最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
半月以上空きました、お久しぶりの声優名鑑でございます。まぁ、12月頭がゴールなので7月を終えた時点でちょうど2/3というのは狙ったようにバランスが取れてていいんじゃないでしょうか。ただ、こっから8月、9月は割と更新頻度が上がります。 そんな8月という熱気ムンムンの季節に先陣を切るのがこちら、“女豹”生天目仁美嬢でございます。……今の若い人に「女豹」とか言っても全然ピンとこないだろうなぁ。あ、当然呼び方は「ナバ」です。ちなみに私は「好きになったタイミングでよく使われている呼び方」が定着することが多いのですが、ナバの場合は女房役の伊藤静が呼ぶ「仁美さん」っていう言い方がすごく好きだったんだけど、流石にそこは立ち入れないな、という謎の遠慮が働いて一番一般的なナバで落ち着いてます。思えば随分付き合いも長くなったもんだ。
・馴れ初め ナバとの厳密な出会いははっきり覚えてないが、ファーストインプレッションは「マリア様がみてる」の江利子様だった。まぁなにしろ名前が「生天目」ですからね。ふつーはこのインパクトは忘れないと思うので、マリ見てで初見が正しいと思う。年表を見るとその前年に「月姫」「まぶらほ」と2作品で主演を務めているのだが、確かこの2作品は我が家では視聴できなかったんじゃなかったかな。そのためにナバがせっかく大々的にデビューしていたのにそこはスルーして、翌年「マリ見て」の謎めいた黄薔薇様として出会うことになるのである。 そしてWikiの年表を確認してびっくりするのだが、ナバが主役デビューして業界に名乗りを上げたのが2003年、翌04年には、メインキャラも含めて一気に20作品近くに出演する大躍進を見せている。これはデビュー時からパワーがある声優にままある現象だが、当時は今ほど製作本数も多くないわけで、この爆発は現代で置き換えられないほどに凄まじいものである。それだけ業界がナバを認め、注目していたことの表れだろう。個人的にはそんな爆発の年のキャラクターだと「スクールランブル」の美琴とかは覚えてますね。 さらに翌年、2005年ともなればなんとメインクラスのお仕事が列挙されていわゆる「スター声優」クラス。この年、私は初めて年度末に「アニメグランプリ」の記事を執筆しているのだが、その際に千和を押し除けて1位に選出したのがナバであった。それだけ当時の私はナバの魅力にメロメロだったのだ。ラジオとかにもバンバン出てくれていたし、彼女の魅力に触れる機会はめちゃめちゃ多かった。 しかし改めて、なぜ業界はこんなにも一気にナバのことが好きになっちゃったんだろう。何故私は、デビュー、2、3年のぽっと出の声優に入れ込んでいたのだろう。当時の記憶はもはや曖昧だが、ちょっとだけ思い出して、ナバの魅力を紐解いていこう。
・良きところ 先に書いてしまうと、ナバの魅力で一番大きいのは「等身大のナチュラルパワー」だと思っている。なんかね、とびきり可愛い萌えボイスってんではない。何かに取り憑かれたかのような凄まじい演技をする機会が特別多いってこともない(やるときゃやれるんですよ)。非常にナチュラルに、その場に適した声を当たり前のように放り込んでくれる。そしてその「当たり前」のレンジが広い。大抵、一線級まで上り詰める役者っていのは何か1つ研ぎ澄ませた最大級の武器ってものを持っているものだが、ナバの場合は「やっぱこれだよな!」みたいな1つのイメージに固まらず、自由闊達にキャラの魅力に寄り添える。分かりにくくいうと(だからなんでだよ)、現代では長谷川育美あたりが近いタイプかなーと思ってるんですが、彼女に無い大きな属性をナバは持ってるんですよ。それが、「丸さ」です。 いや、顔の物理的な丸さとかではなく……そう、役の裏に見え隠れする生天目仁美という一人の人間の不可思議な魅力。……この人もねぇ、「人たらし」なんですよ。絶対に敵を作らず、同じ場所にいたらお菓子あげたくなっちゃうタイプ。普段のぽやーっとした感じと、本人はどうしてもそれを認めたくないかのようなフル回転の頑張り。なんか、声優オタクが一番やっちゃいけない「人間性に惚れる」をやっちゃってる気がします。でも、これだけ周りの役者からも評価が安定してると……多分ナバってほんとに「こういう人」なんだろうな、って思っちゃう。全方位に、「可愛い」んだわ。それもくまモンとかのゆるキャラに近いなんとも言えないだらんとした可愛らしさである。 個人的にナバを評価する要素をさらに2点出していくと、1つは「女性声優との関係性」。まぁ、最序盤から伊藤静(以下、御前)とのセット販売で売り出された感が強いのだが、この御前とのタッグ(のちに「ひとしずく」というチーム名がついた)はほんとに日常感溢れるというか……マジのマジで休日もずっと一緒にいる感じというか……百合脳すら通り過ぎる「女友達万歳脳」にビタっとハマるすごく愉快な関係性だったんですよ。そのほかにも当時は「能登麻美子争奪戦」と呼ばれる麻美子周りの女性声優のドタバタが面白く、その能登麻美子がナバのことを語るその言葉の1つ1つが「あぁ、麻美子からも愛されてんだなぁ」ってことが伝わってくるんですよ。周りの人たちがみんな好きな人はさ、そりゃ一般のファンだって好きになっちゃうわよ。ここまで出てきた名前の中では一番年上のくせしてさ、みんなから餌もらってる犬みたいなポジションだったナバ。ほんと、当時はいろんなラジオで声聞くだけで癒されてたなー。 そして、そんなナバの「演技」という側面から切り出すもう1つの視点、それが「裏仕事」だ。これは私も正確に観測できていないポイントなのであまり詳しく言及はできないのだが、彼女が所属する賢プロダクションは、いわゆる裏仕事OKの事務所。そして実は、上で「2003年頃に華々しくデビュー」とか書いているが、実際はそれ以前に裏仕事は軌道に乗せていた様子。勢いを増した時期のアニメ出演作を見ても「君が望む永遠」「Canvas2」「Toheart2」などが並ぶのだからなんとなく繋がりは察することもできるだろう。 つい最近「ぬきたし」の時にも触れたが、私は別に裏仕事のことを忌むべきものだなんて全く思っていない。私が興味がないので全く触れる機会がないだけで、なんなら「裏名義」とか使わず堂々とやっちゃってもいいのに、くらいに思ってる立場。ただ、正直何も「知らなかった」ところで、「裏で下地を作ってきた」ナバと御前のコンビが一気に「表」舞台に飛び出してきたことで、「面白い世界もあるもんやなぁ」と少し認識が新しくなったのである。役者の仕事に貴賎なく、その成果はきちんと個人に残る。ナバが手にしたこのパワーは、裏も表もまぜこぜにして、ぺろりと平らげた結果なのだろうと思えばありがたい以外の感想は出てこない。今後とも、円熟味を増しながらも「変わらずに」居続ける僕らの“女豹”は、ずっと可愛いままでいてくれるはずだ。
・お勧めキャラ3選(表仕事しかあげられないし、きっと3つくらいで済むよ)
・「マリア様がみてる」シリーズより「鳥居江利子」 圧倒的異彩を放つロサ・フェティダさま。いや、初代(祐巳の入学年度)の薔薇様はそりゃ強かったのよ。正統派お姉様としての蓉子様、破天荒キャラの聖様と並ぶと一歩引いているイメージの江利子さんだったけど、その下に連なる黄薔薇のトリッキーな性格を考えれば、この人が裏で全部糸引いてたんじゃないかと思うくらい。この人がナバとのファーストコンタクトだったのに、全然イメージがぶれてないのは、多分アペンドとかで既に御前とイチャイチャしてるのを見続けてたからだろうな。
・「BLEACH」シリーズより「伊勢七緒」 ナバの持つ不思議なイメージの1つに、こういう「メガネでヒステリックな堅物」がいるのも不思議ですよね。お堅いキャラになっても、どこかに残る愛嬌がずっこい魅力に繋がるのです。日笠に続き、この人も「巨乳声」なのだよな。(七緒ちゃんって別に巨乳じゃなかったっけ?)
・「苺ましまろ」より「伊藤伸恵」 これこれ、このどこかヌけた気だるさこそナバの真骨頂よ。「オフビート」っていうのが苺ましまろを表現するときに流行ったワードなんだけど、まさに生きるオフビート。作中でアナちゃん(能登麻美子)に散々贔屓しちゃうのがあまりにもそのまんますぎて……。
・「灼眼のシャナ」シリーズより「『弔詞の詠み手』マージョリー・ドー」 ほら巨乳。いい女だよなぁ……最後まで格好良くてさ。ちなみに2005年度のグランプリではナバが声優部門で1位なんですが、マージョリーさんも女性キャラ部門でランクインしてました。
・「ぱにぽにだっしゅ」より「南条操」 ナバの持つぽやぽや感を最大限に引き出す底抜け脱線お嬢様。このキャラが嫌味なくできるのはほんとにナバ。こうしてみると金髪キャラも多いのが特徴やな。
・「ストロベリーパニック」より「花園静馬」 色々あってナバの百合属性が一番高まったのがこの辺りの時期でしょうか。相手役の中原麻衣とは、この後「ラジオ・トータルイクリプス」を通じて長い付き合いになるんですが、まさかあんな愉快な関係性になってしまうとは……。
・「無敵看板娘」より「鬼丸美樹」 ぽやぽやキャラだと入ってるんですが、基本的にナバの声ってカロリー高めなんですよ。それを全部集中して前の方に飛ばすとこういうこともできます。こちらの相手役は小清水。怪獣大決戦です。むてむすもいいキャスティングだったなぁ。
・「ハヤテのごとく!」より「桂雪路」 相変わらず御前との関係性が色濃く。マージョリーさんあたりから繋がる「普段いい加減に見える大人」キャラも十八番ですな。まぁ、その後「いざとなったら頼りになる」なのか「ほんとにいい加減なだけ」なのかは分岐するんですが。
・「乃木坂春香の秘密」より「姫宮みらん」 お歌も歌えるんです。キャラ名義とはいえシリーズ2作品のオープニング担当は結構な仕事ぶり。個人的には2期の「挑発Cherry Heart」がお気に入り(公式で動画あげてくれてるのかよ!)。今見てもセンスいいなこれ。
・「とある科学の超電磁砲」より「寮監」 キャラ名すらわからない!!! でもあの変なメガネ好き。
・「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」より「沙織・バジーナ」 この辺りの時期からちょっと下がってサブヒロインというか、見守る側の役が増えてきますかね。元々穏やかな印象とのギャップが面白かった部分なので、こういうイロモノキャラもとても美味しい。
・「ガールズ&パンツァー」シリーズより「逸見エリカ」 ナバが生み出した最強キャラの一角、逸見。ナバの全盛期の百合稼業は素晴らしかったのですが、その集大成とも言える「同性間のクソデカ感情」を出し切ってくれた功績はとても大きい。……13年経ってもまだ物語は終わってねぇんだよ! どういうことだよ!
・「境界のRINNE」より「六文」 マスコット仕事もお手のもの。この辺りから、ナバと「黒猫」というよく分からない縁ができ始めます。ナバがやるマスコット、どこか生臭い雰囲気が出るのが面白い。
・「この素晴らしい世界に祝福を!」シリーズより「ちょむすけ」 ね、なんでか黒猫なんですよ。……このすばシリーズだったらもっとちゃんとした人間役にもなってるやろがい、というクレームは受け付けません。ナバはちょむすけ役です。
・「フルーツバスケット」より「白木繭子」 こちらも「見守る大人」役で、ちゃんと良い方の大人。繭ちゃん苦労人なんだけど、端々から教育者としての人格がちゃんと表れる塩梅が絶妙なのよね。
・「デート・ア・ライブ」シリーズより「本条二亜」 まさかの精霊として登場。後半で重要なお仕事を果たした「2」のポジションで、一応チームとしてはこちらも「見守る」スタンスのキャラかな。常識人の振る舞いなのに、やっぱり少しネジは外れている。
・「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」より「ミレーユ・グランジオン」 これも「見守り」側のポジションではあるのだが、大酒飲みのちゃらんぽらんを装った最強チートキャラという立ち位置が、姉御キャラとして実にマッチしている。本人は酒全然強くないのに。アフレコスタジオのナバは、後輩からどう見られてるのかなぁ。当時のままだったらどうしよう。
・「サイレント・ウィッチ」より「ネロ」 というわけで最新の黒猫でした。やっぱ愛嬌なんでしょうね。このマスコット感は。
・「ドキドキ!プリキュア」より「相田マナ/キュアハート」 私の中では不動の最強センターキュア、それがキュアハート。そんな無敵のマナを生み出したのは、やはりナバの声の持つ力だったんじゃないかと今でも信じてるんだ。そんでこの子も強烈な「同性間感情」発生装置だったのだな。「みなぎる愛」はナバの人生の標語としてこれからも大切にしていってほしい。
ちなみに今回ブログ内検索をする際、「一応『生天目』表記だけじゃなくて『ナバ』でもチェックしておくかぁ」って思って検索したら大量の「マナバーン」がヒットしたのは秘密。
・関連リンク集 俺の妹がこんなに可愛いわけがない第2話「俺が妹とオフ会に行くわけがない」 PR ![]()
無題
僕は「まぶらほ」で知ったクチですね。
能登さん争奪戦は確かに当時複数の女性声優の間で勃発してましたね。 (おそらく能登さんの正妻ポジは川澄さんだったと思いますが) 僕も相田マナはセンターキュアとしては歴代で5本の指には入ると思っています。 Re:無題
やはり事務所が同じってのは強かったですからね……。ラジオ歴も長いし。
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