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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド」 5→5

 わんぷりに続いてこちらも1年間の物語に幕。厳密には4月新番なので10ヶ月くらいだけど。妙な時期に終わるもんだな。来週から2ヶ月はセレクション放送だってさ。

 さて、長い作品になったのでひとまず完走できたことでスタッフにはお疲れ様を。1年単位の尺で起承転結を作るストーリー展開はきちんとできていたし、終わってみれば単なるマシンの借り物だけじゃなく、立派に「シンカリオンの物語」になっていたとは思う。まー、肝心のおもちゃがどれくらい売れるもんかは定かじゃないが……日本を駆け回る多種多様な新幹線がいろんなところからいろんな活躍を見せてくれるのが今作の眼目であるというなら、その責務はきちんと果たせていたと思う。いちいち地方に出張していくので細かいながらも「ご当地もの」としての味わいもちょこちょこあったしね。

 ただ、個人的には1期2期の「元祖」シンカリオンの方が好きといえば好きでした。全く違うコンセプトになっているので比較する意味はあんまりないんだけど、やっぱ前作のダイレクトに子供向けの設定の中に混ざり込んだシュートなドラマ展開がよいギャップになってた気がするんだよな。今作は割と序盤からシリアス強めで、よく言えばグッと絞まったシリーズ、悪く言えばあんまり遊びがないというか、ちょっと暗さが付きまとうお話になっていた。

 本作は前作と違って「敵対する組織」がずっと存在しないのよね。いや、元祖だって最終的に「敵対」かと言われたら微妙ではあるんだが、今作の場合は敵だと思っていたものが全部身内だったり勘違いだったりAIの暴走だったり、全部「元を正せば人間が云々」みたいな存在ばかりで異界の脅威とか明確な悪意がないのだ(害意はあったかもしれない)。中でも最大の対立軸に「廃棄データの恨み」があり、途中まではハラハラしながら見ていたものだがビーナの叛逆を契機に、「……で、廃棄データの恨みとは?」と冷静にもなってしまった。いや、別にそこをがっつり設定で囲う必要もないのはわかってるのだが、もうちょい「形あるもの」との対立の方がお話としてはわかりやすかったし、イドとのすったもんだあたりのやるせなさはあんまり朝アニメで摂取したいような鬱成分ではなかった。姉貴のお話、イドのお話、レイジの顛末、そしてビーナとの対峙と、ず〜っと「やるせない悲しさ」が続くお話なのでなぁ。そこいらにもうちょい心温まる要素を加えてもらえると1期の時のあの優しさにも繋がった気がするんだけどね。

 でもまぁ、こうして気分が塞ぎ込んでしまうってことはお話の基盤がかっちりしていた証拠でもある。もしこれを若き鉄オタの種みたいな幼児たちが見ていたとしたら、今後の人生における人間関係を考える参考にしていただきたい。あとメタバースとの付き合い方も。

 

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