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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「マジック・メイカー -異世界魔法の作り方-」 4→4

 視聴を続けるうちに受け入れられるようになった要素が半分、最後まで納得いかなかった要素が半分くらいの作品。最後まで見た結果、落とし所は「結局そこかぁ」というのでややマイナス強め。

 まず、1話目時点で抱いた「魔法という存在にそこまでこだわる理由は? 魔法の概念がゼロの世界で、どうやって自分が憧れる魔法の存在を証明するの?」などの釈然としない部分については、そういうものだと飲み込むことにはした。前半で必死に描こうとしていた「魔法を探す過程」については、ぶっちゃけ「そうはならんやろ」の気持ちの方が強い。科学的思考はだいぶおかしいし、「純粋にトライアル&エラーから魔法にたどり着く」という経過を描きたかったことは理解できるのだが、やはり研究という行程には色々と足りていないし、ご都合主義が過ぎる部分が目に余る。多分エジソンやライト兄弟の伝記を読んだ方がずっと達成感はあるだろう。

 ただ、この部分については「それは狙って作ってません」と言われたらそれまで。というか、「科学的思考」が現代社会の基盤になっているだけであって、この世界においては全く別なロジックが成立したとしてもおかしくない。そう強弁されたら飲み込むしかない。やろうとしたことは理解できるので、ディティールを突いて文句をいうのはあまり正当な評価法でもなかろうと思い、その辺はまるっと飲み込むことにした。少なくとも「やろうとしたこと」は評価してもいいだろう。

 すると今作はそれなりに真っ当な成長譚と言えなくもないし、ホームドラマとしても勘どころはある程度押さえていたと思う。特に話の中心がマリーとの姉弟愛にあったおかげで、「マリーは可愛いからなぁ」という大義名分が色々納得できるのはちょっとズルい。この後の展開でマリーが出てこなくなったら納得できないレベルで、今作は「マリー可愛い」でなりたっているのだ。主人公のシスコンが強ければ今後ハーレム展開になる心配もない……かな?

 ただ、そうして「主人公にそれなりの目的意識がある異世界探究物語」として飲み込めるかな、とこちらの受け入れ態勢が整えられたというのに、結局は「いや、魔法あるんだけどね」という身も蓋も無い方向に舵を切ってきたのはどうしても納得いかない。納得いかないというか、「これだとあとはもう、その他のなろうと同じルートにのっただけでは?」という落胆が強い。主人公の出生の秘密とか、作者側はもしかしたらサプライズのつもりでそういう設定を組んできたのかもしれないが、「えっ、結局既定路線の出生至上主義なの? 序盤の頑張りは茶番でしかなかったってことじゃない?」という気持ちが先に来る。まぁ、途中からどう考えても「魔法が無い世界のはずがない」展開になっていたし、オリジナル路線を突き進む体力はさほどなかったということなのだろうが……持ち味を殺す方向に進んでいるようにしか見えず、辿り着いた部分は評価を下げざるを得なかった。

 ちょっと気をつければ何かいいとこに狙いを定められそうな造りだっただけに残念。やっぱりなろうファンタジーで個性を出すのは生半な覚悟では成し遂げられない偉業なのかなぁ。

 
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