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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 銀河楼蒸留所へようこそ、第5話。なんやねんこのアニメ(定期)。たった30分のワンエピソードで「駒田蒸留所」やら「Dr. STONE」やら「サクナヒメ」やら、いろんなアニメを飛び越えちゃった気がするぞ。

 これまでのエピソードは1話の中になんか引っかかる部分というか、不穏なゾワリポイントが1つくらいはあったものだが、今回のお話は1話でテーマが完結して後腐れもなさそう(気づいてないだけかもしれないけど)。「酒(ウィスキー)」という題材を設定し、そこに描かれるテーマは「時間の蓄積」だろうか。タヌキ星人の来訪によって否が応にも動き出すホテルの、ヤチヨの時間。しかし、タヌキ星人も存外長命な種族だったようで、結局はだらだらと変化に乏しい時間が流れるだけだと思われたが、ついにここでヤチヨにも「変化」を実感できる要素ができた。まぁ、なんでそれがよりにもよって「酒造」なのかはよく分かりませんが。

 当方、酒は飲まないのでぶっちゃけお酒をテーマにされてもほんとの意味で真に迫った部分は理解できないかもしれない。ことにウィスキーはちょろっと舐めただけでも「ヒィッ」ってなっちゃうくらいに苦手で、多分アルコール度数があがっちゃうと味もなんも分からない子供舌なので一生理解できないであろう嗜好品である。ただ、煙草と同様に酒も人類が長い歴史で培ってきた文化の一部であることは認めているし、それをテーマとして描かれた作品の美しさもなんとなくは感じている。ぶっちゃけ、今回ヤチヨが挑むタスクは酒造りだろうが温泉掘削だろうがなんでもいいのである。とにかく、「日々を積み重ね、変化した末に達成した」という実績が必要だった。これにより、200年近くに及ぶこのアニメの歴史に楔を打ち込んでいくのが目的なのだから。

 「変化」という意味では、冒頭の触手星人来訪の時点でそのとっかかりは見えていた。以前植物型宇宙人が来た時には意思疎通が困難で必死にボディランゲージを駆使していたヤチヨさん。今回はきちんと言語による対話が可能になっており、それはポン子との長い生活の中で「宇宙共通語」を教えてもらったおかげ。作中では特に描かれていないが、やはりタヌキたちのおかげでヤチヨの時は進んでいるのである。そしてヘンテコな触手カップルによって「お酒がない!」という事実に気付かされ(あと独特すぎるコールとババアのよく分からんノリの良さにも気付かされ)、ホテル運営のサブタスクとして「ウィスキー作り」が設定された。多分酒造の難度で言えばまだワインとかの方が簡単だろうし、手っ取り早さで言えば日本酒も候補に上がるべきなのだが、そこは「オーナーのこだわり」というヤチヨさんが唯一守るべきものが最優先にあったがためのウィスキー。まぁ、「格調高いホテル」にも馴染むのでこれはこれで良さげな選択肢。

 ウィスキーに欠かせない大麦なんかが日本の風土にどれくらい合うのかはよく分からないが、だいぶ気候も地質も変動しているようだし、何よりもヤチヨさんはオールジャンルで知識と実践を伴うハイパーロボットである。時間さえあれば人類が成し遂げてきた成果はだいたい再現可能なのだ(冷静に考えるととんでもないチートだが)。彼女がわかっていなかったことなんて、せいぜい自身に仕組まれたイースターエッグプログラムのことくらいである。今回のボーナスは「ナイスバディ」。酒を飲む際に、なんとなくそれっぽいボディに変化するので絵的にも安心である。いや、その脇でどう見ても幼児にしか見えないタヌキ姉弟が酒飲んでるんだけど。彼女らはヤチヨさんよりもさらに年上らしいからセーフもセーフなんですけどね。そもそも法など存在しないからね。

 今回のお話が非常に清々しいのは、これまで害悪でしかなかったタヌキ連中が(利害の一致があったおかげで)純粋に協力体制になり、ふつーに役に立っていたことが理由かもしれない。ヤチヨさんに寄生するだけの畜生だと思っていたが、ちゃんと家族総出で手伝ってくれる場合は役に立つんだね。流石のヤチヨさんといえど、ウィスキー作りの1から全部始めたらそれこそ1020年では片付けられていなかっただろう。農作から蒸留所の建築、技術の研鑽に風味の改善まで、ロボではできなかったこともタヌキのおかげで色々解決。ピートを求めて北海道まで行ってくれたり、やはり酒については並々ならぬこだわりがあるのかもしれない。ちなみに「北海道までの道中とかその辺で他の酒類の手がかりはなかったんだろうか」というのは気になる部分だが、まぁ、環境チェックロボから何の示唆もなかったので、多分日本全国満遍なく壊滅しているのは間違いないのだろう。こうなったら北は北海道から南は沖縄まで、全ては銀河楼の庭である。

 完成したウィスキー、積み上げられた時間。「時間にも色はある」は蓋し名言。これまでヤチヨさんの目に映ってきた時間が少しずつ色褪せていたのは、やはりそこに変化も発展もなかったせいだ。久しぶりにオーナーの「夢」を思い出すことができたヤチヨさんは、これから先は、先人たちの遺志を乗り越えて、更なるサービス向上を目指してくれることだろう(ハイオクの力で)。……そういやヤチヨさんの燃料ってどこから補充してるんだろう……。

 
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