに感心して目を向けたのは、デビューから3年後、「賭ケグルイ」での芽亜里役だった。もともと作品のファンだった私は、作中の超重要ポジションである芽亜里にまだ経験も浅い新人が起用されたことに最初は文句を言っていたのだが、実際に登場した芽亜里に特に違和感もなく、「あれ、田中美海ってWUGのうんめーにゃーの子だよな、こんなんだったっけ……」と戸惑ったものである。思い返せばこの時点ですでにみにゃみ的声優道は定まっていたのかもしれない。 現在はデビュー時に培ったアイドルスピリッツに加えて堅実な演技論を身にまとい、「役者」田中美海は進化を続けている。こうして先入観バリバリの状態からスタートした人材が、実力で周りをねじ伏せにくる展開は自分の物の見方の浅薄さを突き付けられるようで、歯がゆくも喜ばしい瞬間である。
・お勧めキャラ3選(ぐらい)
・「ゾンビランドサガ」シリーズより「星川リリィ」 世間的にみにゃみの存在が大々的に知らしめられたのは、やはりまさお……いや、リリィだったのではなかろうか。デビュー後の「アイドル」のイメージを残しつつもイレギュラーに振り切ったトンデモアイドル。その中でも特にイロモノ中のイロモノといえるリリィはそのドラマ自体の強度もさることながら、グループ内で求められる仕事の異質さも際立っていた。田中美海の2本の柱の1つである「アイドル」を斜め上から確固たるものとし、そこに「役者」業も重ね掛け、実に贅沢で悩ましいキャラとなっている。ちなみにこの後も「アイドル」役はちょこちょこ回ってくることになり、「アキバ冥途戦争」のゆめちなど、いちいち「アイドルはアイドルなんだけど……」みたいな変な呪いがかかってるのが歴史の重みってやつなのかもしれない。
・「私の百合はお仕事です!」より「雨宮果乃子」 ゆめちつながり(?)でメイド的な役回りからもう1キャラ。ほんとは上述の芽亜里とか「勇者」シリーズから楠芽吹なんかをピックアップして「固い」側のキャラに触れようと思ったのだが、学園をかき回したギャンブルスターや世界を救った勇者の1人と並んで負けないくらいには、今作の果乃子も強いといえば強い。愛は何よりも強い。百合は世界を壊す(芽亜里も芽吹も同性間のクソデカ感情じゃん)。単なる「強さ」ではなくこういう押し引きでキャラを見せるのって実は案外難しくて、特に果乃子の場合はメインカップルをかき回すトリックスターというか、泥棒猫というか、「お前が一番怖いんじゃい」というか、とにかく一筋縄ではいかないポジション。やっぱ「白い」キャラより「どす黒い」部分があるほうがファンは見てて楽しいのよね。
・「焼くならマグカップも」より「豊川姫乃」 そしてやはり私の中でのみにゃみ評のターニングポイントとなったのはこのキャラ、多治見が生み出した才能・姫乃である。作品自体がすこぶる地味だったのでそこまで取り沙汰されることもないのだが、なんだろう、今作の姫乃の「等身大の存在感」が、実に正しいご当地アニメのあり方を示してくれたような気がした。金が絡む話なので「ご当地!」と謳えば謳うほどにファンは白い目で見る傾向にあるが、今作はゴリゴリに「ご当地!」しながらも商業主義的なところの押し付けがあまり感じられず、いつしか「本当にその地に根付いた女子高生たちはこんなことをするかもしれないな」という密着感というか、接しやすさの方に本質が変異していく。この時に一番大事なのは主人公・姫乃がいかに「匂いを出さずに好感度をあげるか」という部分で、みにゃみの声はこの売り出しにズドンとハマった。田舎の風景にどこか飽き飽きしている今時の女子高生。でも地元の文化に触れることで少しずつ気持ちが変わり、いつしか焼き物文化にかけがえのないものを感じて自分を成長させるきっかけとする。ありきたりのはずだけど、実際には見たことがないようなそのストーリーを、「実在」にまで導いたのはみにゃみボイスの最大の功績なのではなかろうか。
思ってた以上に若手声優については「その人自身」についての知識がないな、ということを今回の記事で痛感しましたね。やっぱひと昔前と比べると声優ラジオとかにさっぱり触れてないからなぁ。まぁ、そういう対象についても、作品を通しての真っ当なラブコールを送れるとよいですね。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |