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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Unnamed Memory Act.2」 ―→5

 これもまた随分不思議な作品だった。とりま、最後まで視聴はしていたのだが、相当になおざりな視聴姿勢だったので中身はもはやよく分かってないという前提での感想になることをご留意願いたい。

 ぶっちゃけ、集中力を切らしてしまった責任は作品そのものにあるとは思うので減点も考えたのだが、今作にしかないエッセンスは間違いなくあるんだよなぁ、という葛藤もあって維持することにした。おそらく、もうちょっとだけ忍耐力がある視聴者であれば点数は上がっていた可能性もある。ただ、なかなかそのハードルを超えるのが難しい。

 まず大前提として、割と無茶苦茶なことをやってる作品だ。今更ラノベ(なろう)でタイムリープやら世界改変やらがごたいそうなもんではないと思うのでそれだけならいいのだが、今作はそうした世界改変が「大前提」としてあるというか、複数の世界改変を立て続けに起こし、複数のパラレルワールドの存在を前提とした上で話が進んでいく。メインヒロインのティナーシャはこれを全部理解した上で跳躍を繰り返しているかのように見えているが、その実世界の有り様を全部把握しているわけではないので、ティナーシャ目線を追いかけるしかない視聴者にとってもどんどん混乱の度合いが大きくなっていく。そして「どのように世界がなりたっているか」「この世界はどこに飛んで、何が起こってる世界なのか」なんてのはいかにアニメ作品とて画面で表現できるものではなく、説明しようとしたらひたすらに台詞で処理していくしかない。その結果、「言われてもピンとこない……」のオンパレードとなり、作品世界のティナーシャと視聴者の理解(体感といってもいいか)はどんどん乖離していくのである。

 第1クールの時に「なーんか演出が不可解な作品で、シーンがポンと飛んでしまっているような妙な印象がある」とずっと首を傾げていたのだが、最後まで見るとなんとなくこの理由がわかった気がして、「描かず飛んだ」のではなく、「描く方法がなくて諦めた」箇所だったんじゃなかろうか。小説の文章なら表現できたかもしれない事象が、もはやアニメでは完璧な理解を促すまでの描写ができなくなってしまった。そのため、もはや完全な再現は諦めて「なんとなくついてこいよ」の方向に舵を切った。その結果が、今作のもつ独特の「ブツ切れてる感」というか、「なんかふわふわして捉えどころがない感」につながったんじゃなかろうか。

 普通に考えたらそんなことをやらかした作品は評価が下がって然るべきだし、実際下がっちゃいるのだが、ただ、制作側の苦心も理解できちゃうのよね。そりゃいちいち詳細な説明を挟めばなんとか理解をサポートすることができようが、1から全部説明したのではテンポも悪くなるし、多分尺が足りない。何より、ティナーシャは自分が何をしてるかわかっている(つもりな)のでいちいちオスカーに全部説明したりもしないし、スパダリなオスカーさんは1を聞いて何千と知っちゃう才媛なものだから、視聴者など置いてきぼりにして突っ走ることになんの抵抗もない。というか、オスカーが細かい設定に拘泥してまごまごしてたら、それこそ今作で描きたい一番大事な部分を取り逃がしてしまう。何を一番優先すべきかを考えた結果が、このあやふや世界改変ファンタジーだったわけだ。

 繰り返し「あやふや」とか「ふわふわ」とか書いているが、多分制作側も最低限の責任で描いているのだから、全部集中して観ていれば話はつながっているのだろう。最序盤から分からないなりに考察を重ねていればもっと刺激の多い作品になったかもしれないので、やはりこれは作品のせいというよりは、受容しきれなかったこちらが側の責任だったと思いたい。そして、そんなダメな状態でも最後まで観続けられたのは、結局ティナーシャ・オスカーのバカップルが見ていて楽しかったからに他ならない。ティナーシャさんは1期時点でだいぶチョロさが露見していたが、それでも偉大なる魔女の威厳は保ちつつ、ほんとにいい女であり続けた。そしてそんな魔女すら手玉に取る最強の王子・オスカー。王道ラブストーリーかくあるべしというご立派なお二人でした。ティナーシャさんのチョロ可愛らしさとえげつないほどの無敵加減の混在っぷり。種﨑シンパなら絶対押さえておかなきゃいけないキャラですよ。

 
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