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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  次郎丸役立たずすぎワロえない第9話。基本的に悪役がいない作品ではあると思うんだけど、お仕事繁盛記っていう性質上、怠惰と無能は悪に見えますよね。

 行ったり来たりのせわしないエピソード。7組の追加客で全室埋まり、追加の予約も取れなくなってしまう喜翠荘。元の予約が何組あったかは知らないが、大体従業員数から想像出来るくらいの規模かね。外観は立派だけど、ざっと見積もって10部屋前後ってところだろうか。ピーク時に中居3人、厨房3人で回すのは確かに大変そうだ。そして、そんな忙しい時間に一人空回りする緒花。確かに「徹を呼び戻せばどうにかなる」という思いつきは結果オーライだったものの、式場でのタイムロスと無謀なプランニングはハラハラし通しである。あげく途方に暮れたら昔の男友達と長電話まで始めてしまい、見ている方の焦る気持ちとキャラクターの行動がなかなかシンクロしなくて大変だった。実際は晩ご飯の時間に間に合えば良かったんだからそこまで慌てなくても良かったのかなぁ。

 「一体今何時なんだよ!」ってのが気になって仕方なかったので必死に情報を探してみたのだが、孝ちゃんが湯乃鷺駅についた電車が、時刻表から13時35分着のものか、14時44分のもののようである(その前の緒花への発信履歴は12時40分頃なので、大体つじつまは合う。また、東京を朝7時過ぎに出れば金沢には大体12時くらいにつけるようなので、時間的にも矛盾はしない)。ってことは、徹さんを捕まえた時刻は遅くとも15時前。まぁ、間に合いそうだな。残された謎は「お客さんたちのチェックインが1時とか2時ってちょっと早くね?」という部分なのだが、単なる温泉宿なら、やることもなくぶらぶらするためにそれくらいの時間に宿に入る可能性もあるのかもしれない。まぁ、細かく見てもあんまり意味のないデータであるが、「緒花、ゆっくりしすぎやろ!」という私と同じ意見を持った人は、これを見て胸をなで下ろすと良いと思う。

 で、すったもんだの末に徹を確保出来たあとは、綺麗にハッピーエンドに向かうだけだ。蓮さんも再起動に成功し、危惧されていた「平等なおもてなし」についても、必勝の女将ノートのおかげで万全の体制。可哀想なのは次郎丸にいらん接待を受けたお客くらいのもの。更に民子は徹の指示で初の揚げ物チャレンジまでさせてもらうというサブイベントが発生し、従業員一同は全員一斉にレベルアップを果たした印象である。1話であれだけ怒られていた緒花がちゃんと一人で接客できるようになっていたのは感無量ではないか。

 しかし、そんな中で振り回されっぱなしだった可哀想な男が一人。そう孝ちゃんこと種村孝一君だ。わざわざ一念発起して石川県まで出てきたというのに、結果はまさかの空振り直帰。安く見積もっても石川への往復は2万以上かかるようで、いくらバイトしていると行っても勤労学生には辛い出費だ。あこがれのあの人の背後には別な男の影がちらつくし、何を言っても暖簾に腕押し、感謝はされるも好意が見えにくい。かてて加えて東京のバイト先には怪しげな視線で見つめてくる同僚の女性までいるではないか。遠距離恋愛は大変だというし、更に相手が緒花では苦労は倍率ドン、更に倍。これは……いかにもこの作品らしい「昼ドラ展開」あるで。

 悩ましいのは、孝ちゃんは努力がいまいち実らずにぐらぐらと揺れる要素が多いにも関わらず、その原因となった緒花は全くぶれていないという点。彼女からしてみれば今回は遠くに置いてきた恋人(仮)に気を遣っている余裕など無かったし、そもそもその必要すら無いという判断であった。彼のエールに対しては彼女が出来る最大限の謝意を表しているし、彼女なりに充分にそれは伝えていただろう。電話口から見え隠れする徹という男の存在だって、緒花からすれば「徹はみんちの思い人」というのが分かっているので、ちょっと憧れたりはするかもしれないが、恋愛対象っていうカテゴリには決して入らない。バイクでタンデムしてメットを借りても、そこに思い起こされるのは勿論東京にいる孝ちゃんのことなのである。緒花は緒花なりに一途なのだ。ただ単に壊滅的なまでに鈍感脳なので、孝ちゃんにどんな影響を与えているのかを想像する余裕が無い上、自然に2人の男のイメージを重ねてしまっている自分自身の現状すら認識できていないだけなのだ。うーむ、罪作りな女よ。

 視聴者の意見としては、「あれだけ緒花から感謝感激を雨あられと受けてるんだから、男孝一、それくらいで満足してやれよ」とは思うのだが、一日かけて無駄足踏まされた上でそんな広い心を持てるのは、多分草食系なんてレベルじゃない。喜翠荘の繁盛記としてはハッピーエンドの今回だが、緒花と孝ちゃんのラブストーリーとしては、致命的なまでのバッドエンドともいえる悲惨な回であった。頑張れ孝一、お前の見ている女の子は、それくらい日常茶飯事の娘だ。

 逆に、一歩も二歩も進んでいる感があってずるいのが民子のスタンスである。初のメイン調理がいきなり揚げ物って、大丈夫なんだろうか。でも、これまで見取り稽古を繰り返してきただけに、ちゃんとミッションはクリア出来てましたね。「天ぷら粉を付ける時はちゃんと氷水で冷やす」「あがり具合は油の音でチェック」。あ、これ『美味しんぼ』でやったところだわ!(進研ゼミ風に) 最後に賄い飯で大量の天ぷらが出ていたのは、支度が終わった後に徹が民子に個別指導をしてやった結果なんだろうかねぇ。人数に比してやたら多かった気がするので、多分そうした裏の事情を仄めかす意味があったと思うんだ。イイハナシダナー。今回のコンテは篠原俊哉氏ですよ。ほんと、なかなかクオリティの落ちない作品である。

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