最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
色々光ってる、第5話。今作の良さが全部出てる構成、見てていちいちキュンとしたりグッと来たり、感情が大忙しだ。 Aパートはミケちゃんの苦闘。事前に滑ったいのりの結果が良かったことでプレッシャーもかかっただろうが、ミケの場合は氷上で1人になった時、本当に頼れるものがなくなってしまったというのがトラブった原因なのだろう。いのりのようにコーチとの信頼関係を盤石なものにし、あらゆる失敗を想定して常にシュミレートできていれば本番での躍進もあり得るが、「自分しかいない」「失敗したら後がない」という思いは簡単に破綻してしまう。もちろんコーチのいう通りに修正用の練習だってちゃんとしてたんだろうが、そこで「習ったこと」を思い出せるほどの信頼を構築できていなかった。おかげでトラブルがトラブルを呼んでの明確な失敗。なまじ技術が高くプログラムとしては綺麗に収まっただけに、本人の中でのショックも大きかっただろう。 そして、「負け」を実感したミケちゃんはというと……なんかしょげた。思い切り凹んで大人を前にも屈してしまった。一瞬「弱っ!」と思ったが、いつだって思い出すのはこの子達がまだまだ小学生だってこと。どれだけ意地を張っていたとしてもそれは子供が駄々をこねるのの延長みたいなもんでね。思い込みから来ていた大人への反骨心は、1度の失敗で容易く揺らぐ。多分、ミケちゃんはこれまでスケートの試合では大きく失敗したってことはなかったんじゃないかな。初めてのミス、初めての敗北。そこでようやく、自分の小ささを知ることができたのだ。そりゃま、必要以上にいのりに懐いちゃうのもしょうがないこって。 Aパートの見どころはミケちゃんの演技そのものでもあるが、それにつけてもやはり小動物のような愛らしさがそこかしこに現れるデフォルメ演出だろう。いのりちゃんも普段からすぐにへちょ絵になって愛らしさを振りまいてくれるが、より小動物としてのイメージが強いミケがまるっこくなると可愛らしさもひとしお。こんなん見せられてたら、そりゃ大人たちは無条件で応援したくなっちゃうよ。多分、この感情はいのりちゃんにも芽生えているんじゃなかろうか。 そして圧巻のBパート、別次元の試合で登場したのは以前いのりと知り合った少女・狼嵜(かみさき)光。純然たる天才型のキャラだったらしく、アニメではフル尺で彼女のプログラムを上演。これでもかというくらいにその天才っぷりを見せつけてくれている。そして、アニメとしての今作の見せ場も最大限に発揮してくれている。いやー、CG処理を挟みながらとはいえ、この映像を出されたらそりゃ釘付けにもなりますわよ。「CGのビビッドな要素がフィギュアスケートという競技にマッチしている」と以前触れたことがあったが、加えて、スケートの持つどこか機械的なモーションがCG取り込みでアラを見せにくい要素にもなっている。おそらく何かしらのモーションキャプチャー的な処理が施されているだろうから元になっているのは人間的な「生」の動きではあるはずだが、アニメにするにあたってどこかしらの要素は捨象される。普段の人間の動きであればそこに「何かしらの欠落」をイメージせざるを得ないのだが、氷上のダンスは、そもそも人間の動きが制約された状態なのだ。だからこそ取り込みやすく、見せやすい形状となる。 もちろんそうなると「実写で見た方がよりストレートなフィギュアになるんだからわざわざ画にする必要ないやんけ」という話になりそうなものだが、そこには「アニメとしての嘘」が効いてくる。本作はただダラダラと演技を垂れ流すだけでなく、目まぐるしく動くカメラワークや、あり得ない視点からの内面への切り込みなど、しっかりと「アニメ的な」部分で迫力を増量している。通常のフィギュアでは絶対にあり得ないアングルから見たど迫力の演技は、普段「フィギュアってなんか細かい動きで差がついててよくわかんねぇよ」と文句たらたらの私のような人間でも興味を持つのに充分である。全人類、アニメになってくれれば俺も興味が持てるのかもしれない。 さておき、そうして存在感をいやと言うほど見せつけた光に対しても、劣等感に打ちのめされないのがいのりの偉いところ。なんとか自分の思いを伝えようと奔走する中で、死体を2つも製造して修羅場を作ってしまう(死んでません)。期せずしてぶつかる2人のコーチ。それぞれのフィギュア観もぶつかるし、コーチとしての「教育論」だってぶつけ合う。負けちゃいけない。「2人分の人生」なのだから。ここで気圧されずにしっかりと教え子に寄り添えた司の立ち振る舞いは100点満点。今作は本当に主人公が「2人とも」格好いいのよ。ちゃんと一生ついていけそうなコーチに巡り会えたことがいのりちゃんの幸せ。そして一生をかけてでも育てていこうと思える才能に会えたのが司の幸せ。一期一会ですなぁ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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