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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ネクロノミ子のコズミックホラーショウ」 5→4

 とりあえず、安元は楽しそうにしていた。大々的にニャルラトホテプを演じた声優2人目である(いや、他にもいるだろうけど)。

 なんだろ、まぁ、クトゥルフ関係のお話ってのはどこまで行っても「混沌」なわけで、あんまり端正な構造の作品は成立しないんだろうなぁ、という感覚はあった。それでも世間的にはCoCといえば多数のシナリオが生み出され続けているジャンルなわけで、何か一筋縄ではいかないような凝ったものも出てくるかもなぁ、という期待もちょっとはあったのだが、残念ながら本作はその舞台ではなかったらしい。私が全くクトゥルフ関係に明るくないせいかもしれないが、「これをクトゥルフものの文脈で作る意味ってあったんかいな」というのが正直な感想。「混沌」を雑多な世界観の言い訳に使っているように見えてしまい、あまり印象が良くないのである。

 おそらく根源的な神話の目的は人の恐怖や苦痛など、精神的なあれこれを描くためのツールこそがクトゥルフだと思っているのだが、あんまりドラマとして盛り上がるポイントが無かった。一応途中で味方の裏切りと、敵の裏切りとか、色々とヒネりを加えよういう意識は見えたものの、よりによって正式に「デスゲーム」と組み合わせてしまったところが座りの悪さ。「命(SAN値)のやりとりなんてまさにデスゲームにピッタリじゃん」と思うかもしれないが、カイジやライアーゲームなどの「知略ゲームもの」って、一番混沌からは縁遠いジャンルなのよね。ゲームを面白く描こうとしても、そこで描けるのってせいぜいお約束のヒューマンドラマ止まりで、「ゲームをイレギュラーにするか、精神をイレギュラーにするか」のどちらかを選ばなければいけないはず。その2つの題材が並んでしまった結果、本作はどちらもイレギュラーになり切らずに中途半端なままで終わってしまった。

 まぁ、色々と文句は言っているが、まとめると「とにかくゲームがつまらないんだよ」というのが一番の不満点。1話目のFall Guysの時点でやっつけくせぇな、とは思っていたがその後も「知略で勝てる!」みたいなゲームはほぼ登場せず、どこかで見たようなゲームを雰囲気でなんとなく描いているだけ。一番の見せ場であるはずの「配信中のゲーム」に見栄えがしないなら、「配信者もの」というジャンルを選んだのもなんだかなぁ、という話で。色々と思いついたものをくっつけてはみたが、足し算に終始して相乗効果は生み出せなかったというオチである。

 映像部分についてはそこそこのこだわりは見られたと思ってるんだけど、そこもあんまり魅力として加算はしてない。画で頑張れる要素も結構あったとは思うんだけどなぁ。

 
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