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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<アニメソング部門>

 遠慮せずにアニソン部門。コロナ以降、カラオケに行く機会がめっきり減ってしまったためになかなか「自分で歌う」ってことが出来なくなってしまったし、自分で歌わないとなると必然聞く機会も減ってしまうのが残念だが、これだけのアニメがあればそれに倍するだけの「アニソン」があるわけで。今年も色々と見ていきましょう。

 ただ、今年のラインナップはなかなかまとめるのが難しくてちょいと悩む。いわゆる「アニソンシンガー」的な枠があんまりはっきりしてなくて、アーティストのバリエーションが増えた印象があるのですよ。例えばイカすテンションとCloverWorksによる映像もビビッドな「プランA」(逃げ上手の若君OP)あたりはDISH//による楽曲。まぁ、アニソン歌手と言えなくもないが、やっぱり雰囲気はちょい違うよね。同様に「アニソン歌手」というと怒られてしまいそうなところから米津玄師の「BOW AND ARROW」(メダリストOP)。羽生結弦とのコラボなんかも話題になったが、ふつーにアニメのオープニングとして完璧だったりする。なお、同作品だったら「アタシのドレス」(メダリストED)も大好き。ミミズが可愛いアニメ映像が珠玉。

 最近は売れ筋アーティストがグイグイアニソンに食い込んでくる流れがかなり強くなってる気がするが、90年代とかの適当なタイアップと違ってきちんとアニメに寄り添った楽曲を提供してもらうあたりが現代風で、その流れを確立したのがYOASOBIという風潮。今期も最強楽曲「UNDEAD」は強烈でしたね。これ、エンディングバージョンもいいけどむしろMVの方ががっつりアニメタイアップっていう。同じカテゴリには昨年のBling-Bang-Bang-Bornが謎のブームを起こしたCreepy Nuts。今年も「オトノケ」(ダンダダンOP)で存在感を見せつけている。意外なところではAimerの今年度のお仕事が「SCOPE」(天久鷹央の推理カルテOP)というちょっとこれまでとはニュアンスの違うところに。いや、楽曲はいつも通りの響きではあるんだけど。あとはやたらインパクトがあるところではサカナクションの「怪獣」(チ。OP)なんかもありましたね。このオープニングはストーリーの進行状況に応じて次々に人物が入れ替わっていくところも印象的だった。

 同様に作品の進行によって変化が生じる芸の細かさで見せてくれたのは「天使たちの歌」(義妹生活OP)。こういう心遣いってやっぱオタクは嬉しくなっちゃう。他にも映像的な特徴に注目して何曲か拾ってみると、画面効果の面白さで見せてくれたのは「おとずれ」(君は冥土様。OP)。毎週退屈せず見ちゃう映像作品っていいよね。そういう意味では毎週必ず最後まで観ることを強要されたのはやっぱり「」(ぷにるはかわいいスライムED)でしょうよ。ほんとに映像が素晴らしすぎて早送りのしようがなかった。カバー曲なのにここまでアニメとしての完成度が高められたのは奇跡としかいいようがない。元々は何らかのネタで作ったんだろうか……。

 ネタ枠ということでどこまで電波な楽曲があったかと思い返してみると、やはり今期最大の話題作は「シカ色デイズ」(しかのこのこのここしたんたんOP)ということになるだろうか。例年だったらランクイン候補になりそうな空気はあったが、擦られすぎてちょっと風化しちゃったのは残念ね。ネタ枠ってほどではないが独特の空気感がクセになるのは「ギフにテッド」(変人のサラダボウルOP)。何気に映像の工夫も面白いよね。そして作品自体がネタ以外の何物でもないのでもはや曲のおかげなのかなんなのかよく分からないのが「へんしん!」(村井の恋OP)。気持ちよくなる葉っぱやってないと作れない映像。まぁ、エンディング(「すこ。」)も飛んでますけどね。

 ここから雑多になんか気になった楽曲を並べるコーナーにするが、なんかテイストが似ちゃうのは好みの問題なので先に謝っておく。私が好む傾向というと例えば「AMBITION」(俺は全てを【パリイ】するOP)。単に疾走感のある女性ボーカルが好きなだけかもしれないが、サビ部分も言葉遊びのとことかがいいんだよな。疾走感繋がりなら個人的にはランクインも検討したくなった「ハザードシンボル」(怪異と乙女と神隠しOP)。この曲はフルで聞くとまた不思議な印象になりますよ。同じジャンルからもう1曲「ホロウ」(魔王2099OP)もあげておこう。こういう作品のオープニングは「オープニングくらいは頑張らなきゃ!」って本編で出てこないクラスのアクション作画とかが出てくるのが有り難くも悲しくあったりして。あ、「True Peak」(異修羅OP)もこのカテゴリかも。これは本編でもいい映像を提供してくれる恵まれたアニメの、恵まれた映像です。

 そういや一時期メインストリームだった「声優歌唱楽曲」については、もちろん今期もたくさんあったんだけどあんまり取り上げようってものはなかったかも。これが世代のズレなのだろうか。映像効果も込みでピックアップするとしたら「フラーグム」(アクロトリップOP)くらいかな。「絶対幸せな気持ちにしてくれるアニメだろうな」って安心させてくれるオープニング良い。あとはまぁ、アイドルユニットではやはりLiella!、「Let’s be ONE」(ラブライブ!スーパースター!!OP)も外せないか。もちろん映像込みですが、映像で言うとむしろエンディング(「DAISUKI FULL POWER」)の方が好きだったり。

 そうそう、最近の大きな流れの1つに「ガールズバンド」ってのもありますね。個人的には今後も注目していきたいBAND-MAIDの「protect you」(グレンダイザーU ED)あたりが印象的。「ガールズ」バンドかは分からんが「おいしいサバイバー」(もめんたりー・リリィOP)も強烈。映像で誤魔化せて……ないぞ。そしてもちろん「雑踏、僕らの街」(ガールズバンドクライ)。ほんとはランクインさせるつもりの曲だったのだが、なんぼ練習しても上手くならないので癪に触ったので(むず過ぎるやろこの曲)。

 残りは「単に俺が好きなアーティスト紹介」のコーナーで、毎年取り上げてる気がするオーイシマサヨシが今期提供してくれたのは「ギャンブリングホール」(凍牌OP)。相変わらずの調子だ。意外なところでは伊東歌詞太郎から「修羅日記」(異世界失格OP)あたりもクセになる。そしてフル回転だった推しアーティストはナナヲアカリ。今年度は「正解はいらない」(戦隊大失格ED)に始まり「ブループリント」(ダンジョンの中のひとED)、「明日の私に幸あれ」(ギルドの受付嬢ED)と、それぞれ全く異なるテイストでいちいちハマる楽曲を提供してくれている。去年選出したので今年はグランプリ入りは自粛したけど、来年度以降の活躍も引き続き楽しみ。全部エンディングでの起用なのにすごく印象に残るのはなんでなんだろ。

 というわけで、残りは最後までランクインを悩んだ作品を3つほど。1つ目は絶対に選ばれるだろうと思ってたのにギリギリで選考から漏れてしまった「つよがるガール」(負けヒロインが多すぎる!OP)。1話目でこのオープニングを見た時点で傑作になると確信できる、そんなパワーに満ちた映像美が素晴らしい。2つ目は意外なところからで恐縮だが、「きのこいぬ」(きのこいぬOP)である。なんだろ、こんなにレトロな感じの「アニソン」、ほんと久しぶりに見た気がするけど、その懐かしさが良いとこに刺さった気がする。実は歌詞で歌われてる内容も結構切実で優しかったりするんですよね。そして最後の1曲は……「P-P-P-Pero」(エグミレガシーED)。これは楽曲がどうこうとかじゃねぇんだよな。毎回最後にこれが流れることで「一旦ここで終わりだ!さっさと寝ろ!」みたいな必死さが感じられたせいだ。アニソンってのはその作品の看板である。そういう意味では模範的すぎて困っちゃうような「アニソン」だったのは間違いないと思うよ。

 さて、残り3曲。

 

第3位

’14 「デス・パレード」OP「Flyers

’15 「戦姫絶唱シンフォギアGX」挿入歌「殲琴・ダウルダヴラ」

’16 「SHOW BY ROCK #」OP「ハートをRock!!

‘17 「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第6話ED「アクシアの風」

’18 「ゴールデンカムイ(第2期)」OP「レイメイ」

’19 「さらざんまい」挿入歌「カワウソイヤァ」

‘20 「戦翼のシグルドリーヴァ」OPHigher’s High

‘21 「ゾンビランドサガリベンジ」OP「大河よ共に泣いてくれ」

’22 「シャドーハウス 2nd Season」OP「シャル・ウィ・ダンス?」

’23 「SHY -シャイ-OPShiny Girl

’24「来世は他人がいい」ED「なに笑とんねん

 過去の受賞歴を見れば一目瞭然だが、個人的な嗜好もあってこの部門で取り上げられるのはオープニング曲が圧倒的に多い。まぁ、基本的にアップテンポになるし映像も盛り上がるものが多いからだ。しかし、今回はある程度真っ当なエンディング(?)がここにラインナップ。謎の浪速の情愛ソングが、何故かやたらと脳髄に残ってしまった。

 タイトルからも分かる通り、歌詞は終始関西弁。蓮っ葉な関西人女性が素直じゃない言葉を不器用に紡ぎながらどうにももどかしい情愛を歌い上げたもの。2番になると「Meはきよしやでホンマ」などという壮絶な歌詞まで出てくるのでコミックソングにすら見えてしまうのだが、これがなんともまぁ、憂いを帯びた良い歌なのですよ。当然モチーフになっているのは作品のヒロインである大阪の爆弾娘の吉乃、そしてクレイジー極道の霧島とのメロドラマ。見事なまでに吉乃の「やばすぎる霧島を毛嫌いしながらもどうにも気になってついたり離れたりを繰り返す」という心情を歌いあげている。およそ昨今のアニメソングにはなかったタイプの楽曲なので、それだけで耳についちゃうってのはあったかもしれない。

 映像は当然吉乃を中心にした際どいカット満載の大人なフィルムになっているのだが、終盤に繰り広げられる吉乃の無表情ダンシングが、映像としてはどっかショボいはずなのにやたら似合う気がするのはどうしたもんだろう。毎回毎回凄惨なストーリーを見せつけられて、30分でたどり着くエンディングにこれが置かれていると、なんでか分からないけどこの吉乃ダンスを観てしまうのですよ。エンディングとしてこれ以上の配置はなく、作品の「締め」として見事に機能していた。なんとも不思議なものである。

 

 

第2位

’14 「ガンダム Gのレコンギスタ」ED「Gの閃光」

’15 「干物妹!うまるちゃん」OP「かくしん的☆めたまるふぉ〜ぜっ!」

’16 「学戦都市アスタリスク(第2期)」OP「The Asterisk War

‘17 「キラキラ☆プリキュアアラモード」後期ED「シュビドゥビ☆スイーツタイム」

‘18 「ラストピリオド-終わりなき螺旋の物語-ED「ワイズマンのテーマ」

’19 「COP CRAFT」OP「楽園都市」

‘20 「トニカクカワイイ」OP「恋のうた(feat.由崎司)」

‘21 「ビルディバイド-#000000-OPBANG!!!

’22 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」OP「祝福」

’23 「江戸前エルフ」OP「奇縁ロマンス」

’24「嘆きの亡霊は引退したい」OP「葛藤tomorrow

 これはちょっと意外なところから引っ張ってきました。アニソン部門としての選出理由はちょっとズレてしまうかもしれないんですが、この曲の一番の特徴は、アニメのオープニングとしての起用方法がなんと毎回変わるというアニメ本編と切っても切れない立ち位置になったこと。おかげで楽曲単体での評価は難しくなってしまったのだが、こうして有機的にアニメそのものと結びつき、30分の放送枠の中で無視できない存在になったというのは、非常に刺激的な挑戦だったと思う。リンクからは一応「ノンクレジットオープニング」という形で飛ぶことができるが、実際にはこのような放送形態をとったことは1度もなく、常にナレーションやタイトルコールと何らかの結びつきがあるし、楽曲が1本丸々放送に乗ったのは1回あったかなかったか、そのくらいのもの。アニメオープニングの常識を打ち破った演出は、ほんとに毎回「自然に見ちゃうオープニング」を実現させた。

 実際に数えたわけじゃないので感覚での話だが、私が好きな「曲の途中でタイトルが入る」形式のオープニングもここ1、2年でちょっと増えてきて、もしかしたらアニメ業界も「これまで脳死で守ってきたフォーマットも色々とやりようがあるのでは?」と考え始めたのかもしれない。今作の場合、そうした実験的な挑戦をするのにも抵抗がない作風だったこともあるし、疾走感のある楽曲そのものも、切り貼りしやすくてスッと本編に噛み合わせられる実に良い「素材」だった。そりゃま、作ってるアーティストからしたら「ちゃんと通して1回聞いてよ」と思うかもしれないが、アニメ全体で見た時にはオープニングテーマだって立派な「枠の中の1つのシーン」なのだ。だったら本編を面白くするために工夫を凝らすのは当然のこと。その結果楽曲自体も強く印象に残って、私みたいに何回も聞いちゃう人間がいるわけでね。

 念の為にもっかい書いとくけど、楽曲自体もとても良いし、映像も格好いいのでギミック抜きでも文句なしなんですよ。クライさん、これ以上格好いいシーンは本編にないからな!

 

 




第1位

’13 「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」OP「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」

’14 「ヤマノススメセカンドシーズン」OP「夏色プレゼント」

’15 「てーきゅう(第5期)」OPQunka!

’16 「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」OP「Great Days

‘17 「少女終末旅行」ED「More One Night

‘18 「ゾンビランドサガ」OP「徒花ネクロマンシー」

’19 「ダンベル何キロ持てる?」OP「お願いマッスル」

‘20 「蜘蛛ですが、なにか?」ED「がんばれ!蜘蛛子さんのテーマ」

‘21 「小林さんちのメイドラゴンS」OP「愛のシュプリーム!」

’22 「お兄ちゃんはおしまい!」OP「アイデン貞貞メルトダウン」

’23 「【推しの子】」OP「アイドル」

’24BanG Dream! Ave Mujica」OP「KiLLKiSS

 俺は弱い人間だよ……もう贔屓だの視野狭窄だのと罵ってもらっても構わない。去年はMyGO!!!!!を総合1位に選出したから「詩超絆」を1位に選出するのは自粛したのだが、今年は無理だよ。もう、アホみたいにリピートし続けたもん。見るたびに衝撃受けてたもん。こんな劇物みたいなオープニング映像があるものかよ。アニメのオープニングの役割なんてのは何度も繰り返した通りに「起きろ!」であり、アニメの顔なわけですよ。この作品はそれすら飛び越えて、アニメが始まってもいないのにオープニングだけ公開し、視聴者に対する「死刑宣告」に使ったんですよ。ほんとに人の心が無いスタッフ。そして1コマ単位で訪れる怒涛の地獄絵図。アニメを描くにあたり、「キャラクターの表情」というあまりにシンプルでコアな要素だけで伝えたい、匂わせたいことを全部やりきってみせた。こんなものを浴びせられて作品に束縛されないはずがないじゃないか。

 そしてまたこの楽曲の力強さたるや。そりゃMujicaが強いのは知っている。佐々木李子という才能も承知していたつもりだ。それでもやはり、初めてこれを叩きつけられた時の「Diggy-Mo!!!」っていう叫びは避けられませんよ。まさか本人だって「ガールズバンドアニメ」の骨子をこれだけがっつり作り上げる役割を任されるなんて思ってなかったでしょうよ。よくもまぁ、起用する側も、される側も、この完成形を見据えていたものだ。

 90秒という短い時間での暴虐。新たな「アニメオープニング」の扉が開かれた。今後もまた、何か新しい仕掛けが飛び出すのかもしれません。アニメの形ってのは変わり続けていくものですから。

 

 

 

 

<キャラクター部門・男性キャラ>

 手短に行きましょう、男性キャラ部門。まぁ、ヒロイン勢に比べたら注目する頻度は少ないので話は簡単です。簡単にしました。

 男性キャラの場合は特に大きく「主人公」「ラスボス」「それ以外のサブ」に分かれることが多く、どうしたって主人公キャラに注目は集まりがち。例えば今年度で言えばなんといっても我らが苦労人温水和彦くん(負けヒロインが多すぎる!)の頑張りなんてものは手放しで評価されるべきものだ。ツッコミに精を出しながら、「負ける」ヒロインたちにしっかり価値を生み出す彼の立ち回りあってこその作品。同様に強い主人公なら、例えば明浦路司先生(メダリスト)なんてのも憧れを抱かれるタイプの完成型主人公。教えを受ける小学生も、教える側にまわる歳のおっさんだって、きっと彼への憧れは同じに違いない。

 格好良さでいえばちょっとズレるがベルトール様(魔王2099)だってその指導力はなかなかのものだ。まぁ、実際の生活を見たら単なる配信者になってしまっているけども……。ユルさと、内面的な強さを合わせ持ついぶし銀の活躍では鏑矢惣助(変人のサラダボウル)あたりも無視できない存在。実はやり手なんだよね。昼行燈でいざという時だけキメるっていうスタンスは男の子だったら誰でも憧れるのさ。そういう意味では昼行燈だし、いざという時もキメてないはずのクライ・アンドリヒ(嘆きの亡霊は引退したい)は……でもますたーはますたーなりの格好良さがあるに違いない。

 なろう的な主人公というなら、実は評価されるべきは富田林憲三郎(悪役令嬢転生おじさん)とかなのかもしれない。エレガントチートがあれば俺だって。そういやセンセー(異世界失格)っていう極端な例もあるな。やっぱ異世界に行っちゃたら、普通に活動してるだけじゃ際立たないってことですかね。ちなみにこれが「女性主人公の相手役」なら真っ当なスパダリポジションに入ってしまって問題ない。オスカーUnnamed Memory)とか、ハディス(やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中)とか。ことにオスカーの超人っぷりは男から見ても「こいつならしょうがない」ってなったからね。

 主人公ポジションでもうちょいずらしてみると、最初はヤベェと思っていた信念がちょっとずつ形になってなぜか成立しちゃった稀代のサイコ、小杉拓馬氏(僕の妻は感情がない)あたりはある意味で主人公の器。彼でなければ成立し得なかった物語なのだから、その存在自体がドラマである。ちなみに同じく機械生命に向き合った存在として斑鳩夏生さん(ATRI -My Dear Moments-)っていう主人公もいます。結構格好いいことしてるんですけどね。恋愛ドラマに関しては、どう足掻いても村井(村井の恋)のまっすぐさには勝てないので……。あ、サイコ主人公枠に安倍晴明(妖怪学校の先生はじめました!)ってのも入れといてください。純度だけで言えば決して他のヒーローたちに見劣りしてないんですよ。ヤバいことにね。

 転じて「ラスボス」などのライバルキャラにも少し目を向けておくと、最近のキャラで真っ先に思い出したのはレグルスRe: ゼロから始める異世界生活)だった。敵キャラってのは格好いいだけが存在意義じゃないですからね。どこまでみっともなく、憎まれながら死んでいくかってのも美学の1つ。そういう意味ではほんとにほんとに苦しみぬき、むしろ最終的には主人公だったんじゃないかとすら思えたのはノヴァクさん(チ。 -地球の運動について-)だ。語り部として全ての断章を繋いでくれた彼の功績は、本来ならもっともっと評価されるべきものだっただろう。

 ちょっと意外なところでは、声のおかげでどうしても忘れられない敵役に小笠原貞宗(逃げ上手の若君)がいる。原作時点でヤベェキャラだってのは知ってたのだが、ここに青山穣ボイスがベストマッチ。強くて、怪しくて、滑稽。ほんとにピタリくるんですよね。イカレた敵キャラが揃い踏みだった作品から、あえて1人選出するなら士道龍聖(ブルーロック)とかいかがでしょう。バケモンしか出てこない作品でなお「バケモンかよ」と思わせられる存在感はお見事。あとはライバルキャラ(??)としてうっかりハチベー(エグミレガシー)ってのも選出しようかと思ったんですが……あれ、結局なんだったんでしょうね。

 最後に、ギリギリまで選出しようかどうか悩んだキャラ5選。1人めはクロマ(アクロトリップ)。色々と悲惨なエピソードを見せられた後、終わってみたら「やっぱいいやつだったよな」でスッキリ終われる彼の存在感。ある意味で「男も憧れる男性キャラ」と言える(?)。2人目は大外聖生(誰ソ彼ホテル)。悪役としての立ち回りはそこまで派手なものではないのだが、抜け抜けとあのポジションに居座り続け、最後にきちんと話の山場を持ってくる活躍ぶりは理想の悪役、理想のラスボスであった。3人目は浅葱(合コンに行ったら女がいなかった話)。こいつはマジで意味分からん。「こんなやつがいるかぁ!」と一蹴してしまえばそれまでなのだが、彼のおかげで良きイチャラブが堪能できたと思えば感謝しかないし。なんだったんだ。4人目、ホネちゃん(ぷにるはかわいいスライム)。「コタローでもなくて、南波ですらないのかよ!」と言われても知りません。でも、こいつの存在感が回を増すごとにどんどん色濃くなっていく様子がまるでホラーのようでした。

 最後5人(?)目、きのこいぬ(きのこいぬ)。…………ほら、だいたいこの部門って人外を取り上げるのが定番だからさ、今年はいよいよきのこでした、というオチを提供してからベスト3へ。

 

 

第3位

’14 「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」より「エンブリヲ」

’15 「おそ松さん」より「十四松」

’16 「この素晴らしい世界に祝福を!2」より「佐藤カズマ」

‘17 「3月のライオン」シリーズより「二階堂晴信」

‘18 「BANANA FISH」より「アッシュ・リンクス」

’19 「ハイスコアガールⅡ」より「矢口春雄」

‘20 「かくしごと」より「後藤可久士」

‘21 「吸血鬼すぐ死ぬ」より「ジョン」

’22 「不滅のあなたへ シーズン2」より「カハク」

’23 「デッドマウント・デスプレイ」より「怪人ソリティア」

’24「わんだふるぷりきゅあ!」より「兎山悟」

 スパダリって概念、実は未だによく分かってないんですが、とりあえずスーパーなダーリンなわけですよね? ってことはそれって、もしかして……悟……って、こと?

 プリキュアシリーズにおける男キャラの立ち位置って難しいんですが、近年だとブラペさんみたいな頑張り屋さんの彼氏キャラが活躍してましたし、私の中で永遠の王子様であるカナタさん(CVがメエメエ)とかもいるんですが、やっぱり女の子の憧れって「王子様」じゃないですか、幼馴染で力も無いメガネとかさ、相手にされないと思うじゃないですか。そこを本人の頑張りだけでカヴァーしてみせたのが兎山悟という男なんですよ。彼の一番の強さはなんといってもいろはのことを信じているということ。つねにいろはのことを考え、彼女たちの最大幸福を望み、そのための努力を惜しまない最強の参謀役。こんなポジションに辿り着いた男の子、これまでのプリキュア史には存在しなかったんじゃないでしょうか。

 告白大作戦の時の悟も可愛かったし、今の時代は「恋せよ男の子」で切実な少年の恋を応援するのが一番のトレンドかもしれません。末長くお幸せに。あ、大福ニキにもよろしく。

 

 

第2位

’14 「少年ハリウッド」シリーズより「勅使河原恭一」

’15 「GO! プリンセスプリキュア」より「シャット」

’16 「Planetarian」シリーズより「屑屋(星の人)」

‘17 「魔法使いの嫁」より「エリアス・エインズワース」

‘18 「ゾンビランドサガ」より「巽幸太郎」

’19 「ID:INVADED」より「富久田保津」

‘20 「SK-エスケーエイト-」より「愛抱夢(神道愛之介)」

‘21 「平家物語」より「平清盛」

’22 「シュガーアップル・フェアリーテイル」より「ジョナス」

’23 「アンデッドガール・マーダーファルス」より「真打津軽」

’24 「先輩はおとこのこ」より「大我竜二」

 スパダリって概念、実は未だによく分かってないんですが、とりあえずスーパーなダーリンなわけですよね? ってことはそれって、もしかして……竜二……って、こと?

 彼の場合はさぁ、ほんとにもう、とにかく人格の完成度がヤバいですよね。ほんといいやつ。しかもポジションとしてはダーリンとかじゃなくてまことの「親友」じゃないですか。未だかつて存在し得なかった「恋する親友」ポジションで、やらなきゃいけないことを全部やり尽くした挙句、想い人を不幸にせず、むしろ咲ちゃんの良き相談役としてフル回転することでまことの恋を成就させる立役者になっている。

 普通はこういうポジションならそれこそ「負けヒロイン」と言われそうなものだが、竜二は別に「負けヒロイン」じゃないんですよ。だって親友ではあり続けるわけですから。まこともそのことを充分に理解しているので、絶対に竜二を悲しませるようなことはしないでしょうし、「勝ち負け」なんで無粋な言葉で処理しておしまいの関係じゃない。新しい時代の、新しい三角関係の完成形を見た気がしますね。まことはお爺さんとか、それこそ咲ちゃんとか、人間関係に恵まれて幸せな未来を掴み取ることができたけど、一番の貢献は竜二くんなのです。この作品は登場キャラ全員に幸せになってほしいと心から思える作品なんですが、その中でも特に、竜二だけはどこまでも幸せであってほしい。将来、大人になったまことと久しぶりに再会して、2人で酒を酌み交わしながら思い出話に花を咲かせてたらいいなぁ。

 

第1位

’14 「ログ・ホライズン2」より「てとら」

’15 「昭和元禄落語心中」より「八代目遊楽亭八雲(菊比古)」

’16 「ユーリ!!! on ICE」より「ヴィクトル・ニキフォロフ」

‘17 「Fate/Apocrypha」より「アストルフォ(黒のライダー)」

‘18 「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」より「キリン」

’19 「ヴィンランド・サガ」より「アシェラッド」

‘20 「ミュークルドリーミー」より「ゆに」

‘21 「ブルーピリオド」より「鮎川龍二」

’22 「不徳のギルド」より「キクル・マダン」

’23 「でこぼこ魔女の親子事情」より「フェニックス」

’24 「来世は他人がいい」より「深山霧島」

 スパダリって概念、実は未だによく分かってないんですが、……………………こいつは違うよね? ……いや、でもルックス・金・家柄(?)・力、全部持ってるな……じゃぁ、スパダリなの? 唯一「人間性」だけゼロベースなのが問題なのかもしれませんが。

 というわけで今年最強のモンスターキャラクターは文句なしに霧島。こんなにヤベェと思わされた「主人公」は久しぶりだし、ほんとに悔しいことだが、生まれて初めてヤクザ者を格好いいと思ってしまったかもしれない。いや、多分初めてじゃないけどさ。サイコ野郎にこれほどまでに目が向いてしまうのって、厨二病的な憧れがあるからなんでしょうかね。絶対に友達になりたくない、できるだけ距離をおきたい。こんな奴がいる業界とは一生無縁のままで静かに過ごしたい。そう思いつつも、目の前に霧島がいたら、きっと釘付けになってしまうだろう。世の中のアウトロー作品の魅力ってのは、突き詰めれば霧島の危うさみたいなものが根幹にあるのかもしれません。

 自分の中の価値観を捻じ曲げられた。その敗北感に打ちのめされながら、私はこの男をトップに祭り上げるしかなかったのです。単なるドM精神の表れかもしれませんが、やっぱ関わりにはなりたくないです。こちらも末長く吉乃さんとお幸せに。危ねぇ奴は危ねぇ奴とくっついてじっとしといて!

 

 

 

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