最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
今作の舞台も京都だったんだ、第5話。流石の武田綾乃。まぁ、海沿いなので宇治からはずいぶん距離がある「別京都」ですけどね。京都要素も顧問の方言にしか出てないしな(ほんとに便利な京都人・遊佐浩二)。 さて、今回はいよいよツンデレヒロイン・杏ちゃんへと迫るお話。2人のメイン(?)ヒロインのイデオロギーを示す重要なポイントとなるため、それらを提示するためのアイコンが非常に分かりやすい。また、「放送」「朗読」という行為、もしくは「競技」を今後どのように描いていくかという要素についても重要な言及がなされているので、まずはそちらの方から先に処理してしまおう。 これまでも何となく対立構造として描かれてきた「ガチ勢VSエンジョイ勢」の差。つい最近「誰ソ彼ホテル」でも似たようなお話があったが、これって別にどちらが正解という話でもない。部活に参加するモチベなんて人それぞれなのだし、正しいだの間違ってるだのという軸ではないはずだ。そこに明確に判断基準を与えるために分かりやすい手段を取ったのが、例えば同じ作者の「ユーフォ」だったわけだ。あちらは年度はじめに部活全体で「ガチ or エンジョイ?」という質問をしており、部活全体の意思に背く者は立ち去れ、という固いルールが示された。まぁ、あれとて同調圧力で不公平な民主主義が採用されとるやないか、と言われたら一考の余地はあるのだが、少なくとも吹奏楽コンクールは「団体競技」なので、多少強引にでも意思の統一を図らなければいけないという事情があった。そうして固めた方針は作品全体としても統制され、1年目の物語で「エンジョイ勢」を乗り越えて茨の道を進む様子が描かれていた。 転じて「朗読」である。当然「団体競技」ではないため、わざわざ統制する必要性がなく、同じ部活でエンジョイ勢とガチ勢が共存していてもおかしくはない。ユーフォであれば悪だと断じられた少数派のエンジョイ勢が今作では部の大半を占めており、先輩たちは巧拙にかかわらず「楽しんだ方が良い」という主張をしているのは北宇治との大きな違い。主人公・花奈もそれに賛同しており(というかそこから入門しており)、久美子たちの「勝つための演奏」とは違う「楽しむ朗読」がメインテーマとなるはずだ。しかし、それは「勝たないこと」とはイコールではない。部活の中にガチ勢の杏が入ることで、「楽しむ朗読」の中にもしっかりと「朗読という競技」「勝つための朗読」という要素も入れ込んでくる。これが今作のメインボディということなのだろう。 そしてこのガチ勢とエンジョイ勢の差を明示するために生み出された花奈・杏という2人のヒロイン。当然のことながら、武田綾乃作品なんだからあとはこの2人の関係性も要注目ということですわね。普通に考えたら主義主張が真っ向から対立する2人なので朗読との向き合い方を考えれば相容れないはずなのだが、そこで花奈の厄介な性格がうまいこと働いてくる。 花奈はこれまで、「なんかほわほわして弱そうな子」として描かれてきたわけだが、今回のエピソードははっきりと「いや、そうでもねぇな」とブレーキがかかった形。この子、確かに引っ込み思案で他人の顔色を読む性格ではあったが、実はその奥に結構なわがままさんが潜んでいる。普通に考えて、今回の対立は杏の方が正しいことを言っている。語弊があるなら、「穏当なこと」を言っている。目指してるものが違うのだから、その差を理解して棲み分ければいいじゃん、決して交わらないのなら、お互いに別々にやればいいじゃん。コスパタイパ重視の現代っ子ならそれでおしまいの話。杏が放送部に所属しているのだって、自分が「勝つ」大会に出るための籍を入れているだけの話だ。それでおしまいでいいはずだった。 しかし、そこに花奈のわがままが待ったをかける。最大級のエゴがむくりと首をもたげる。それを端的に表した一言が「私を愛してほしい」である。これ以上わがままな言い分はない。杏からしたら「知らんがな」である。花奈は「自分のやりたいことをやる。そんな私を見て、お前の人生の中に組み入れろ」と言っている。杏からしたら余計な手間がかかるだけの異物だ。そりゃ塩対応でさっさとお別れする方がいいに決まっているだろう。しかし、どうやらこの夏江杏という女、見た目のツンケンっぷりに比べてだいぶいい奴らしい。今回だけで3度も4度も後ろから追い縋られて辟易したというのもあるかもしれないが、わざわざ花奈に対して折衷案として「そんなに自分が見て欲しければ、私にとって価値のある人間になれ」という(これはこれで無体な)具体案を持ち出した。これ、別に伝えてやる義務もない話なので、分からず屋の花奈をさっさと大人しくさせるための方便として言った可能性もある。エンジョイ勢去るべしという三行半として叩きつけただけなのかも。 しかし残念ながら、花奈のわがままはそんな杏の思惑を超えてきた。仲良くなりたいというその一心で、わざわざトレーニングして最低限のスタートラインに立った。よりによって一番「らしい」パートの朗読で。人間、ここまで求められて嫌な気はしないわけですよ。さては、このツンデレ存外チョロいぞ? これにて、「ガチ勢VSエンジョイ勢」という問題は解決しないまま、花奈の要求だけが一方的に飲まれることに。……どうにも、武田綾乃ワールドに生きる女子高生は肝の太い連中ばかりのようである。 さて、杏ちゃんはデレが見えたのでもう問題ないでしょう。気になるのはより病巣が深そうなメガネ男子(秋山)ですかね。……今気づいたけど、一年生カルテットって春夏秋冬なんだ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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