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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 美菜子でございます。この段階でようやく気づいたのだが、当企画も最終コーナーを回らんとするこのタイミングで、実はまだSphereメンバーって戸松しか登場してなかったんだな。というわけで秋生まれの多いグループからはまずは美菜子が出陣。美菜子はいつの間にやら「美菜子」呼びになってましたね。別に「コトブキ」って呼んでもいいんだけど、ブログ上で表記した時に「寿」だとめちゃめちゃ読みづらいというのもあってあんまり使ってない。Sphereメンバーの中でも「ミナコ」とか、あっきょが「みなちゃん」って呼んでる印象があるのでこちらもそれに合わせてる。さて、美菜子については何度か触れる機会もあったせいで、繰り返しになる話も多いかもしれないが……この人も紆余曲折があった気がするなぁ。

 




 

・馴れ初め

 そらもうミュージックレイン組なんだからデビュー直後からよ、と言いたかったところだが、Wikiで確認したら実は意外と掴めてないところでこっそりデビューはしていた。ぶっちゃけ私は「けいおん!」からスタートしてると思っていたのだが、それ以前にも端役で2年くらいは活動実績がある。まぁ、ミューレの性質を考えるとメンバー4人のデビューが横並びになってるのはある意味当然だ。しかし、4人の中で最年少、かつ関西在住で便も悪かっただろう事情を考えると、とりあえず形式上は同時期にデビューしながらも、多少出遅れた感があるのはしょうがない。

 ただ、当時の私はそんな事情は全く考えておらず、「豊崎、戸松、彩陽……誰もかれも、一筋縄ではいかない新人が出てきおったな……今後が楽しみじゃわい……え? 同じ事務所の4人でユニット組んだの? もう1人は誰? この寿って子? なんで1人だけ知らんのだ……あぁ、上手くないからだな」という一直線思考で美菜子のことだけを下に見ていた。この事実は多分何度も触れているので今更隠す気もない。実際、デビュー直後からありえないくらいに「ちゃんとしてた」戸松・彩陽や個性的な声質で今後が楽しみになった豊崎と異なり、美菜子は「ふつーに下手な新人」だった気がする。

 幸いにしてけいおんのムギ役ではそこまでマズさは出ていなかったが(それでも豊崎・日笠・しゅがらに呑まれていたとは思うが)、同時期に放送された「海物語」というアニメもあり、こちらはなんと「沖縄の地元民少女」を演じなきゃいけないという無茶振りに四苦八苦。いきなり沖縄弁をやれと言われて、新人が100%でオーダーに応えるのはそりゃ難しいだろう。こちらもどうにもハマる気配がなくマイナス評価。高校を卒業した美菜子はそこから少しずつ仕事を増やしていくが、ぶっちゃけ私の評価はそこからずっと上がらずにおり、なんなら2012年の「夏色キセキ」でSphereが全員揃って主演をやった際にも「美菜子だけダメずら」とか思っていたはずだ。まー、他の3人がすごすぎるってんで適当に理由はつけていたのだが……「4人もいれば1人くらいハズレ枠もあるやろ」という失礼な評価でずっと放置していたわけだ。

 この評価が明確なプラスに転じるまで、そこからさらに2〜3年を要している。2015年、田中あすかの襲来である。ここで私の美菜子評は恥ずかしげもなくギュインとストップ高に転じ、あとはもはや美菜子キャラの全肯定botに成り下がっている。まぁ、ほら……人って成長するものだからね! こうして変化を楽しめるのも、声優ウォッチの醍醐味と言えるんじゃないでしょうか。別に僕の見る目がなかったわけじゃないんですよ。

 

 

・良きところ

 まぁ、他の3人の即効性のキャラに比べて美菜子はどうしてもじわじわ出してくる要素が多かったってのはあるかもしれませんね。グループの中でも(最年少のくせして)割と調整役に回るイメージだし、普段の様子からどうしても「地味な」イメージを持ってしまっていたのが中の人も同時に見ちゃうオタクの悪いところで。

 そんな美菜子の印象を是正してくれたのが田中あすかという高校部活アニメにあるまじき怪物キャラであり、私が美菜子に対して「同性間クソデカ感情生成装置」と名付けた原因でもある。なんなんだろう、美菜子の声は、もともと「地味だ」と思ってたわけなんだけど、言い方を変えると、「こともなげ」なんですよ。なんもかんも、「普通でしょ、こうあって当然でしょ」みたいな価値観を捩じ込む力を持っている。「私は当たり前にこう思ってるんだから、それでいいじゃん」と投げつけてくる。もはや声のどの要素にそんなパワーがあるのかは分からないんですが、平熱の時の話し方なんでしょうかね。「踏み越え」があまりに軽やかで、たとえ美菜子がどんなおかしなことを言おうとも、それは「この世界でそうあるべきだ」と思わせてしまうというか。

 この「自然体の説得力」によって、美菜子がラブを標榜するキャラを描くとその恋愛模様は「当然あるべき姿」になっていく。ことの始まりはどこぞのプリキュアだった気もするが、その後同性間での恋愛模様を主体とした作品で常にラスボスポジションに選ばれ続けているのは、もはや性別の垣根など関係なしに、「自分の好きはここにあるのだ」ということを標榜できるパワーがあってこそだ。特別に演技を過剰にするでもない、溜まった感情をぶつけるような大袈裟な芝居で見せつけるでもない。ただ、寿美菜子がしゃべればそこにあるべき感情が乗る。この「平凡な特別」は、マジでなんの理屈もつけられないが美菜子スペシャルとして取り上げなければいけない部分だったのだ。多分「Sphereという強大な組織を倒すRPG」があったとするなら、最初に倒された美菜子がラストステージで「全て私が仕組んだものだ」って言って出てくると思う。ほんで彩陽はなんも知らない。

 

 

・お勧めキャラ3選(美菜子の紡ぐラブはだいたいが大事件です)

 

・「けいおん!」より「琴吹紬」

 今だからこそ「そこまでピンときてなかった」と白状できましたが、あと考えではこの時点ですでに「同性間のクソデカ感情」は生成させようとしてたんですよね。起用した山田監督は何か美菜子の底に蠢く存在に気付いていたのだろうか。

 

・「とある科学の超電磁砲」より「婚后光子」

 一応登場時代順に記載しているので婚后さんはこの位置なのだが、やはり最初の登場時は「なんだぁ、寿かぁ」ってんでちょっと勿体無いとすら思ってました。よりによってその親友ポジションの湾内さんが戸松だったし。でも、そこから何年もの年を重ねて、見事に婚后さんも「同性間の(略)」へと進化。「友情」を描くレールガンの中でもトップクラスにイカした御坂さんの大親友になったわけです。これが美菜子パワーなのか。

 

・「ドキドキ!プリキュア」より「菱川六花/キュアダイヤモンド」

 この辺りから少しずつ様子がおかしくなってきます。私は常々「相田マナが最強のセンターキュア」だと主張しているわけですが、その隣にひと時たりとも離れずについて回る六花の力があることも認めなければなりません。「プリキュア内で最強のカップルはどこ?」と尋ねられたら、コンビキュアを差し置いてトップ筆頭にあげます。なお、対抗はニャミリリ。あー、でもマシェアムも捨てがたいな……(以下長考)。

 

・「ベイビーステップ」より「鷹崎奈津」

 意外かもしれませんが、この辺りから「寿美菜子、可愛いじゃないかぁ」と思い始めていた過渡期のヒロインです。なっちゃんはほんとに溌剌として「スポーツ少女」を絵に描いたようなヒロインなんですが、キラッキラ汗が輝くような印象がすごくマッチしてて、流石にアンチ寿の看板を下ろさざるをえなくなったんですよね。いや、最初から標榜してないけどさ。

 

・「響け!ユーフォニアム」シリーズより「田中あすか」

 というわけで田中あすかですよ。化け物しかいない北宇治高校という魔境において、他の魔のものの存在を寄せ付けなかった唯一にして無二、最強の霊格を持つ大怪物。このキャラを作り上げた時点で、私の中で寿美菜子は畏敬の対象となったのです。「田中あすかと黒江真由が同じ年代にいたらどうなってたんだろう……」なんて地獄絵図を夢想できるのもSphereファンの特権ですよね(特権とは?)。

 

・「戦記絶唱シンフォギア」シリーズより「サンジェルマン」

 これもまぁ、「同性(?)間のクソデカ感情」なんですよ。作中での活躍も悪くはないのだが、いかんせんパヴァリア組はシナリオラインが忙しすぎて割を食った感があるので、真骨頂を楽しむためにはなんとしてもソシャゲ「XDU」のシナリオを追う必要もある。響と結んだ友情が最大限に発揮されるのがそちらだからね。あとリアルライブでの響デュエットはまさに伝説のワンシーン。何度見ても号泣できる。「だとしても」。

 

・「ポチッと発明ピカちんキット」より「ギバさん(柳葉ヤバ美)」

 隠し要素みたいな美菜子キャラだが、その実、抱えてる感情のデカさややらかしてることはとてもじゃないが子供向けの朝番組とは思えない凄まじいキャラである。ネタバレ込みで全部ざっくり説明してしまうと、「最終的にジャイ子が一番可愛いヒロインだった」というオチ。それを、2年がかりで外堀を徹底的に埋めて実現させた。名前の通りにヤバすぎである。

 

・「でこぼこ魔女の親子事情」より「キクラ」

 「一回すべてのネジを外してぶっ壊れた美菜子も見てみたいな……」という素朴なニーズにお応えするクレイジーキャラ。美菜子のぶっ飛んだギャグキャラって(本人の芝居以外では)あんまり見る機会がないので眼福でしたね。必死で抑えようとする妹役が豊崎という配役も味わい深い。

 

・「ホテル・インヒューマンズ」より「加瀬あさみ」

 直近の作品からこれもやたらと印象的な美菜子だったので。ざっくりいうと、「最強格で実績ある殺し屋を、一般人サイドからぶっ壊してしまった究極のパンピー」という立ち位置。上述した美奈子の「平凡な特別」感が振り切れているよいサンプルだと思います。

 

・「やがて君になる」より「七海燈子」

 というわけで、トリを務めるのは感情破壊最終兵器の燈子さんということになるのである。偶然だけど、気付いたら本企画は沙弥香と燈子が並んでるのかよ。やべぇ。これはもう、「アニメを観ろ」というしかないのだが、声優・寿美菜子のお仕事として残しておきたいのは6話の「死んでも言われたくない」。この一言だけで、燈子というキャラのモンスターっぷりがよく分かる。そして寿美菜子というモンスターについても。

 

 

 今後とも、何卒クソデカ感情をよろしくお願いします。別に同性間に限らなくていいのでね。

 

 

 

・関連リンク集

番組感想・ちゅーぶら!!

~Sphere's rings live tour 2010~ FINAL 3D映像特別先行上映

番組感想・百花繚乱サムライガールズ

番組感想・響け!ユーフォニアム2

戦姫絶唱シンフォギアAXZ EPISODE10

○BD「シンフォギアライブ 2018

やがて君になる 第6話 「言葉は閉じ込めて/言葉で閉じ込めて」

番組感想・劇団スフィア

番組感想・ポチッと発明 ピカちんキット

 

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