「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」 5→6
シルバーの加入が17話っていうのもセオリー通りですね……。劇中殉職の追加戦士、実はそんなに数は多くないので珍しい方の事例。数え方にもよるかもしれないが歴代だと4人だけ? キズナシルバーは5人目の殉職者だ。
などという最終回感想もまとめてだが、こうしてきちんとスーパー戦隊シリーズそのものへの意識が向く時点で、しっかりとオマージュができていることの表れ。思いつきだけで「異世界+戦隊」の足し算をしてるんだったらファン目線で辛口にもなるが、これくらいちゃんと「原作」愛も感じられるし、その上で単なるおんぶにだっこじゃなくて独自の「異世界冒険譚」にも繋げようとしているのは素直に好感が持てる。色々と楽しませてもらった上に続きも気になるので文句なしに「面白かった」と言ってしまっていいだろう。
しいて惜しかった点をあげるなら、アニメーション自体はやや低調だったこと。作画が悪いとまではいわないが、ド派手なバトルなんかにも期待できる設定だけに、もっとアニメとしてバシバシ魅せられる可能性もあったんじゃないかと思うと、「それなり」止まりのクオリティだったのはちょい悔しい。サテライトは同時期に余計なアクエリオンを作らなかったらもっとリソースが割けたかもしれないのに……まぁ、スタジオの性格を考えると、こっちに全力を傾けてアクエリオンを作らないってわけにもいかないだろうからなぁ……アクエリオンも出てたけどなぁ……。まぁまぁ、ないものねだりしてもしょうがない。
作画リソースなどはやや割りを食った形だが、足りない部分を工夫で補おうという意欲も見られた。パロディ作品はお手のものの川口監督の采配だろうか、キャスティングを中心にアニメならではのオマージュ要素も数多く見受けられ、予想外のところから面白要素が飛び出したのは作者も嬉しかったんじゃなかろうか。その分刺さる層がよりニッチになってしまったのは良し悪しだが、まぁ、元ネタの時点でオタクにしか刺さらないのだからそこは振り切れてくれて助かった。
残念ながら現状では2期の報せは入っていない。どれくらいストックがあるかも分からないが、まだまだ謎が多い状態で放置されている現状、できたら続きもアニメで追いかけたいもんですね。
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