○「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」 6
何よりもまず……読売のクソみたいな放送枠なんなん? バラエティと抱き合わせで1時間枠って、マンデーパークの頃からほんとに何一つ成長していない……。いや、別に後で消せばいいだけなんだけど、何がムカつくって、録画した時のタイトルがまともに表示されないのがイラつく。4日遅れでBSで放送されるらしいし、急がないならそっちで録画した方がいいのかしら……。
さて、面倒な作品である。何が面倒って、作品云々とは関係ないところで私が抱えているいろんなコンプレックスが関係してくることだ。まずはガンダムコンプレックス。折に触れて語ることもあるが、私はあんまりまともにガンダムを履修していない。一応ファーストは必死に義務教育だと思ってアニマックスかなんかで観たような気もするのだが、ディティールを覚えていないし、そもそも古いアニメを見たところで別に面白いとも思っていない。レンタルビデオはゼータの途中でリタイアしたし、その後も「Gガン」「ターンA」なども最後まで観ること叶わず。次にSEEDはリアタイで観ていたが放送枠との相性の悪さもありこれまたあんまり好きじゃなかった。そこからダブルオー、Gレコと試聴を続けるも、やはり最後まで面白いと思いながら見た作品は無い。話が変わってくるのは「鉄血のオルフェンズ」で、これは前半は結構入れ込んで楽しめたが後半失速したせいで「やはりガンダムとの相性は悪いままか」と嘆くことになる(この間に挟まったビルドシリーズはノーカンね)。そして時代はようやく「水星の魔女」へ。おにゃのこガンダムが全力で盛り上げてくれたおかげで、ようやく頭からお尻までずっと楽しんで視聴できたガンダム作品が誕生。ここまで苦節ウン十年である。
そんな状態なので、今作については複雑だ。先行上映の時点で話題になっていたのは知っている。放っておいても情報は勝手に耳に入ってくるものだ。「今度のガンダムはおもろいらしいぞ」という話に興味は湧いたが、それと同時に「なんかファーストと関係してるらしいぞ」という話も入ってきてガイジン4コマのように座り直す私。ファースト知識、無い。じゃぁ駄目だ。前提知識が無いと楽しめない作品はそれだけで身を引いてしまう。「なくても楽しめるよ」と言われても、「ある方が楽しめるんだろ」と思ってしまうところがコンプレックスである。
2つ目に、庵野コンプレックス(?)がある。これも変な状態なのだが、私は庵野秀明というクリエイターのことがよくわかってない。彼の作品で楽しかったのは「シン・ゴジラ」だけなので、何をもってもてはやされているのかがよくわかっていないのだ。「代表作を見ろよ」と言われても、ガンダムの時と同じ思いをするなら面倒なだけだし、何より私はエヴァが別に好きでもなんでもないので、そもそも「合わない」可能性がある。
そして、本作は別に「庵野の作品」ではない。ないはずなのに、なんか知らんけど世間的に「庵野がガンダムを書いたぞ!」みたいな話題が持ち上がっていた。おかしくないか? スタジオカラーがガンダムを作ったというのは歴史的な事実であろう。それは素直に興奮するし、楽しみでもある。でも、クレジットされてるのは鶴巻さんなんだよ。話題になるなら「鶴巻さんのガンダム」であるべきだ。もしくはシリーズ構成の榎戸さんか。この2人なら私もまだ分かる範囲なので、「鶴巻さんが指揮をとって榎戸さんが脚本担当したカラーのガンダム」という話題なら理解できる。でも、なんか違う流れがあった。その辺がイラっとした。榎戸さんの功績の方が私にはよっぽど大きいのに。みんなでスタドラを観てガンダム級に語れよ。
以上は、今作には一切関係ない、私自身の話だったり、作品発表後の世間の有象無象についての話。作品自体にはなんの罪もないし、そんなことを評価の俎上に上げるべきではない。べきでないことは分かっているが、ここまでの数ヶ月でそんなあれこれを抱えてしまったため、なかなかフラットな目線で鑑賞できない私がいる。だから今作については、あとは黙っていようと思う。放送終了後に、楽しめたら楽しめたと、素直に感想を書きたい。みんなでともよヒロインの良さを共有できれば、それで良いのではなかろうか。
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