最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
3月声優には魔物が居並ぶ。さぁ、ここでこども先生・悠木碧の登場だ。彼女の呼称についてはやや複雑で、通常は「あおちゃん」という呼び方をしていたわけだが、いつぞや早見沙織とのラジオをやっていた時に互いに「みさお/おいちゃん」と呼び合っていたのが好きで、そこからは割と「おいちゃん」呼びを使うようになった。ただ、改めてブログ検索かけると「おいちゃん」はアニメ監督の追崎史敏氏のことを指す場合もあるので混同してしまう恐れがあったな(ねぇよ)。まぁ、そんないろんな接し方があるのがおいちゃんでございます。思えば、遠くに来たもんだ。
・馴れ初め 彼女との出会いは、そりゃもうデビュー直後からである。というとかなりの語弊があって、小役時代に顔出しで活躍していたガチロリ悠木碧について何か知ってるわけもなく。また、ガチロリ時代にもすでに声優業もやっているので、デビューだけで言えば中学生時分から活動していることになり、さすがにそれは知らん。はっきりと名前を認識したのは、世の多くのファンと同様にアニメ「紅」でいきなり主役に抜擢された時のことである。「紅」が2008年の作品なので残念ながらブログ内にはその時の記事は載っていないが、私は当時から新番チェックやグランプリ記事を書いてはいたので、せっかくだからその時のテキストを引用しておこう。 <「新番チェック・紅」より抜粋> 今回も演技の旗を振るのは「座長」の二つ名がすっかり板についた沢城みゆきその人。これに新谷、真田らの盟友も集まり、掛け合いのテンポだけなら全く不安はない。唯一メインヒロイン紫役だけは新人の抜擢なのだが、枠の無いプレスコのシステムがうまいことプラスに働いているらしく、アニメ的な制約無しにのびのびやれているのが分かる。舌っ足らずなところがちょっとロリめいていてかえって面白いものになっているかもしれない。座長の姿をしっかり目に焼き付けて、今後へのステップアップにして欲しい。 ------- そして、翌年2009年度には私は早くもグランプリの声優部門でおいちゃんを選出している。実質デビューから2年目、まだ齢18の女子高生声優がグランプリで選ばれるってのは結構な事件だ。この速度で「声優業」にピントを合わせられる子役上がりはやっぱり稀有ですわ。
・良きところ しかしおいちゃんの良さを説明しろと言われると、これまた案外難しいところである。個人的には、ほんとに「ハイブリッドにいろんなところから『いいもの』をかき集めたような声優」だと思ってる。まず前提として、「いい声」かと言われたら別にそんなことはないと思うんですよ。前日の羊宮妃那みたいなふわふわボイスでも、凛と通る澄んだ声質でもない。どちらかというとダミ声に近い、クセのある声質。しかし、そこに不快感は(意図的に乗せない限りは)無いんですよね。おいちゃんの必殺技にハイパーオタクボイスがあるんだけど、その時には遠慮なくキモさを乗せられるがために迫力のクソオタクが完成したりするのに、普段のトークではそれを消せる。これは声質を変えるんじゃなくて「話法」を変えるからなんでしょう。それはね、多分数多のラジオパーソナリティをやっている先輩諸氏から吸収した「技」なんですよ。 上述の通り、おいちゃんはデビュー直後から主役クラスに引っ張り上げられ、強引にでも「座長」として場を取り仕切ったり、空気を定める役割を担わされていた。その時には圧倒的に自分よりも年上の人間の方が多かったし、「負けてなるものか」の精神でそうした先輩声優にぶつかりつつ、持ち前の愛嬌でもってガンガン周りから「技」を、「芸」を拾ってきたように思っている。やはり「紅」での沢城みゆきとの出会いは大きかったんじゃないかなぁ。しかもこの作品がプレスコ(録音だけ先にやって後から画をつける方式)だったおかげで、嫌というほど沢城みゆきと演技のぶつけ合いができたわけでしょ? そんなもん、新手のイジメにも見えるけどこれ以上ないくらいの超特急成長ステージでもあるわけですよ。 また、これは勝手なイメージだけど、沢城流の「理性と感情のハイブリット型」というか、どこまでも理知的にキャラを詰めながら、一呼吸でキャラを降ろしてくる天性の舞台勘が要求されるありえないスタイルが、たまたま悠木碧という個体に適合していたんじゃないかとも思っている。この子はひたすら頭で考えるタイプの役者で、一歩間違えれば頭でっかちで自分とキャラの間に壁を作る変な自家撞着にぶつかる危険もあったと思うのだが、そこを沢城みゆきは「呼吸」で突き抜ける。これが悠木流に最適化された感覚がある。さらに「ダンスウィズザヴァンアイアバンド」「まどマギ」のシャフト2作では斎藤千和とも真正面からぶつかる。みんなね、すごく「真面目に」キャラを飲み込むエゲツない先輩ばっかなのよ。その領域に入る権利を、おいちゃんは持ってたんだろうね。 なんか(また)ずいぶん宗教じみた言説になってしまったが、悠木流の独自の立ち位置を見ているとそんなことを感じずにはいられないのですよ。最終的に「子役上がりっぽさ」は薄まったのだが、それでもたとえば花澤香菜のように完全に「アニメ声優」へ適合させたわけじゃなく、おいちゃんの演技プランはまだ「遊び」を残している。これがもっと突き抜けると黒沢ともよになると思ってるんだけど、やはりここでもおいちゃんは「舞台女優と声優のハイブリット」でいいとこに立っている。いつでもどこでも、なんぼでも、引き出しは多い方がいいに決まっている。それが自在に引っ張り出せる当代随一の「業師」、それが私の中の悠木碧なのである。
・お勧めキャラ3選(千和より少なかったらセーフっていうルールにしよう)
・「紅」より「九鳳院紫」 上で何度も名前はあげているが、やはりこのスタート地点だけは外せない。まだ完成してなかった頃の悠木碧なのだが、この時点でほんとに「なんか、他と違うな」って感じられるんですよ。多分、世の中の音響監督とかはこの感覚のもっとずっと些細なバージョンとかでも拾い上げて才能を育てているんでしょうね。
・「あにゃまる探偵キルミンずぅ」より「御子神リコ」 御子神3姉妹のキャストでは必ず名前があがるキルミン。次にこの名前が登場するのは5月です。それくらいに良き作品だったのだよ。ほんと神キャスティングだった……。
・「屍鬼」より「桐敷沙子」 見逃されがちな作品だが、この時のおいちゃんは凄まじかった。デビュー3年かそこらで回ってきた「ラスボス」役で、文句なしにその任を果たしている。人外の持つ埒外の感情を全て拾いきり、表出しきるロリババアのスペシャリスト。
・「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズより「鹿目まどか」 こうして見てみると、まどかっておいちゃんのキャリアの中だと結構異質な存在なんだよね。一切の邪念も悪意もなく、ただ善なる概念。シンプルな存在のはずが、物語の歪みのせいで一際厄介なキャラにさせられているわけだ。VS千和の歴史、まだまだ終わらない。
・「妖怪ウォッチ」シリーズより「未空イナホ」 イナホもおいちゃんのテンプレートの1つである「早口オタク」を端的に表した良いキャラだ。一時的とは言え、あのケータ(戸松)と主役の座を奪い合ったと考えると、やはりとんでもねぇタマである。
・「六花の勇者」より「フレミー」 クール系のおいちゃんも良き。この作品の場合、最終的に「フレミーは信頼に値する」って事実をとにかく説得力を持ってねじ込まなきゃいけなくて、それを言葉数少なく、ニュアンスで伝えるという大仕事を成し遂げている。一方、信じられない方のキャストは……。(ネタバレは4ヶ月後)
・「僕のヒーローアカデミア」より「蛙吹梅雨」 おいちゃんの声の「汚なさ」を存分に活用したのが梅雨ちゃん。カエル声ってわけでもないのだが。可愛い。
・「幼女戦記」より「ターニャ・テグレチャフ」 「汚いおいちゃん」の1つの完成形。「Los! Los! Los!」はカラオケで熱弁を振るうと最高にハイになれるのでおすすめですよ。
・「アホガール」より「花畑よしこ」 突き抜けたアホに説得力とインパクトを同時に付与するのはとても難しい。しかしそれが可能なのがおいちゃんボイスなのである。
・「SSSS.GRIDMAN」より「ボラー」 意味わかんないからね。これをもって「男の娘も演れます」って言っていいものかどうか。まぁ、成立してたのでOKです。
・「からくりサーカス」より「コロンビーヌ」 これも悠木碧マジックですよ。最初においちゃんがキャスティングされたと知った時の「あぁ、なるほどね」感。
・「グランベルム」より「袴田水晶」 「なんかちょっと手軽に悠木碧の最悪なラスボスが味わいたいな」と思った時にはこちらの作品などいかがでしょう。思いの外最悪ですし、おまけとして他にも贅沢キャストのあれやこれがついてきます。
・「彼女、お借りします」より「七海麻美」 割と珍しいタイプのクソ女悠木碧。いや、主人公がクソ野郎なだけでヒロイン勢は悪いわけじゃないのか。
・「蜘蛛ですが、なにか?」より「私」 異世界転生したおいちゃんのテンプレートとしてご参照ください。あとエンディング。
・「平家物語」より「びわ」 琵琶法師による謳いというありえないハードルをするりと飛び越える声優。この無体な存在感がサイエンスSARUの絵にカチッとハマるボイスになるのがおかしい。
・「合コンに行ったら女がいなかった話」より「藤」 個人的に「中の人に近い属性のいい女」のサンプルとしてこの子を拾っておきたい。身長にさえ目をつむれば、おいちゃん結構男装もいける気がする。
・「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズより「立花響」 とりあえず現時点での私の中での悠木碧ランドマークはやっぱりびっきーです。どんな無理難題でも、最短で、真っ直ぐに、一直線。
……千和より多くなってないか? だとしてもォ!
・関連リンク集 機動戦士ガンダム 水星の魔女 第10話「巡る思い」 PR ![]() ![]() |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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