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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 市道真央。声優としての取り扱いなので当然名義は「M・A・O」となります。呼び方は「顔文字ネキ」とかもあるんだけど、まぁ、真っ当な表記の方がわかりやすいですね。

 




・馴れ初め

 そういや内田真礼のとこで「実写から入った例なんて他になかなかないよ!」みたいなことを書いた気がするのだが、もっと極端な例がありましたね。というわけで「あなたのM・A・Oは、どこから?」と聞かれたら当然「ゴーカイイエローから」となるわけです。この場合には厳密には「声優のM・A・Oとの馴れ初め」ではないわけだが……ついでに言えば私がスーパー戦隊沼に浸かったきっかけは「ゴーカイ」なので、戦隊との馴れ初めもこの人が加担していると言えなくもない。罪な女である。

 女優・市道真央が本格的に声優業に舵を切った理由は知らんが、ありがたいことにゴーカイジャー以降、凄まじい勢いで声の仕事をもぎ取り、すっかり一枚看板として定着した顔文字ネキ。一時期は「どの作品観てもM・A・O」という鉄腕ぶりを発揮し、多分年ごとに区切ったなんらかの褒賞があったなら、どこかに確実に「M・A・Oエイジ」が存在しているはず。それくらいに影響力のでかい役者である。

 一応「声優としてのM・A・O」との馴れ初めも確認してみたが、ほぼデビュー作みたいな扱いの「帰宅部活動記録」の時点でブログで言及しているため、やはりデビューからと言ってしまっていいのだろう。よりによって出会いはあのあざらしだったのか……。もう、この時点で役者としては完成してたみたいなところがあり、次に言及したのが「サムライフラメンコ」のアイドル役。デビュー1年目で「アイドルだし、女優だし、声優」という全方位乱射型スタイルもしっかり認識されていた模様。こんだけ完成形を携えて業界に殴り込みをかける人材ってのも珍しい。そして、そんなデビューの様相が、その後の彼女の活躍をしっかり暗示してたってんだから、この業界もなかなかのものである。

 

 

・良きところ

 彼女の「良さ」を十全に捉えきるのは難しい。言葉を選ばずに書くなら、世間的には「カメレオン声優」とまで言われている変幻自在の仕事ぶり。とにかくキャラのパターンが豊富で、どんなキワモノ役でも合わせられるし、一歩歩くだけでそのキャラと「M・A・Oボイス」の呼吸が合う。「合わせ」のプロというのが私の中の印象。

 「いや、それって声優ならふつーの仕事ぶりじゃないの?」と思われるかもしれないが、M・A・Oネキがすごいのはここからで、彼女を評する「カメレオン」という言葉には「どんな役の色にでもピタリと合わせられる」という意味に加え「あまりに自然に役に溶けてしまうため、そこにM・A・Oという個人の色が残っていない」というとんでもない状態も表している。そう、この「個が溶ける」という現象は本当にM・A・Oオリジナルのもので、そこが彼女の最大の武器なのだが、さて、これは褒め言葉としてしまっていいものか。

 世に「演技が上手い声優」なんてものはいくらでもいるわけで、たとえば最近なら種﨑敦美、あとはレジェンド沢城みゆきとか、適当に候補を上げることはできるが、他の役者に共通していることは、業界で生き残るためにしっかりと「自分ならではの個性」というものも押し出しており、声を聞いたら「おっ、種さんまたすごいことやっとる」みたいな認識ができるということ。古くから「声優は声に特徴がある人間がやるもの」という(ある種の間違った)認識は流布しているが、やはり「耳に馴染んだあの声」が聞こえるというのは安心するものである。

 転じてM・A・Oはどうかというと、キャラの仕事になんの不満もないにも関わらず、アニメを見てる時に抱く感情はというと「この声、絶対聞いたことがあるんだけど、はて誰だっけ」なのである。合わせが完璧なのでもはやその認識にすら辿りつかない場合もあり、「このキャラはこういう声の子なんだな〜」で裏側の「キャスト」に認識が及ばない可能性がある。それくらいにステルス性能が高く、「M・A・Oであること」をなかなか残してくれない。これが実に悩ましい。アニメファンの皆さんならば、「キャストロールでM・A・Oの名前を見て『またお前かい』と思った」経験が絶対にあると思うのだが、逆に言えば「キャストロールを見るまで気付けない」ということなのだ。そんな「看板女優」がいるのかって話で。

 結論から言えば「いる」のである。幸い、ここまで付き合いを重ねたおかげで最近はようやっとキャストロールなしでもM・A・Oボイスが認識できるようにはなってきたが、それだって充分に警戒しているからこそ拾えるわけで、油断したら今だって取りこぼす可能性がある。そして、「裏方稼業」としての声優に求められるお仕事というのは、(ある一面においては)確実にコレなのである。視聴者が見るべきはキャラクターであり役者個人ではない。そうした理想形を突き詰めすぎた究極形、それこそがM・A・O。いったい何がどうなったらこんな役者が完成するものかと、いまだに謎は残ったままである。

 そして、この特性が決して「個性がないこと」につながらないというのも難しい部分で、M・A・Oネキは役者としては文句なしに巧い。だからこそここまで溶け込めるわけで、単なる「無個性」がこんな仕事を成し得るはずもない。しかし、声優ファンってのは厄介なもので、「あの声が聞きたいんだ!」という個人推しのモチベーションというのも確実にあり、M・A・Oボイスでそれを満たすのには修練が必要なのだ。ある意味で凄まじくニッチな万能型声優という、あまりに奇怪な立ち位置にいるオンリーワン。こんな人材、そりゃ宇宙で海賊にもなるだろうよ。

 今日も今日とて、あなたの見ているアニメにはM・A・Oネキが潜り込んでいます。なお、目を皿のようにしてキャストロールを見ていると、高確率でM・A・Oネキではなく手塚ヒロミチに遭遇します(オチ)。

 

 

 

・お勧めキャラ3選(ぐらい)

 上述のような特性を持つため、キャラをピックアップするのが至難を極める。

 

・「HisCoool! セハガール」より「ドリームキャスト」

 M・A・Oネキ発声法の1、「萌えボイス」から代表選手をまず1名。ドリキャスは「gdgd妖精s」におけるピクピクポジションなんですが、ツッコミ役のサターン、不条理系のメガドラに挟まれていい具合のいじられポジションなんですよ。これがご本人の性格も反映しててしっくりくるなぁ、という。ちなみに「ご本人の性格」についてはAT-Xで放送していたバラエティ番組「すずまお荘」での立ち振る舞いを参考にしています。普段わたわたしてるだけなのに、ゴーカイチェンジをせがまれた時だけやたら格好いいの好き。

 

・「戦記絶唱シンフォギア」シリーズより「ヴァネッサ」

 M・A・Oネキ発声法の2、「エロいおねーさん」から個人的な好みで代表選手をピックアップ。ノーブルレッドは活躍シーンに恵まれなかったけど、きちっと金子節を振り撒きながらやり切ってくれたヘンテコおねーさんが格好良かったですよ。

 

・「ID: INVADED」より「聖井戸御代/本堂町小春」

 M・A・Oネキ発声法の3、「ショタを匂わせることすらできる」から、中でも特に異質な名探偵をピック。ただでさえよく分からないこの作品世界の中で、一際謎が多いのが本堂町。すごいのかすごくないのか、どんな性別なのかもよく分からないが、とにかく動いてたらなんとなく探偵っぽくも見えるし、いざという時は荒事にまで手をそめる。振り返ってみてもなんだかよく分かんないやつ。

 

・「異世界美少女受肉おじさんと」より「橘日向」

 若干仕事としては聖井戸と被るのだが、ある意味でM・A・Oキャラの粋とも言える、世界も次元も、性別すらも乗り越えたバーチャルすぎる存在。この「どこにでも在り、なんでも在る」束縛のなさこそが最大の魅力。こいつ、なんでか分かんないけど可愛いんだよ。ムカつくよな。

 

・「海賊戦隊ゴーカイジャー」より「ルカ・ミルフィ/ゴーカイイエロー」

 というわけで、流石にここだけは切り捨てられないのでお願いします。許してください。僕はM・A・Oネキが都合の悪い状態になって歪み切った顔を見せるのが本当に好きなんだ! 彼女の格好いいアクションでなら顔面蹴られるのもやぶさかではない。おそらく、今後私の中で「歴代トップイエロー戦士」が塗り替えられることはない。

 

 

 多分今後はもう実写は出てこないと思うので許してください。まぁ、別に声優だからって顔出し仕事しちゃいけないわけじゃねぇからな。

 

 

・関連リンク集

2014年度・俺的アニメグランプリ(声優部門)

新番チェック・フリップフラッパーズ

新番チェック・ひなこのーと

異世界美少女受肉おじさんと第4話「ファ美肉おじさんと黒の剣士」

新番チェック・変人のサラダボウル

 

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