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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 年度末、3月最後はこの人でございます。あんまりブログ内での言及は多くないし、普段あまり意識はしない人ではあるが、なんて呼んでるかな。多分フルネームで書くタイミングしかないと思うんですが、かつて私が世話になった人がこの人の大ファンで、「真綾」と呼んでいたのでそれを踏襲しましょうか。「内田真礼と被りませんか?」って一瞬不安になったが、あっちは「まれい」としか呼んでないので大丈夫です。

 

 




・馴れ初め

 坂本真綾の名前を初めて認識したのは間違いなく「プラチナ」なんですよ。つまり「CCさくら」のアニメ後半戦のことなので1999年だそうです。ゆかなの項で触れた通り、私は当時CCさくらリアタイ勢だったので、3番目のオープニングのあの印象が第一ですね。歌も綺麗だし映像も最高だし、当時もしアニメグランプリ企画をやっていたら文句なしで「プラチナ」はアニソン部門ダントツだったでしょう。

 ただ、それって「シンガー」坂本真綾との出会いであって、「声優」坂本真綾ではないんです。役者として声を当てている坂本真綾との接触ってなんだったか覚えてないんだけど、Wikiの情報とかをみる限りは……多分「ラーゼフォン」……かな? 同年に「.hack//SIGN」にも出演してるようだが、しょーじき覚えてない。ラーゼフォンは覚えてるから、多分そっちの印象じゃないかな。そしてこんなあやふやなことを書いてる時点で分かると思うが、私は当初、「声優」坂本真綾に興味がなかった。なんならはっきりいってアンチだった。これは演技が上手いとか下手とかはあんまり関係なくて、最初に素晴らしき「プラチナ」で出会ってしまったがために、「シンガー」坂本真綾の印象が強すぎたせいだろう。私も当時は特に偏見が強くて、「なんだいなんだい、歌手のくせに声優業もやろうって魂胆かい、ふてぇ野郎だね!」と思ってしまったわけだ(実際には歌手業も声優業もスタートした時期は変わらないというのに)。まぁ、多分そこまで上手くなかったというのは事実だとは思うけどね。「ラーゼフォン」はメインヒロイン……とは言えないメインヒロイン役だったが、多分その演技にピンときてない。隣にデビュー直後の下野紘という地雷を抱えながらも気に入らないってことは、総じて全部が好かんかった可能性があるな(もはや久遠しか見てなかったのじゃあるまいな)。

 そうして「歌手のクセに声優業にも手を出してる半端なやつ」みたいな偏見で見ていた時期があったわけだが、これがいつの間にか解消されている。記憶に残ってないのでブログの記事を参照していくしかないが、少なくともブログの時代(2009年以降)まで特にお気に入りの声優としてプラス印象をとった記憶はない。合間の仕事としては例えば「桜蘭高校ホスト部」の主人公とかやってるけど、多分ここもプラマイゼロくらいだったんじゃないかな(この作品の場合はむしろ宮野アンチだった)。ただ、2008年に「ソウルイーター」が放送され、ここで演じていたクロナは明確に好きなキャラだった。多分この辺だな、印象が好転したの。そしてブログで初めて言及されているのが「CANAAN」のアルファルド役だ。この時の言及も「最初は不安だった」と書いているので、まだ完全にプラスじゃないね。明確に良い印象になっているのは「荒川アンダーザブリッジ」のニノ役の時か。出会ってから10年以上経ってますね。こんだけの時間でゆっくりと印象が変わった事例はむしろ珍しい部類だな。まー、10年あれば役者だって全然違う人になってるだろうしなぁ。

 

 

・良きところ

 歌手としての坂本真綾について今更何をかいわんや、という感じなので当然役者業の話に絞っていきますが、最初のうちはアンチだったということもあり、なかなか評価の言葉が紡ぎにくい。下手なこと書いて「そんなんデビュー時からそうだったやろがい」と言われちゃうと自分のセンスがなかったことを自白することになるからだ。いや、センスは無いんですけど。でも、きっと真綾が成長してくれたから好きになれたんだ。そう思おう。

 上述の通りに「ソウルイーター」のクロナは割と印象的な「いい仕事」だったと思ってるんだけど、どこが琴線に触れたんだろう。

 坂本真綾の声って、なんかね、いい意味で現実感が無いんですよ。ふわっとしてる。声全部にソフトフォーカスかけたみたいな、どこか捉えどころのない部分がある感じですかね。キャラとしてしっかりと地に足つけたい時にはどうしてもそれが足枷になってしまうんだけど、何かおぼつかない要素があるとか、幻想的で埒外の存在であるとか、そういうフックがあると良い具合に声が乗る印象がある。クロナもそのイカレたキャラ設定がプラスに働いた可能性はある。「荒川アンダーザブリッジ」のニノもそうだね。胡散臭いというか、「本当にいるのかこんなやつ」みたいな、ギャグ漫画でもなお本質が掴めないような飄々とした様子、それが真綾ボイスを正面から受け止められるようになった要因なのかもしれません。

 「捉えどころがない」なんて書いたら悪口みたいに聞こえるかもしれないけど、声優業って、基本的にははっきりかっちり存在を「出す」ことを良しとする教育なんですよ。発声はクリアに、腹から声出してよく通るように。そりゃ基本的なスキルはそっからスタートしなきゃいけないんだけど、多分そういう教育の過程で失われていく声の要素ってのもゼロじゃないと思うんですよね。そして、坂本真綾の場合は訓練をして、職業声優としての基礎を完成させた後でも、そうして「なくなっちゃうかもしれなかったもの」が残っていたおかげで、他の横並び一線の「職業化された声優」からはみ出すことができたんじゃないかと。そう考えると、シンガーとの両立ってのは全てにおいてプラスだったのかもしれませんね。知らんけど。

 

 

・お勧めキャラ3選(ここはある程度絞れるんじゃないか?)

 

・「四畳半神話大系」シリーズより「明石さん」

 クロナとニノの名前を出したので、ほぼ同時期に展開された彼女の代表役をピックアップ。明石さんの「現実感の乏しさ」はすごいからね。こんなやつおらへんやろ、というか「いて欲しかったのに実際にいるとそれはそれで困る」みたいな絶妙な距離感。これを逆に存在感をガチガチに固めた「私」役の浅沼晋太郎が支えるという、濃淡の差を利用した絶妙な配置。さらにここに吉野裕行・藤原啓治と加えてごらんなさい。今更ながらすげぇ作品だったな。

 

・「〈物語〉」シリーズより「忍野忍」

 気づけば長い付き合いになったもんですな。実は忍って平野綾からキャスト変更になってるんですけどね。ファーストシーズンでしゃべってないから変更と言えるかどうかしらんが。当企画では毎回西尾維新キャラについては「こんなん説得力持たせるの無理だと思われるけど声優さんはやってくれる」という趣旨のことを書いてますが、忍(キスショット)についてもそれは当然一緒。あんな変な喋り方の幼女なんているわけがない。……と思ったら、最新シリーズでその変な喋り方の理由まで全部(後付けで)説明されてひっくり返ったっていう。いや、でも忍可愛いよな。世の中に「カカ」と笑って可愛い幼女は忍くらいしかいませんよ。

 

・「フルーツバスケット」より「草摩慊人」

 このキャスティングも度肝を抜かれたなぁ。慊人さんの声をどうする問題は旧作から託された課題ではあったんだけど、そこに坂本真綾を当てるっていうのは英断だったし正解だった。ここでも「現実感の薄さ」みたいなものがしっかりプラスに働いてて、「神」慊人の捨て鉢な様子がやたらとクリアに見えるんだから不思議なもんですよ。

 

・「美少年探偵団」より「瞳島眉美」

 ヲイ西尾維新。またお前か。ただ、こちらは忍とは別な評価軸での提出。上の慊人の項目にもつながるのだが、坂本真綾の不思議な持ち味の1つに「大して音が低いわけでもないのにやたらと男性性と接続する」という要素があって、「ホスト部」のハルヒもそうだったしクロナもそう。ショタとして有名な「黒執事」のシエルなんて代表役もある。そんな「ショタ寄せ」のねじれた結果がここに。だいたい西尾維新のせい。

 

・「チ。-地球の運動について-」より「ラファウ」

 直近のインパクトでいうとここもすごかった。やっぱショタ(?)で起用されてるな。そしてラファウの場合は「現実感の希薄さ」とかじゃないんだよな。彼には信念が間違いなくあった。それなのにあの末路を辿る「危機感の希薄さ」というか、「命の重要性の低さ」というか……なんか、坂本真綾ボイスに依存しすぎると人間って早く死にそう。

 

・「プリキュアオールスターズF」より「プリム」

 そして最後はこちら。プリキュア次元最大最強の敵。この超越感、そして周囲への興味関心の薄さ。からの逆転劇。ほんとに「化け物」を易々と生み出せる声なのだよなぁ。私がアンチだったのは、もしかしたら恐怖心からだったのかもしれませんね。

 

 

 というような経緯があったとさ。これ、当時は波風立てないために一切言わなかったことなんですけどね。当時一緒にアニメを見ていた某氏はどう思うかな。今もまだ熱心な真綾ファンなのかな(遠く南の空に向けて)。

 

 

 

・関連リンク集

番組感想・四畳半神話大系

うさぎドロップ 第5話「ダイキチはダイキチでいい」

○映画「傷物語Ⅰ 鉄血篇」

○映画「プリキュアオールスターズF」

 
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