最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
9/27はるみるみすら前座にしてしまう怪物が控えていた。もうお分かりだろう。現代声優界のまごうことなきセンター。「天才」の名をほしいままにする種﨑敦美の登場だ。最大の問題は、もはや種さんの偉業を言語化することなど人類には難しいという点である。なお、以前も言及したが私のブログ内では「種さん」といえば種﨑敦美のことを、「種ちゃん」といえば種田梨沙のことを指す。……一応年齢非公表なので確定ではないですが、種ちゃんの方が年上らしいんですけどね。そんなの関係ねぇよなぁ。
・馴れ初め これははっきり覚えているし、ブログ内にも記録が残っており、「となりの怪物くん」の夏目さんが種さんとのファーストコンタクトである。「となりの怪物くん」は毎週感想を書く作品ではなかったのでその後の言及は少ないのだが、わざわざ2話目時点で感想を切り出して「なんか見慣れない名前で達者な子がいたよ」と記事を立てているということで、もはやこの時点で私の耳にはだいぶ引っかかっていたのである。私は常日頃から言っているが、名前を覚えた声優だけウォッチしていても広がりはなく、なんとか新しいスターを探したいと思いながらアニメを視聴しており、10年以上前のこの時期はまだそういうセンサーがしっかり立っていた頃。その時にレギュラーとはいえそこそこサブキャラ扱いの夏目さんをしっかり捕まえていたというのは、我ながらそこそこ誇らしいところではあるが……正直、これはもう、「私が捕まえた」とかじゃない気がする。「どうしたって耳が気にさせられた」という方が正しいところ。「ちょっと気になる新人」どころではなかったっぽい。 そこから先は、何かというと「種﨑敦美」の文字列が見えると気にしちゃう状態に突入。業界的にも「なんか、超便利な若手見つけた」みたいな状態だったのだろうか、翌年には「幻影ヲ駆ケル太陽」で1人3役をこなすなどの変な仕事が回ってきて、さらに翌年、2014年には早くも「残響のテロル」で単独主人公を獲得。すげぇ躍進だぜ、と思っていたのだが……ちょうどこのタイミングで「そっちサイド」に明るい知人から「この種﨑敦美という声優は、実は裏でしっかり実績を残している人物でね。私も好きなのだよ。表に出てきて活躍しているようで喜ばしい限りであることよ」というコメントをいただき、「なるほど、出てきていきなりフルスロットルだったのは裏での下積みがあったおかげもあるか」と妙に納得。これまで出てきた例だと生天目仁美パターンということになる(奇しくも愛と友情のプリキュア繋がり)。 その後の話はもはや私の印象などどうでもいいくらいに、アニメ業界は種﨑敦美というブラックホールの引力に常に惹かれ続けながら作品を作っていくことになる。はっきりと「フェイズを変えた」ことは誰もが認めるところで、そりゃまぁ、史上唯一の「声優アワードダブル受賞」というとんでもない肩書きも、種さんならば「そうなるやろ」程度で終わってしまう話に。まぁ、声優業界はちょっと早めに大谷翔平がデビューしたんだと思えばおよそ間違ってないと思うよ。
・良きところ 手放しで褒めるしかないくせに、いざ種﨑敦美を語ろうとすると、あまりに異次元すぎてなかなか言葉が見当たらない。とりあえず、私が普段使いたくないと思っている「天才」という言葉を使うしかないというのは大前提。「天才」って言葉はさ、文字通り「天賦の才」だと本人がなんも努力してないみたいなニュアンスにもなりかねないので普段はあまり使わないのだけど、沢城みゆきの項で触れた通り、みゆきち・種さんの2人に関しては禁を解いてこの言葉を使うしかないと思っている。敢えて他に名前をあげるとすれば中原麻衣は天才に片足突っ込んでるタイプ。あとは……この種さんの次の回(2日後)に出てくる某氏も私の中ではやや天才寄りかな。 何故ここでしつこく「天才」という言葉の使用についてうだうだ書いているかというと、種さんを評価することは、もはや全人類に共通して可能な事象だと思っているから。たとえばサトリナとか、しゅが美あたりも文句なしで素晴らしい役者だと思ってはいるが、そこには多分に「俺の好きな声なの! いいじゃん!」という個人的な嗜好も混ざってくる余地がある。対して、種さんやみゆきちの「役者としての技」は、そうした趣味嗜好とは別枠で論じられるべき「絶対的な指標」であると感じているのだ。まぁ、それを数値化できないから頭を抱えているのだが……強いて他者との差別化を考えるなら、沢城みゆきという人物は「発声の天才」だと思っており、種﨑敦美は「演じることの天才」だと思っている。種さんの作るキャラクター、その異常性はアニメファンなら嫌というほど感じているはずだ。 どうしても沢城との比較になってしまうのはご容赦願いたいが、2人の大きな違いは声の作り方そのものである。沢城みゆきは、キャラを変えたところで「沢城みゆき」を裏に残すんですよ。キャラに入り、キャラを完全に作りながら、さらにそこに「役者・沢城みゆき」の足跡をはっきりと示す。よくある言い方だと「役を引き込む」タイプ。対して、種さんは声質そのものを変えて、あらゆる「役に入る」タイプ。これまでの例だと「カメレオン声優」であるM・A・Oあたりのイメージはやや近いのだが、そこからさらに一歩、「人の心に土足で踏み込む図々しさ」が種さんには加わる。「あれ、この声誰だっけ?」だけじゃない、「ん? なんか今すごく心がざわつく声が聞こえたけど、このキャラはどんなやつなんだ?」がまず入ってくるのだ。 声ヲタ目線ですら「声優誰だっけ?」の前に「こいつはなんてキャラだ?」に目が入ってしまうような「キャラを作る」お仕事。まさに私が求める声優のイデアの1つの到達点であり、裏方仕事から誕生した声優文化の原点回帰。「種﨑がキャラに合わせている」のではなく、もはやそのキャラが最初から種さんのために用意されていたかのような錯覚を覚える恐ろしいまでの「自然さ」。これを、キャラの性質に一切かかわらずに360°可能にする。そんな声の出し方があるかね? そんな人類がいるものかね? これだけの偉業を成し遂げておきながら、種さんは本当に腰が低い。常に自虐に走る姿勢はノンストップだし、ふっと消え入りそうな絶妙な立ち位置で作品を見守ってくれている。次に種さんが声を吹き込む先は誰になるのか、そこに注目していれば、すぐにでも次の傑作アニメが見つかることだろう。
・お勧めキャラ3選(必死で絞り込んでいくよ! 任せてよ!)
・「となりの怪物くん」より「夏目あさ子」 開闢の種さん。ほんと、ここでまず種さんをお披露目して心の準備をさせてくれた製作者さんには感謝してますよ。無名の新人で、当時はまだ事務所も小規模だったにも関わらず、やはり見つかる才能ってのは見つかるものだ。
・「鬼灯の冷徹」より「芥子」 多分私の2度目の種﨑ショックはこちらのウサギだったはず。「どっから声出してんねん」からの自由自在の声のテンション芸。こんだけやっといて、異物感はない。多分中の人の方がよっぽどもののけです。
・「デス・パレード」より「有田マユ」 私が種さんの軍門に下ることが決定的になったのがこちらのキャラである。「これ、あの夏目さんだった人? 芥子ちゃんだった人? ……嘘ダァ!」と絶叫しながら種﨑ワールドに呑まれ、落ちていった。ここで確定的に「この子ヤベェぞ」と言えていたことが、まだ私の耳が腐っていなかったことの証左であるとは思ってます。
・「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」より「西之園萌絵」 この時点で「ヒット作のメインヒロイン」にあてがわれても何の違和感もなかったですからね。天才とお間抜けを行き来するようなテンションと、癖の強い森博嗣文法もこともなげに。
・「響け!ユーフォニアム」シリーズより「鎧塚みぞれ」 生まれてしまう……オーボエモンスターが!!! 「リズ」があそこまでの魔境に仕上がったのは、そのセンターに位置した種﨑・東山のコンビが人類が到達し得ないはるけき高みの精神性にまでたどり着けたせいである。ことにみぞれなんて台詞数が少ないキャラのくせして、数少ない発声と呼吸だけで、世界を桃源郷へと変えることができるのである。
・「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」より「クルム」 「お前の声、種さんなんか!?」とキャストロールを見てショックを受ける現象を「種﨑インパクト」と呼んでいるんですが、特大インパクトを喰らったのがこちらのキャラ。今になって思えば、「裏」の仕事を先に聞いていれば反応できたのかもしれないけども……ロリ種﨑の中でもストレートに萌え方向(というかなろうハーレム方向)に寄せたキャラなので、ある意味で量産型種さんと言えなくもない。
・「青春ブタ野郎」シリーズより「双葉理央」 現在進行形で荒ぶっている、こちらも模範的な種さん的キャラクター。ただ訥々と語る口調に熱はほとんどこもらないのに、その言葉に世界を変える力がある。双葉から滲み出る「ほんとにいい女」感はなんなんだろう。いや、胸の話ではなくて。
・「フルーツバスケット」より「魚谷ありさ」 まさかの二代目うおちゃんが種さんだと知ってひっくり返りましたがね。「よりによってそこかぁ……」と。2作目はちゃんと最後まで描いてもらえたおかげで、ちゃんとうおちゃんの物語も掘り下げられてよかったです。まぁ、そのためのキャスティングだもんな。
・「この音とまれ!」より「鳳月さとわ」 「種﨑いい女ランキング」でベスト5には入るだろう、最高にいい女。いや、そりゃもちろん難物ではあるんだけど……泣けるシーンの多い作品ではあったが、さとわちゃん絡みのあれこれはいちいち涙腺にくるんですよねぇ。「種﨑敦美に認めてもらう」って、人類の最大目標ですからね(最難目標でもある)。
・「グランベルム」より「新月エルネスタ深海」 種さんに同性間の特大感情を任せると魔人ブウにぶつける元気玉くらいでっかくなっちゃうので注意が必要だ。そうか、種さんはがっつりロボに乗って戦ってるんだよな。
・「BEASTARS」より「ジュノ」 こんなところにも種﨑いい女。キャスティング側も何かしらの人外要素を種﨑ボイスに見出してしまうということなのだろうが……。まぁ、最強生物なのは間違いないので。
・「とある科学の超電磁砲」より「操歯涼子/ドッペルゲンガー」 「1つの人格で2役かぁ……じゃ、種さんに任せようか」みたいな自動配置キャスティング。操歯さんが抱えちゃったどうしようもない苦悩、そしてドッペルの持つどうしようもない消滅衝動。およそ人類に理解し得ないトンデモ感情とトンデモパワー、全てを任せるならやっぱり種さん。
・「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」より「ダイ」 意外と掘り下げる鉱脈が残ってる「ショタ種﨑」という枠があるんですが、これ以上起用箇所を増やしてしまうと、流石に種さんもキツいという悩みがあるとかないとか。
・「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」より「ヴィヴィ」 感情のないアンドロイドな歌姫。でも誰よりも感情について考え、未来の可能性を見ながら人類を救うために愛について考え続ける。中の人が何百回くらい輪廻転生したらこういう超常的なキャラに照準が合うようになるんでしょうね。
・「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」より「エンポリオ」 ショタ種﨑の1つの形。「世界の命運を任せるなら、最終的に種﨑キャラのみが認識できる新たな世界でも作るか」という、荒木先生の祈りが届いたキャスティング(?)。ジョジョ世界で命運を託されるショタ、川尻早人がCVサトリナだったことも合わせて考えると、本当に業の深い作品である。
・「その着せ替え人形は恋をする」より「乾紗寿叶」 そういやジュジュ様も割と大きめの種﨑インパクトだった気が。ロリをやる時のさ、音域の上げ方に全く不自然さがないのが種さんのすごいところで……え? ジュジュ様はロリではないって? 何を言ってんスか。
・「SPY×FAMILY」より「アーニャ・フォージャー」 現時点で最も有名なロリ種﨑だが、ロリの中でもアーニャは流石に特別枠すぎるか。あのヘンテコすぎる独特の台詞回しをスルッと飲み込んでキャラの魅力に落とし込める調整力は、どうやったら鍛えられるものなの?
・「葬送のフリーレン」より「フリーレン」 多分「実は種﨑敦美は何百年も生きてて、過去の勇者と一緒に世界を救ってたんだ」と言われても誰も驚かないだろう。時の流れすら超越した不動無敵の最強存在。チートとかそういう話ですらない。「魂のレベル」の話だ。
・「わんだふるぷりきゅあ!」より「犬飼いろは/キュアフレンディ」 こんだけの立場になってなお、プリキュアをやれと!? シリーズ屈指の名作(俺調べ)となったわんプリ、その一翼を担ったのは間違いなくこむぎといろはのアニマルドラマであり、その完璧な絵図を引いたのは間違いなくいろは役の種さんである。
・「Unnamed Memory」より「ティナーシャ」 カテゴリとしてはフリーレンと同じ枠に入るが、こちらはまぁ、まだ「チート」の一言で片付けられる可能性はある。そのおまけとしてイチャイチャすぎるラブコメがついてくるよ。「種さんボイスを落とすには史上最強レベルの武力と、KY力が必要」ということが分かる。
・「出禁のモグラ」より「猫附杏子」 直近の種﨑インパクト。テンション高めで異能持ちの若奥様。旦那にベタ惚れの甘々なご婦人がどんな声で話すのかと思ったら、脳髄を叩き割るみたいな声が出てきてびっくりした。だからこの音域でなんら不自然にならない上にグイグイ魅力が出てくるの何なの?
・「魔法使いの嫁」より「羽鳥チセ」 色々悩んだ末に、とりあえず現時点での「Best of Tanezaki」にはチセさんを置いておこうかな。人類を超越してる度合いと、それでもなお人たらしで抗えぬ魅力を発信し続けるその両面性は、あまりに種さんの人間性にマッチしている。というか、「せめて魔法でも使えるって言ってもらわないと、人類は種﨑敦美を許容できない」という大問題を解決するための架け橋である。
日本全国の「種﨑ボイスを聴き続けることが目的で生きてる」みんな、今後とも頑張っていこうぜ(死因:種﨑敦美)。
・関連リンク集 番組感想・Vivy -Fluorite Eye’s Song-
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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