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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 長崎そよ、捲土重来の兆しあり、第6話! まだまだびっくり設定が飛び出すぞ。これ、ほんとにバンドリ世界線の物語として成立してるんだろうか……これまで超常的な要素が絡んだエピソードってほとんど無かったと思うが……(花咲川の怪談エピソードとかRoseliaのホラーエピの時なんかあったかなぁ)。

 相変わらずの渦中。どこから手をつけていいかもさっぱり分からない展開になっているが、何とか要素をまとめていこう。ほんとなら最後に触れたいところだが忘れないうちに「今回触れられなかったこと」に言及しておくと、まずは何と言っても「三角初華、1コマも登場せず」というのがエグい。前回も含め、多面的な展開になった時でも必ず全てのメンバーに触れるようにしていた今作だが、ついに今回は初華が一切登場しなかった。しかしこれは「描く必要が無かったから」ではない気がする。とにかく周到なシナリオを構築してくる今作スタッフのこと、何の意図もなければ、むしろにゃむと同様に「ちょっと現在の状況を挟む」くらいの描き方をするはずだ。実際、にゃむは「現在にゃむは自分なりの活動に邁進して頑張ってますよ(あとラーメン銀河に激辛ラーメン売ってますよ)」ということを示すためだけに1シーンだけ登場している。それに対し、まださっぱり問題が解決してるように見えない初華の方だけ登場しないという、このぽっかりと空いた陥穽がどうしようもなく怖い。この1ヶ月、初華はどこで何をしているというのだろう。

 にゃむは上述の通り「うまいことやってる」状態であることが伝えられた。まぁ、激辛食レポが望んだ姿かどうかは分からんが、少なくとも本人の望むルート上にあるのは間違いない。言及されなかったってことは巴もマスキングもバイトしてないタイミングでの撮影だったっぽいですね。

 そして更なる刺激をぶっ込んできたのは八幡海鈴。きたきたきたきたきたキタァ! ついに鋼の硬度を誇ったティモリスの仮面にヒビが入った。いったい何が彼女を不愉快にさせたのか、それは現時点ではまだ分かっていない。いくつものバンドの最後を看取ってきたであろう海鈴にとって、別に「あのバンドに愛着なかったんか」とか言われることはそこまでストレスではないはず(「YES」と答えればしまいなのだ)。しかし、明らかに立希のあの一言で海鈴は苛立った。それは言った相手が立希だったことが要因なのか、はたまたAve Mujicaというバンドが彼女の中で何か特別な意味を持っていたからなのか。「崩れた」ことによってようやく八幡海鈴という1人の人間を探る糸口が見えたが、ここから先がまだ長そうだ。それにしても……たった一言、「頑なに守ってきた丁寧口調が崩れる」1ワードだけで胸中に蠢く不穏な感情が漏れ出る脚本が本当に周到。本当にこの作品をやるための準備が着実に「It’s MyGO!!!!!」の時から積み重なっていたことが分かる。

 さぁ、残るは祥子・睦、そしてモーティスということになる。そしてここに新たに楽奈とそよも絡んでくるため、話はCRYCHICというバンドの記憶へ。豊川祥子は、今も昔もあったもんじゃない。身の回りの状況を受け入れるだけで手一杯だろうし、自分がやらかしてきたことを思えば過去なんて振り返りたくない。何もかもを忘れて「知りませんわ」と言いたくなる気持ちも分かる。そして残念ながら、そんな彼女の思い出したくない「過去」を一番喚起するのが高松燈という存在なのだ。彼女が丁寧にしたためていた大量の付箋は燈との思い出の大切さを物語っているが、今やそれら全ては彼女を苛むものでしかない。睦の現状についても大きな後悔は抱えているものの、ここまで己の無力さを思い知らされた彼女には、贖罪の機会も再起の意志も起こり得ない。

 そんな祥子が残した最大の病巣がモーティス。今回のお話、まずもってモーティスがそよのことを悪しからず思っていたという事実は少々意外だった。どう考えても睦にヤなプレッシャーを与えてクソ女ムーブをしていたわけで、睦のメンタルを第一に考えているモーティスからしたら、ここ最近(MyGO編からの時系列)のそよは敵視されてもおかしくなかったはずだが。しかし実際には幼い思考しか持たないモーティスがママ味溢れるそよを肯定する。モーティスの判断基準は「CRYCHICが好きだったから」とのことで、そよは「睦もCRYCHICが好きだった」というモーティスの一言にショックを受けていた。そんなことすら伝えられないような「あんまり親しくなかった」間柄の2人だが、それでもモーティスはそよを受け入れている。もしかしたら、あの寒々とした若葉家の中で、初めてモーティスの言葉に耳を傾けたのがそよだったことも理由なのかもしれない。少なくともCRYCHIC時代にもよくしてもらっていたはずだし、モーティスには長崎そよという裏表女の悪い部分は認識されていないのだろう(まぁ、自身の「二面性」に比べれば可愛いものだし)。

 三日三晩の診察と看病(?)の結果、そよはモーティスという人格を認めざるを得ないと結論づける。Ave Mujicaのメンバーが秒で受け入れてたのがどう考えてもおかしいトンデモ現象なのだが、今にして思えば「メンバーに興味がない海鈴」「祥子以外に興味がない初華」あたりは悪い意味で睦の異状を気にしなかったのだろう。にゃむだけは何かしら反応してもおかしくなかったが、もしかしたら「2つの人格」についても若葉睦の演技力の延長線上として捉え、「認めたくない」という感情があったのかもしれない。とにかく、そよは睦のことをよく知った上で真正面から初めて「モーティス」に向き合った人物であり、そのことでモーティスからの一定の信頼を得るに至った。

 そしてもちろん、そよはこんな異常事態を放っておくことはできない。いや、彼女にとって睦がどういう存在かを一意に定めるのは難しいかもしれないが、おそらく彼女の中で、「唯一すがる場所であるMujicaを失ったモーティス」という図がかつてのCRYCHICを失った自分と重なってしまったのだ。「またしても祥子によってバンドを奪われてしまうのか」という感情から、彼女はとにかくモーティスに力を貸そうと考えたのだろう。たとえ睦に対して愛憎入り混じっていたとしても、自分の人生を滅茶苦茶にしたあの事件を、繰り返す理由にはならないのだ。

 そしてRiNGに連れてこられるモーティス。見せ物の如き彼女の容体を、まさかの柚餅子色の心眼が見通す。ほら、猫ってたまに何もない空中をじっと見てる時とかありますから……まさかの設定。要楽奈はそのオッドアイでもって2つの世界を見通せる。……何だその設定。このためのオッドアイだったんか?! そんなキャラデザあるぅ? もしかしたらゆにこが「オッドアイ」から思いついた脚本かもしれんけど……こんなところで楽奈に新しい属性が付与されるとは……。

 とにかく、楽奈の人智を超えた理外の才にモーティスは新たな依存先を見つける。しかもありがたいことに、そよが「睦ちゃんに色んな刺激を与えてみては」という(心理療法的にはそこそこ正しい)アドバイスをしたところに、これ以上ない天然ギタリストという属性までもっている。楽奈の暴走ギターによって、「ギターしか頼るものがない」睦がついにわずかな意識を取り戻す。それまで必死にギターケースを抱えて駆けずり回っていたモーティスの頑張りもようやく実を結んだと言える(踏切でちゃんと一時停止できるお利口さんである)。しかし、残念ながらモーティスと睦が対等に対話できるというわけでもない。祥子に対する評価が真っ二つに割れた2つの魂は、主従を巡って虚しい争いを繰り広げる。その様子が、新たな火種になるとも気付かずに。……未だ物言わぬ人形の姿しか取れない「睦」の瞳にホワイトノイズが反射してまるで泣いているかのように見える演出がゴツいです。モーティスはテレビの画面を通して睦に外の様子を伝えているが、「外の世界に直接触れないように」という過保護な精神からきているこの行為が、睦の一番恐れていた「テレビカメラ」という存在を介在させているのがあまりに残酷。「スマホ(カメラ)」という睦の恐怖の対象にいち早く気づいてかばいにいった長崎そよ、現時点ではモーティスすら超えて睦の一番の理解者になった。

 そしてそんなそよさんを信頼し、祥子が居を移したことを知らないモーティスはよりによってクソ親父ハウスの住所を伝える。睦があれだけ頑なに守り通した秘密があっさり漏れた結果、そよさん、何故か2週連続でホラー展開の犠牲者に。……まぁ、月ノ森のお嬢様からしたらクソ親父アパートはそれだけでホラーかもしれん(そよさんが再婚前に住んでたアパートもここまで安っぽくはない)。おかげで一発で祥子の窮状を理解することができた察しのいいそよさん。地面師がらみの168億円事件がMyGOメンバーに共有され、相変わらず全く意識しないところで「またなんかやっちゃいましたぁ」と情報を漏らす愛音経由で、そよは祥子の現状を聞くのである。

 長崎そよは、CRYCHICを抱えながら生きることを誓った女。MyGOという新しい居場所のおかげで前を向いて歩くことはできるようになったが、燈と一緒に、その影を背負い続ける女。そんな人間に、発起人である祥子が「何も知らん」などとのたまっていたことが伝わった。あの日、「自分のことばかり」と自分を蔑んできたあの豊川祥子が、あろうことか睦を犠牲にして何もかもを終わらせたという。

 長崎そよは抱えて進む。忘却(オブリビオニス)など絶対に許されない。反撃の無路矢をあげろ。

 
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