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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「よふかしのうた Season2」 ―→7

 やっぱり良かった。ほんとに「綺麗」な作品なのです。

 「綺麗」ってのは2つの意味があって、1つはシンプルに画面の話。1期の頃からずっと続いている「魅惑的な夜」の映像が本当に綺麗で、キラキラと輝いて過剰なまでに明るい夜空、そしてその中で静かだが決して眠ることなく続いている人の営みの眩しさ。そうしたものをひっくるめて「夜」と称し、その夜を描くことに注力する本作のコンセプトは2期目にも一切ブレていない。今回も「夜勤の病院」「定時制の学校」などのシチュエーションが登場し、中学生のコウくんにはちょっと早いかもしれない、危険で煌びやかな夜の光景が広がっている。

 そしてもう1つの「綺麗」はシナリオコンセプトの統制感である。確かに「夜」を描くとは言っているが、別にそれは「星がピカピカして綺麗な夜空だねー」という視覚的なものだけではない。作品モチーフが元々楽曲「よふかしのうた」であり、この歌は端的な夜の擬人化から子供心にワクワクしたような「夜」の怪しさも蠱惑的に表現している。それを今作では「吸血鬼」という「夜の眷属」で代替しており、歴史に数多連なる「吸血鬼譚」の1節としても魅力的である。基本的にこの世界の吸血鬼はちょっと空気が読めないやつくらいはいるが、人間を害する気はなく、ただ「夜を棲み分けている」種族。ただし「人間だった頃の記憶を失う」という代価を支払ったことでその境界は明確であり、これすなわち「昼から夜へ」の遷移である。主人公・コウくんはそんな「夜=吸血鬼」に憧れながらも、未だ「人間=昼」に残っている身の上。だからこそかえって夜が眩しく見えて、どうしようもない憧れを持ってナズナちゃんを見てしまうのだ。夜が更けた世界で、コウくんがこの先どう周囲の環境を見ていくのか、「夜更かし」という何の変哲もない出来事が、珍妙な冒険譚として形作られていく。

 どうやらお話はまだ終わらなかったようだ。そういや真昼がらみのエピソードは収束していないし、やはり餡子の両親を襲った悲劇の真相は突き止めねばならないだろう。ってことは多分原作もまだ未消化の部分があるんだよね? じゃぁ3期はあるんだよね? 期待してますよ。

 
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