最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
だからぁ、封切りからちょっと油断したらすぐに日に2回上映とかになるの勘弁してくれって……。そこそこ客入ってたけどなぁ。劇場アニメも一期一会ですね。 というわけで第2章でございます。折り返し前に書いておくと、第1章「唐傘」と比較するといくらか短くなったこともあってか、すっきりと観やすい作品になりました。いや、この作品を評して「すっきり」って言葉を使うのは絶対に間違ってるんだけども。単に1章で慣れただけという話もある。でもまぁ、余計なことを考えずに観られるだけでも助かりました。
<というわけで一応ネタバレ注意だが、あんまネタとかない>
まぁ、「唐傘」の感想の時にもちょっと書いたことを正直に白状すると、実は「唐傘」の時は視聴時のコンディションがあまりよくなくてな。必死に情報を追おうとはしていたのだが、途中でグロッキーになって意識が朦朧としていたのですよ。おかげで筋立ても今となっては朧なくらいの体たらくでして……。その反省も活かして今回は割と余裕を持っての視聴を心がけた。 余裕というのは何も体調のことだけではない。「モノノ怪」を観たことがある人なら知っていると思うが、本作はとにかく画面が華美。端から端まで意匠で埋め尽くされており、その中で目がチカチカするようなアクションが暴れ狂ったりする。ぶっちゃけ、これら全てを受容しようとしたら、確実に脳はパンクする。1章の視聴の際にはそんな基本的なルールすら忘れており、なんとか全てのデザインに意味を見出そうと必死の試聴を開始してしまったがために、途中でノックアウトされてしまったのである。もちろん制作側からしたら手抜きなど一切無いのだろうから画面の隅から隅まで堪能してほしいとは思っているだろうが、少なくとも初回試聴時に100%でやるべきことではない。まずは大筋の流れを掴み、純然たる「お話」として楽しむためには、隅っこにまで神経を張り巡らせてギチギチの視聴はしない方がいいのだ。 今回はその心意気で「ゆとりを持って」試聴していたので、最後まですっきりと観られたというわけです。まぁ、私なんかより脳内CPUが優秀な人は初見でもこの世界の理を全部飲み込めるのかもしれないが、あたしゃ無理しないことにしたんだよ。そして実際、前回の試聴体制よりも今回の方がよっぽど楽しかったし、お話も飲み込めたように思う。まぁ、実際に2章の方がシンプルになっていた可能性もあるので一概に比較はできないけれど。 さて、今回のテーマは「大奥」という舞台のコアとも言える「跡目争い」である。大奥で天下人の子を孕むというのはその女性にとっても、お家にとっても一大事なのは当たり前の話で、それは単なる男女の関係ではなく、広く世間を揺るがす大ごとなのだ。そして、そんな偏狭な世界で振り回される女性たちの生き様を描いているのが今回のお話。「唐傘」の時にも女性たちの「生き方」を問う展開ではあったが、当然1章2章ではその切り出し方が全く異なっている。多分、今回の話の方が飲み込みやすかったのは、「大奥」というテーマと無理なく接続しており、ヤな言い方をするなら「当たり前の」展開だったおかげもあるだろう。前回のテーマである「自分探し」みたいな要素は別に大奥じゃなくても成立する話ではあったからね(まぁ、これだけ異常な世界でなければ説得力を持たせるのは難しかろうが)。 そうして「産むの産まないの、男とやるのやらないの」という生々しいテーマを取り扱いながらも、独自のデザイン性のおかげでそこまでインモラルな雰囲気も漂わせず、ただ俎上に上がるのは女性たちのプライドを賭けた「生き様」の物語。そしてそんな鉄火場でのファイターに選出されたキャストはあまりにも当然の配役。新たなる大奥の顔役、鉄のルールを敷く女、ボタン役に戸松遥。渦中に巻き込まれ、お家と自己の間で板挟みになりながらも理想のゴールへと突っ走る女、フキ役に日笠陽子。さぁ、パワー系とパワー系の真正面からの殴り合いだ。第1部の「黒沢ともよwith悠木碧」もとんでもねー配置だとは思ったが、今回はよりヴァイオレンスに、「戦う女」に相応しいキャスティング。この2人で作り上げた舞台だったことは疑う余地もないだろう。 今回は筋立てが割とシンプルであり、火鼠の「母親」が誰を恨み、何を望んでいたのかというちょっとした謎かけこそあるものの、その解答の提示にもそこまで比重を置いているわけでもないし、本当に「女たちが信念を曲げずに生き抜いた」という様子を示すのが最大目標だったと思われる。であればこそ、筆を割くのは女たちの「格好いい姿」であるべきで、メインの2人を筆頭に、女性たちのビジュがいちいち良い。個人的にはどこの国の人なのかもよく分からない褐色娘のフキさんの勇ましい様子がとても好きですし、途中までは「ヤなやつなのかしら?」と思わせておいて実は一番思慮深い方だったボタンさんの凛とした佇まいも素敵。周りで囃し立てる騒がしい女中たちも可愛らしい。前回さっぱり余裕がなかったせいで(あとやたらババアが多かったせいで)あまり楽しめなかった「大奥」の華々しい雰囲気もいい具合に感じられましたね。 もちろん、だからとて単なるきゃぴきゃぴハーレムものになるわけもなく、前回以上に堂々と大奥に踏み込み暴れる薬売りさんの勇姿、そしてなんといってもそんな薬売りに協力し、事件を収束に導いた影の立役者である坂下さんの活躍など、男連中だって画面狭しと暴れ回ってくれている。クライマックスバトルでの謎空間に「おっ、これが噂の無限城かな?」とか思ったりもしたが、劇場作品ならではのド派手な大立ち回りは素直に楽しめるものになっている。いや、1章だって同じくらい凄かったんだろうけどね。ほんとに脳が処理できてなかったから。火鼠のキャノン砲みたいな分かりやすいバトル演出が良いのよ。 不思議なもんで、観よう観ようと根を詰めずに多少余裕を持って構えている方が画面全体の情報もなんとなく入ってきたような気すらしている。今回は「火鼠」という怪異がなかなか捉えどころのない「群体」みたいなビジュアルになっていたので本当なら説得力のある「恐怖感」を出すのは難しかった気がするのだが、火鼠の「火」を安易に燃え盛る炎などで描くのではなく、序盤は人体発火の内面から湧き上がる高温を焦げ跡などで表現し、次第にその「火」としてのイメージを具現化していく過程なんかは盛り上げ方としても非常に上手い。焼き殺される連中も毎回必死だったので切迫感が違いますよね(ゆかなさん……)。 今作を受けて、改めて1章を見直さないとなぁ、という義務感に駆られているわけですが、さてどうしたものやら。次回でとりあえずの完結。「蛇神」、楽しみです。 PR ![]() ![]() |
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