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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ゴールイン!

<無色>

 

Karn Liberated 開放された者、カーン (7) M

プレインズウォーカー・カーン

【6】

<+4>:対象のプレイヤー1人は、手札を1枚追放する。

<-3>:対象のパーマネント1つを追放する。

<+4>:〜により追放された全てのオーラでないパーマネント・カードを別にして、ゲームを再び開始する。その後、それらの別にしたカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。

 結局、最初のリークから一切の変化もなく、このカーンは実在していた。何とも嘘くさい設定、何ともふざけた効果。はたしてこのカードが今後の世界にどのような影響を与えていくのか、注目して待つしかない。初期値が6、1回の起動で10の忠誠値。確かにカーンのウルザに対する忠誠心を考えればこのくらいはやってのけそうな気もするけど、「ソリン・マルコフ」よりも1マナ重いだけの無色プレインズウォーカーがここまで死ににくいというのはどうだろうか。しかもプラス能力が充分強い。リリアナさんが泣き出しちゃう。そして小マイナスが「名誉回復」で、大マイナスがハンデ戦の「Shahrazad(ARN)」だ。確かウィザーズ社って「Shahrazad」効果は封印したんじゃなかったっけ……とにかくひどいカードだな。ある程度マナが出るデッキならば、とにかく何も考えずに放り込んでおくと、出せれば勝てるという。ウィザーズ社は、既に夏に出る基本セット2012でプレインズウォーカー対策カードを強化するという指針を出している。私は思う。「対策するくらいなら強くするな」と。

 

Alloy Myr 合金のマイア (3) U

アーティファクトクリーチャー・マイア

2/2

(T):あなたのマナ・プールに、好きな色のマナを1点加える。

 あの「極楽鳥(M11)」がついにアーティファクトの領域に! いや、サイズと役割からすると「ユートピアの木(9ED)」の方が近いだろうか。ただ、環境を考えるに実際のライバルは「パラジウムのマイア」の方。色マナの質を取るこいつか、質より量を求めるパラジウムか。もちろんデッキ構築にもよるだろうが、こいつはリミテッドの場合、1パック目に登場するというのが非常に重要になる。こいつを押さえておけばどんな色でも手軽に進めることが出来るし、多少無茶なピックをして色が散っても、何とかまとめられる可能性が出てくるのだから。今回、緑には土地コントロール系のカードが1枚もなく、更に「ミラディンの傷跡」のパックが減ることで今後はマナマイアの量も減ってくる。是非とも、早い巡目でこいつを押さえて、安定したマナライフを送りたいものである。

 

Batterskull 殴打頭蓋 (5)

アーティファクト・装備品

生体武器

装備したクリーチャーは+4/+4の修正を受けるとともに、警戒と絆魂を持つ。

(3):〜をそのオーナーの手札に戻す。

装備・(5)

 なにこれ怖い。生体武器の姿をした「セラの天使」……いや、絆魂もあるからひょっとして「悪残の天使」に近いのか?(飛んでねぇけど) これがどんな色でも使える5マナのカードだなど、不謹慎にも程がある。かてて加えて、こいつ単体で手札と行き来することで不死身のクリーチャーとなるし、除去でいなそうにも、3マナあればすぐに手札に戻ってしまう。ここまで自己完結した意味不明な装備品は、「Caw-Blade」全盛の今の時代を考えているのだろうか。リミテッドでは当然のゲームエンドカード、構築でも「石鍛冶の神秘家」から登場すれば地獄絵図。なんだこれ。神話マーク付けたからって何してもいいってわけじゃないぞ。

 

Blinding Souleater まばゆい魂喰い (3) C

アーティファクトクリーチャー・クレリック

1/3

(ΦW)(T):対象のクリーチャー1体をタップする。

 「傷跡」には「きらめく鷹の偶像」たち、「包囲戦」には「刃の歩哨」たち。毎回アーティファクトのコモンには、特定の色マナで起動できるサイクルが存在していた。今回もご多分に漏れずそのサイクルが存在しており、カード名は「魂喰い」と統一された。ついでに時勢を鑑みてΦマナ仕様になり、他の色からでも手を伸ばしやすくなった。ただ、キャスティングコストではなく起動型能力のコストなんで、毎ターン起動するときにいちいちライフを払ってたら流石にしんどい。そういう意味では、やっぱりこいつは特定色のクリーチャーだ。で、そんなサイクルの白は、「目つぶしの魔道士(M11)」である。タッパーはどんな世界でもヒーローであり、このクリーチャーなんてまさかのタフネス3を実現、リミテッドでの死ににくさは折り紙付きだ(まぁ、アーティファクトだけど)。白ユーザーならばユーティリティとして確保した上でアーティファクト数も水増しできる、願ったり叶ったりの存在。サイクル中でも最も起動回数が多い能力だろうから、他の色が浮気してくる可能性もそこまで高くない。助かりますね。

 

Caged Sun かごの中の太陽 (6) R

アーティファクト

〜が戦場に出るに際し、色を1色選ぶ。

あなたがコントロールするその色のクリーチャーは、+1/+1の修正を受ける。

いずれかの土地があなたのマナ・プールにその色のマナを1点以上加えるたび、あなたのマナ・プールにその色のマナを追加で1点加える。

 色を1色に絞り込んだ「ミラーリの目覚め(JDG)」。「ミラーリの目覚め」は当時「ウェイク」と呼ばれるデッキでそれなりの活躍を見せたカードなので、このカードも骨格はなかなか強い。ただ、無色になったことでコストが重くなり、どうしても単色デッキでの使用を義務づけられるため、デッキを作る難度は更にあがってしまった。狙い目としては、とにかくマナが倍加することだけを考えた単色デッキを組み、エルドラージランプのような怪物ガオーなデッキを組むこと。もう1つは、いっそのこと「清浄の名誉」や「蠱惑的な吸血鬼」まで詰め込んだひたすら単色ビートを目指すこと。6マナ払って効果が+1では援軍としてはそこまで期待出来ないので、デッキの可能性があるのは前者だろう。緑ならば「原始のタイタン」などを使うようなデッキ構築にして単純な「ランプ」に追加要素として見込めるし、黒単ならいっそ「ニルカーナの亡霊」まで詰め込めばかなりの悪さが期待出来る(「魂の消耗(M10)」がいないのが悔やまれるが)。まぁ、リミテッドで登場した時に引くかどうかをちょいと悩むくらいが丁度良い扱いなのではなかろうか。



 Conversion Chamber 変換室 (3) U

アーティファクト

(2)(T):対象の、いずれかの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を追放する。〜の上に蓄積カウンターを1つ置く。

(2)(T)、〜の上から蓄積カウンターを1つ取り除く:3/3で無色の、ゴーレム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 廃品を利用してゴーレムに育て上げるリサイクル施設。トータルで4マナかかるのでそこまでお手軽というわけではないが、「ゴーレムの鋳造所」と異なりアーティファクト1つでゴーレム1機が生産可能なので、運用効率はかなり良い。一度カウンターを乗せてしまえば、1回の増殖で3/3が出せるわけで、今回赤などの色に配備された新たな増殖カードの価値を高めるのにも一役買ってくれるだろう。また、地味に「病的な略取」や「死体の野犬」対策に墓地掃除が出来る仕事もある。金属術・感染を問わず、とりあえず突っ込んでおきたいカードである。あ、これでようやく我々の夢であるゴーレム戦術が軌道に乗り始めましたよ! やったねタエちゃん!

 

Darksteel Relic ダークスティールの秘宝 (0) U

アーティファクト

〜は破壊されない。

 その意気や良し! 「メムナイト」「調和者隊の盾」「オパールのモックス」に続く、この世界で4枚目の0マナアーティファクトは、ついに「何もしないをしているんだ」という哲学的な次元にまで達してしまった。これで金属術が安定する他、あとは……金属術が安定したり、金属術が安定したりする。……うーむ、別に0マナで出したアーティファクトが割られても構わない気がするのだが……やっぱり効率でいったら「胆液の水源」に適うものはないし、どうせ出すならせめて「メムナイト」くらいの仕事はして欲しい気がする。「とにかく0マナであることに意味があるんだ」という流れも無いではないが、それなら現環境で「調和者隊の盾」が採用されていてもおかしくないわけで、それが無いってことは、今んとこ「メムナイト」とか「羽ばたき飛行機械(M11)」で足りてるってことだからなぁ。一応、ダークスティール製なので「テゼレット」先生が5/5に育て上げたときの破壊力がでかいので、青黒型の親和スタイルならワンチャンスあるんだろうか。少なくともスタンダードではそこまで尖ったカードはいらない気がするよ。いわんやリミテッドをや。

 

Etched Monstrosity 刻まれた大怪物 (5)

アーティファクトクリーチャー・ゴーレム

10/10

〜は−1/−1カウンターが5つ置かれた状態で戦場に出る。

(W)(U)(B)(R)(G)、〜の上から−1/−1カウンターを1つ取り除く:対象のプレイヤー1人はカードを3枚引く。

 「刻まれた/Etched」の名を冠する3体目のクリーチャー。「刻まれた巫女(5DN)」、「刻まれた勇者」と来て、最後が大怪物になってしまったわけだが、刻まれ一家物語にはどんな歴史が刻まれたというのだろうか。イラストを見ると相変わらずの風貌が家族的類似性を示しており、フレーバーでは「刻まれたのはファイレクシア化の傷跡のみ」と書かれている。うーむ、大変だったのだな。で、刻まれシリーズの共通点として与えられているのは、バックに見える5色の太陽に象徴される烈日システム。「巫女」は色マナの種類が多いほど強くなり、「勇者」はどの色に対しても耐性を持った。そして、大怪物は5色マナを揃えることで覚醒し、10/10の巨体と3枚の手札を手に入れるのだ。ドローすると縮んでしまった「巫女」の時代とは随分変わってしまったものである。5マナ5/5の時点で充分強いくせに、万一5色マナを揃えた時の性能は流石に神話クラス。サイズと手札が膨れあがり、理不尽さを隠す様子もない。ついでに感染クリーチャーと殴り合ったりした日には、さらなるドローの可能性まで出てくるのだ。なるほど大怪物、なるほど最終兵器。ただ、現在のリミテッド環境でどうやったら5色マナを揃えられるかの質問には、誰も答えることは出来ない。まぁ、1引きでうっかり引いてしまったら、「合金のマイア」「太陽の宝球」「地平線の呪文爆弾」などを集めまくってわずかな可能性に賭けてみるのも悪くないだろう。どうせ「粉砕」一発でおじゃんですから。

 

Gremlin Mine グレムリン地雷 (1) C

アーティファクト

(1)(T)、〜を生け贄に捧げる:〜は対象のアーティファクトクリーチャーに4点のダメージを与える。

(1)(T)、〜を生け贄に捧げる:対象のクリーチャーでないアーティファクトから、最大4つまでの蓄積カウンターを取り除く。

 なんかよく分からんけどアーティファクトを毛嫌いするアーティファクト。アンチアーティファクトアーティファクトというなら「シルヴォクの模造品」で完結していた気もするのだが、こちらはより安価に、よりシンプルにご利用頂くため、2つの不思議な効果でオリジナリティをアピールしている。相手がクリーチャーなら、このカードは倍の効果を持つ「黄鉄の呪文爆弾(MRD)」だ。「ニューロックの模造品」のような頑丈が取り柄のカードでも2マナで破壊出来るので、必須レベルの除去カード。しかし、相手がクリーチャーでない場合には、その仕事はあくまで蓄積カウンターの除去だけ。ま、それでも「三角護符」シリーズなんかが相手ならそこそこの効果ではあるが、やっぱりクリーチャー除去として使っていた方が確実な気はします。この世界、そこまで蓄積カウンターに依存しているカードってのは少ないもんですからね。「ヴィダルケンの注入者」を2引き3引きしちゃった俺が言うんだから間違い無いよ。

 

Hex Parasite 呪詛の寄生虫 (1)

アーティファクトクリーチャー・昆虫

1/1

(X)(ΦB):対象のパーマネントから、最大X個までのカウンターを取り除く。これにより取り除いたカウンター1つにつき、〜はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。

 ようやく「吸血鬼の呪詛術士」の後釜が現れた。わずか1マナで登場して数多のプレインズウォーカーを薙ぎ払う(予定)、最強の1マナ昆虫。恒常的に起動するためには黒デッキであることが望ましいが、そうでなくとも多少のライフを払ってやれば、一気にプレインズウォーカーを撲滅することが可能だ。また、一応自軍クリーチャーから感染ダメージを取り除いたり、最近またちょっと流行っているらしい「紅蓮術士の昇天」や「光輝王の昇天」などのカードも軒並みシャットアウト。大した戦力にはならないのでメインからは入れにくいが、「真髄の針」が無い今なら、サイドくらいには仕込んでもいいかも、と思えるカードである。「ファイレクシアの破棄者」と違って「粗石の魔道士」でサーチ出来るのもおしゃれ。

 

Hovermyr 浮上マイア (2)

アーティファクトクリーチャー・マイア

1/2 飛行 警戒

 えーっと……イラストがなんか可愛いよ。このなりで警戒持ちってのはなんか嘘くさいけど。もともとこの性能を持つクリーチャーは「急使の鷹(RAV)」である。色つきクリーチャーがマナコスト据え置きでアーティファクトになったんだから優秀なカードなのは確かだと思うのだが、何に使っていいのかが分からないので、イラストを愛でるくらいしかやることがない。「マイアの感電者」に期待? これを見た後で「後陣のマイア(MRD)」を見た時の、愛しさと切なさと心細さと。

 

Immolating Souleater 焼身の魂喰い (2)

アーティファクトクリーチャー・猟犬

1/1

(ΦR):〜はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。

 「魂喰い」サイクルの赤は「ピグミー・パイロサウルス(7ED)」のアーティファクト版。一応ライフの支払いで火をはけるようになったんだから上位互換には違いないが、このサイズのブレス持ちが活躍したという話は過去のどの世界を見てもほとんど確認出来ないので、あんまり求められる仕事ではなさそうだ。あー、でも2ターン目に転がり出てくる「火の突撃者(SHM)」にはそこそこ苦しめられた記憶もあるな。むしろライフの支払いのおかげでパワーの最大値が計りにくく、相打ちを狙うのは容易なので、案外ブロッカーとしては嫌らしい働きを見せるかもしれない。

 

Insatiable Souleater 強欲な魂喰い (4)

アーティファクトクリーチャー・ビースト

5/1

(ΦG):〜はターン終了時までトランプルを得る。

 「魂喰い」サイクルの緑は、当然のトランプル。トランプルをつける能力ってサイクル中に与えられると一番どうでもよくてがっかりするパターンが多いのだが、このクリーチャーの場合、色々と思い切っちゃったおかげで割とありがたいオプションになっている。何しろ4マナ5/1という「ドロスのクロコダイル(10ED)」ばりのギリギリステータスなのだ。ワンパンチ入れて、そこで幾ばくかの本体ダメージが入れば仕事を果たしたことになるのである。そして、こいつがトランプルをつける必要があるとしたら、それは間違い無く、1回の人生で1回きりになるだろう。つまり、緑以外の色が使い捨て覚悟でライフを支払いやすい設定になっている。ダメージで勝つデッキに条件は限られるわけだが、むしろそれは緑ではなく他の色のデッキに多そうである。サイクル中では珍しく、Φマナが有効に働いている例だろう。まぁ、使うかどうかは好み次第だと思うけど。

 

Isolation Cell 孤立の監房 (4) U

アーティファクト

いずれかの対戦相手がクリーチャー呪文を唱えるたび、そのプレイヤーが(2)を支払わない限り、そのプレイヤーは2点のライフを失う。

 ちょっと分かりにくいデザインだが、イメージとしては全てのクリーチャースペルが(Φ)だけ重くなる効果になるだろうか。2マナの追加コストはクリーチャーを展開するデッキには大きな枷となるため、なるべくライフの支払いで誤魔化そうということになり、次第に疲弊することになるわけだ。近いところでは「痛ましい苦境」の2択問題にも似ているかもしれない。幸い影響が出るのは相手だけなので、リミテッドでもさりげなく張っておくと悪くないライフ攻撃手段になる。マナの伸び具合にもよるが、46点くらいはコンスタントに攻めてくれるのではないだろうか。もっとも、多少回りくどいので、かなり相手を選んでしまうのは注意が必要。面倒ならばちゃっちゃと殴りに行くクリーチャーを優先した方が正しいのかもしれない。バウンスが多用できる青との組み合わせがそこそこ面白そうではある。

 

Kiln Walker 窯歩き (3) U

アーティファクトクリーチャー・構築物

0/3

〜が攻撃するたび、〜はターン終了時まで+3/+0の修正を受ける。

 殴るときだけ3マナ3/3。それ以上でもそれ以下でもないクリーチャー。アーティファクトで3マナ3/3はそれなりに敷居が高い存在で、過去にはデメリットにしか見えないマナ生産力を持つ「陰極器(MRD)」あたりが喜んで使われていたわけだ。今の時代には、このスペックのクリーチャーがどの程度意味を成すものだろうか。わざわざアンコモンにせんでもいい気がするけどな。

 

Lashwrithe 鞭打ち悶え (4) R

アーティファクト・装備品

生体武器

装備しているクリーチャーは、あなたがコントロールする沼1つにつき+1/+1の修正を受ける。

装備・(ΦB)(ΦB)

 悪夢の鞭(MRD)」の焼き直しカード。生体武器になったので純粋にパワーアップしているし、どうせこのカードを使うようなデッキならば黒マナは平気で出せる。2マナで装備出来るようになったのだから、運用面を考えても「悪夢の鞭」の上位互換だ。唯一、ライフの支払いのみで装備を張り替える時だけはちょっとだけダメージがでかいが、多分そこまでマナ勘定に切迫するようなキツいデッキで使われることはまず無いだろう。黒単ならばとにかく一撃必殺を狙える強力な装備品であるのに加え、いざというときにはマナを消費せずに張り替えられるオプションもある。現時点でどんなデッキに入るかは定かでないが、期待値の高い装備品といえそうだ。リミテッドの黒単でこれを握った「疫病のとげ刺し」とかに殴られたらマジで泣く。

 

Mindcrank 精神クランク (2) U

アーティファクト

いずれかの対戦相手がライフを失うたび、そのプレイヤーは失ったライフに等しい枚数だけ、自分のライブラリを上から墓地に置く。

 精神的クランク。うむ、意味が分からないな。「クランク」とはなんかこう、捻ると、あれがそうなって、なんか……そんな感じのものだ。とにかく動きの種類を変換する機構のようだな。それにより、ライフルーズという損失のベクトルがライブラリ破壊に置換されるわけだ。こいつはすごいぞ。もう、明らかなライブラリ破壊カードだから、常にライブラリの底を夢見る私のような人間はすぐに飛びついちゃうな! ……いやいや、ないだろ。これでライフ20点削るとようやく20枚だぞ。2枚はってようやく相手が死ぬより先にリミテッドのデッキが削り切れるくらいだ。どう考えても40枚や60枚より20点を削る方が楽だ。一体何がしたいカードなんだよ。「叫び角笛」に騙された俺ですら引っかからないよ。こんなカード……シルカウと組み合わせれば……いやいや、無理だから、意味ないから。「大量破壊の網」と組み合わせれば……いやいや……

 

Mycosynth Wellspring マイコシンスの水源 (2) C

アーティファクト

〜が戦場に出るか、〜が戦場から墓地に置かれたとき、あなたはライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それを公開して手札に加えても良い。そうしたなら、あなたのライブラリを切り直す。

 「包囲戦」で登場して絶妙な効果から中堅カードとして人気を博した「胆液の水源」。その人気に乗じてすかさず後続の登場だ。今回はより直接的な効果で存在感をアピールしており、この世界ではかなり貴重なマナコントロールカードとしてアレンジされている。用途の差はあるが、はっきり言って「胆液の水源」よりも強い。単なるキャントリップならば1マナインスタントのおまけになるが、このカードの効果は「地勢(APC)」という立派な1マナソーサリー。それが無色2マナで利用出来て、うまくいけばワンモアチャンス。これなら上記の「刻まれた大怪物」の5色デッキも実現不可能ではなさそうだ。1パック目でこれを引いてある程度の保険をかけ、3色以上に広げるピックもそこそこ現実的。リミテッドでは核になりそうな重要カードだ。

 

Myr Superion マイアの超越種 (2) R

アーティファクトクリーチャー・マイア

5/6

クリーチャーによって生み出されたマナのみ、〜を唱えるマナに支払うことが出来る。

 2マナで5/6。とんでもねぇサイズだ。2マナ以下ででこれ以上のサイズを達成させたクリーチャーは、過去の歴史を紐解いてもあの「ファイレクシアン・ドレッドノート(MIR)」と、相手にケンタウルスを2体プレゼントしてしまう「狩り立てられた恐怖(RAV)」、絶対13/13にならない「死の影(WWK)」の3体のみ。どれもこれも素敵な制限がついているわけで、こいつに書かれたデメリットなんて本当にたいしたもんじゃない。が、この条件をクリアするためには、1ターン目「極楽鳥」から始まっても絶対に2ターン目には出ない。最低でも3ターン目、現在のリミテッドでワンチャンスを狙った場合には「パラジウムのマイア」からの4ターン目で最速くらいだろう。そう考えると、そこまでスピードがあるクリーチャーではないのだ。リミテッドでは流石に望みが薄すぎる。個人的には「類似の金床」でコストを踏み倒す案を推したいのだが、そこまで頑張っても5/6バニラだから、そんなに頑張って出したいカードかどうかは別問題。地味に「燻し(WWK)」で死ねるとかいう悩みもあるしな。

 

Necropouncer 屍襲い (6) U

アーティファクト・装備品

生体武器

装備したクリーチャーは、+3/+1の修正を受けるとともに速攻を持つ。

装備・(2)

 「生体武器は全部ひどい強さ」というのが、現在にリミテッドでの常識。「縒り糸歩き」も「皮羽根」も、装備コストはやたら高いが、キャストする時点で効率の良いクリーチャーとしての運用が可能なので、とりあえず突っ込んでおけるのが魅力である。そして、そんな流れに一石を投じるカードがいよいよ登場だ。なんと、クリーチャーとしての効率が著しく悪いのである。6マナ3/1は、いくら速攻つきと言ってもデッキに入れていいレベルじゃない。こんながっかりは、生体武器史上初である。だが、それは武器としての使いやすさを優先したがため。他の連中と比べて、この武器は装備コストが2で抜群に軽い。パワーが3も上がる装備品がこの価格で付け替えられて、おまけに速攻まで付いちゃうんだから、文句なしのお買い得商品だろう。さぁ、こいつは難しい。出すには重い、そして出しただけではそこまで強くない。本番はその後から。これまでの普通の装備品では、6マナというコストは無視されやすい値だったが、さて、どうなることやら。

→続き(無色2へ)

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