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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 これがアカペラ……第8話。なるほどね……確かに青春をぶっ壊すくらいの可能性は秘めているかもしれんわ。

 まだまだ予断を許さない状況。ほら、みんなさ、女子高生が内心をえぐりあって散々な顔するの好きじゃん。僕だって最高に好きなんだけど……このジリジリ感とどこに地雷が埋まってるか分からない感覚はクセになりそうですね。いいぞ、もっとあさっての方向へ突き抜けろウタ。

 とはいえ、一度は空中分解してしまったアカペラ部を一番強い引力で引き戻そうとしているのはどう考えてもウタ。今回部長の口から「ネガティブってなんだろね」という発言が出てきたが、そう、もはやここまで来るとネガティブの皮を被った単なる熱血に成り果てている感がある。それでもウタがウタであり続けられるのは、自分が全く熱血でも青春でもない、ただのネガティブ陰キャだと信じて疑っていないため。負の方向へのプライドだけは崩れないからこそ、ウタの行動には迷いがなくて(迷いがあっても止まらなくて)強い。

 そんなウタの様子を知ってか知らずか、部活のそこかしこから動きが見える。一番わかりやすく前を向いたのはウルル。前回のクマちゃんのファインプレイのおかげでなんとか部活に復帰できたウルルは、それでも相変わらずのムスブを見て辟易。再び一触即発の空気になるも……そこはグッと我慢。自分の弱さを思い知らされたウルルからすれば、「今はまだその時ではない……」ってんで唇噛み締め埋伏の時。ムスブがいなくなってから「なんとしても吠え面かかせちゃる」ってんでエンジンかけてきた。立役者であるクマちゃんとの友情タッグも美しく、リズム隊の2人はもはや「部活に全力で挑むこと」については問題なさそうだ。

 天秤がどちらに傾くものかと去就が注目されたムスブだったが、気まぐれママンの一言もあってか、まだ部活から離れることにはならなかった。次のステージへのモチベがあるかどうかは微妙なところだが、プロが「いい部活だ」って言ってるんだからもう少し様子をみてもいいだろう。まだウルルと同じ空間にいたいとは思わないようだが、彼女なりにこの部活に「価値」を見出してもらうしかないだろう。

 そして今回一番の焦点となったのが、いよいよ引きずり下ろされてきた、部長ことアイリである。超然とした態度で掴みどころがなかったアイリ。しかしその内実を一皮剥けばなんてこたぁない単なる女子高生。いや、もしかしたら6人の中でもトップクラスに芯の弱い、ヘロヘロの女の子がそこにいた。彼女は「今が一番」だと言い放つ。サブタイトルの「放物線」が意味するのはこの彼女の人生観を表したもので、高校2年生になるまでグググと上がってきた彼女のステージが今が頂点(Peak)。あとは落ちるしかないんだったら、ずっとこのままでいたいと宣う。さて、この彼女の言説、どこかで聞いたことがないだろうか。

 「ずっとこのままでいい、無限に高校2年生のステージを続けていたい」……列車が次の駅へ着くことを否定し続けた悲劇の最強キャラ、大場ななの思想である。皮肉なことに、バナナにはそうして「止め続ける」手段と実力があったもんでそれはそれで地獄と化したわけだが、残念ながらアイリにはそんな能力もなければ、願いを叶えるレヴューも存在しない。上を目指したい人間(ムスブ)は放っておいたらどんどん自分のテリトリーから外れていくし、目の前でバタバタしているウタだって、なかなか思い通りには動いてくれない。考えてみれば、「今から後の人生はただ落ちるばかりだ」という彼女の思想はある意味でウタなぞ寄せ付けないほどのネガティブである。ウタはまだ、未来に可能性を見出せるからこそ動いているのだ。ウタのようなヘンテコキャラでも、少なくともアイリよりは前を見ているのだ。おそらくアイリはそんなことは承知の上で、それでも「このままでいたい」と思っている。それが最善だと思っている。「悪を悪とも思わない最悪」という考え方があるが、こいつの場合は「ネガをネガとも思わないネガティブ」なのだ。その思想を打破するためには、もはやレヴューを続けるしかない。次のステージを見せるしかない。「そんなことは起こさせないよ」と思っているアイリの隣、いつも通りに振る舞うレイレイこそが、そんな「変化」を一番身近に感じている人で……ぼちぼち2年生組のキャットファイトが幕を開けそう。

 そうして不安の種が続々と芽吹く中、「とりあえず自分みたいなゴミムシでも少しでもムスブの気持ちを理解しよう」ってんでネガティブキングが動いた先が「姉のコネ」である。なんとまぁ、有名アカペラバンド「パラボラ」のメンバー、キッカ(仙石喜歌)はウタの実の姉。普段カタカナ表記しかしてなかったから気づいてなかったけど、ウタって漢字で書くと「嬉歌」って書くのね。苗字が違うが、「両親が離婚して別々な親に引き取られたから」という斜め上の設定だった。この姉妹、名が体を表しておらず、姉は妹ラブラブチュッチュなポジティブ陽キャ、妹も姉を尊敬して大好きな部分は共通しているが、後に生まれた宿命なのか、姉のような絶大な自信とコミュ力は身に付けられていない。それでもなんとか「姉の未来」を自分と重ねたウタ。なけなしのコミュ力を振り絞ってセミプロのアカペラバンドに決死のインタビュー。

 待ち受けるメンバーはこれまたゴリゴリにキャラが濃い。他のメンバーにはまた触れる機会もあろうから今回は1人だけピックアップしておくと、やはり「最強厨二病リーダー」のミズキのインパクトが強い。「アカペラで世界を変える」(Change the world)を標榜し(?)業界を揺さぶる大言壮語のプロデューサー。しかし彼女の信頼は揺るがない。ウタに何かを感じたミズキは割と赤裸々に自分たちの現状や心情をぶっちゃけてくれた。いわゆる「ガチ勢」のヤバさが必要以上に伝わってくるインタビューだったわけだが、普段から他人に気圧されまくっているウタは今更こんなバケモノに出会ったとてそこまで態度も変わらず。「分かんねぇ世界だな、やっぱ」ってんで満足しちゃった模様。やっぱこいつネガティブのくせして肝っ玉がキングサイズなんだよな……。うっかりウタをスカウトしちゃうミズキを一蹴し、ウタはムスブとのつながりのとっかかりを見出すことができたようだ。

 そして最後はパラボラのライブシーン。……もう何もいうことはないっすわ。そっかー、アカペラってここまでいろんな音の表現が可能なんだ……。ウタさんはまぁ「はえー、やっぱおねーちゃんはすっごいね。ごちそうさま」くらいで終わりそうだが、同じ会場に呼び出されていたレイレイは……。

 そして、次の曲が始まるのでしょう。

 
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