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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 カサマツ篇、終結、第6話。なんかね、とりあえずこの辺のタイミングで「ちゃんと観てますよ」という表明と、やっぱりちょっとキュンときちゃうところもあったので節目の記事立て。

 カサマツラストレース、ウマ娘アニメの歴史を振り返れば、別にそこまで劇的というわけではないレースなんだよ。まぁ、地方なのでどうしたって会場はショボくなるし、終わってみればオグリの独擅場なのでレース的な盛り上がりもそこまでびっくりするようなもんじゃない。ただ、今回のお話を見ていてふと気づいたのだが、今回のレースの動機づけってシリーズ全体を通して結構希少な展開だったんですよ。というのも、ウマ娘シリーズって「新時代の扉」に象徴されるように、ただひたすらウマ娘の本能が勝つために走るっていう大前提があるじゃないですか。今作においてもオグリから迸る野生のパワーとか、マーチの滲み出すような向上心なんかはこれ以上ない例示になっていて、相変わらず「本能と本能のぶつかり合い」のドラマになっている。いつも「単なるかけっこでどう盛り上げるか」と今作に対して問い続けているのも、このモチベーションの部分にすら大きな変化を起こすことができないことも要因だ。

 しかし、今回のレースでオグリが戦ったのは対戦相手のマーチでもなければ自分の本能でもない。「勝てば中央・負ければ地方」という条件を出され、自分が愛したカサマツと、そして何より北原との別れを突きつけられたことによって、「勝ちたくない」という自己と戦うことになったのだ。「勝ちたいという本能の否定」は、少なくともアニメ3シリーズを見守ってきた中でも初めての展開である。いや、厳密に言えば我々の心に刺さりまくったライスシャワーの物語がやや近い構造にはなっているが、彼女は「世間の目」という吹き飛ばすべき「壁」が明確だったのに対し、今回のオグリは本当に「自分の都合」での葛藤なのが苦しい。

 普通のレース漫画、いや、スポーツ漫画の枠でみれば「試合の盤外で何かしらの条件を突きつけられて苦悩する主人公」なんてのは話作りの基本中の基本だが、こと「ウマ娘」というシリーズにおいては、誰がなんと言おうと1位を取りたいというのが全員共通の目標すぎて、そこを揺るがせにはできなかったのである。

 そんな「ウマ娘の基盤」を破ったのがまさかのオグリ。最も勝ちに貪欲で、余計なことを考えないタイプの主人公だと思われていたオグリが、まさかの「しがらみ」に悩まされてしまうというこの展開。これは別に良いとか悪いという話ではなくて、「そうかぁ、これが長期連載を必要とする連載漫画ならではの筋立てなのだなぁ」と妙に納得した次第。本家のソシャゲの方ではこうしたモチーフがどれだけ扱われてるかは知らんが、少なくとも原作漫画を読んだ時点ではその特異性に気づいていなかったので、此度の放送を見て、「既存作品との差」が認識できたのはちょっと面白かった。

 まぁ、そんな話はどうでもよくて、とにかくオグリはみんなに背中を押されて中央に行く。大切な仲間、最大のライバルから託されたものをたくさん持って。オグリを引き止める要因でもあったマーチが、最終的に一番のオグリの力になってくれる展開はやっぱりアツい。マーチだけで切り取ると今回のドラマって本当に残酷なのだけど、それでも彼女は挫けないのよね。他方、ノルンはだいぶ挫けてる。こんなにも分かりやすい転げ百合もなかなかないので、なんとかこの先ノルンにも幸せな未来を与えてほしいですね。

 
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